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公開番号
2025134980
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-17
出願番号
2025111435,2024090412
出願日
2025-07-01,2020-06-16
発明の名称
液体吐出装置及び液体吐出方法
出願人
京セラ株式会社
代理人
個人
主分類
B41J
2/14 20060101AFI20250909BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】擬塑性流体を流路部材に形成された循環供給流路内に安定供給する。
【解決手段】液体吐出装置は、擬塑性の液体が流れる流路を有している流路部材と、流路内の液体に圧力を付与して流路部材から液滴を吐出させるアクチュエータと、流路内における液体の流量を設定する流量設定部と、を有している。流量設定部は、供給リザーバー、複数の供給マニホールド、複数の供給流路、複数の圧力室、複数の回収流路、複数の回収マニホールド及び回収リザーバーを順に循環する液体の循環流量を所定の目標流量に調整する。流路は、循環流量が目標流量であるときに、供給流路における液体の平均粘度が、供給マニホールドにおける液体の平均粘度の半分以下となる流路形状を有している。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
擬塑性の液体が流れる流路を有している流路部材と、
前記流路内の前記液体に圧力を付与して前記流路部材から液滴を吐出させるアクチュエータと、
前記流路内における前記液体の流量を設定する流量設定部と、
を有しており、
前記流路は、
前記液体が供給される供給リザーバーと、
前記供給リザーバーに接続されており、前記供給リザーバーから前記液体が供給される複数の供給マニホールドと、
前記複数の供給マニホールドのそれぞれに対して2以上の本数で設けられており、それぞれ前記複数の供給マニホールドのいずれかに接続されており、その接続されている供給マニホールドから前記液体が供給される複数の供給流路と、
前記複数の供給流路に互いに別々に接続されており、前記複数の供給流路から前記液体が供給され、前記アクチュエータによって圧力が付与される複数の圧力室と、
前記複数の圧力室に互いに別々に接続されており、前記圧力室からの前記液体を外部へ吐出させる複数のノズルと、
前記複数の圧力室に互いに別々に接続されており、前記複数の圧力室から前記液体を回収する複数の回収流路と、
それぞれ前記複数の回収流路のいずれか2本以上に接続されており、前記複数の回収流路から前記液体を回収する複数の回収マニホールドと、
前記複数の回収マニホールドに接続されており、前記複数の回収マニホールドから前記液体を回収する回収リザーバーと、を有しており、
前記流量設定部は、前記供給リザーバー、前記複数の供給マニホールド、前記複数の供給流路、前記複数の圧力室、前記複数の回収流路、前記複数の回収マニホールド及び前記回収リザーバーを順に循環する前記液体の循環流量を所定の目標流量に調整し、
前記流路は、前記循環流量が前記目標流量であるときに、前記供給流路における前記液体の平均粘度が、前記供給マニホールドにおける前記液体の平均粘度の半分以下となる流路形状を有している
液体吐出装置。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記流路は、前記循環流量が前記目標流量であるときに、前記供給マニホールドにおける前記液体の平均粘度が前記供給リザーバーにおける前記液体の平均粘度の半分以下となる流路形状を有している
請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項3】
前記圧力室は、
前記アクチュエータに圧力が付与される圧力室本体と、
前記圧力室本体と前記ノズルとを接続しているディセンダと、を有しており、
前記回収流路は前記ディセンダに接続されており、
前記流路は、前記循環流量が前記目標流量であるときに、前記ディセンダにおける前記液体の平均粘度が前記回収流路における前記液体の平均粘度の1.5倍以上となる流路形状を有している
請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
【請求項4】
前記圧力室は、
前記アクチュエータに圧力が付与される圧力室本体と、
前記圧力室本体と前記ノズルとを接続しているディセンダと、を有しており、
前記回収流路は前記ディセンダに接続されており、
前記ディセンダは、
第1部位と、
前記第1部位よりも前記圧力室本体側に位置している第2部位と、を有しており、
前記流路は、前記循環流量が前記目標流量であるときに、前記第2部位における前記液体の平均粘度が前記第1部位における前記液体の平均粘度よりも高くなる流路形状を有している
請求項1~3のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
【請求項5】
前記供給リザーバーにおける前記液体の流体抵抗をR
r
、
前記供給マニホールドにおける前記液体の流体抵抗をR
m
、
前記供給リザーバーに接続されている前記供給マニホールドの本数をm、
前記供給マニホールド毎の前記ノズルの数をn、
前記供給リザーバーに流入する前記液体の流量をU、
前記液体の表面張力をσ、
前記ノズルの半径をr、としたときに、
(1/2)×R
r
×U(1+1/m)と、
(1/2)×R
m
×(U/m)×(1+1/n)との和が、
2σ/rよりも小さく、かつ
R
r
<1/10×R
m
×(1/m)である
請求項1~4のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
【請求項6】
前記ノズルにおける前記液体の流体抵抗をR
n
としたときに、
R
m
<1/10×R
n
×(1/n)である
