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公開番号2025132457
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024030051
出願日2024-02-29
発明の名称ポリマーの製造方法、固形物
出願人富士フイルム株式会社
代理人個人,個人
主分類C08G 64/40 20060101AFI20250903BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】 残存ビスフェノール化合物の含有量をより一層低減させ得るポリマーの製造方法を提供する。また、ポリマーを含み、且つ、残存ビスフェノール化合物の含有量が少ない固形物を提供する。
【解決手段】 工程1X及び工程1Yのいずれかから選ばれる工程1と、上記工程1で得られた固形生成物と、式(S1)で表される溶媒(例えば、アセトン)及び式(S2)で表される溶媒(例えば、アセトニトリル)からなる群から選択される溶媒とを接触させる工程2と、を含む、ポリマーの製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
工程1X及び工程1Yのいずれかから選ばれる工程1と、
前記工程1で得られた固形生成物と、式(S1)で表される溶媒及び式(S2)で表される溶媒からなる群から選択される溶媒とを接触させる工程2と、を含む、ポリマーの製造方法。
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2025132457000039.tif
18
39
式(S1)中、R
S1
は、炭素数1~5のアルキル基を表す。
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2025132457000040.tif
13
41
式(S2)中、R
S2
は、炭素数1~5のアルキル基を表す。
工程1X:
水相及び有機相を用いる界面重合法にて、式(a1)で表される化合物と、式(b)で表される化合物及び式(c)で表される化合物からなる群から選択される化合物とを反応させた後、有機相から式(A1)で表される繰り返し単位と、式(B)で表される繰り返し単位及び式(C)で表される繰り返し単位から選択される繰り返し単位とを含むポリマーを含む固形生成物を得る工程
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2025132457000041.tif
28
82
式(a1)中、R
11
及びR
12
は、各々独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭化水素基を表し、R
11
及びR
12
の炭素数の合計が3以上である。R
13
及びR
14
は、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、又は置換基を有していてもよいアリール基を表す。X
11
及びX
12
は、各々独立に、水素原子、ナトリウム原子、リチウム原子、カリウム原子、又はセシウム原子を表す。R
11
及びR
12
は、互いに結合して、置換基を有していてもよい脂環を形成してもよい。但し、R
11
及びR
12
が互いに結合して環員原子数が6以下の脂環を形成する場合、前記脂環はアルキル基を置換基として有するか、又は、R
13
及びR
14
の少なくとも一方が置換基を有していてもよいアルキル基又は置換基を有していてもよいアリール基を表す。
TIFF
2025132457000042.tif
21
90
式(b)中、L
11
は、単結合又は酸素原子を表す。Y
11
及びY
12
は、各々独立に、水酸基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原子を表す。
TIFF
2025132457000043.tif
23
69
式(c)中、Y
13
及びY
14
は、各々独立に、水酸基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原子を表す。
TIFF
2025132457000044.tif
36
89
式(A1)中、R
11
及びR
12
は、各々独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭化水素基を表し、R
11
及びR
12
の炭素数の合計が3以上である。R
13
及びR
14
は、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、又は置換基を有していてもよいアリール基を表す。R
11
及びR
12
は、互いに結合して脂環を形成してもよい。但し、R
11
及びR
12
が互いに結合して、置換基を有していてもよい環員原子数が6以下の脂環を形成する場合、前記脂環はアルキル基を置換基として有するか、又は、R
13
及びR
14
の少なくとも一方が置換基を有していてもよいアルキル基又は置換基を有していてもよいアリール基を表す。
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2025132457000045.tif
23
87
式(B)中、L
11
は、単結合又は酸素原子を表す。
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2025132457000046.tif
39
74
工程1Y:
続きを表示(約 2,700 文字)【請求項2】
前記式(S1)で表される溶媒が、アセトン又はメチルエチルケトンであり、前記式(S2)で表される溶媒が、アセトニトリル又はプロピオニトリルである、請求項1に記載のポリマーの製造方法。
【請求項3】
前記工程1Xにより得られる前記ポリマーが、前記式(B)で表される繰り返し単位を含む、請求項1又は2に記載のポリマーの製造方法。
【請求項4】
前記式(a1)及び前記式(A1)において、R
