TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025131304
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-09
出願番号
2024028966
出願日
2024-02-28
発明の名称
コケ植物栽培床
出願人
国立大学法人秋田大学
,
学校法人八戸工業大学
,
株式会社 栄組
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A01G
22/30 20180101AFI20250902BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】 本発明の目的は、緑化資材として、今後さらに大きな需要が予想されるギボウシゴケ科、コウヤノマンネングサ科、ハイゴケ科、アオギヌゴケ科のコケ植物を、安価で大量に供給すべく、短い期間でこれらコケ植物を成長させるための栽培床とその栽培床を使ったこれらコケ植物の栽培方法を提供することである。
【解決手段】 ギボウシゴケ科、コウヤノマンネングサ科、ハイゴケ科、アオギヌゴケ科コケ植物の、少なくともいずれか1の栽培床であって、珪藻土層と、珪藻土層より下のスポンジ層とからなり、該珪藻土層の流出を抑制するための側面囲いを備え、該囲いが通水性を有する、コケ植物栽培床。
本発明の栽培床と、その栽培床を使った栽培方法によれば、比較的単純な構造の栽培床により、短い期間でギボウシゴケ科、コウヤノマンネングサ科、ハイゴケ科、アオギヌゴケ科コケ植物を成長させられるので、安価で大量にこれらコケ植物を供給できるようになる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ギボウシゴケ科、コウヤノマンネングサ科、ハイゴケ科、アオギヌゴケ科コケ植物の、少なくともいずれか1の栽培床であって、
珪藻土層と、珪藻土層より下のスポンジ層とからなり、
該珪藻土層の流出を抑制するための側面囲いを備え、該囲いが通水性を有する、
コケ植物栽培床。
続きを表示(約 160 文字)
【請求項2】
請求項1のコケ植物栽培床の上に網が配された、網付きコケ植物栽培床。
【請求項3】
請求項1又は2のコケ植物栽培床に、ギボウシゴケ科、コウヤノマンネングサ科、ハイゴケ科、アオギヌゴケ科コケ植物、これらコケ植物の断片、原糸体、胞子、のいずれか1又は2以上を、撒く又は植える、コケ植物の栽培方法
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ギボウシゴケ科、コウヤノマンネングサ科、ハイゴケ科、アオギヌゴケ科コケ植物の栽培床及び栽培方法に関する。さらに詳しくは、短い期間でこれらコケ植物を成長させることのできるコケ植物栽培床とその栽培床を使った栽培方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
都市ではヒートアイランド現象の軽減に向けて、各地で、ビルの屋上緑化や壁面緑化が推進されている。この緑化に用いられる植物として、コケ植物が注目されている。コケ植物は、栽培するのに土壌と肥料及び水遣りが不要で、雨水のみで成長する。さらに、コケ植物の中でも、エゾスナゴケなどのギボウシゴケ科、フロウソウなどのコウヤノマンネングサ科、ハイゴケなどのハイゴケ科、ヒツジゴケなどアオギヌゴケ科のコケ植物は、50℃程度の高温と乾燥に強い特性があり、直射日光のもとでも育つことができるので、これらコケ植物を使った緑化資材であれば、軽量かつメンテナンスフリーの緑化資材とすることができる。このようなギボウシゴケ科、ハイゴケ科、コウヤノマンネングサ科、アオギヌゴケ科コケ植物に対して、今後さらに大きな需要が起きると予想されている。
【0003】
しかしながら、これらギボウシゴケ科、コウヤノマンネングサ科、ハイゴケ科、アオギヌゴケ科のコケ植物の入手方法が問題となっている。これらコケ植物は、配偶体である種ゴケを土に撒いてから群生を形成させるには通常2~3年かかり、また、自然界に自生するこれらコケ植物を採取することは、環境保全の観点から好ましくない。
【0004】
一方、ギボウシゴケ科、コウヤノマンネングサ科、ハイゴケ科、アオギヌゴケ科のコケ植物に限らず、コケ植物全般を利用した緑化の方法として、人工芝部と保水層を備える基部とからなるコケ植物利用緑化用基板構造の発明(特許文献1[請求項2]など)が開示されている。この特許文献は、保水層としてスポンジ、珪藻土、バーミキュライト、砂、木材チップなどを使うことに言及している(同[請求項3])。また、この特許文献には人工芝部42で自然散布されたコケ植物を受ける記載がある(同[0032][0035])。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-137996号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、緑化資材として、今後さらに大きな需要が予想されるギボウシゴケ科、コウヤノマンネングサ科、ハイゴケ科、アオギヌゴケ科のコケ植物を、安価で大量に供給すべく、さらに、これらコケ植物の自然界からの乱獲を防ぐべく、短い期間でこれらコケ植物を成長させるための栽培床とその栽培床を使ったこれらコケ植物の栽培方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決すべく、鋭意検討した結果、驚くべきことに、珪藻土層の下にスポンジ層を配した栽培床で栽培することで、ギボウシゴケ科、コウヤノマンネングサ科、ハイゴケ科、アオギヌゴケ科のコケ植物の成長に最適な湿度を維持でき、成長が促進されることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
