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公開番号2025128757
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-03
出願番号2024025648
出願日2024-02-22
発明の名称車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類B60W 10/04 20060101AFI20250827BHJP(車両一般)
要約【課題】アクセルオフにおけるシフトダウン中にアクセルオンした場合に、変速時間を短縮できる技術を提供する。
【解決手段】車両1のECU100は、エンジン10の駆動状態および自動変速機30の変速段を制御する。ECU100は、アクセルオフに伴うシフトダウンの実行中に、アクセルオンの状態でシフトダウンとなるか否かを判定する判定工程と、アクセルオンの状態でシフトダウンとなる場合に、エンジンの電子制御スロットルの動作に基づきトルクを増加させるトルクアップ工程と、を制御する。トルクアップ工程では、イナーシャ相の開始前までの第1期間における第1スロットルトルク要求量を、イナーシャ相の開始後の第2期間における第2スロットルトルク要求量よりも小さくする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンの駆動状態および自動変速機の変速段を制御する車両の制御装置であって、
アクセルオフに伴うシフトダウンの実行中に、アクセルオンがなされることで、前記アクセルオンの状態でシフトダウンとなるか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程により前記アクセルオンの状態でシフトダウンとなる場合に、前記自動変速機のイナーシャ相の開始前および前記イナーシャ相の開始後に前記エンジンの電子制御スロットルの動作に基づきトルクを増加させるトルクアップ工程と、を制御し、
前記トルクアップ工程では、前記イナーシャ相の開始前までの第1期間における第1スロットルトルク要求量を、前記イナーシャ相の開始後の第2期間における第2スロットルトルク要求量よりも小さくする、
車両の制御装置。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記第1期間において前記エンジンの点火時期を遅くする遅角を生じさせ、
前記第1スロットルトルク要求量は、前記エンジンの遅角に伴う遅角トルク要求量に基づいて設定される、
請求項1に記載の車両の制御装置。
【請求項3】
前記第1スロットルトルク要求量は、遅角が生じた前記エンジンが前記電子制御スロットルの吸気量によって失火しない失火限界値に基づいて設定される、
請求項2に記載の車両の制御装置。
【請求項4】
前記第1スロットルトルク要求量は、運転者の前記アクセルオンにおけるドライバ要求トルクよりも大きなトルクである、
請求項2に記載の車両の制御装置。
【請求項5】
前記第2期間の開始に伴って、遅角した前記エンジンの点火時期を戻す、
請求項2に記載の車両の制御装置。
【請求項6】
前記イナーシャ相は、前記自動変速機のシフトダウンにおいて係合クラッチ側が主に回転駆動力を伝達する状態であり、
前記トルクアップ工程では、前記自動変速機の入力軸に接続される軸の回転速度に基づいて、前記イナーシャ相の切り替わりタイミングを認識する、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車両の制御装置。
【請求項7】
前記判定工程では、前記イナーシャ相の開始前に前記アクセルオンの状態となった場合に、前記トルクアップ工程を行う一方で、前記イナーシャ相の開始後に前記アクセルオンの状態となった場合に、前記トルクアップ工程を行わない、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車両の制御装置。
【請求項8】
前記トルクアップ工程では、前記イナーシャ相の終了前に、前記第2スロットルトルク要求量を低下させる、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両の制御装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、エンジン、電子制御スロットル(電子スロットル弁)、自動変速機、トルクコンバータ、ロックアップクラッチ等を備えた車両用駆動装置を制御する制御装置が開示されている。この制御装置は、手動によるパワーオフダウンシフト時に、エンジンの出力回転速度を電子制御スロットルによって一時的に上昇させるブリッピング制御を行う。さらに、制御装置は、ブリッピング制御の開始後に減少するトルクコンバータの出力回転速度と入力回転速度との差に基づいて、ロックアップクラッチを係合させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-196458号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、アクセルオフにおけるシフトダウン中にアクセルオンした場合に、変速時間を短縮できる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様によれば、エンジンの駆動状態および自動変速機の変速段を制御する車両の制御装置であって、アクセルオフに伴うシフトダウンの実行中に、前記アクセルオンがなされることで、前記アクセルオンの状態でシフトダウンとなるか否かを判定する判定工程と、前記判定工程により前記アクセルオンの状態でシフトダウンとなる場合に、前記自動変速機のイナーシャ相の開始前および前記イナーシャ相の開始後に前記エンジンの電子制御スロットルの動作に基づきトルクを増加させるトルクアップ工程と、を制御し、前記トルクアップ工程では、前記イナーシャ相の開始前までの第1期間における第1スロットルトルク要求量を、前記イナーシャ相の開始後の第2期間における第2スロットルトルク要求量よりも小さくする、車両の制御装置が提供される。
【発明の効果】
【0006】
一態様によれば、車両の制御装置は、アクセルオフにおけるシフトダウン中にアクセルオンした場合に、変速時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態に係る制御装置を有する車両およびその制御系統を概略的に示す図である。
自動変速機のシフトレバー操作位置と、油圧式の摩擦係合要素の作動の組み合わせとの関係を示す表である。
自動変速機のシフトダウンにおいてアクセルペダルをオンした場合のトルクの変化を示すタイムチャートである。
アクセルオフにおけるシフトダウン中にアクセルオンした場合の処理を例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本開示を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
【0009】
図1は、実施形態に係る制御装置を有する車両1およびその制御系統を概略的に示す図である。車両1は、走行用駆動装置として、エンジン10、トルクコンバータ20、自動変速機30、および油圧制御回路40等を含む。車両1は、自動変速機30の出力軸31の回転を差動歯車装置(デファレンシャル装置)50に伝達し、差動歯車装置50を介して一対の駆動輪60を回転させる。また、車両1は、走行用駆動装置を制御する制御装置としてECU(Electronic Control Unit)100を備える。
【0010】
エンジン10は、気筒内に点火プラグ(不図示)を備え、気筒内に噴射される燃料(ガソリン)の燃焼によって回転駆動力を発生させる内燃機関である。エンジン10の出力軸であるクランクシャフト11は、トルクコンバータ20に連結されている。
(【0011】以降は省略されています)

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