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公開番号
2025143666
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-02
出願番号
2024043012
出願日
2024-03-19
発明の名称
粘着シートの製造方法、粘着シート付き光学フィルムの製造方法及び画像表示装置の製造方法
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人青藍国際特許事務所
主分類
C09J
7/38 20180101AFI20250925BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】光硬化型の粘着シートを効率的に製造することに適した粘着シートの製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の実施形態による粘着シートの製造方法は、光硬化型の粘着剤組成物を含む塗布層に活性エネルギー線を照射して塗布層から粘着シートを形成することを含む。塗布層への活性エネルギー線の照射は、第1の照射、及び第1の照射よりも後の第2の照射を含む2以上の照射により実施される。第1の照射において塗布層に照射する活性エネルギー線の積算光量は7000mJ/cm
2
以下である。第2の照射において塗布層に照射する活性エネルギー線の積算光量は1600mJ/cm
2
以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
光硬化型の粘着剤組成物を含む塗布層に活性エネルギー線を照射して前記塗布層から粘着シートを形成することを含む、粘着シートの製造方法であって、
前記塗布層への前記活性エネルギー線の照射は、第1の照射、及び前記第1の照射よりも後の第2の照射を含む2以上の照射により実施され、
前記第1の照射において前記塗布層に照射する前記活性エネルギー線の積算光量は、7000mJ/cm
2
以下であり、
前記第2の照射において前記塗布層に照射する前記活性エネルギー線の積算光量は、1600mJ/cm
2
以上である、
粘着シートの製造方法。
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
前記第1の照射において前記塗布層に照射する前記活性エネルギー線の積算光量が、4400mJ/cm
2
以下である、請求項1に記載の粘着シートの製造方法。
【請求項3】
前記第2の照射において前記塗布層に照射する前記活性エネルギー線の積算光量が、3800mJ/cm
2
以上である、請求項1に記載の粘着シートの製造方法。
【請求項4】
前記第1の照射及び前記第2の照射は、基材シート、前記塗布層及びはく離ライナーをこの順で含む積層体に対する前記活性エネルギー線の照射により実施される、請求項1に記載の粘着シートの製造方法。
【請求項5】
前記第1の照射における前記活性エネルギー線の光源は、ブラックライトを含み、
前記第2の照射における前記活性エネルギー線の光源は、メタルハライドランプを含む、請求項1に記載の粘着シートの製造方法。
【請求項6】
前記製造方法は、前記塗布層を加熱する工程を実質的に有しない、請求項1に記載の粘着シートの製造方法。
【請求項7】
残存モノマー量4000wtppm以下の前記粘着シートを形成する、請求項1に記載の粘着シートの製造方法。
【請求項8】
1.55以上の屈折率を有する前記粘着シートを形成する、請求項1に記載の粘着シートの製造方法。
【請求項9】
前記粘着剤組成物に含まれるモノマー成分Mは、(メタ)アクリルモノマーを含む、請求項1に記載の粘着シートの製造方法。
【請求項10】
前記粘着剤組成物に含まれるモノマー成分Mは、二重結合含有環を有するモノマーaを含む、請求項1に記載の粘着シートの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着シートの製造方法、粘着シート付き光学フィルムの製造方法及び画像表示装置の製造方法に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、液晶表示装置及びエレクトロルミネセンス(EL)表示装置(例えば、有機EL表示装置、無機EL表示装置)に代表される画像表示装置が急速に普及している。画像表示装置は、一般に、偏光フィルムや位相差フィルム等の光学基材を含む光学積層体を備える。複数の光学基材を含む光学積層体において近接する光学基材の間には、通常、両者を接合する接合層が配置される。接合層の一例は、粘着剤組成物から形成された粘着シートである。
【0003】
特許文献1は、粘着シートの一例を開示している。特許文献1において粘着シートは、2つのはく離ライナーの間に配置された粘着剤組成物の塗布層に光を照射することによって作製されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6688054号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者らの検討によると、従来の光硬化法には、効率的に粘着シートを製造する観点から改善の余地がある。
【0006】
本発明は、光硬化型の粘着シートを効率的に製造することに適した粘着シートの製造方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]本発明の実施形態による粘着シートの製造方法は、
