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公開番号
2025142610
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-01
出願番号
2024042059
出願日
2024-03-18
発明の名称
レーザ加工装置、及び、レーザ加工方法
出願人
浜松ホトニクス株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01L
21/301 20060101AFI20250924BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】レーザ光の追従精度の低下を抑制可能なレーザ加工装置及びレーザ加工方法を提供する。
【解決手段】制御部500は、第1ストリート領域SR1に対して第1測定用レーザ光L1を走査することにより、第1ストリート領域SR1での第1変位情報DS1を取得させる第1取得処理と、第1変位情報DS1から、交差点CRに対応する複数の交差点情報DS1cを抽出し、当該抽出された複数の交差点情報DS1cをX軸方向について補間することによって、第1ストリート領域SR1の変位に応じた第2変位情報DS2を取得する第2取得処理と、第2変位情報DS2に基づいて、Z軸方向についての集光点の位置を調整しながら、第1ストリート領域SR1に対してレーザ光Lを走査する第1加工処理と、を実施する。
【選択図】図16
特許請求の範囲
【請求項1】
対象物にレーザ光を照射して改質領域を形成するためのレーザ加工装置であって、
前記対象物を支持するための支持部と、
前記支持部に支持された前記対象物に前記レーザ光を照射するための照射部と、
前記支持部に支持された前記対象物の前記レーザ光の入射面に測定用レーザ光を照射すると共に、前記入射面での前記測定用レーザ光の反射光を受光することで、前記入射面の変位に応じた第1変位情報を取得する変位情報取得部と、
前記レーザ光の集光点、及び前記測定用レーザ光の照射領域を、前記対象物に対して相対移動させるための移動機構と、
前記移動機構を制御することにより、前記レーザ光及び前記測定用レーザ光を前記対象物に対して走査するための制御部と、
を備え、
前記入射面に交差する方向からみたとき、前記対象物の前記入射面は、
互いに交差する第1方向及び第2方向に沿って配列された複数のデバイス領域と、
前記第2方向に沿って隣り合う前記デバイス領域の間の領域であって、前記第1方向に沿って延びる複数の第1ストリート領域と、
前記第1方向に沿って隣り合う前記デバイス領域の間の領域であって、前記第2方向に沿って延びる複数の第2ストリート領域と、
を含み、
前記制御部は、
前記第1ストリート領域に対して前記測定用レーザ光を走査することにより、前記変位情報取得部に前記第1ストリート領域での前記第1変位情報を取得させる第1取得処理と、
前記第1取得処理で取得した前記第1変位情報から、前記第1ストリート領域と前記第2ストリート領域との交差点に対応する複数の交差点情報を抽出し、当該抽出された複数の交差点情報を前記第1方向について補間することによって、前記第1ストリート領域の変位に応じた第2変位情報を取得する第2取得処理と、
前記第2変位情報に基づいて、前記入射面に交差する方向についての前記集光点の位置を調整しながら、前記第1ストリート領域に対して前記レーザ光を走査することにより、前記対象物に前記改質領域を形成する第1加工処理と、
を実施する、
レーザ加工装置。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
前記第1ストリート領域の前記第2方向についての幅は、前記入射面における前記測定用レーザ光のスポットの大きさよりも狭い、
請求項1に記載のレーザ加工装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記第1取得処理及び前記第1加工処理において、前記第2方向についての前記第1ストリート領域の中心よりも前記第2方向の一方側において、前記測定用レーザ光及び前記レーザ光を走査する、
請求項1に記載のレーザ加工装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記第2取得処理において、前記第1変位情報の波形の凹凸形状に基づいて、前記第1ストリート領域における前記第2ストリート領域との交差点の位置を推定し、当該推定された位置に基づいて前記第1変位情報から前記交差点情報を抽出する、
請求項1に記載のレーザ加工装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記第2取得処理において、前記第1変位情報の波形の凹凸形状の突出部を、前記第1ストリート領域における前記第2ストリート領域との交差点の位置として推定する、
請求項4に記載のレーザ加工装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記第2取得処理において、前記入射面における前記第1ストリート領域及び前記第2ストリート領域のパターンを含むパターン情報に基づいて、前記第1ストリート領域における前記第2ストリート領域との交差点の位置を割り出し、割り出した当該位置に基づいて前記第1変位情報から前記交差点情報を抽出する、
