TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025143667
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-02
出願番号
2024043013
出願日
2024-03-19
発明の名称
発光装置
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人青藍国際特許事務所
主分類
H10K
50/86 20230101AFI20250925BHJP()
要約
【課題】無機粒子を含む光硬化型の高屈折率粘着シートを備えながらも、より信頼性の高い発光装置を提供する。
【解決手段】提供される発光装置は、自発光素子と、自発光素子よりも視認側に配置された低屈折率層と、低屈折率層に接し、かつ低屈折率層よりも視認側に配置された高屈折率粘着シートとを備える。高屈折率粘着シートは、モノマー成分Mを含む光硬化型の粘着剤組成物から形成され、無機粒子を含み、かつ厚み方向の中央における無機粒子の濃度C
M
に対して無機粒子の濃度が等しいか又は小さな主面SAを有する。高屈折率粘着シートの第1主面及び前記第1主面に対向する第2主面のうち、第1主面のみが主面SAである。第1主面の無機粒子の濃度C
S1
と濃度C
M
とは、式(C
S1
/C
M
)≦1.00を満たし、第2主面の無機粒子の濃度C
S2
と濃度C
M
とは、式(C
S2
/C
M
)≧1.50を満たす。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
自発光素子と、
前記自発光素子よりも視認側に配置された低屈折率層と、
前記低屈折率層に接すると共に、前記低屈折率層よりも視認側に配置された高屈折率粘着シートと、を備え、
前記高屈折率粘着シートは、
モノマー成分Mを含む光硬化型の粘着剤組成物から形成され、
無機粒子を含み、かつ、
前記高屈折率粘着シートの厚み方向の中央における前記無機粒子の濃度C
M
に対して前記無機粒子の濃度が等しいか又は小さな主面SAを有しており、
前記高屈折率粘着シートの第1主面及び前記第1主面に対向する第2主面のうち、前記第1主面のみが前記主面SAであって、
前記第1主面における前記無機粒子の濃度C
S1
と、前記濃度C
M
とは、式:(C
S1
/C
M
)≦1.00により示される関係を満たし、
前記第2主面における前記無機粒子の濃度C
S2
と、前記濃度C
M
とは、式:(C
S2
/C
M
)≧1.50により示される関係を満たす、
発光装置。
続きを表示(約 740 文字)
【請求項2】
前記高屈折率粘着シートの前記第2主面が前記低屈折率層に接している、請求項1に記載の発光装置。
【請求項3】
前記第1主面は、前記高屈折率粘着シートの形成時における前記粘着剤組成物への活性エネルギー線の照射面であり、
前記第2主面は、前記高屈折率粘着シートの形成時における前記粘着剤組成物への活性エネルギー線の非照射面である、請求項1に記載の発光装置。
【請求項4】
前記第1主面を評価面としたときの前記高屈折率粘着シートの屈折率n1に比べて、前記第2主面を評価面としたときの前記高屈折率粘着シートの屈折率n2の方が大きい、請求項1に記載の発光装置。
【請求項5】
前記屈折率n1と前記屈折率n2との差の絶対値が0.02以上である、請求項4に記載の発光装置。
【請求項6】
前記屈折率n1は1.58以上であり、
前記屈折率n2は1.61以上である、請求項4に記載の発光装置。
【請求項7】
前記無機粒子は酸化ジルコニウムを含む、請求項1に記載の発光装置。
【請求項8】
前記粘着剤組成物中の前記無機粒子の含有量は、前記モノマー成分M及び前記無機粒子の合計100重量部に対して40重量部以上である、請求項1に記載の発光装置。
【請求項9】
前記粘着剤組成物は紫外線吸収剤を含む、請求項1に記載の発光装置。
【請求項10】
前記粘着剤組成物中の前記紫外線吸収剤の含有量は、前記モノマー成分M及び前記無機粒子の合計100重量部に対して1~5重量部である、請求項9に記載の発光装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光装置に関し、より具体的には、自発光素子の視認側に粘着シートが配置された発光装置に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
自発光素子を備える発光装置が急速に普及している。自発光素子としては、例えば、有機EL素子や無機EL素子等のエレクトロルミネセンス(EL)素子や発光ダイオード(LED)素子が知られている。
【0003】