光硬化型の粘着剤組成物を含む塗布層に活性エネルギー線を照射して前記塗布層から粘着シートを形成することを含む、粘着シートの製造方法であって、
前記塗布層への前記活性エネルギー線の照射は、第1の照射、及び前記第1の照射よりも後の第2の照射を含む2以上の照射により実施され、
前記第1の照射において前記塗布層に照射する前記活性エネルギー線の積算光量は、7000mJ/cm
2
以下であり、
前記第2の照射において前記塗布層に照射する前記活性エネルギー線の積算光量は、1600mJ/cm
2
以上である。
[2]上記[1]に記載の製造方法において、前記第1の照射において前記塗布層に照射する前記活性エネルギー線の積算光量が、4400mJ/cm
2
以下であってもよい。
[3]上記[1]又は[2]に記載の製造方法において、前記第2の照射において前記塗布層に照射する前記活性エネルギー線の積算光量が、3800mJ/cm
2
以上であってもよい。
[4]上記[1]から[3]までのいずれかに記載の製造方法において、前記第1の照射及び前記第2の照射は、基材シート、前記塗布層及びはく離ライナーをこの順で含む積層体に対する前記活性エネルギー線の照射により実施されてもよい。
[5]上記[1]から[4]までのいずれかに記載の製造方法において、前記第1の照射における前記活性エネルギー線の光源は、ブラックライトを含み、前記第2の照射における前記活性エネルギー線の光源は、メタルハライドランプを含んでもよい。
[6]上記[1]から[5]までのいずれかに記載の製造方法において、前記製造方法は、前記塗布層を加熱する工程を実質的に有しなくてもよい。
[7]上記[1]から[6]までのいずれかに記載の製造方法において、残存モノマー量4000wtppm以下の前記粘着シートを形成してもよい。
[8]上記[1]から[7]までのいずれかに記載の製造方法において、1.55以上の屈折率を有する前記粘着シートを形成してもよい。
[9]上記[1]から[8]までのいずれかに記載の製造方法において、前記粘着剤組成物に含まれるモノマー成分Mは、(メタ)アクリルモノマーを含んでもよい。
[10]上記[1]から[9]までのいずれかに記載の製造方法において、前記粘着剤組成物に含まれるモノマー成分Mは、二重結合含有環を有するモノマーaを含んでもよい。
[11]上記[10]に記載の製造方法において、前記二重結合含有環が芳香環であってもよい。
[12]上記[10]又は[11]に記載の製造方法において、前記モノマー成分M中の前記モノマーaの含有率が50重量部以上であってもよい。
[13]上記[1]から[12]までのいずれかに記載の製造方法において、前記粘着剤組成物は、重量平均分子量が1500~30000である重合物Bを含んでもよい。
[14]上記[13]に記載の製造方法において、前記粘着剤組成物における前記重合物Bの含有量は、前記粘着剤組成物に含まれるモノマー成分M100重量部に対して55重量部以下であってもよい。
[15]上記[1]から[14]までのいずれかに記載の製造方法において、前記粘着剤組成物は無機粒子を含んでもよい。
[16]上記[15]に記載の製造方法において、前記無機粒子は酸化ジルコニウムを含んでもよい。
[17]上記[15]又は[16]に記載の製造方法において、前記粘着剤組成物に含まれるモノマー成分M及び前記無機粒子の合計100重量部に対する前記無機粒子の含有量が40重量部以上であってもよい。
[18]上記[1]から[17]までのいずれかに記載の製造方法において、前記粘着剤組成物は、紫外線吸収剤を含んでもよい。
[19]上記[1]から[18]までのいずれかに記載の製造方法において、前記粘着剤組成物中の溶剤の含有率は、5重量%以下であってもよい。
[20]本発明の実施形態による粘着シート付き光学フィルムの製造方法は、上記[1]から[19]までのいずれかに記載の製造方法によって形成された粘着シートの露出面に光学フィルムを配置して粘着シート付き光学フィルムを形成することを含む。
[21]上記[20]に記載の製造方法において、前記光学フィルムが、偏光フィルム及び位相差フィルムからなる群から選ばれる少なくとも1つのフィルムを含んでもよい。
[22]本発明の実施形態による画像表示装置の製造方法は、上記[20]又は[21]に記載の製造方法によって形成された粘着シート付き光学フィルムと画像表示パネルとを接合して画像表示装置を形成することを含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態によれば、光硬化型の粘着シートを効率的に製造することに適した粘着シートの製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の1つの実施形態による粘着シートの製造方法を説明するための模式図である。
本発明の1つの実施形態による粘着シート付き光学フィルムの製造方法を説明するための模式図である。
本発明の1つの実施形態による粘着シート付き光学フィルムの製造方法を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[用語について]
本明細書において、「重量」との表現がある場合は、重さを示すSI系単位として慣用されている「質量」と読み替えてもよい。逆も同様である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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