11
は、置換基を有していてもよい炭素数4以上の分岐鎖状アルキル基又は置換基を有していてもよい炭素数3以上の直鎖状アルキル基を表し、R
12
は、水素原子、置換基を有していてもよい直鎖状アルキル基、又はアルキル基が置換していてもよいアリール基を表し、
前記式(a2)及び前記式(A2)において、R
21
は、置換基を有していてもよい炭素数4以上の分岐鎖状アルキル基又は置換基を有していてもよい炭素数3以上の直鎖状アルキル基を表し、R
22
は、水素原子、置換基を有していてもよい直鎖状アルキル基、又はアルキル基が置換していてもよいアリール基を表す、請求項1又は2に記載のポリマーの製造方法。
【請求項5】
前記式(a1)及び前記式(A1)において、R
11
は2-メチルプロピル基を表し、R
12
はメチル基を表し、R
13
及びR
14
は水素原子を表し、
前記式(a2)及び前記式(A2)において、R
21
は2-メチルプロピル基を表し、R
22
はメチル基を表し、R
23
及びR
24
は水素原子を表す、請求項1又は2に記載のポリマーの製造方法。
【請求項6】
式(A1)で表される繰り返し単位と、式(B)で表される繰り返し単位及び式(C)で表される繰り返し単位とを含むポリマーを含む固形物であって、
式(a1-OH)で表される化合物の含有量が、前記固形物の全質量に対して、100質量ppm以下である、固形物。
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2025132457000051.tif
36
89
式(A1)中、R
11
及びR
12
は、各々独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭化水素基を表し、R
11
及びR
12
の炭素数の合計が3以上である。R
13
及びR
14
は、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、又は置換基を有していてもよいアリール基を表す。R
11
及びR
12
は、互いに結合して脂環を形成してもよい。但し、R
11
及びR
12
が互いに結合して、置換基を有していてもよい環員原子数が6以下の脂環を形成する場合、前記脂環はアルキル基を置換基として有するか、又は、R
13
及びR
14
の少なくとも一方が置換基を有していてもよいアルキル基又は置換基を有していてもよいアリール基を表す。
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2025132457000052.tif
23
87
式(B)中、L
11
は、単結合又は酸素原子を表す。
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2025132457000053.tif
39
74
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2025132457000054.tif
28
87
式(a1-OH)中、R
11
及びR
12
は、各々独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭化水素基を表し、R
11
及びR
12
の炭素数の合計が3以上である。R
13
及びR
14
は、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、又は置換基を有していてもよいアリール基を表す。R
11
及びR
12
は、互いに結合して、置換基を有していてもよい脂環を形成してもよい。但し、R
11
及びR
12
が互いに結合して環員原子数が6以下の脂環を形成する場合、前記脂環はアルキル基を置換基として有するか、又は、R
13
及びR
14
の少なくとも一方が置換基を有していてもよいアルキル基又は置換基を有していてもよいアリール基を表す。
【請求項7】
式(A2)で表される繰り返し単位と式(D)で表される繰り返し単位とを含むポリマーを含む固形物であって、
式(a2-OH)で表される化合物の含有量が、前記固形物の全質量に対して、100質量ppm以下である、固形物。
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2025132457000055.tif
36
89
式(A2)中、R
21
及びR
22
は、各々独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭化水素基を表し、R
21
及びR
22
の炭素数の合計が3以上である。R
23
及びR
24
は、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、又は置換基を有していてもよいアリール基を表す。R
21
及びR
22
は、互いに結合して環を形成してもよい。
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2025132457000056.tif
21
39
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2025132457000057.tif
28
89
式(a2)中、R
21
及びR
22
は、各々独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭化水素基を表し、R
21
及びR
22
の炭素数の合計が3以上である。R
23
及びR
24
は、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、又は置換基を有していてもよいアリール基を表す。R
21
及びR
22
は、互いに結合して環を形成してもよい。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリマーの製造方法及び固形物に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
