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公開番号2025139177
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-26
出願番号2024037979
出願日2024-03-12
発明の名称非接触給電用コイル、送電装置、受電装置、電力伝送システム、及び非接触給電用コイルの製造方法
出願人日本特殊陶業株式会社
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類H01F 38/14 20060101AFI20250918BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】コイルの電気抵抗の増大を抑制しつつ耐電圧を向上できる。
【解決手段】非接触給電用コイル10は、導線22が平面状に巻回されてなる平面状のコイル20と、磁性体30と、を備える。コイル20の端部24,26は電極接続部とされている。端部24,26を除いたコイル20は、磁性体30内に埋まることで、磁性体30に周囲を囲まれた状態とされている。導線22の軸と垂直な少なくとも1つの断面において、コイル20のうち導線22が隣合い並んだ部分における隣合う導線22間は、磁性体30によって充填されている。隣合う導線22間の磁性体30には、気孔40が存在している。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
導線が平面状に巻回されてなる平面状のコイルと、
磁性体と、を備える非接触給電用コイルであって、
前記コイルの端部は電極接続部とされており、
前記端部を除いた前記コイルは、前記磁性体内に埋まることで、前記磁性体に周囲を囲まれた状態とされ、
前記導線の軸と垂直な少なくとも1つの断面において、前記コイルのうち前記導線が隣合い並んだ部分における隣合う前記導線間は、前記磁性体によって充填され、
隣合う前記導線間の前記磁性体には、気孔が存在している、
非接触給電用コイル。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記隣合い並んだ部分において、隣合う前記導線間の最小距離は0.3mm以上である、
請求項1に記載の非接触給電用コイル。
【請求項3】
前記磁性体に存在する気孔の平均径は、100μm以下である、
請求項1又は請求項2に記載の非接触給電用コイル。
【請求項4】
前記隣合い並んだ部分において、前記導線の軸と垂直な少なくとも1つの断面において、隣合う前記導線の重心同士を結んだ線分は、前記磁性体の存在領域内に収まっている、
請求項1又は請求項2に記載の非接触給電用コイル。
【請求項5】
前記磁性体は、樹脂と、軟磁性粒子と、を含む、
請求項1又は請求項2に記載の非接触給電用コイル。
【請求項6】
前記磁性体の絶縁耐力は、200V/m以上である、
請求項1又は請求項2に記載の非接触給電用コイル。
【請求項7】
前記コイルは、環の形態をなし、
前記環の内部には、前記磁性体の非存在領域がある、
請求項1又は請求項2に記載の非接触給電用コイル。
【請求項8】
前記磁性体の一面側に、磁性部材を備え、
前記磁性部材の複素比透磁率は、前記磁性体の複素比透磁率よりも大きい、
請求項1又は請求項2に記載の非接触給電用コイル。
【請求項9】
前記磁性体の一面側に、磁性部材と、電磁気シールド部材と、をこの順に備え、
前記磁性部材の複素比透磁率は、前記磁性体の複素比透磁率よりも大きい、
請求項1又は請求項2に記載の非接触給電用コイル。
【請求項10】
請求項1又は請求項2に記載の非接触給電用コイルを備える、送電装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、非接触給電用コイル、送電装置、受電装置、電力伝送システム、及び非接触給電用コイルの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
コイルの導線同士が接近すると、近接効果によって電気抵抗が増大することが知られている。多数巻きされるコイルでは、近接効果が足し合わされて、より一層電気抵抗が増大してしまう。コイルの電気抵抗が増大すると、発熱につながり、結果としてエネルギーロスやコイル性能を表すQ値の低下を招いてしまう。このようなコイルの電気抵抗の増大を抑制しようとする様々な構成が考えられている。
【0003】
例えば、特許文献1には、磁性被覆コイルが開示されている。この磁性被覆コイルは、平角線を巻回した平角線コイルと、平角線の幅方向の両側面を被覆する磁性被覆体と、を備えている。
【0004】
特許文献2には、非接触給電用コイルが開示されている。この非接触給電用コイルは、スパイラル状に巻回された平板状のコイルと、コイルの任意の巻線のコイル導体とこれに隣接する巻線のコイル導体との間隙に配される磁性体壁と、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-9177号公報
特開2021-27112号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の磁性被覆コイルでは、平角線の幅方向に沿う上下両面が磁性被覆体に被覆されず露出している。そのため、平角線の上下両面の露出した部分から漏洩磁界が発生して平角線コイルの電気抵抗の増大につながってしまう。
【0007】
特許文献2の非接触給電用コイルは、コイル導体における軸方向の一方面(上面)が磁性体壁に被覆されず露出している。そのため、コイル導体の露出した軸方向の一方面(上面)から漏洩磁界が発生してコイルの電気抵抗の増大につながってしまう。
【0008】
また、特許文献1,2の磁性被覆コイルでは、コイルの導線間の間隔が比較的小さく、絶縁性が保たれないおそれがある。特許文献2の磁性被覆コイルでは、コイルの導線間に磁性体壁が配されているが、磁性体は電気抵抗が比較的低いものが一般的であるため、十分な絶縁性が保たれないおそれがある。
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、コイルの電気抵抗の増大を抑制しつつ耐電圧を向上し得る技術を提供することを目的とする。本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
〔1〕導線が平面状に巻回されてなる平面状のコイルと、
磁性体と、を備える非接触給電用コイルであって、
前記コイルの端部は電極接続部とされており、
前記端部を除いた前記コイルは、前記磁性体内に埋まることで、前記磁性体に周囲を囲まれた状態とされ、
前記導線の軸と垂直な少なくとも1つの断面において、前記コイルのうち前記導線が隣合い並んだ部分における隣合う前記導線間は、前記磁性体によって充填され、
隣合う前記導線間の前記磁性体には、気孔が存在している、
非接触給電用コイル。
【0010】
上記〔1〕の非接触給電用コイルによれば、端部を除いたコイルが磁性体内に配置され、導線の軸と垂直な少なくとも1つの断面において、コイルのうち導線が隣合い並んだ部分における隣合う導線間が磁性体によって充填されている。このような構成によって、コイルの導線から生じる磁界が磁性体から漏洩しにくく、隣合う導線に近接効果を生じさせることを抑制できる。そのため、コイルの電気抵抗の増大を抑制できる。その上で、非接触給電用コイルでは、隣合う導線間の磁性体に気孔が存在する構成である。このような構成によって、コイルの隣合う導線間に比較的耐電圧の高い気孔が存在することで、隣合う導線間の耐電圧を向上できる。したがって、コイルの電気抵抗の増大を抑制しつつ耐電圧を向上できる。
(【0011】以降は省略されています)

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