請求項5に記載の液体吐出装置。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の液体吐出装置を用いる液体吐出方法であって、
前記液体として、せん断速度が1000s
-1
のときの粘度が0.02Pa・s以上0.4Pa・s以下であり、せん断速度が0.01s
-1
のときの粘度が0.5Pa・s以上50Pa・s以下である擬塑性流体を用いる
液体吐出方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、液体吐出装置及び液体吐出方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
インクジェットプリンタ等の液体吐出装置が知られている。特許文献1では、インクとして、チキソトロピー性を有するものを用いたインクジェット記録装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-216425号公報
【発明の概要】
【0004】
本開示の一態様に係る液体吐出装置は、流路部材と、アクチュエータと、流量設定部と、を有している。前記流路部材は、擬塑性の液体が流れる流路を有している。前記アクチュエータは、前記流路内の前記液体に圧力を付与して前記流路部材から液滴を吐出させる。前記流量設定部は、前記流路内における前記液体の流量を設定する。前記流路は、供給リザーバーと、複数の供給マニホールドと、複数の供給流路と、複数の圧力室と、複数のノズルと、複数の回収流路と、回収リザーバーと、を有している。前記供給リザーバーは、前記液体が供給される。前記複数の供給マニホールドは、前記供給リザーバーに接続されており、前記供給リザーバーから前記液体が供給される。前記複数の供給流路は、前記複数の供給マニホールドのそれぞれに対して2以上の本数で設けられており、それぞれ前記複数の供給マニホールドのいずれかに接続されており、その接続されている供給マニホールドから前記液体が供給される。前記複数の圧力室は、前記複数の供給流路に互いに別々に接続されており、前記複数の供給流路から前記液体が供給され、前記アクチュエータによって圧力が付与される。前記複数のノズルは、前記複数の圧力室に互いに別々に接続されており、前記圧力室からの前記液体を外部へ吐出させる。前記複数の回収流路は、前記複数の圧力室に互いに別々に接続されており、前記複数の圧力室から前記液体を回収する。前記複数の回収マニホールドは、それぞれ前記複数の回収流路のいずれか2本以上に接続されており、前記複数の回収流路から前記液体を回収する。前記回収リザーバーは、前記複数の回収マニホールドに接続されており、前記複数の回収マニホールドから前記液体を回収する。前記流量設定部は、前記供給リザーバー、前記複数の供給マニホールド、前記複数の供給流路、前記複数の圧力室、前記複数の回収流路、前記複数の回収マニホールド及び前記回収リザーバーを順に循環する前記液体の循環流量を所定の目標流量に調整する。前記流路は、前記循環流量が前記目標流量であるときに、前記供給流路における前記液体の平均粘度が、前記供給マニホールドにおける前記液体の平均粘度の半分以下となる流路形状を有している。
【0005】
本開示の一態様に係る液体吐出方法は、上記液体吐出装置を用いる液体吐出方法であって、前記液体として、せん断速度が1000s
-1
のときの粘度が0.02Pa・s以上0.4Pa・s以下であり、せん断速度が0.01s
-1
のときの粘度が0.5Pa・s以上50Pa・s以下である擬塑性流体を用いる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
実施形態に係る液体吐出装置の全体構成を示す模式図である。
図2(a)は実施形態に係る液体吐出装置のヘッドの分解斜視図であり、図2(b)は、上記ヘッドが含む第2流路部材の斜視図である。
図3(a)及び図3(b)は実施形態に係るヘッドの平面透視図である。
図3(b)の領域IVの拡大図である。
実施形態に係るヘッドの個別流路の斜視図である。
図6(a)は図5のVIa-VIa線における断面図であり、図6(b)は図5のVIb-VIb線における断面図である。
実施形態に係る液体吐出装置に用いられる液体の特性を示す図である。
実施形態に係る流路の部位毎の平均粘度の一例を示す図である。
変形例に係る個別流路の模式的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の図面は、模式的なものである。従って、細部は省略されることがある。また、寸法比率は現実のものと必ずしも一致しない。複数の図面相互の寸法比率も必ずしも一致しない。特定の寸法が実際よりも大きく示され、特定の形状が誇張されることもある。
【0008】
図面には、D1方向~D6方向を示す矢印を付すことがある。これらの方向は、後述する吐出面3aに平行な方向である。また、D2方向及びD5方向は、例えば、後述するヘッド3の長手方向に平行な方向であり、別の観点では、いわゆる主走査方向である。D3方向及びD6方向は、D2方向及びD5方向に直交する方向である。D1方向及びD4方向は、D3方向及びD6方向に対して傾斜する方向である。
【0009】
(液体吐出装置の全体構成)
図1は、実施形態に係る液体吐出装置1(以下、「吐出装置1」ということがある。)の要部構成を模式的に示す図である。
【0010】
吐出装置1は、例えば、インクジェットプリンタのように、ヘッド3の吐出面3aから対象物101に向けて液滴を吐出することによって対象物101の表面に液体を付着させる装置として構成されている。なお、吐出面3aは、鉛直方向に対していずれの方向に面していてもよいが、以下の説明では、便宜上、吐出面3aが面する方向を下方として、上面又は下面等の語を用いることがある。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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