請求項1に記載のレーザ加工装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記第2ストリート領域に対して前記測定用レーザ光を走査することにより、前記変位情報取得部に前記第2ストリート領域での前記第1変位情報を取得させる第3取得処理と、
前記第3取得処理で取得した前記第1変位情報から、前記第2ストリート領域と前記第1ストリート領域との交差点に対応する複数の交差点情報を抽出し、当該抽出された複数の交差点情報を前記第2方向について補間することによって、前記第2ストリート領域の変位に応じた第3変位情報を取得する第4取得処理と、
前記第3変位情報に基づいて、前記入射面に交差する方向についての前記集光点の位置を調整しながら、前記第2ストリート領域に対して前記レーザ光を走査することにより、前記対象物に前記改質領域を形成する第2加工処理と、
を実施する、
請求項1~6のいずれか一項に記載のレーザ加工装置。
【請求項8】
対象物にレーザ光を照射して改質領域を形成するためのレーザ加工方法であって、
前記対象物の前記レーザ光の入射面に測定用レーザ光を照射すると共に、前記入射面での前記測定用レーザ光の反射光を受光することで、前記入射面の変位に応じた第1変位情報を取得する第1取得工程と、
前記第1変位情報に基づいて第2変位情報を取得する第2取得工程と、
前記対象物に対して前記レーザ光を走査することで前記対象物に前記改質領域を形成する加工工程と、
を備え、
前記入射面に交差する方向からみたとき、前記対象物の前記入射面は、
互いに交差する第1方向及び第2方向に沿って配列された複数のデバイス領域と、
前記第2方向に沿って隣り合う前記デバイス領域の間の領域であって、前記第1方向に沿って延びる複数の第1ストリート領域と、
前記第1方向に沿って隣り合う前記デバイス領域の間の領域であって、前記第2方向に沿って延びる複数の第2ストリート領域と、
を含み、
前記第1取得工程では、前記第1ストリート領域に対して前記測定用レーザ光を走査することにより、前記第1ストリート領域での前記第1変位情報を取得し、
前記第2取得工程では、前記第1取得工程で取得した前記第1変位情報から、前記第1ストリート領域と前記第2ストリート領域との交差点に対応する複数の交差点情報を抽出し、当該抽出された複数の交差点情報を前記第1方向について補間することによって、前記第1ストリート領域の変位に応じた第2変位情報を取得し、
前記加工工程では、前記第2変位情報に基づいて、前記入射面に交差する方向についての前記レーザ光の集光点の位置を調整しながら、前記第1ストリート領域に対して前記レーザ光を走査することにより、前記対象物に前記改質領域を形成する、
レーザ加工方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザ加工装置、及び、レーザ加工方法に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、レーザ加工装置が記載されている。このレーザ加工装置は、加工対象物を支持するステージと、レンズを介してレーザ光を出射するレーザ光源と、AF(Auto Focus)ユニットと、駆動ユニットと、を備えている。AFユニットは、AF用レーザ光を出射すると共に、AF用レーザ光の反射光を受光することで、反射面の変位に関する変位信号を取得する。また、AFユニットは、変位信号が基準変位信号となるように、駆動ユニットに電圧信号を入力し、レンズを光軸方向に沿って駆動させる。これにより、レンズ(すなわち、レンズにより形成されるレーザ光の集光点)が反射面の変位に追従するように駆動される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-113068号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記技術分野にあっては、対象物のレーザ光の入射面が、2次元状に配列されたデバイス領域と、隣り合うデバイス領域の間を通るストリート領域と、を含む場合であって、対象物に改質領域を形成するに際してストリート領域にレーザ光を走査する場合がある。この場合、上記のAF用レーザ光についてもストリート領域に走査することで、ストリート領域の変位を取得する。これにより、レーザ光の集光点をストリート領域の変位に追従させながら、レーザ光の走査が可能となる。
【0005】
このとき、例えば、AF用レーザ光の入射面でのスポット径が、ストリート領域の幅よりも大きいと、AF用レーザ光の一部がデバイス領域にも照射されることとなる。或いは、AF用レーザ光の入射面でのスポット径がストリート領域の幅よりも小さい場合であっても、例えばストリート領域の中心よりもデバイス領域側においてAF用レーザ光の走査を行う場合にも、AF用レーザ光の一部がデバイス領域にも照射されることとなる。これらのようにAF用レーザ光がデバイス領域にも照射される場合、AF用レーザ光の反射光に基づいて取得される変位信号が、デバイス領域の影響(例えば遮蔽や反射)によるノイズを多く含むこととなる。