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公開番号2025129567
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-05
出願番号2024026282
出願日2024-02-26
発明の名称個人線量計
出願人アロカ株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類G01T 1/02 20060101AFI20250829BHJP(測定;試験)
要約【課題】個人線量計において、クリップの機能を維持しつつ、ケースの前側に存在する部材の量を少なくする。
【解決手段】ケースは、肥大部16、移行部18及び本体20を有する。肥大部16内に放射線センサが設けられている。クリップ14は、肩部124及び腕部126を有する。台座構造120及び起立構造121がピン122により連結される。クリップ14の取付状態において、肩部124は既に弾性変形しており、クリップ14からケースの前面24に対して押圧力140が及んでいる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
前面を有するケースと、
前記ケース内に収容され、放射線を検出する放射線センサと、
前記ケースに固定された肩部と、前記肩部から前記ケースの前面に沿って伸長した腕部であって前記ケースの前面との間にスリットを生じさせる腕部と、を有するクリップと、
を含み、
前記腕部が前記ケースの前面に接している閉じ状態において、前記腕部は既に弾性変形しており、これにより前記腕部から前記ケースへ初期押圧力が及んでおり、
前記腕部が前記ケースの前面から離れた開き状態において、前記腕部は更に弾性変形する、
ことを特徴とする個人線量計。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1記載の個人線量計において、
弾性変形していない前記腕部の原形を想定した場合に、前記腕部が前記ケースの前面から前記ケースの内部に進入する深さは、0.5mm以上である、
ことを特徴とする個人線量計。
【請求項3】
請求項1記載の個人線量計において、
前記ケースに対して前記肩部を着脱可能に固定する固定構造を含み、
前記固定構造は、
前記ケースの前面に設けられた台座構造と、
前記肩部に設けられた起立構造と、
前記台座構造に対して前記起立構造を固定する固定部材と、
を含むことを特徴とする個人線量計。
【請求項4】
請求項3記載の個人線量計において、
前記起立構造は、前記ケースの前面に接合して当該起立構造の起立姿勢を定める底面を有する、
ことを特徴とする個人線量計。
【請求項5】
請求項3記載の個人線量計において、
前記固定部材は、前記台座構造と前記起立構造とに跨って配置された挿抜可能なピンを含む、
ことを特徴とする個人線量計。
【請求項6】
請求項1記載の個人線量計において、
前記ケースは、当該ケースの中心軸方向を上下方向と定義した場合において、上から下に並ぶ肥大部、移行部及び本体により構成され、
前記肥大部の中に前記放射線センサが配置され、
前記肥大部の前面は、前記本体の前面よりも前方に出ており、
前記移行部の前面は、前記肥大部の前面及び前記本体の前面に連なる斜面であり、
前記肩部は、前記肥大部よりも下側に設けられている、
ことを特徴とする個人線量計。
【請求項7】
請求項6記載の個人線量計において、
前記肩部は、
前記肥大部の前面よりも前方に突出しつつ前記ケースの幅方向に広がる先端面と、
前記先端面に連なり、前記肥大部の前面近傍まで広がる第1斜面と、
前記先端面に連なり、前記腕部の前面に連なる第2斜面と、
を含む、ことを特徴とする個人線量計。
【請求項8】
請求項1記載の個人線量計において、
前記腕部は、
前記肩部に連なる上端部と、
下端部と、
前記上端部と前記下端部の間の中間部であって、前方から見てくびれ形状を有する中間部と、
を含む、ことを特徴とする個人線量計。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は個人線量計に関し、特に、個人線量計におけるクリップに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
個人線量計は、原子力発電所、医療施設等の放射線取扱施設において個人被ばく管理を行うための放射線測定器である。個人線量計で検出される放射線は、X線、γ線、β線、中性子等である。
【0003】
個人線量計は、一般に、放射線センサを収容したケース、及び、ケースの前面に設けられたクリップを有する。例えば、個人線量計が作業者のポケット内に収容された状態において、ケースとクリップとの間のスリットにポケットの布が差し込まれる。その布がクリップとケースとの間に挟み込まれる。
【0004】
特許文献1には、クリップを備える個人線量計が開示されている。クリップは、可動片及び金属バネを有する。金属バネは、具体的には金属スプリングである。金属バネから可動片へ弾性力が与えられている。可動片の端部(操作用タブ)は、検出部の近くに位置している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-3882号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
個人線量計において、検出感度の低下や方向特性の悪化を防止するため、放射線センサを収容したケースの前側に配置される部材の物量を低減することが望まれる。具体的には、例えば、クリップの金属バネ等を除外することが望まれる。しかしながら、従来の個人線量計において、金属バネ等を単に除外すると、クリップにそれ本来の機能を発揮させることができなくなる。
【0007】
本発明の目的は、個人線量計において、クリップの機能を維持しつつ、ケースの前側に存在する部材の量を少なくすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る個人線量計は、前面を有するケースと、前記ケース内に収容され、放射線を検出する放射線センサと、前記ケースに固定された肩部と、前記肩部から前記ケースの前面に沿って伸長した腕部であって前記ケースの前面との間にスリットを生じさせる腕部と、を有するクリップと、を含み、前記腕部が前記ケースの前面に接している閉じ状態において、前記腕部は既に弾性変形しており、これにより前記腕部から前記ケースへ初期押圧力が及んでおり、前記腕部が前記ケースの前面から離れた開き状態において、前記腕部は更に弾性変形する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、個人線量計において、クリップの機能を維持しつつ、ケースの前側に存在する部材の量を少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係る個人線量計の前側を示す斜視図である。
実施形態に係る個人線量計の後側を示す斜視図である。
個人線量計の装着状態の一例を示す図である。
クリップの分解斜視図である。
クリップの側面図である。
クリップの正面図である。
クリップの原形及び開き状態を示す図である。
第1実施例に係る検出部を示す断面図である。
第2実施例に係る検出部を示す断面図である。
変形例に係るクリップを示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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