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公開番号2025134047
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-11
出願番号2025120275,2023536301
出願日2025-07-17,2021-07-21
発明の名称無線通信装置
出願人FCNT合同会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類H01Q 19/02 20060101AFI20250904BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ディスプレイ上に配置しても無線端末のアンテナ性能の低下を抑制し、ディスプレイの配置された方向を主放射方向とするアンテナの電波を増幅可能な無線端末のディスプレイ用カバーを提供する。
【解決手段】本無線端末のディスプレイ用カバーは、板状に形成された無線端末のディスプレイ上に配置される無線端末のディスプレイ用カバーであって、上記ディスプレイと重畳するように配置され、比誘電率が1から10の範囲内である透明な誘電体で形成されるシート状の透明部材と、上記透明部材上に並んで配置される可視光の透過率が50%以上である複数の導体素子と、を備える。上記導体素子は、上記導体素子上の任意の2点間を結んで上記導体素子上に形成される線分のうち最も長い最長線分の長さが上記無線端末が無線通信に使用する電波の上記誘電体内における実効波長の長さの0.1倍から0.4倍の範囲内となるように形成される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
板状に形成された無線端末のディスプレイ上に配置される無線端末のディスプレイ用カバーであって、
前記ディスプレイと重畳するように配置され、比誘電率が1から10の範囲内である透明な誘電体で形成されるシート状の透明部材と、
前記透明部材上に並んで配置され、可視光の透過率が50%以上である複数の導体素子と、を備え、
前記導体素子は、前記導体素子上の任意の二点間を結んで前記導体素子上に形成される線分のうち最も長い最長線分の長さが前記無線端末が無線通信に使用する電波の前記誘電体内における実効波長の長さの0.1倍から0.4倍の範囲内となるように形成され、
前記複数の導体素子は、前記透明部材の厚さ方向に複数並べられた追加導体素子をさらに含む、
無線端末のディスプレイ用カバー。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記複数の導体素子は、正面視において多角形に形成された導体素子を含み、
前記最長線分は、前記多角形に形成された導体素子の一辺の長さ、または、前記多角形に形成された導体素子の対角線のうち最も長い線分である、
請求項1に記載の無線端末のディスプレイ用カバー。
【請求項3】
前記複数の導体素子は、正面視において円形に形成された導体素子を含み、
前記最長線分は、前記円形に形成された導体素子の直径である、
請求項1または2に記載の無線端末のディスプレイ用カバー。
【請求項4】
前記複数の導体素子は、等間隔で配置される、
請求項1から3のいずれか一項に記載の無線端末のディスプレイ用カバー。
【請求項5】
前記複数の導体素子は、隣り合った導体素子が第1のピッチ間隔で配置される導体素子の組と、隣り合った導体素子が前記第1のピッチ間隔とは異なる第2のピッチ間隔で配置される導体素子の組と、を含む、
請求項1から3のいずれか一項に記載の無線端末のディスプレイ用カバー。
【請求項6】
前記複数の導体素子の夫々は、前記誘電体内に設けられる、
請求項1から5のいずれか一項に記載の無線端末のディスプレイ用カバー。
【請求項7】
前記複数の導体素子は、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化スズ(SnO2)、酸化亜鉛(AZO)の群から選択される1以上の金属によって形成される、
請求項1から6のいずれか一項に記載の無線端末のディスプレイ用カバー。
【請求項8】
前記透明部材には、前記無線端末の側面側に配置される突出部が形成され、
前記突出部には、前記複数の導体素子が配置される、
請求項1から7のいずれか一項に記載の無線端末のディスプレイ用カバー。
【請求項9】
前記複数の導体素子は、隣り合った導体素子のピッチ間隔が前記実効波長の0.5倍である、
請求項4に記載の無線端末のディスプレイ用カバー。
【請求項10】
前記電波はミリ波帯の電波であり、
前記ピッチ間隔は、0.16mmから6.25mmの範囲内である、
請求項9に記載の無線端末のディスプレイ用カバー。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、無線端末のディスプレイ用カバーに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォン等の無線端末が広く利用されている。このような無線端末では、アンテナ性能の向上を図る様々な技術が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、窓の室内側に設けた金属薄膜において同心円状に金属薄膜を除去することで円状の輪帯を形成し、当該輪帯を透過することで回折した電波が、位相が揃う位置に収束してエネルギー密度が増加するアンテナ装置が記載されている。特許文献2には、各無給電素子が給電素子から見て放射方向に位置するように、誘電体基板に対して固定されるアンテナ装置が記載されている。特許文献3には、第1放射体によって放射された無線信号を放射するために無線機器のカバーに設置される第2放射体を含む無線機器のアンテナが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-171122号公報
