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公開番号2025127646
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-02
出願番号2024024459
出願日2024-02-21
発明の名称スイッチ装置
出願人東洋電装株式会社
代理人個人,個人
主分類H01H 13/14 20060101AFI20250826BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】組み立て性及び摺動性に優れたスイッチ装置を製造すること。
【解決手段】本開示のスイッチ装置は、ケース1と、ケースに対して可動可能に組付けられる操作ノブ2と、ケースに形成された所定の長さを有する挿通穴11に挿通され操作ノブの可動に応じて挿通穴の長手方向に沿って移動するプッシュロッド3と、プッシュロッドの移動に応じてオンオフされる接点4,5と、を備え、ケースに操作ノブが組付けられる前にプッシュロッド3を挿通穴11の長手方向に沿った組付け位置に位置決めする位置決め部12をケース1に設け、ケースに対して操作ノブが組付けられる際に操作ノブ2と当接したプッシュロッド3が組付け位置から挿通穴11の長手方向に沿って移動し、位置決め部12に対するプッシュロッド3の係合が解除されるよう構成されている。
【選択図】図6


特許請求の範囲【請求項1】
ケースと、
前記ケースに対して可動可能に組付けられる操作ノブと、
前記ケースに形成された所定の長さを有する挿通穴に挿通され、前記操作ノブと当接して当該操作ノブの可動に応じて前記挿通穴の長手方向に沿って移動するプッシュロッドと、
前記プッシュロッドの移動に応じてオンオフされる接点と、
を備え、
前記ケースに前記操作ノブが組付けられる前に、前記プッシュロッドの一部が係合されることで当該プッシュロッドを前記挿通穴の長手方向に沿った組付け位置に位置決めする位置決め部を、前記ケースに設け、
前記ケースに対して前記操作ノブが組付けられる際に、前記操作ノブと当接した前記プッシュロッドが前記組付け位置から前記挿通穴の長手方向に沿って移動し、前記位置決め部に対する前記プッシュロッドの一部の係合が解除されるよう構成されている、
スイッチ装置。
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載のスイッチ装置であって、
前記位置決め部は、前記ケースに対して前記操作ノブが組付けられる前に前記プッシュロッドの他端側の一部が係合されており、前記ケースに対して前記操作ノブが組付けられる際に当該操作ノブが前記プッシュロッドに当接してさらに当該プッシュロッド側に移動することで前記プッシュロッドの他端側の一部の係合が解除されるよう構成され、
前記プッシュロッドは、前記ケースに対して前記操作ノブが組付けられた状態で、一端側が前記操作ノブに当接して当該操作ノブが操作されて前記プッシュロッド側に可動した際には、前記挿通穴の長手方向に沿って移動して他端側が前記接点をオンするよう構成されている、
スイッチ装置。
【請求項3】
請求項2に記載のスイッチ装置であって、
前記プッシュロッドは、前記ケースに対して前記操作ノブが組付けられた状態で、当該操作ノブが操作されていない状態においては、前記組付け位置よりも他端側に位置し前記接点がオフとなる操作前位置に位置し、前記操作ノブが操作されて前記プッシュロッド側に可動した状態においては、前記操作前位置よりもさらに他端側に位置し前記接点がオンとなる操作後位置に位置するように構成されている、
スイッチ装置。
【請求項4】
請求項3に記載のスイッチ装置であって、
前記接点は、前記プッシュロッドが前記操作前位置から前記操作後位置に移動した際に形状が変形して当該接点がオンになるよう構成されており、
前記プッシュロッドは、前記操作後位置において前記接点の変形の復元力により前記操作前位置に移動するよう付勢されており、前記操作前位置において一端側が前記操作ノブに当接して当該操作ノブにより前記組付け位置への移動が制限されている、
スイッチ装置。
【請求項5】
請求項3に記載のスイッチ装置であって、
前記プッシュロッドの他端側に、一端側に向かって折り返して延びる屈曲部を設け、
前記位置決め部は、前記挿通穴の他端側に形成され、前記組付け位置に位置する前記プッシュロッドの前記屈曲部が嵌合するよう構成されており、前記プッシュロッドが前記操作前位置に位置する際に前記屈曲部の嵌合が解除されるよう構成されている、
スイッチ装置。
【請求項6】
請求項3に記載のスイッチ装置であって、
前記ケースと前記操作ノブとに、前記ケースに対して前記操作ノブが組付けられた際に相互に係合する係合部を設け、
前記係合部は、前記プッシュロッドが前記操作前位置と前記操作後位置の間に位置するよう前記ケースに対して前記操作ノブが可動可能に係合する、
スイッチ装置。
【請求項7】
請求項6に記載のスイッチ装置であって、
前記係合部は、前記操作後位置において前記操作前位置に移動するよう付勢されている前記プッシュロッドの一端側が当接する前記操作ノブが、さらに前記プッシュロッドの一端側の方向へ移動することを制限するよう構成されている、
スイッチ装置。
【請求項8】
ケースと、
前記ケースに対して可動可能に組付けられる操作ノブと、
前記ケースに形成された所定の長さを有する挿通穴に挿通され、前記操作ノブと当接して当該操作ノブの可動に応じて前記挿通穴の長手方向に沿って移動するプッシュロッドと、
前記プッシュロッドの移動に応じてオンオフされる接点と、
を備えるスイッチ装置の組付け方法であって、
前記ケースに設けられた位置決め部に、前記プッシュロッドの一部を係合して当該プッシュロッドを前記挿通穴の長手方向に沿った組付け位置に位置決めし、
前記ケースに対して前記操作ノブを組付ける際に、前記操作ノブと当接した前記プッシュロッドを前記組付け位置から前記挿通穴の長手方向に沿って移動させ、前記位置決め部に対する前記プッシュロッドの一部の係合を解除させる、
スイッチ装置の組付け方法。
【請求項9】
請求項8に記載のスイッチ装置の組付け方法であって、
前記ケースの前記操作ノブが組付けられる表面側とは反対側から前記プッシュロッドを前記挿通穴に挿通し、当該プッシュロッドの他端側の一部を前記位置決め部に係合させて当該プッシュロッドを前記組付け位置に位置決めし、
