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公開番号2025132583
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024030249
出願日2024-02-29
発明の名称圧縮機
出願人株式会社富士通ゼネラル
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類F04C 29/00 20060101AFI20250903BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】溶接時にベース部材における溶接部近傍の部分が変形することを抑えると共に、製造コストを低減する。
【解決手段】圧縮機は、圧縮機本体容器に溶接されて圧縮機本体容器を支持するベース部材を備える。ベース部材は、圧縮機本体容器のボトムシェルが載せられる載置面を有し、載置面の中央に、ボトムシェルが嵌め込まれる円形状の開口部が形成される。ベース部材における載置面の外周縁と開口部の開口縁との間には、開口部の周方向に沿う同一円周上に複数の溶接部が形成され、複数の溶接部によってベース部材がボトムシェルに接合される。複数の溶接部の少なくとも1つは、スポット状の第1溶接要素と、第1溶接要素と開口部の周方向で隣り合うスポット状の第2溶接要素と、を含み、第1溶接要素と第2溶接要素との間の距離をL1、同一円周の円周長さをCとしたとき、0<(L1/C)≦0.12 ・・・(式1)を満たす。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
縦置き筒状の圧縮機本体容器と、前記圧縮機本体容器内に配置されて冷媒を圧縮する圧縮部と、前記圧縮機本体容器内に配置されて前記圧縮部を駆動するモータと、を備える圧縮機であって、
前記圧縮機本体容器に溶接されて前記圧縮機本体容器を支持するベース部材を備え、
前記圧縮機本体容器は、円筒状のメインシェルと、前記メインシェルの下端側を塞ぐボトムシェルと、を有し、
前記ベース部材は、前記ボトムシェルが載せられる載置面を有し、
前記載置面の中央には、前記ボトムシェルの中央部が嵌め込まれる円形状の開口部が形成され、
前記ベース部材における前記載置面の外周縁と前記開口部の開口縁との間には、前記開口部の周方向に沿う同一円周上に複数の溶接部が形成され、複数の前記溶接部によって前記ベース部材が前記ボトムシェルに接合され、
複数の前記溶接部の少なくとも1つは、溶接要素として、スポット状の第1溶接要素と、当該第1溶接要素と前記周方向で隣り合うスポット状の第2溶接要素と、を含み、前記第1溶接要素と前記第2溶接要素との間の距離をL1、前記同一円周の円周長さをCとしたとき、
0<(L1/C)≦0.12 ・・・(式1)
を満たす、圧縮機。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
複数の前記溶接部の各々は、前記第1溶接要素と、前記第2溶接要素と、を有する、
請求項1に記載の圧縮機。
【請求項3】
複数の前記溶接部は、前記溶接要素の個数が等しい溶接部、または、前記溶接要素の個数が異なる溶接部を含む、
請求項2に記載の圧縮機。
【請求項4】
複数の前記溶接部が形成された前記同一円周は、前記載置面の外周縁と前記開口部の開口縁との間の中央を通る円周よりも前記外周縁側に位置する、
請求項2に記載の圧縮機。
【請求項5】
複数の前記溶接部の各々は、1つの前記溶接部における前記周方向の一端と、前記1つの溶接部における前記周方向の他端と、の間の距離をL2としたとき、
0.04≦(L2/C) ・・・(式2)
を満たす、
請求項2に記載の圧縮機。
【請求項6】
複数の前記溶接部は、前記同一円周の周方向に隣り合う前記溶接部同士の距離をDとしたとき、
D>L2 ・・・(式3)
を満たす、
請求項5に記載の圧縮機。
【請求項7】
前記開口部は、円形状の開口縁の円周長さをEとしたとき、
1<(C/E)≦3 ・・・(式4)
を満たす、
請求項1ないし6のいずれか1項に記載の圧縮機。
【請求項8】
前記第1溶接要素と前記第2溶接要素は、前記開口部の径方向に対する位置が異なると共に、前記同一円周に接するように形成されている、
請求項1に記載の圧縮機。
【請求項9】
前記ベース部材には、前記載置面の前記外周縁から、前記載置面の外周側に突出する複数の脚部を有し、
複数の前記溶接部の各々は、前記同一円周の周方向において前記脚部の基端側に隣り合って配置されている、
請求項1に記載の圧縮機。
【請求項10】
複数の前記溶接部は、スポット溶接、プロジェクション溶接、アーク溶接のいずれかによって形成されている、
請求項1に記載の圧縮機。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、圧縮機に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
圧縮機としては、圧縮機本体容器の内部に、冷媒を圧縮する圧縮部と、圧縮部を駆動するモータが配置されており、圧縮機本体容器がベース部材に支持される圧縮機が知られている。この種の圧縮機が備えるベース部材は、圧縮機本体容器のボトムシェルが載せられる載置面を有しており、載置面の中央に形成された円形状の開口部に圧縮機本体容器のボトムシェルの中央部が嵌め込まれ、ボトムシェルとベース部材が溶接されて接合されるものがある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6569488号公報