よって、変位信号が、ストリート領域における入射面の実際の変位と異なる波形となり、当該変位信号に基づいたレーザ光の集光点の追従の精度が低下するおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、レーザ光の追従精度の低下を抑制可能なレーザ加工装置、及び、レーザ加工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るレーザ加工装置は、[1]「対象物にレーザ光を照射して改質領域を形成するためのレーザ加工装置であって、前記対象物を支持するための支持部と、前記支持部に支持された前記対象物に前記レーザ光を照射するための照射部と、前記支持部に支持された前記対象物の前記レーザ光の入射面に測定用レーザ光を照射すると共に、前記入射面での前記測定用レーザ光の反射光を受光することで、前記入射面の変位に応じた第1変位情報を取得する変位情報取得部と、前記対象物における前記レーザ光の集光点、及び前記測定用レーザ光の照射領域を、前記対象物に対して相対移動させるための移動機構と、前記移動機構を制御することにより、前記レーザ光及び前記測定用レーザ光を前記対象物に対して走査するための制御部と、を備え、前記入射面に交差する方向からみたとき、前記対象物の前記入射面は、互いに交差する第1方向及び第2方向に沿って配列された複数のデバイス領域と、前記第2方向に沿って隣り合う前記デバイス領域の間の領域であって、前記第1方向に沿って延びる複数の第1ストリート領域と、前記第1方向に沿って隣り合う前記デバイス領域の間の領域であって、前記第2方向に沿って延びる複数の第2ストリート領域と、を含み、前記制御部は、前記第1ストリート領域に対して前記測定用レーザ光を走査することにより、前記変位情報取得部に前記第1ストリート領域での前記第1変位情報を取得させる第1取得処理と、前記第1取得処理で取得した前記第1変位情報から、前記第1ストリート領域と前記第2ストリート領域との交差点に対応する複数の交差点情報を抽出し、当該抽出された複数の交差点情報を前記第1方向について補間することによって、前記第1ストリート領域の変位に応じた第2変位情報を取得する第2取得処理と、前記第2変位情報に基づいて、前記入射面に交差する方向についての前記集光点の位置を調整しながら、前記第1ストリート領域に対して前記レーザ光を走査することにより、前記対象物に前記改質領域を形成する第1加工処理と、を実施するレーザ加工装置」である。
【0008】
本発明に係るレーザ加工方法は、[8]「対象物にレーザ光を照射して改質領域を形成するためのレーザ加工方法であって、前記対象物の前記レーザ光の入射面に測定用レーザ光を照射すると共に、前記入射面での前記測定用レーザ光の反射光を受光することで、前記入射面の変位に応じた第1変位情報を取得する第1取得工程と、前記第1変位情報に基づいて第2変位情報を取得する第2取得工程と、前記対象物に対して前記レーザ光を走査することで前記対象物に前記改質領域を形成する加工工程と、を備え、前記入射面に交差する方向からみたとき、前記対象物の前記入射面は、互いに交差する第1方向及び第2方向に沿って配列された複数のデバイス領域と、前記第2方向に沿って隣り合う前記デバイス領域の間の領域であって、前記第1方向に沿って延びる複数の第1ストリート領域と、前記第1方向に沿って隣り合う前記デバイス領域の間の領域であって、前記第2方向に沿って延びる複数の第2ストリート領域と、を含み、前記第1取得工程では、前記第1ストリート領域に対して前記測定用レーザ光を走査することにより、前記第1ストリート領域での前記第1変位情報を取得し、前記第2取得工程では、前記第1取得工程で取得した前記第1変位情報から、前記第1ストリート領域と前記第2ストリート領域との交差点に対応する複数の交差点情報を抽出し、当該抽出された複数の交差点情報を前記第1方向について補間することによって、前記第1ストリート領域の変位に応じた第2変位情報を取得し、前記加工工程では、前記第2変位情報に基づいて、前記入射面に交差する方向についての前記レーザ光の集光点の位置を調整しながら、前記第1ストリート領域に対して前記レーザ光を走査することにより、前記対象物に前記改質領域を形成する、レーザ加工方法」である。
【0009】
このレーザ加工装置及びレーザ加工方法では、対象物のレーザ光の入射面に測定用レーザ光を照射すると共に、入射面での測定用レーザ光の反射光を受光することで、入射面の変位に応じた第1変位情報を取得する。したがって、この第1変位情報に基づいて、レーザ光の集光点を入射面の変位に追従させながら、レーザ光を走査することが可能である。特に、ここでの対象物は、レーザ光の入射面において、互いに交差する第1方向及び第2方向に沿って配列された複数のデバイス領域と、デバイス領域の間の領域であって第1方向に沿って延びる複数の第1ストリート領域と、デバイス領域の間の領域であって第2方向に沿って延びる複数の第2ストリート領域と、を含む。そして、第1変位情報を取得する際には、第1ストリート領域に対して測定用レーザ光を走査する。したがって、測定用レーザ光がデバイス領域にも照射されることに起因して、第1変位情報のノイズが増大するおそれがある。
【0010】
これに対して、このレーザ加工装置及びレーザ加工方法では、第1変位情報から、第1ストリート領域と第2ストリート領域との交差点に対応する複数の交差点情報を抽出し、当該抽出された複数の交差点情報を補間することによって、第1ストリート領域の変位に応じた第2変位情報を取得する。そして、当該第2変位情報に基づいて、入射面に交差する方向についての集光点の位置を調整しながら、第1ストリート領域に対してレーザ光を走査することにより、対象物に改質領域を形成する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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