発光装置は様々な構成を有しうるが、その一例では、保護フィルム、偏光フィルム及び位相差フィルム等の光学基材と自発光素子とが組み合わされており、組み合わせることで発光装置としての光学的な設計の自由度を高めることができる。自発光素子と光学基材との間には、通常、両者を接合する接合層が配置される。また、複数の光学基材を含む光学積層体を自発光素子と組み合わせることもあり、光学積層体において近接する光学基材の間には、通常、両者を接合する接合層が配置される。接合層の一例は、粘着剤組成物から形成された粘着シートである。
【0004】
特許文献1には、ベースポリマーとして特定の組成及び重量平均分子量を有するアクリル系重合体と、無機粒子、可塑剤及びシランカップリング剤とを含む熱硬化型の粘着剤組成物が開示されている。特許文献2には、粘着剤組成物に対して無機粒子を安定して分散させる技術が開示されている。なお、粘着剤組成物としては、熱硬化型以外にも光硬化型が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-14376号公報
特開2021-134322号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
発光装置に求められる光学特性によっては、高い屈折率を有する粘着シートの使用が有利なことがある。高屈折率の粘着シートとするために、例えば、無機粒子を配合することが考えられる。しかし、本発明者らの検討によれば、光硬化型の粘着剤組成物から形成された、無機粒子を含む粘着シートを選択し、これを発光装置に適用する場合には、発光装置の信頼性を高めるための改善の余地がある。
【0007】
本発明は、無機粒子を含む光硬化型の高屈折率粘着シートが使用されながらも、より信頼性の高い発光装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[1]本発明の実施形態による発光装置は、
自発光素子と、
前記自発光素子よりも視認側に配置された低屈折率層と、
前記低屈折率層に接すると共に、前記低屈折率層よりも視認側に配置された高屈折率粘着シートと、を備え、
前記高屈折率粘着シートは、
モノマー成分Mを含む光硬化型の粘着剤組成物から形成され、
無機粒子を含み、かつ、
前記高屈折率粘着シートの厚み方向の中央における前記無機粒子の濃度C
M
に対して前記無機粒子の濃度が等しいか又は小さな主面SAを有しており、
前記高屈折率粘着シートの第1主面及び前記第1主面に対向する第2主面のうち、前記第1主面のみが前記主面SAであって、
前記第1主面における前記無機粒子の濃度C
S1
と、前記濃度C
M
とは、式:(C
S1
/C
M
)≦1.00により示される関係を満たし、
前記第2主面における前記無機粒子の濃度C
S2
と、前記濃度C
M
とは、式:(C
S2
/C
M
)≧1.50により示される関係を満たす。
[2]上記[1]に記載の発光装置において、前記高屈折率粘着シートの前記第2主面が前記低屈折率層に接していてもよい。
[3]上記[1]又は[2]に記載の発光装置において、前記第1主面は、前記高屈折率粘着シートの形成時における前記粘着剤組成物への活性エネルギー線の照射面であってもよく、かつ、前記第2主面は、前記高屈折率粘着シートの形成時における前記粘着剤組成物への活性エネルギー線の非照射面であってもよい。
[4]上記[1]から[3]までのいずれかに記載の発光装置において、前記第1主面を評価面としたときの前記高屈折率粘着シートの屈折率n1に比べて、前記第2主面を評価面としたときの前記高屈折率粘着シートの屈折率n2の方が大きくてもよい。
[5]上記[4]に記載の発光装置において、前記屈折率n1と前記屈折率n2との差の絶対値が0.02以上であってもよい。
[6]上記[4]又は[5]に記載の発光装置において、前記屈折率n1は1.58以上であってもよく、かつ、前記屈折率n2は1.61以上であってもよい。
[7]上記[1]から[6]までのいずれかに記載の発光装置において、前記無機粒子は酸化ジルコニウムを含んでもよい。
[8]上記[1]から[7]までのいずれかに記載の発光装置において、前記粘着剤組成物中の前記無機粒子の含有量は、前記モノマー成分M及び前記無機粒子の合計100重量部に対して40重量部以上であってもよい。
[9]上記[1]から[8]までのいずれかに記載の発光装置において、前記粘着剤組成物は紫外線吸収剤を含んでもよい。
[10]上記[9]に記載の発光装置において、前記粘着剤組成物中の前記紫外線吸収剤の含有量は、前記モノマー成分M及び前記無機粒子の合計100重量部に対して1~5重量部であってもよい。
[11]上記[1]から[10]までのいずれかに記載の発光装置において、前記モノマー成分Mは、二重結合含有環を有するモノマーaを含んでもよい。
