TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025141482
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024041437
出願日
2024-03-15
発明の名称
分布帰還型半導体レーザおよびその製造方法
出願人
ウシオ電機株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01S
5/12 20210101AFI20250919BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】窒化物系半導体レーザ素子の歩留まりの改善にある。
【解決手段】分布帰還型半導体レーザは、基板上に順に積層された第1導電型半導体層、活性層および第2導電型半導体層を含む窒化物系多層構造を備える。電流狭窄部は、第2導電型半導体層に形成される。回折格子は、電流狭窄部により形成される光共振器の導波方向に沿って形成された周期的な屈折率変化を有する。室温駆動時のレーザ発振を開始するしきい値電流I
TH
の0.9倍の電流で駆動した場合の放射光のスペクトルを発振直前の利得スペクトルとするとき、発振直前の利得スペクトルのピーク位置から12dB低い光強度における帯域幅が70meV以上である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
基板と、
前記基板上に順に積層された第1導電型半導体層、活性層および第2導電型半導体層を含む窒化物系多層構造と、
前記第2導電型半導体層に形成された電流狭窄部と、
前記電流狭窄部により形成される光共振器の導波方向に沿って形成された周期的な屈折率変化を有する回折格子と、
を備え、
室温駆動時のレーザ発振を開始するしきい値電流I
TH
の0.9倍の電流で駆動した場合の放射光のスペクトルを発振直前の利得スペクトルとするとき、前記発振直前の利得スペクトルのピーク位置から12dB低い光強度における帯域幅が70meV以上であることを特徴とする分布帰還型半導体レーザ。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記活性層は、2層以上の量子井戸構造を有していることを特徴とする請求項1に記載の分布帰還型半導体レーザ。
【請求項3】
前記活性層は、多重量子井戸構造を有し、少なくとも2つの井戸層間で構成する材料の組成が異なっていることを特徴とする請求項1に記載の分布帰還型半導体レーザ。
【請求項4】
前記活性層は、多重量子井戸構造を有し、少なくとも2つの井戸層間で層の厚さが異なっていることを特徴とする請求項1に記載の分布帰還型半導体レーザ。
【請求項5】
前記活性層は、量子井戸構造を有し、井戸層のIn組成が導波方向に沿って異なっていることを特徴とする請求項1に記載の分布帰還型半導体レーザ。
【請求項6】
前記活性層は、量子井戸構造を有し、井戸層の厚さが導波方向に沿って異なっていることを特徴とする請求項1に記載の分布帰還型半導体レーザ。
【請求項7】
前記回折格子は、前記発振直前の利得スペクトルに現れるストップバンド幅Δλ
SB
が、
1.8×10
-6
・λ
2
≦Δλ
SB
≦4.0×10
-6
・λ
2
となるように構成されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の分布帰還型半導体レーザ素子。
【請求項8】
少なくとも一つの端面に形成され、発振波長に対する反射率が2%以下である端面コーティング膜をさらに備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の分布帰還型半導体レーザ素子。
【請求項9】
前記回折格子は、前記第2導電型半導体層表面に設けられたリッジ部に沿って前記第2導電型半導体層表面に形成した複数の凹凸からなることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の分布帰還型半導体レーザ。
【請求項10】
半導体ウェハを準備する準備工程と、
前記半導体ウェハ上に第1導電型半導体層を形成する工程Aと、
前記半導体ウェハ全体に亘ってIn組成と量子井戸層の厚さの少なくとも一方が不均一となるように、前記第1導電型半導体層上に活性層を形成する工程Bと、
前記活性層上に第2導電型半導体層を形成する工程Cと、
発振波長を決定する回折格子を形成する工程Dと、
を備えることを特徴とする分布帰還型半導体レーザの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、分布帰還型半導体レーザに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
波長375nmや405nm等で発振する窒化ガリウム(GaN)系材料からなる半導体ファブリペローレーザダイオード(FP-LD)は、露光機などの光源として使われている。また、455nmや520nm等で発振するGaN系FP-LDはレーザTVの光源などに使われている。
【0003】
従来のFP-LDは、狙いのレーザ特性を実現する結晶の多層構造をエピタキシャル成長させたウェハから作製される。
【0004】
そのウェハから所望の波長で発振するレーザが得られるか確認するために、たとえば、ウェハ上にレーザ素子の作製を開始する前に、ウェハ面内の各位置におけるフォトルミネッセンス(PL)波長λ
PL
とそれらの分散度合い等を評価する等実施している。このPL波長λ
PL
は、405±1nm等、用途ごとに狙いの波長(センター値)とその許容範囲が定められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平11-040880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、エピタキシャル結晶成長に用いる基板のOFF角のウェハ内分布や、結晶成長温度の安定性、結晶成長温度の空間的分布等、様々な要因により、ウェハ面内には、PL波長λ
PL
が許容範囲から外れる領域が生じてしまう場合がある。
【0007】
経験的に利得ピーク波長λ
Gain
とPL波長λ
PL
は密接な関係がある。この関係はPL測定装置の励起波長や励起キャリア密度等によって変化するが、基本的には、以下の式で表される。
λ
Gain
=λ
PL
+k
kは定数である。
【0008】
ファブリペローレーザダイオード(FP-LD)は利得ピーク波長λ
Gain
で発振するため、PL波長λ
PL
が許容範囲から外れたウェハ面内の位置から取得したFP-LDは所望の発振波長で発振することはなく、波長歩留の低下につながっていた。
【0009】
特にPL波長λ
PL
の面内分布の重心が許容範囲から外れたエピウェハや、PL波長λ
PL
の面内分布の分散度合いが大きいエピウェハでは、波長歩留が悪くなることが予測される。そのため、従来では、このようなエピウェハは製品用のFP-LD作製に用いることはせず、破棄せざるを得ない場合があった。
【0010】
本開示は係る課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、窒化物系半導体レーザ素子の歩留まりの改善にある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
ウシオ電機株式会社
光源装置
5日前
ウシオ電機株式会社
光源装置及び不活化装置
13日前
ウシオ電機株式会社
半導体レーザ素子および発光装置
1日前
ウシオ電機株式会社
分布帰還型半導体レーザおよびその製造方法
1日前
個人
安全なNAS電池
25日前
個人
フリー型プラグ安全カバー
1か月前
日本発條株式会社
積層体
1日前
東レ株式会社
多孔質炭素シート
20日前
エイブリック株式会社
半導体装置
22日前
エイブリック株式会社
半導体装置
22日前
キヤノン株式会社
電子機器
20日前
個人
防雪防塵カバー
1日前
ローム株式会社
半導体装置
20日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
28日前
ニチコン株式会社
コンデンサ
13日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1か月前
オムロン株式会社
電磁継電器
29日前
東レ株式会社
ガス拡散層の製造方法
20日前
沖電気工業株式会社
アンテナ
1か月前
ニチコン株式会社
コンデンサ
13日前
個人
半導体パッケージ用ガラス基板
今日
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1か月前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1日前
株式会社ティラド
面接触型熱交換器
12日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電装置
1か月前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
1日前
ローム株式会社
電子装置
1日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
27日前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
1日前
マクセル株式会社
配列用マスク
12日前
株式会社ヨコオ
コネクタ
22日前
株式会社カネカ
二次電池
1か月前
ローム株式会社
半導体装置
1か月前
株式会社カネカ
正極活物質
1日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
5日前
ヒロセ電機株式会社
電気コネクタ
1日前
続きを見る
他の特許を見る