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公開番号2025136657
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024035388
出願日2024-03-07
発明の名称較正装置、医用画像撮影システム、及び較正方法
出願人富士フイルム株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類A61B 6/58 20240101AFI20250911BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】光子係数型検出器の較正データを容易に取得することができる較正装置、医用画像撮影システム、及び較正方法を提供する。
【解決手段】較正装置は、入射する放射線の光子エネルギーに対応する電気信号を出力する光子計数型検出器の較正データを取得するために用いられる較正装置であって、第1基底物質と、前記第1基底物質よりも前記放射線に対する減弱係数が大きい第2基底物質と、を保持する保持部と、前記放射線が照射される被検体の体軸方向に前記保持部を移動させることにより、前記第1基底物質、及び前記第2基底物質の各々を、前記照射野内の位置と、前記照射野外の位置との間で移動させる移動機構と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
入射する放射線の光子エネルギーに対応する電気信号を出力する光子計数型検出器の較正データを取得するために用いられる較正装置であって、
第1基底物質と、前記第1基底物質よりも前記放射線に対する減弱係数が大きい第2基底物質と、を保持する保持部と、
前記放射線が照射される被検体の体軸方向に前記保持部を移動させることにより、前記第1基底物質、及び前記第2基底物質の各々を、照射野内の位置と、前記照射野外の位置との間で移動させる移動機構と、
を備えた較正装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記移動機構は、前記保持部を直動させて、前記第1基底物質、及び前記第2基底物質の各々を、前記照射野内の位置と、前記照射野外の位置との間で移動させる
請求項1に記載の較正装置。
【請求項3】
前記保持部は、前記第1基底物質を保持する第1保持部材と、前記第2基底物質を保持する第2保持部材とを含む
請求項1に記載の較正装置。
【請求項4】
前記保持部は、複数の前記第1保持部材と、複数の前記第2保持部材とを含む
請求項3に記載の較正装置。
【請求項5】
前記第1基底物質は、前記放射線が透過する方向の厚みが異なる複数の被測定領域を有し、
前記移動機構は、前記第1基底物質を前記被測定領域毎に前記照射野内の位置に移動させる
請求項3に記載の較正装置。
【請求項6】
前記第2基底物質は、前記放射線が透過する方向の厚みが異なる複数の被測定領域を有し、
前記移動機構は、前記第2基底物質を前記被測定領域毎に前記照射野内の位置に移動させる
請求項3に記載の較正装置。
【請求項7】
前記第1基底物質及び前記第2基底物質の各々は、分割された複数の部分を有しており、
前記移動機構は、前記第1基底物質及び前記第2基底物質を前記部分毎に前記照射野内の位置に移動させる
請求項1に記載の較正装置。
【請求項8】
前記第1基底物質及び前記第2基底物質の組み合わせに応じて、前記移動機構により、前記第1基底物質及び前記第2基底物質を前記照射野内の位置に移動させる制御を行う制御部をさらに備えた
請求項1に記載の較正装置。
【請求項9】
放射線源と、
前記放射線源から照射された放射線の光子エネルギーに対応する電気信号を出力する光子計数型検出器と、
請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の較正装置と、
を備えた
医用画像撮影システム。
【請求項10】
入射する放射線の光子エネルギーに対応する電気信号を出力する光子計数型検出器の較正方法であって、
保持部が、第1基底物質と、前記第1基底物質よりも前記放射線に対する減弱係数が大きい第2基底物質と、を保持し、
移動機構が、前記放射線が照射される被検体の体軸方向に前記保持部を移動させて、前記第1基底物質、及び前記第2基底物質の各々を、照射野内の位置と、前記照射野外の位置との間で移動させ、
前記照射野に挿入された前記第1基底物質、及び前記第2基底物質の組み合わせを異ならせて得られた複数の較正データを取得する
較正方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、較正装置、医用画像撮影システム、及び較正方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
フォトンカウンティング方式を採用する検出器である光子計数型検出器を備えるPCCT(Photon Counting Computed Tomography)装置が知られている。光子計数型検出器は入射する放射線光子のエネルギーである光子エネルギーを計測できるので、PCCT装置では組成の異なる物質が弁別された医用画像、例えば血管造影に用いられるヨード造影剤と血管中の石灰化プラークとが弁別された医用画像が得られる。なお物質が弁別された医用画像を得るために、検出器の較正が行われる。そのため、組成や厚さが既知の物質である複数の基底物質の組み合わせについて、光子計数型検出器で計測したときの出力と光子エネルギーとの関係を較正データとして検出器素子毎に予め取得する。
【0003】
特許文献1には、アクリルとアルミニウムから成る階段状ファントムの各々から較正データを取得することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-146480号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されているような階段状ファントムを50cm程度の大きな照射野に対して適用した場合、取り扱いが困難な重量を有するファントムとなり、光子計数型検出器の較正データの取得に時間を要する等、較正データの取得に手間を要してしまう。
【0006】
本開示は、上記事情を考慮して成されたもので、光子係数型検出器の較正データを容易に取得することができる較正装置、医用画像撮影システム、及び較正方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本開示の第1の態様の較正装置は、入射する放射線の光子エネルギーに対応する電気信号を出力する光子計数型検出器の較正データを取得するために用いられる較正装置であって、第1基底物質と、第1基底物質よりも放射線に対する減弱係数が大きい第2基底物質と、を保持する保持部と、放射線が照射される被検体の体軸方向に保持部を移動させることにより、第1基底物質、及び第2基底物質の各々を、照射野内の位置と、照射野外の位置との間で移動させる移動機構と、を備える。
【0008】
第2の態様の較正装置は、第1の態様の較正装置において、移動機構は、保持部を直動させて、第1基底物質、及び第2基底物質の各々を、照射野内の位置と、照射野外の位置との間で移動させる。
【0009】
第3の態様の較正装置は、第1の態様の較正装置において、保持部は、第1基底物質を保持する第1保持部材と、第2基底物質を保持する第2保持部材とを含む。
【0010】
第4の態様の較正装置は、第3の態様の較正装置において、保持部は、複数の第1保持部材と、複数の第2保持部材とを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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