[12]上記[11]に記載の発光装置において、前記二重結合含有環が芳香環であってもよい。
[13]上記[11]又は[12]に記載の発光装置において、前記モノマーaは、前記二重結合含有環を有する(メタ)アクリルモノマーを含んでもよい。
[14]上記[11]から[13]までのいずれかに記載の発光装置において、前記モノマーaは、フェノキシベンジルアクリレートを含んでもよい。
[15]上記[11]から[14]までのいずれかに記載の発光装置において、前記粘着剤組成物中の前記モノマーaの含有量は、前記モノマー成分M及び前記無機粒子の合計100重量部に対して40重量部以上であってもよい。
[16]上記[1]から[15]までのいずれかに記載の発光装置において、前記粘着剤組成物は、重量平均分子量が1500~30000である重合物Bを含んでもよい。
[17]上記[1]から[16]までのいずれかに記載の発光装置において、前記低屈折率層は低屈折率粘着シートであってもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施形態によれば、無機粒子を含む光硬化型の高屈折率粘着シートが使用されながらも、より信頼性の高い発光装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の1つの実施形態による発光装置の概略断面図である。
本発明の1つの実施形態による発光装置において正面輝度が向上しうることを説明するための模式図である。
本発明の1つの実施形態による発光装置が備える高屈折率粘着シートの概略断面図である。
本発明の1つの実施形態による発光装置が備える高屈折率粘着シートにおける無機粒子の分散の状態、及び高屈折率粘着シートにおける無機粒子の濃度を評価する方法を説明するための断面模式図である。
本発明の1つの実施形態による発光装置の概略断面図である。
本発明の1つの実施形態による発光装置が備える粘着シートを形成する方法の一例を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
日東電工株式会社
吸着材
今日
日東電工株式会社
発光装置
1日前
日東電工株式会社
スイッチ装置
1日前
日東電工株式会社
光学粘着シート
2日前
日東電工株式会社
光学粘着シート
2日前
日東電工株式会社
光学粘着シート
2日前
日東電工株式会社
反射防止フィルム
今日
日東電工株式会社
反射防止フィルム
今日
日東電工株式会社
光学積層体の製造方法
1日前
日東電工株式会社
光学積層体の製造方法
1日前
日東電工株式会社
水分散型粘着剤組成物および粘着シート
今日
日東電工株式会社
粘着シート、光学積層体及び画像表示装置
1日前
日東電工株式会社
集合体シート、および、集合体シートの製造方法
今日
日東電工株式会社
粘着剤組成物、粘着シート、光学積層体及び画像表示装置
1日前
日東電工株式会社
粘着剤組成物、粘着シート、光学積層体及び画像表示装置
1日前
日東電工株式会社
粘着剤組成物、粘着シート、光学積層体、及び画像表示装置
1日前
日東電工株式会社
粘着剤組成物、粘着シート、光学積層体、及び画像表示装置
1日前
日東電工株式会社
粘着剤組成物、粘着シート、光学積層体、及び画像表示装置
1日前
日東電工株式会社
粘着剤組成物、粘着シート、光学積層体、及び画像表示装置
1日前
日東電工株式会社
部材加工方法
4日前
日東電工株式会社
セパレーター付き粘着体
3日前
日東電工株式会社
重合物、粘着付与剤、粘着剤組成物、粘着シート、光学積層体及び画像表示装置
1日前
日東電工株式会社
粘着シートの製造方法、粘着シート付き光学フィルムの製造方法及び画像表示装置の製造方法
1日前
日東電工株式会社
偏光子およびその製造方法、ならびに、該偏光子を含む光学積層体および画像表示装置
3日前
ニットウ・アドヴァンスト・フィルム・グローナウ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
弾性フィルム、不織布要素および衛生用品
今日
エイブリック株式会社
半導体装置
1日前
富士電機株式会社
半導体装置
4日前
富士電機株式会社
半導体装置
22日前
国立大学法人 和歌山大学
光検出器
1か月前
AGC株式会社
太陽電池モジュール
7日前
三菱電機株式会社
半導体装置
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
半導体装置
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
半導体装置
23日前
ミツミ電機株式会社
半導体装置
1日前
日亜化学工業株式会社
発光装置
22日前
株式会社半導体エネルギー研究所
半導体装置
1か月前
続きを見る
他の特許を見る