特開2023-142291号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したベース部材は、複数の溶接部が開口部の開口縁に、この開口縁の周方向に沿って間隔をあけて形成されており、溶接時に溶接部に加わる熱によって、隣り合う溶接部の間の部分が開口縁に沿って変形する問題がある。このような変形がベース部材に生じることで、圧縮機本体容器のボトムシェルとベース部材の載置面との間に隙間が発生するおそれがある。ボトムシェルとベース部材の載置面との間に隙間が発生した場合には、ベース部材が振動し易くなるので、圧縮機の運転時における圧縮機本体容器の振動に伴って、隙間が発生した部分でベース部材が共振し、共振による騒音が増大する。
【0005】
これを解決するための技術として、ベース部材の開口縁と外周縁との間に、開口部の周方向に所定長さだけ延びて形成された溶接部を複数設けるものがある(特許文献2参照)。これにより、ベース部材と圧縮機本体容器との溶接時に、ベース部材において周方向に隣り合う溶接部の間の部分が変形することを抑え、圧縮機の運転時における共振の発生を抑制している。しかしながら、この先行技術では、個々の溶接部の形成時に、周方向に所定長さだけ連続するように溶接する必要があり、溶接材料の消費量が多くなり、溶接工程に要する製造コストがかさむという問題がある。
【0006】
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、ベース部材と圧縮機本体容器との溶接時に、ベース部材における溶接部近傍の部分が変形することを抑えることができると共に、製造コストを低減することができる圧縮機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願の開示する圧縮機の一態様は、縦置き筒状の圧縮機本体容器と、圧縮機本体容器内に配置されて冷媒を圧縮する圧縮部と、圧縮機本体容器内に配置されて圧縮部を駆動するモータと、を備える圧縮機であって、圧縮機本体容器に溶接されて圧縮機本体容器を支持するベース部材を備える。圧縮機本体容器は、円筒状のメインシェルと、メインシェルの下端側を塞ぐボトムシェルと、を有する。ベース部材は、ボトムシェルが載せられる載置面を有する。載置面の中央には、ボトムシェルの中央部が嵌め込まれる円形状の開口部が形成される。ベース部材における載置面の外周縁と開口部の開口縁との間には、開口部の周方向に沿う同一円周上に複数の溶接部が形成され、複数の溶接部によってベース部材がボトムシェルに接合される。複数の溶接部の少なくとも1つは、溶接要素として、スポット状の第1溶接要素と、第1溶接要素と周方向で隣り合うスポット状の第2溶接要素と、を含み、第1溶接要素と第2溶接要素との間の距離をL1、同一円周の円周長さをCとしたとき、0<(L1/C)≦0.12 ・・・(式1)を満たす。
【発明の効果】
【0008】
本願の開示する圧縮機の一態様によれば、ベース部材と圧縮機本体容器との溶接時にベース部材における溶接部近傍の部分が変形することを抑えることができると共に、製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施例1のロータリ圧縮機を示す外観図である。
図2は、実施例1のロータリ圧縮機が備えるベース部材を上側から示す斜視図である。
図3は、実施例1におけるボトムシェルを上側から示す斜視図である。
図4は、実施例1におけるベース部材を下側から示す平面図である。
図5は、実施例1におけるベース部材の溶接部を拡大して示す平面図である。
図6は、実施例1におけるベース部材の溶接部同士を拡大して示す平面図である。
図7は、実施例1におけるベース部材とベース部材との溶接部を示す断面図である。
図8は、実施例1において、第1比率(L1/C)と、溶接時の熱による変形量との関係を示すグラフである。
図9は、実施例1において、第2比率(L2/C)と、一定荷重による変形量との関係を示すグラフである。
図10は、比較例1の溶接部を示す平面図である。
図11は、比較例2の溶接部を示す平面図である。
図12は、実施例1と比較例1と比較例2とについて、溶接時の熱によるZ方向の変形量を比較した図である。
図13は、実施例1と比較例1と比較例2とについて、イナータンスと周波数の関係を示すグラフである。
図14は、実施例2におけるベース部材を下側から示す平面図である。
図15は、実施例3におけるベース部材を下側から示す平面図である。
図16は、実施例3におけるベース部材の溶接部を拡大して示す平面図である。
図17は、実施例4におけるベース部材を下側から示す平面図である。
図18は、実施例5におけるベース部材を下側から示す平面図である。
図19は、実施例5におけるベース部材の溶接部を拡大して示す平面図である。
図20は、溶接部における溶接要素の配置の変形例を説明するための平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願の開示する圧縮機の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例によって、本願の開示する圧縮機が限定されるものではない。
【実施例】
(【0011】以降は省略されています)

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