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公開番号
2025129410
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-04
出願番号
2025115046,2020147432
出願日
2025-07-08,2020-09-02
発明の名称
転がり軸受
出願人
NTN株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16C
35/077 20060101AFI20250828BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】軸受装置において、耐クリープ性と耐電食性能との両方を同時に実現する。
【解決手段】内輪11の内径面11bと外輪12の外径面12bとの少なくとも一方が、コーティング層30によって覆われている。コーティング層30が複数層からなる。複数層のうち、表面層が、潤滑性を有する耐クリープ被膜31からなり、表面層を除く少なくとも一層が、絶縁性を有する絶縁被膜32からなる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
内輪と、外輪と、前記内輪と前記外輪との間に配置された転動体とを備え、
前記内輪の内径面と前記外輪の外径面との少なくとも一方が、コーティング層によって覆われている転がり軸受において、
前記コーティング層が複数層からなり、
前記複数層のうち表面層が、潤滑性を有する耐クリープ被膜からなり、
前記複数層のうち、前記表面層を除く少なくとも一層が、絶縁性を有する絶縁被膜からなり、
前記絶縁被膜が、エポキシ系樹脂、及びポリアミドイミド系樹脂の少なくとも一つを含有する焼成膜であり、
前記コーティング層の絶縁被膜が、前記外輪の前記外径面と幅面とを覆い、
前記コーティング層の耐クリープ被膜が、前記外輪の外径面のみを覆い、
前記耐クリープ被膜が、樹脂バインダと、固体潤滑剤の粉末とを含有する焼成膜であることを特徴とする転がり軸受。
続きを表示(約 160 文字)
【請求項2】
前記コーティング層の絶縁被膜が、前記内輪の幅面又は前記外輪の幅面を覆う側方被覆部を有する請求項1に記載の転がり軸受。
【請求項3】
前記耐クリープ被膜が、ポリアミドイミド樹脂と、エポキシ樹脂と、前記エポキシ樹脂を反応させる反応性の化合物とを有する、請求項1又は2に記載の転がり軸受。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、転がり軸受に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
軸とハウジング間に転がり軸受を配置する場合、転がり軸受の内輪が軸に嵌合され、外輪がハウジングの内周に嵌合される。内輪又は外輪と、対応する軸又はハウジングとの嵌め合いは、荷重条件、装置の組立て性等を考慮して、しまり嵌め、普通嵌め、すきま嵌めの中から選択される。すきま嵌め状態の内輪又は外輪は、クリープする、すなわち、その嵌合の相手部材である軸又はハウジングに対して円周方向に相対回転することがある。
【0003】
例えば、自動車のトランスミッション、EV(電気自動車)のモータ等に備わる軸を転がり軸受を介してハウジングに支持する軸受装置では、ハウジングへの組み付けを容易にするため、転がり軸受の外輪がハウジングにすきま嵌めされている。このため、荷重負荷時や高速回転時の軸のアンバランス荷重等により、外輪がクリープすることがある。
【0004】
これに対して、特許文献1では、優れた耐クリープ性能を安定して維持する転がり軸受が提案されている。この転がり軸受は、ハウジングとの嵌め合い面である外輪の外径面、又は、軸との嵌め合い面である内輪の内径面に、焼成膜を有する。この焼成膜は、有機バインダと、二硫化モリブデン粉末などの固体潤滑剤粉末と、酸化アンチモン粉末などの摩擦摩耗調整剤とを含む。
【0005】
一方、EVモータ支持用軸受では、モータからの漏れ電流により転動体と軌道面との間に放電が起こる場合がある。この放電により、内輪、外輪又は転動体に電食損傷が発生する場合がある。
【0006】
これに対して、特許文献2では、転がり軸受の電食を防止する構造が提案されている。この転がり軸受は、内輪の内径面と端面、及び外輪の外径面と端面に、それぞれセラミックス被膜を形成し、そのセラミックス被膜に絶縁性の合成樹脂を含浸させた転がり軸受が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第6338035号公報
実開昭60-85626号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1の転がり軸受では、固体潤滑剤粉末や摩擦摩耗調整剤を含んでいるものの、これをEVモータの軸支持に用いた場合には、モータからの漏れ電流により通電し、転動体と軌道面との間に放電が起こり、電食損傷を起こす可能性がある。
【0009】
一方で、特許文献2の転がり軸受では、耐電食性能を持たせるためにセラミックスをコーティングしているものの、外輪又は内輪のクリープが発生した場合には、ハウジング又は軸に対する嵌め合い面に潤滑性がないため、軸支持機能に影響を及ぼすほどの摩擦や摩耗がクリープした軌道輪と対応のハウジング又は軸の嵌め合い面において発生する懸念がある。
【0010】
上述の背景に鑑み、この発明が解決しようとする課題は、内輪又は外輪に漏れ電流が伝わり、内輪又は外輪が対応の軸又はハウジングにすきま嵌めされる使用条件において耐クリープ性及び耐電食性の両方を同時に実現可能な転がり軸受を提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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