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公開番号2025132160
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024029533
出願日2024-02-29
発明の名称レーダ装置、レーダ映像表示方法およびレーダ映像表示プログラム
出願人古野電気株式会社
代理人弁理士法人ワンディ-IPパ-トナ-ズ
主分類G01S 7/282 20060101AFI20250903BHJP(測定;試験)
要約【課題】パルス幅が互いに異なるパルス信号を送信するレーダ装置において、近距離領域における物標の探知精度を向上させる。
【解決手段】レーダ装置は、パルス信号である第1パルス信号と、前記第1パルス信号よりもパルス幅が広い前記パルス信号である第2パルス信号とを送信する送信部と、前記パルス信号が反射された反射信号を受信する受信部と、前記反射信号に基づいて、表示信号を生成する表示信号生成部と、前記第1パルス信号の送信電力が前記第2パルス信号の送信電力よりも大きくなるように前記パルス信号の送信電力を制御する第1制御を行う制御部とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
パルス信号である第1パルス信号と、前記第1パルス信号よりもパルス幅が広い前記パルス信号である第2パルス信号とを送信する送信部と、
前記パルス信号が反射された反射信号を受信する受信部と、
前記反射信号に基づいて、表示信号を生成する表示信号生成部と、
前記第1パルス信号の送信電力が前記第2パルス信号の送信電力よりも大きくなるように前記パルス信号の送信電力を制御する第1制御を行う制御部とを備える、レーダ装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記送信部は、前記第1パルス信号と前記第2パルス信号とを交互に送信し、
前記制御部は、前記パルス信号の送信電力のモニタ結果に基づいて、前記パルス信号の送信電力を調整する第2制御をさらに行い、
前記制御部は、前記第2制御において、第1の送信期間において送信された前記第1パルス信号の送信電力のモニタ結果に基づいて、前記第1の送信期間よりも後の第2の送信期間において送信される前記第1パルス信号の送信電力を調整し、
前記制御部は、前記第2制御において、第3の送信期間において送信された前記第2パルス信号の送信電力のモニタ結果に基づいて、前記第3の送信期間よりも後の第4の送信期間において送信される前記第2パルス信号の送信電力を調整する、請求項1に記載のレーダ装置。
【請求項3】
前記送信部は、前記第1パルス信号と前記第2パルス信号とを交互に送信し、
前記制御部は、前記パルス信号の送信電力のモニタ結果に基づいて、前記パルス信号の送信電力を調整する第2制御をさらに行い、
前記制御部は、前記第2制御において、第5の期間において送信された前記パルス信号の送信電力のモニタ結果に基づいて、前記第5の期間よりも後の第6の期間において送信される前記第1パルス信号の送信電力および前記第2パルス信号の送信電力を共通して調整する、請求項1に記載のレーダ装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記第1制御において、前記パルス信号を減衰する減衰器の減衰量を調整することにより、前記第1パルス信号の送信電力が前記第2パルス信号の送信電力よりも大きくなるように前記パルス信号の送信電力を制御する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のレーダ装置。
【請求項5】
レーダ装置におけるレーダ映像表示方法であって、
パルス信号である第1パルス信号と、前記第1パルス信号よりもパルス幅が広い前記パルス信号である第2パルス信号とを送信し、
前記パルス信号が反射された反射信号を受信し、
前記反射信号に基づいて、表示信号を生成し、
前記第1パルス信号の送信電力が前記第2パルス信号の送信電力よりも大きくなるように前記パルス信号の送信電力を制御する第1制御を行う、レーダ映像表示方法。
【請求項6】
レーダ装置において用いられるレーダ映像表示プログラムであって、
パルス信号である第1パルス信号と、前記第1パルス信号よりもパルス幅が広い前記パルス信号である第2パルス信号とを送信する処理と、
前記パルス信号が反射された反射信号を受信する処理と、
前記反射信号に基づいて、表示信号を生成する処理と、