前記操作ノブを前記プッシュロッドの一端側から他端側に向かって前記ケースの前記表面側に対して組付けることで、前記操作ノブが前記プッシュロッドの一端側に当接して当該プッシュロッドを前記組付け位置から前記挿通穴の長手方向に沿って他端側に移動させ、前記位置決め部に対する前記プッシュロッドの他端側の一部の係合を解除させ、
これにより、前記プッシュロッドは、一端側が前記操作ノブに当接して当該操作ノブが操作されて前記プッシュロッド側に可動した際には、前記挿通穴の長手方向に沿って移動して他端側が前記接点をオンするようになる、
スイッチ装置の組付け方法。
【請求項10】
請求項9に記載のスイッチ装置の組付け方法であって、
前記ケースに対して前記操作ノブが組付けることで、前記プッシュロッドは、前記操作ノブが操作されていない状態においては、前記組付け位置よりも他端側に位置し前記接点がオフとなる操作前位置に位置し、前記操作ノブが操作されて前記プッシュロッド側に可動した状態においては、前記操作前位置よりもさらに他端側に位置し前記接点がオンとなる操作後位置に位置するようになる、
スイッチ装置の組付け方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、スイッチ装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
車両内に搭載されるスイッチ装置として、特許文献1に記載のような操作ノブを有するスイッチ装置がある。特許文献1に記載のスイッチ装置は、操作ノブを支持するケースに形成された案内筒部内に、操作ノブの揺動や押下を接点に伝達するよう移動する棒状のプッシャを備えている。このとき、ケースに形成されプッシャが挿入される案内筒部は、組み立て時におけるプッシャの正確な位置合わせと、操作ノブの操作時におけるプッシャの円滑な移動(摺動)と、の機能を両立させる寸法設定が求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-82375号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1のスイッチ装置の構成では、プッシャが挿入される案内筒部において、組み立て時の正確な位置合わせ機能と操作時の円滑な摺動性といった相反する特性を両立させるよう適切な寸法設定とすることが困難である。その結果、組み立て性及び摺動性に優れたスイッチ装置を製造することが困難である、という問題が生じる。
【0005】
このため、本開示の目的は、組み立て性及び摺動性に優れたスイッチ装置を製造することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一形態であるスイッチ装置は、
ケースと、
前記ケースに対して可動可能に組付けられる操作ノブと、
前記ケースに形成された所定の長さを有する挿通穴に挿通され、前記操作ノブと当接して当該操作ノブの可動に応じて前記挿通穴の長手方向に沿って移動するプッシュロッドと、
前記プッシュロッドの移動に応じてオンオフされる接点と、
を備え、
前記ケースに前記操作ノブが組付けられる前に、前記プッシュロッドの一部が係合されることで当該プッシュロッドを前記挿通穴の長手方向に沿った組付け位置に位置決めする位置決め部を、前記ケースに設け、
前記ケースに対して前記操作ノブが組付けられる際に、前記操作ノブと当接した前記プッシュロッドが前記組付け位置から前記挿通穴の長手方向に沿って移動し、前記位置決め部に対する前記プッシュロッドの一部の係合が解除されるよう構成されている、
という構成をとる。
また、本開示の一形態であるスイッチ装置の組付け方法は、
ケースと、
前記ケースに対して可動可能に組付けられる操作ノブと、
前記ケースに形成された所定の長さを有する挿通穴に挿通され、前記操作ノブと当接して当該操作ノブの可動に応じて前記挿通穴の長手方向に沿って移動するプッシュロッドと、
前記プッシュロッドの移動に応じてオンオフされる接点と、
を備えるスイッチ装置の組付け方法であって、
前記ケースに設けられた位置決め部に、前記プッシュロッドの一部を係合して当該プッシュロッドを前記挿通穴の長手方向に沿った組付け位置に位置決めし、
前記ケースに対して前記操作ノブを組付ける際に、前記操作ノブと当接した前記プッシュロッドを前記組付け位置から前記挿通穴の長手方向に沿って移動させ、前記位置決め部に対する前記プッシュロッドの一部の係合を解除させる、
という構成をとる。
【発明の効果】
【0007】
本開示は、以上のように構成されることにより、組み立て性及び摺動性に優れたスイッチ装置を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示のスイッチ装置の外観を示す図である。
図1に開示したスイッチ装置の内部構成及び動作を示す断面図である。
図1に開示したスイッチ装置の構成部品を示す断面図である。
図1に開示したスイッチ装置の組付け工程を示す断面図である。
図1に開示したスイッチ装置の組付け工程を示す断面図である。
図1に開示したスイッチ装置の構成部品を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<実施形態1>
本開示の第1の実施形態を、図1乃至図6を参照して説明する。以下では、スイッチ装置の構成を説明し、その組付け方法及び動作を説明する。
【0010】
[構成]
本実施形態におけるスイッチ装置は、車両に装備される押しボタン式のスイッチ装置である。本実施形態におけるスイッチ装置は、図1に示すように、ケース1と、ケースに対して可動可能に組付けられる操作ノブ2と、を備えている。なお、図1に示すスイッチ装置は、図における上方側が表面側となり、表面側に位置する操作ノブ2の上面が操作面となる。そして、図3の矢印Y2に示すように、操作ノブ2の操作面が図における上方から下方に向かって押下されることで、スイッチがオフ状態からオン状態となるよう構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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