1.ギボウシゴケ科、コウヤノマンネングサ科、ハイゴケ科、アオギヌゴケ科コケ植物の、少なくともいずれか1の栽培床であって、
珪藻土層と、珪藻土層より下のスポンジ層とからなり、
該珪藻土層の流出を抑制するための側面囲いを備え、該囲いが通水性を有する、
コケ植物栽培床。
2.前記1のコケ植物栽培床の上に網が配された、網付きコケ植物栽培床。
3.戦記1又は2のコケ植物栽培床に、ギボウシゴケ科、コウヤノマンネングサ科、ハイゴケ科、アオギヌゴケ科コケ植物、これらコケ植物の断片、原糸体、胞子、のいずれか1又は2以上を、撒く又は植える、コケ植物の栽培方法
【発明の効果】
【0008】
本発明の栽培床と、その栽培床を使った栽培方法によれば、比較的単純な構造の栽培床により、短い期間でギボウシゴケ科、コウヤノマンネングサ科、ハイゴケ科、アオギヌゴケ科コケ植物を成長させられるので、安価で大量にこれらコケ植物を供給できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
容器内でエゾスナゴケを栽培したときの様子を示した。上が実験開始時、下が約1年後の写真である。
圃場でエゾスナゴケを栽培したときの様子を示した。上が実験開始時、下が約1年後の写真である。
エゾスナゴケを栽培している本発明の栽培床に、さらにハイゴケ科コケ植物とコウヤノマンネングサ科コケ植物の断片を撒いて、1年後の様子を示した。
(A)側面囲いに通水性がない栽培床に、エゾスナゴケ断片を撒いて、1年後の様子を示した。(B)水の受け皿上に置いて通水性がない状態にした栽培床に、エゾスナゴケ断片を撒いて、1年後の様子を示した。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を詳細に説明する。
1.ギボウシゴケ科、コウヤノマンネングサ科、ハイゴケ科、アオギヌゴケ科コケ植物栽培床について
(1)ギボウシゴケ科、コウヤノマンネングサ科、ハイゴケ科、アオギヌゴケ科コケ植物
本発明の栽培床はギボウシゴケ科、コウヤノマンネングサ科、ハイゴケ科コケ植、アオギヌゴケ科コケ植物の成長を目的とした栽培床である。ギボウシゴケ科には複数の属が含まれ、このうちエゾスナゴケ属には、法面緑化に用いられることの多いエゾスナゴケが含まれる。また、スナゴケ類という名称も使われており、ギボウシゴケ科に含まれるものなので、これも当然に本発明の対象となる。スナゴケ類には、エゾスナゴケ、コバノスナゴケ、ナガエノスナゴケが含まれる。また、コウヤノマンネングサ科には、例えばフロウソウ、ハイゴケ科には、例えばハイゴケが含まれる。
なお、特に断りがないときは、これらコケ植物は、胞子体と配偶体のうち、我々が普段目にする配偶体を指す。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
国立大学法人秋田大学
コケ植物栽培床
3日前
国立大学法人秋田大学
多孔板、翼吸引装置
5か月前
国立大学法人秋田大学
コケ植物接着用組成物
3日前
国立大学法人秋田大学
金属イオンの分離回収方法
3か月前
国立大学法人秋田大学
金属イオンの分離回収方法
3か月前
国立大学法人秋田大学
金属イオンの分離回収方法
3か月前
国立大学法人秋田大学
磁気転写電荷誘起型磁界センサ
16日前
トヨタ自動車株式会社
モータ
1か月前
国立大学法人秋田大学
掘削流体、及び、掘削流体用添加剤
5か月前
国立大学法人秋田大学
ヒトの抗原反応性免疫細胞の同定方法
14日前
国立大学法人秋田大学
リン除去回収方法、及び、リン除去回収剤の製造方法
9日前
国立大学法人秋田大学
有価成分の抽出方法、及び、四塩化ケイ素の製造方法
2か月前
国立大学法人秋田大学
アルミニウム塩の分離方法、および、金属塩の分離方法
5か月前
DOWAホールディングス株式会社
再生正極材前駆体および再生正極材の製造方法、ならびに、再生正極材の使用方法
4か月前
パナソニックインダストリー株式会社
電磁波吸収用材料及び電磁波吸収体
3か月前
個人
ルアー
1か月前
個人
播種装置
1か月前
個人
巻糸係止具
4日前
個人
虫の生け捕り具
23日前
個人
植物栽培用培地
15日前
個人
釣り仕掛け処理具
10日前
個人
プランターセット
1か月前
個人
植木鉢用台
11日前
個人
獣捕獲罠装置
1か月前
個人
養殖システム
1か月前
個人
生命力近親交配方法
1か月前
株式会社シマノ
釣竿
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
28日前
岡部株式会社
浮魚礁
23日前
井関農機株式会社
圃場作業機
4日前
井関農機株式会社
収穫作業車両
24日前
個人
苔玉スタンド
11日前
中国電力株式会社
巣撤去具
21日前
個人
漁業支援装置及び方法
1か月前
株式会社シマノ
ルアー
16日前
松山株式会社
農作業機
11日前
続きを見る
他の特許を見る