前記第1パルス信号の送信電力が前記第2パルス信号の送信電力よりも大きくなるように前記パルス信号の送信電力を制御する第1制御を行う処理、をコンピュータに実行させるための、レーダ映像表示プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、レーダ装置、レーダ映像表示方法およびレーダ映像表示プログラムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、レーダにおいて、送信されるパルス信号の電力を監視し、監視結果に基づいてパルス信号の送信電力を制御する技術が開発されている。たとえば、特許文献1(特開2018-159550号公報)には、以下のようなレーダ制御装置が記載されている。すなわち、レーダ制御装置は、第1パルス信号、及び、当該第1パルス信号よりもパルス幅が長い第2パルス信号を含むパルス信号のうち設定された1種類又は複数種類の前記パルス信号で構成される送信パターン信号を生成する信号生成部と、前記信号生成部が生成した前記送信パターン信号をレーダアンテナを介して外部に送信する送信部と、前記送信部が送信した前記送信パターン信号に含まれる前記パルス信号の送信電力を検出する検出部と、前記信号生成部が生成する前記送信パターン信号に前記第2パルス信号が含まれている場合は、前記検出部が検出した前記第2パルス信号の送信電力に基づいて算出した制御値を用いて送信電力を制御し、前記信号生成部が生成する前記送信パターン信号が前記第1パルス信号のみで構成されている場合は、過去に前記第2パルス信号の送信電力を制御したときに用いた制御値を用いて、前記第1パルス信号の送信電力を制御する制御部とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-159550号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術を超えて、パルス幅が互いに異なるパルス信号を送信するレーダ装置において、近距離領域における物標の探知精度を向上させることが可能な技術が望まれる。
【0005】
本開示は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、パルス幅が互いに異なるパルス信号を送信するレーダ装置において、近距離領域における物標の探知精度を向上させることが可能なレーダ装置、レーダ映像表示方法およびレーダ映像表示プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本開示の実施の形態に係るレーダ装置は、パルス信号である第1パルス信号と、前記第1パルス信号よりもパルス幅が広い前記パルス信号である第2パルス信号とを送信する送信部と、前記パルス信号が反射された反射信号を受信する受信部と、前記反射信号に基づいて、表示信号を生成する表示信号生成部と、前記第1パルス信号の送信電力が前記第2パルス信号の送信電力よりも大きくなるように前記パルス信号の送信電力を制御する第1制御を行う制御部とを備える。
【0007】
このように、第1パルス信号の送信電力を第2パルス信号の送信電力よりも大きくする構成により、たとえばパルス圧縮される第2パルス信号の反射信号におけるレンジサイドローブの発生を抑制しながら、第1パルス信号の反射信号に基づく物標の探知精度を向上させることができるので、近距離領域における物標の探知精度を向上させることができる。したがって、パルス幅が互いに異なるパルス信号を送信するレーダ装置において、近距離領域における物標の探知精度を向上させることができる。
【0008】
(2)上記(1)において、前記送信部は、前記第1パルス信号と前記第2パルス信号とを交互に送信してもよく、前記制御部は、前記パルス信号の送信電力のモニタ結果に基づいて、前記パルス信号の送信電力を調整する第2制御をさらに行ってもよく、前記制御部は、前記第2制御において、第1の送信期間において送信された前記第1パルス信号の送信電力のモニタ結果に基づいて、前記第1の送信期間よりも後の第2の送信期間において送信される前記第1パルス信号の送信電力を調整してもよく、前記制御部は、前記第2制御において、第3の送信期間において送信された前記第2パルス信号の送信電力のモニタ結果に基づいて、前記第3の送信期間よりも後の第4の送信期間において送信される前記第2パルス信号の送信電力を調整してもよい。
【0009】
このような構成により、第1パルス信号の送信電力を第2パルス信号の送信電力よりも大きくしながら、たとえば第1パルス信号の送信電力および第2パルス信号の送信電力を各々の目標値に近づけることができるので、物標の探知精度をより向上させることができる。
【0010】
(3)上記(2)において、前記送信部は、前記第1パルス信号と前記第2パルス信号とを交互に送信してもよく、前記制御部は、前記パルス信号の送信電力のモニタ結果に基づいて、前記パルス信号の送信電力を調整する第2制御をさらに行ってもよく、前記制御部は、前記第2制御において、第5の期間において送信された前記パルス信号の送信電力のモニタ結果に基づいて、前記第5の期間よりも後の第6の期間において送信される前記第1パルス信号の送信電力および前記第2パルス信号の送信電力を共通して調整してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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