特開2017-079340号公報
特開2017-537515号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
スマートフォン等の無線端末では、ディスプレイの保護や他者による覗き見防止等のために、ディスプレイ用のカバーが使用されることが多い。近年の無線端末では主放射方向をディスプレイに向けたアンテナモジュールが使用されることもあり、ディスプレイ用のカバーが配置されると、このような無線端末のアンテナ性能が低下する虞がある。
【0006】
開示の技術の1つの側面は、ディスプレイ上に配置しても無線端末のアンテナ性能の低下を抑制するとともに、ディスプレイの配置された方向を主放射方向とするアンテナの電波を増幅可能な無線端末のディスプレイ用カバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
開示の技術の1つの側面は、次のような無線端末のディスプレイ用カバーによって例示される。本無線端末のディスプレイ用カバーは、板状に形成された無線端末のディスプレイ上に配置される無線端末のディスプレイ用カバーである。本無線端末のディスプレイ用カバーは、上記ディスプレイと重畳するように配置され、比誘電率が1から10の範囲内である透明な誘電体で形成されるシート状の透明部材と、上記透明部材上に並んで配置される可視光の透過率が50%以上である複数の導体素子と、を備える。上記導体素子は、上記導体素子上の任意の2点間を結んで上記導体素子上に形成される線分のうち最も長い最長線分の長さが上記無線端末が無線通信に使用する電波の上記誘電体内における実効波長の長さの0.1倍から0.4倍の範囲内となるように形成される。
【発明の効果】
【0008】
本無線端末のディスプレイ用カバーは、ディスプレイ上に配置しても無線端末のアンテナ性能の低下を抑制するとともに、ディスプレイの配置された方向を主放射方向とするアンテナの電波を増幅することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態に係るスマートフォンのディスプレイ用カバーの一例を示す図である。
図2は、実施形態に係るディスプレイ用カバーが設けられるスマートフォンを前面側から見た状態の一例を示す図である。
図3は、実施形態に係るディスプレイ用カバーに設けられた導体素子とディスプレイ用カバーのアンテナの位置関係を模式的に示す図である。
図4は、第1シミュレーションで用いた各パラメータを説明する第1の図である。
図5は、第1シミュレーションで用いた各パラメータを説明する第2の図である。
図6は、第2シミュレーションの結果を例示する図である。
図7は、第1変形例に係るディスプレイ用カバーの一例を示す図である。
図8は、第1変形例における導体素子とパッチアンテナとの位置関係のバリエーションを示す第1の図である。
図9は、第1変形例における導体素子とパッチアンテナとの位置関係のバリエーションを示す第2の図である。
図10は、第1変形例における導体素子とパッチアンテナとの位置関係のバリエーションを示す第3の図である。
図11は、第1変形例における導体素子とパッチアンテナとの位置関係のバリエーションを示す第4の図である。
図12は、矩形以外の形状を採用した導体素子の配置を例示する第1の図である。
図13は、矩形以外の形状を採用した導体素子の配置を例示する第2の図である。
図14は、矩形以外の形状を採用した導体素子の配置を例示する第3の図である。
図15は、矩形以外の形状を採用した導体素子の配置を例示する第4の図である。
図16は、導体素子の配置パターンを例示する図である。
図17は、突出部を備えたディスプレイ用カバーの一例を示す図である。
図18は、突出部を備えたディスプレイ用カバーをスマートフォンに取り付けた状態を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<実施形態>
以下に示す実施形態の構成は例示であり、開示の技術は実施形態の構成に限定されない。実施形態に係る無線端末のディスプレイ用カバーは、例えば、以下の構成を備える。本実施形態に係る無線端末のディスプレイ用カバーは、板状に形成された無線端末のディスプレイ上に配置される無線端末のディスプレイ用カバーである。本無線端末のディスプレイ用カバーは、上記ディスプレイと重畳するように配置され、比誘電率が1から10の範囲内である透明な誘電体で形成されるシート状の透明部材と、上記透明部材上に並んで配置される可視光の透過率が50%以上である複数の導体素子と、を備える。上記導体素子は、上記導体素子上の任意の2点間を結んで上記導体素子上に形成される線分のうち最も長い最長線分の長さが上記無線端末が無線通信に使用する電波の上記誘電体内における実効波長の長さの0.1倍から0.4倍の範囲内となるように形成される。
(【0011】以降は省略されています)

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