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公開番号2025143873
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-02
出願番号2024043343
出願日2024-03-19
発明の名称車両制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人小笠原特許事務所
主分類B60W 50/02 20120101AFI20250925BHJP(車両一般)
要約【課題】操舵角と転舵角とが同期状態ではないフリーステア状態において意図せず車両が走行してしまうことを抑制することができる車両制御装置を提供する。
【解決手段】車両に搭載される車両制御装置であって、ステアリングの操舵角と操舵輪の転舵角とが同期状態か否かを判断する第1判断部と、車両が走行可能な状態か否かを判断する第2判断部と、車両の走行に関わる第1装置への電源供給を制御する制御部と、を備え、制御部は、操舵角と転舵角とが同期状態ではなく、かつ、車両が走行可能な状態である場合、第1装置への電源供給を停止する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
車両に搭載される車両制御装置であって、
ステアリングの操舵角と操舵輪の転舵角とが同期状態か否かを判断する第１判断部と、
前記車両が走行可能な状態か否かを判断する第２判断部と、
前記車両の走行に関わる第１装置への電源供給を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記操舵角と前記転舵角とが同期状態ではなく、かつ、前記車両が走行可能な状態である場合、前記第１装置への電源供給を停止する、
車両制御装置。
続きを表示（約 350 文字）【請求項２】
前記制御部は、前記操舵角と前記転舵角とが同期状態ではなく、かつ、前記車両が走行可能な状態が、所定の時間継続した場合に、前記第１装置への電源供給を停止する、
請求項１に記載の車両制御装置。
【請求項３】
前記第１判断部は、前記ステアリングを制御する第２装置および前記操舵輪を制御する第３装置の双方から同期完了信号を受信することによって、前記操舵角と前記転舵角とが同期状態にあると判断する、
請求項１または２に記載の車両制御装置。
【請求項４】
前記制御部は、電源部と前記第１装置との間に挿入されるイグニッションリレーを遮断することによって、前記第１装置への電源供給を停止する、
請求項１ないし３のいずれか１項に記載の車両制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、車両に搭載される車両制御装置に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１に、信頼度の向上ないし故障率の低下を目的とした、冗長化された制御装置を搭載した自動車が開示されている。この特許文献１には、ステアバイワイヤシステムによるステアリング制御において故障が発生したときに、冗長化により制御全体が機能不全に陥ることを回避する技術が、記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００４－３５８９９７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ステアリング（ハンドル）の操作に基づいて操舵輪（タイヤ）を電気的に制御するステアバイワイヤシステムでは、ステアリングの操舵角と操舵輪の転舵角とのずれを解消させるために、車両のシステム電源が投入される時（スタートストップボタン押下時など）や特定の電子制御装置がリセット処理される時などに、ステアリングの操舵角と操舵輪の転舵角とを制御的に一致させる同期処理が行われる。この同期処理を実施している期間は、ステアリングの操作が操舵輪に伝わらない状態（以下「フリーステア状態」という）となるため、車両が走行可能な状態にならないように必要な制御が行われる。
【０００５】
しかしながら、ステアバイワイヤシステムが正常であっても、例えば始動要求信号の固着故障などによって車両の走行制御系に異常が生じると、フリーステア状態において車両が走行可能な状態になって意図せず車両が走行してしまうおそれがある。このため、フリーステア状態における車両制御の手法については、さらなる検討の余地がある。
【０００６】
本開示は、上記課題を鑑みてなされたものであり、ステアリングの操舵角と操舵輪の転舵角とが同期状態ではないフリーステア状態において、意図せず車両が走行してしまうことを抑制することができる車両制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を解決するために、本開示技術の一態様は、車両に搭載される車両制御装置であって、ステアリングの操舵角と操舵輪の転舵角とが同期状態か否かを判断する第１判断部と、車両が走行可能な状態か否かを判断する第２判断部と、車両の走行に関わる第１装置への電源供給を制御する制御部と、を備え、制御部は、操舵角と転舵角とが同期状態ではなく、かつ、車両が走行可能な状態である場合、第１装置への電源供給を停止する、車両制御装置である。
【発明の効果】
【０００８】
上記本開示の車両制御装置によれば、ステアリングの操舵角と操舵輪の転舵角とが同期していないフリーステア状態であるときに車両が走行可能な状態になった場合は、車両の走行に関わる装置への電源供給を停止する。これにより、フリーステア状態において意図せず車両が走行してしまうことを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本開示の一実施形態に係る車両制御装置およびその周辺部の機能ブロック図
車両制御装置が実行する電源制御の処理フローチャート
フリーステア状態で車両が走行不可能な状態であった場合のシーケンス例
フリーステア状態で車両が走行可能な状態となった場合のシーケンス例
【発明を実施するための形態】
【００１０】
本開示の車両制御装置は、ステアリングの操舵角と操舵輪の転舵角とが同期していない状態（フリーステア状態）であるときに車両が走行可能な状態（ＲＥＡＤＹ－ＯＮ状態）になった場合、車両の走行制御を担う電子制御ユニットの電源をＯＦＦすることによって電子制御ユニットの動作を強制的に停止させる。これにより、フリーステア状態において意図せず車両が走行してしまうことを抑制できる。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

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