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公開番号
2025144723
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-03
出願番号
2024044550
出願日
2024-03-21
発明の名称
樹脂フィルム、電気回路体、ヘルスケアセンサー、およびウェアラブルセンサー、およびディスプレイ
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
C08J
5/18 20060101AFI20250926BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】柔軟性と復元性が高く、かつ、室温近傍での剛性が十分に高く、温度による機械特性の変化が少ない樹脂フィルムを提供する。
【解決手段】化学式1および化学式2のセグメントを有する樹脂からなる樹脂フィルムであって、
25℃における貯蔵弾性率E’(25)が10MPa以上であって、0℃における貯蔵弾性率E’(0)と、50℃における貯蔵弾性率E’(50)が下記式を満たすことを特徴とする、樹脂フィルム。
1.0 ≧ E’(25)/E’(0) ≧ 0.20
1.0 ≧ E’(50)/E’(25) ≧ 0.20
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
化学式1のセグメントおよび化学式2のセグメントを有する樹脂からなる樹脂フィルムであって、
25℃における貯蔵弾性率E’(25)が10MPa以上であって、0℃における貯蔵弾性率E’(0)と、50℃における貯蔵弾性率E’(50)が下記式を満たすことを特徴とする、樹脂フィルム。
1.0 ≧ E’(25)/E’(0) ≧ 0.20
1.0 ≧ E’(50)/E’(25) ≧ 0.20
なお、貯蔵弾性率は以下条件で測定するものとする。
チャック間距離20mm、試験片幅10mm、周波数1Hz、歪振幅10μm、力振幅初期値40mN、昇温速度5℃/分、測定温度-100℃から100℃までとして、JIS K7244(1998)の引張振動-非共振法に基づき貯蔵弾性率を測定する。
TIFF
2025144723000013.tif
49
165
TIFF
2025144723000014.tif
40
165
R
1
は、水素またはメチル基を指す。
R
2
は、以下のいずれかを指す。
置換または無置換のアルキレン基
置換または無置換のアリーレン基
内部にエーテル基、エステル基、またはアミド基を有するアルキレン基
内部にエーテル基、エステル基、またはアミド基を有するアリーレン基
内部にエーテル基、エステル基、またはアミド基を有する無置換のアルキレン基
内部にエーテル基、エステル基、またはアミド基を有する無置換のアリーレン基。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
以下の条件1を満たすことを特徴とする、請求項1に記載の樹脂フィルム。
条件1:E’(0)、E’(25)、E’(50)と各温度の関係について最小二乗法により回帰直線を算出した際、その回帰直線の決定係数が0.85以上。
【請求項3】
以下の条件2を満たすことを特徴とする、請求項1または2に記載の樹脂フィルム。
条件2:樹脂フィルムの5%歪み応力が1.0MPa以上。
【請求項4】
以下の条件3を満たすことを特徴とする、請求項3に記載の樹脂フィルム。
条件3:動的粘弾性法にて求められる樹脂フィルムのガラス転移温度が0℃以下。
【請求項5】
以下の条件4を満たすことを特徴とする、請求項4に記載の樹脂フィルム。
条件4:樹脂フィルムのヘイズが10%以下。
【請求項6】
以下の条件5を満たすことを特徴とする、請求項1または2に記載の樹脂フィルム。
条件5:化学式1のセグメントおよび化学式2のセグメントを有する成分Aと、化学式1のセグメントを有する成分Bを硬化してなる樹脂フィルムであって、成分Aと成分Bは異なる成分であって、樹脂フィルムが相分離構造を有する。
【請求項7】
以下の条件6を満たすことを特徴とする、請求項6に記載の樹脂フィルム。
条件6:化学式3のセグメント、または、化学式4のセグメントの少なくとも一方を有する樹脂からなる樹脂フィルムである。
TIFF
2025144723000015.tif
40
170
R
3
は、以下のいずれかを指し、nは5以上の整数である。
置換または無置換のアルキレン基
置換または無置換のアリーレン基
内部にエーテル基、又はエステル基を有するアルキレン基
内部にエーテル基、又はエステル基を有するアリーレン基
内部にエーテル基、又はエステル基を有する無置換のアルキレン基
内部にエーテル基、又はエステル基を有する無置換のアリーレン基
TIFF
2025144723000016.tif
35
170
R
4
は、以下のいずれかを指し、nは5以上の整数である。
置換または無置換のアルキレン基
置換または無置換のアリーレン基
内部にエーテル基、又はエステル基を有するアルキレン基
内部にエーテル基、又はエステル基を有するアリーレン基
内部にエーテル基、又はエステル基を有する無置換のアルキレン基
内部にエーテル基、又はエステル基を有する無置換のアリーレン基
【請求項8】
請求項1または請求項2に記載の樹脂フィルムを含む、積層体。
【請求項9】
請求項1または請求項2に記載の樹脂フィルムと、前記樹脂フィルム上に形成された導体回路を含む、電気回路体。
【請求項10】
請求項1または請求項2に記載の樹脂フィルムと、前記樹脂フィルム上に形成された導体回路を含む、ヘルスケアセンサー。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂フィルム、およびそれを用いた電気回路体、ヘルスケアセンサー、ウェアラブルセンサー、ディスプレイに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
IoT(Internet of things)社会の進展に伴い、微小な圧力変化や、温度、歪みなどを検出するセンサーが日常生活の様々なものに取り付けられるようになり、そのデータを活用することで生活の質の向上に役立っている。
【0003】
さらに、このようなセンサーを人の体に違和感なく長時間取り付けられるデバイスが実用化されると、これまでは特殊な設備を用いても短時間しか得られなかった人体のデータが容易に長時間得られるようになり、これまでは検出が難しかった病気の予防や、スポーツや音楽などの技能の向上など、私たちの生活を大きく変えることができるようになると考えられる。
【0004】
センサーなどを実装した小型デバイスはこれまでもあり、その基材には自由に曲げ伸ばしができる樹脂フィルムが用いられている。
【0005】
自由に曲げ伸ばしができる既存の樹脂フィルムの例として、特許文献1には「カーボネート結合を有するポリエーテルポリオール(a)とイソシアネート化合物(b)を反応させて製造されるポリウレタンであって、ポリエーテルポリオール(a)の水酸基価が55以下であるポリウレタン」が提案されている。
【0006】
また、特許文献2には「少なくとも(a-1)ポリイソシアネート、(a-2)脂環式構造を有する数平均分子量500以下の低分子量ポリオール及び(a-3)ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートの反応物であるウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマー(A)を含む活性エネルギー線硬化性樹脂組成物であって、該組成物における計算網目架橋点間分子量が1000以上、6000以下である、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物」が提案されている。
【0007】
また、非特許文献1に、架橋性の工業用シリコーンフィルムが提案されている。
【0008】
また、伸縮性に優れかつ樹脂フィルムとしての取り扱いを容易にした材料として、特許文献3には「(A)スチレンに由来するモノマ単位を含むエラストマ、(B)重合性化合物および(C)重合開始剤を含有し、(A)エラストマ全量に対する、スチレンに由来するモノマ単位の質量割合が27質量%以上である、可撓性樹脂形成用組成物」が提案されている。
【0009】
また、特許文献4には「(A)スチレン系エラストマ、(B)重合性モノマおよび(C)重合開始剤を含有し、前記重合性モノマが、(メタ)アクリロイルオキシ基を有するシリコーン化合物を含む、可撓性樹脂形成用硬化性樹脂組成物」が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2015-189886号公報
特開2010-222568号公報
特開2018-172460号公報
特開2018-203827号公報
【非特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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