芳香族ジオール化合物由来の繰り返し単位と芳香族ジカルボン酸化合物由来の繰り返し単位とを含むポリアリレート、及び、芳香族ジオール化合物由来の繰り返し単位とホスゲン由来の繰り返し単位とを含むポリカーボネートは、耐熱性及び機械的強度等に優れ、工業的に幅広く使用されている。
例えば、特許文献1では、芳香族ジオール化合物と芳香族ジカルボン酸化合物とを原料として製造される所定構造のポリアリレート及びその製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6914727号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、芳香族ジオール化合物の一種であるビスフェノールAは内分泌かく乱作用がある物質として規制の対象となっている。昨今では、これに加えてさらにビスフェノールA以外の他のビスフェノール化合物(例えば、ビスフェノールB、S、F、及びAF)等に対する規制も徐々に検討されつつある。
上記のビスフェノール化合物に対する規制に伴い、ビスフェノール化合物を原料成分として合成されるポリアリレート及びポリカーボネートにおいて、ポリマー中に残存する原料成分であるビスフェノール化合物(以下「残存ビスフェノール化合物」ともいう。)の含有量がより一層低減されることが望まれている。
【0005】
本発明者らは、特許文献1に記載されたポリアリレートの製造方法を参照して検討したところ、ポリアリレートにおける残存ビスフェノール化合物の含有量をより一層低減させる余地があることを明らかとした。
【0006】
そこで、本発明は、残存ビスフェノール化合物の含有量をより一層低減させ得るポリマーの製造方法を提供することを課題とする。
また、本発明は、ポリマーを含み、且つ、残存ビスフェノール化合物の含有量が少ない固形物を提供することも課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、以下の構成により課題を解決できることを見出した。
【0008】
〔1〕 工程1X及び工程1Yのいずれかから選ばれる工程1と、
上記工程1で得られた固形生成物と、後述する式(S1)で表される溶媒及び後述する式(S2)で表される溶媒からなる群から選択される溶媒とを接触させる工程2と、を含む、ポリマーの製造方法。
工程1X:
水相及び有機相を用いる界面重合法にて、後述する式(a1)で表される化合物と、後述する式(b)で表される化合物及び後述する式(c)で表される化合物からなる群から選択される化合物とを反応させた後、有機相から後述する式(A1)で表される繰り返し単位と、後述する式(B)で表される繰り返し単位及び後述する式(C)で表される繰り返し単位から選択される繰り返し単位とを含むポリマーを含む固形生成物を得る工程
工程1Y:
有機溶媒存在下にて後述する式(a2)で表される化合物と後述する式(d)で表される化合物とを反応させた後、有機相から後述する式(A2)で表される繰り返し単位と後述する式(D)で表される繰り返し単位とを含むポリマーを含む固形生成物を得る工程
〔2〕 上記式(S1)で表される溶媒が、アセトン又はメチルエチルケトンであり、上記式(S2)で表される溶媒が、アセトニトリル又はプロピオニトリルである、〔1〕に記載のポリマーの製造方法。
〔3〕 上記工程1Xにより得られる上記ポリマーが、上記式(B)で表される繰り返し単位を含む、〔1〕又は〔2〕に記載のポリマーの製造方法。
〔4〕 上記式(a1)及び上記式(A1)において、R
11
は、置換基を有していてもよい炭素数4以上の分岐鎖状アルキル基又は置換基を有していてもよい炭素数3以上の直鎖状アルキル基を表し、R
12
は、水素原子、置換基を有していてもよい直鎖状アルキル基、又はアルキル基が置換していてもよいアリール基を表し、
上記式(a2)及び上記式(A2)において、R
21
は、置換基を有していてもよい炭素数4以上の分岐鎖状アルキル基又は置換基を有していてもよい炭素数3以上の直鎖状アルキル基を表し、R
22
は、水素原子、置換基を有していてもよい直鎖状アルキル基、又はアルキル基が置換していてもよいアリール基を表す、〔1〕~〔3〕のいずれかに記載のポリマーの製造方法。
〔5〕 上記式(a1)及び上記式(A1)において、R
11
は2-メチルプロピル基を表し、R
12
はメチル基を表し、R
13
及びR
14
は水素原子を表し、
上記式(a2)及び上記式(A2)において、R
21
は2-メチルプロピル基を表し、R
22
はメチル基を表し、R
23
及びR
24
は水素原子を表す、〔1〕~〔4〕のいずれかに記載のポリマーの製造方法。
〔6〕 後述する式(A1)で表される繰り返し単位と、後述する式(B)で表される繰り返し単位及び後述する式(C)で表される繰り返し単位とを含むポリマーを含む固形物であって、
後述する式(a1-OH)で表される化合物の含有量が、上記固形物の全質量に対して、100質量ppm以下である、固形物。
〔7〕 後述する式(A2)で表される繰り返し単位と後述する式(D)で表される繰り返し単位とを含むポリマーを含む固形物であって、
後述する式(a2-OH)で表される化合物の含有量が、上記固形物の全質量に対して、100質量ppm以下である、固形物。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、残存ビスフェノール化合物の含有量をより一層低減させ得るポリマーの製造方法を提供できる。
また、本発明によれば、ポリマーを含み、且つ、残存ビスフェノール化合物の含有量が少ない固形物を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について詳細に説明する。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施態様に基づいてなされる場合があるが、本発明はそのような実施態様に制限されない。
(【0011】以降は省略されています)

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