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公開番号2025135676
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024033560
出願日2024-03-06
発明の名称フレキシブルフラットケーブル
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01B 7/08 20060101AFI20250911BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ノイズに対する耐性と柔軟性とを両立したフレキシブルフラットケーブルを提供する。
【解決手段】フレキシブルフラットケーブル1は、導体21と導体の周囲に設けられた絶縁層22とを有し、互いに並列に配置された複数の電線2と、複数の電線を内部に挟持し、電気絶縁性である一対のベースフィルム3と、一対のベースフィルムの間及び複数の電線と各ベースフィルムとの間に介在した、金属製のシールド層4と、を備える。一対のベースフィルムの内部において、各電線の外表面全体はシールド層と接合しており、かつ、シールド層で被覆されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
導体と前記導体の周囲に設けられた絶縁層とを有し、互いに並列に配置された複数の電線と、
前記複数の電線を内部に挟持し、電気絶縁性である一対のベースフィルムと、
前記一対のベースフィルムの間及び前記複数の電線と各ベースフィルムとの間に介在した、金属製のシールド層と、
を備え、
前記一対のベースフィルムの内部において、各電線の外表面全体は前記シールド層と接合しており、かつ、前記シールド層で被覆されている、フレキシブルフラットケーブル。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
各ベースフィルムには、各電線の一部及び前記シールド層の一部が収容される凹部が複数形成されている、請求項1に記載のフレキシブルフラットケーブル。
【請求項3】
前記シールド層は、前記一対のベースフィルムの一方に積層された第一シールドと前記一対のベースフィルムの他方に積層された第二シールドとを有し、
前記第一シールドと前記第二シールドとは、隣接する前記電線の間において互いに接合されている、請求項1又は2に記載のフレキシブルフラットケーブル。
【請求項4】
前記ベースフィルムは樹脂を含み、前記シールド層は金属薄膜フィルムまたは金属めっきを含む、請求項1又は2に記載のフレキシブルフラットケーブル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フレキシブルフラットケーブルに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
フレキシブルフラットケーブル(FFC)は、一般的に、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの樹脂フィルム上に、断面形状が平角状である薄く細長い金属導体を複数貼り付け、その上からカバーとして樹脂フィルムを融着して固定した構造となっている。このような構造であるため、FFCは、同軸構造の伝送線路及びツイストペア線と比較して、薄く柔軟性があるという利点がある。このようなFFCの用途としては、機器内の基板間の接続及び狭小部での接続などに使用されることが多い。しかし、FFCは、同軸ケーブル及びツイストペア線と比較して、構造的に外来ノイズに弱いことが知られている。つまり、同軸ケーブルは外部導体を備えているため、金属導体へのノイズの混入を防ぐ効果があり、ツイストペア線はその構造自体に外来ノイズキャンセル機能を有している。これに対して、FFCは、構造的にノイズに対して無防備である。
【0003】
そのため、FFCにノイズ耐性を付加するために、特許文献1では、FFCの外側に金属のシールド層を設けたシールドフラットケーブルを開示している。具体的には、特許文献1のシールドフラットケーブルは、平行に配列された複数本の平形導体と、複数本の該平形導体の並列面の両面に貼り合わされた一対の絶縁層と、該絶縁層の少なくとも一方を覆うシールド層を有し、一方の絶縁層の長さ方向の端部で平形導体が露出したケーブル端末部が形成されたシールドフラットケーブルである。そして、一方の絶縁層のケーブル端末部側の外周側にグランド導体が設けられ、該グランド導体が所定の平形導体とシールド層に電気的に接続されている。
【0004】
上述のように、シールド効果をもつ伝送線路としては、従来より同軸ケーブルが存在するが、通常の同軸ケーブルは太く、柔軟性に劣るという問題がある。なお、同軸ケーブルが柔軟性に劣る原因は、誘電体層が厚いためである。そこで、特許文献2では、中心導体と、該中心導体の周囲に設けられた絶縁層と、該絶縁層の周囲に設けられたシールドとを少なくとも具備し、絶縁層がABS樹脂からなるシールド付きケーブルを開示している。特許文献2では、さらに、シールドが厚さ4μm以下の金属メッキ層からなることを開示している。このように、絶縁体層をABS樹脂によって形成し、かつ、外部導体を薄膜めっきとすることによって、細径でありながら耐屈曲性を確保している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7040265号公報
特開2006-221991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1及び特許文献2のように、シールド層で導体を覆った場合は、外来ノイズに対しては有効である。ただ、特許文献1のような構造では、隣接する導体の間の干渉を防ぐことはできない。このような干渉を抑えるためには、導体の周りにグラウンド電位の線路(シールド線)を用意し、シールド層と合わせて導体をグラウンド電位で囲む疑似的な同軸線路構造をとることが考えられる。ただ、このような構造の場合、グラウンド電位として、隣接する導体とシールド線は一定間隔(最高周波数の1/4波長未満)で短絡させて同電位としなければ、電気的に浮いた状態(フローティング状態)になって新たなノイズ発生源となる懸念がある。このような懸念を避ける対策として、導体とシールド線とを接触させるために複数の接触用構造が必要となるが、接触させるためには金属箔と導電性接着層を使用するため、コストの増加と接触の不安定さが懸念される。
【0007】
また、特許文献2では、ABS樹脂を絶縁体に使用し、さらに外部導体の厚さを薄くして柔軟性を確保している。ただ、柔軟性を確保するためにめっき層を薄層にした場合、シールド性能が低下する可能性がある。
【0008】
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、ノイズに対する耐性と柔軟性とを両立したフレキシブルフラットケーブルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の態様に係るフレキシブルフラットケーブルは、導体と前記導体の周囲に設けられた絶縁層とを有し、互いに並列に配置された複数の電線と、前記複数の電線を内部に挟持し、電気絶縁性である一対のベースフィルムと、前記一対のベースフィルムの間及び前記複数の電線と各ベースフィルムとの間に介在した、金属製のシールド層と、を備え、前記一対のベースフィルムの内部において、各電線の外表面全体は前記シールド層と接合しており、かつ、前記シールド層で被覆されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ノイズに対する耐性と柔軟性とを両立したフレキシブルフラットケーブルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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