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公開番号2025156115
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2025050509
出願日2025-03-25
発明の名称書き方学習具
出願人株式会社パイロットコーポレーション,パイロットインキ株式会社
代理人
主分類G09B 19/24 20060101AFI20251002BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】文字等の手本を指先でなぞった際に手本が色変化する、または手本の大きさもしくは形状が変化するため、筆記具等の扱いに慣れていない未就学児であっても書いた実感を伴って効率的に学習できると共に、使用者が正しく手本をなぞって学習できているか否かを第三者が目視により判断できる、繰り返し使用可能な書き方学習具を提供する。
【解決手段】基材上に、文字、数字、記号からなる群から選ばれる手本が設けられてなる書き方学習シートであって、前記手本は可逆熱変色性材料を含んでなり、有色から色の異なる有色に可逆的に色変化し、前記可逆熱変色性材料は完全消色温度t4が26~37℃であり、色濃度-温度曲線に関して5℃以下のヒステリシス幅(ΔH)を示す材料である、書き方学習シート。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
基材上に、文字、数字、記号からなる群から選ばれる手本が設けられてなる書き方学習具であって、
前記手本は可逆熱変色性材料を含んでなり、有色から色の異なる有色に可逆的に色変化し、前記可逆熱変色性材料は、(イ)電子供与性呈色性有機化合物と、(ロ)電子受容性化合物と、(ハ)前記(イ)成分および(ロ)成分の呈色反応をコントロールする反応媒体とから少なくともなる可逆熱変色性組成物を内包した可逆熱変色性マイクロカプセル顔料、または、前記可逆熱変色性組成物を熱可塑性樹脂もしくは熱硬化性樹脂中に分散した可逆熱変色性樹脂粒子であり、色濃度-温度曲線に関してヒステリシス特性を示して発色状態と消色状態の互変性を呈し、発色状態から温度が上昇する過程では、消色開始温度t

に達すると消色し始め、温度t

より高い完全消色温度t

以上の温度域で完全に消色状態となり、消色状態から温度が下降する過程では、発色開始温度t

に達すると発色し始め、温度t

より低い完全発色温度t

以下の温度域で完全に発色状態となるヒステリシス特性を示し、完全消色温度t

が26~37℃であり、色濃度-温度曲線に関して5℃以下のヒステリシス幅(ΔH)を示す材料である、書き方学習具。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
基材上に、文字、数字、記号からなる群から選ばれる手本が設けられてなる書き方学習具であって、
前記手本は、非熱変色像と、可逆熱変色像とから構成され、温度変化により大きさまたは形状の少なくとも一方が変化し、温度変化前後で同じ前記文字、数字、記号であり、
前記可逆熱変色像は可逆熱変色性材料を含んでなり、有色から無色に可逆的に色変化し、前記可逆熱変色性材料は、(イ)電子供与性呈色性有機化合物と、(ロ)電子受容性化合物と、(ハ)前記(イ)成分および(ロ)成分の呈色反応をコントロールする反応媒体とから少なくともなる可逆熱変色性組成物を内包した可逆熱変色性マイクロカプセル顔料、または、前記可逆熱変色性組成物を熱可塑性樹脂もしくは熱硬化性樹脂中に分散した可逆熱変色性樹脂粒子であり、色濃度-温度曲線に関してヒステリシス特性を示して発色状態と消色状態の互変性を呈し、発色状態から温度が上昇する過程では、消色開始温度t

に達すると消色し始め、温度t

より高い完全消色温度t

以上の温度域で完全に消色状態となり、消色状態から温度が下降する過程では、発色開始温度t

に達すると発色し始め、温度t

より低い完全発色温度t

以下の温度域で完全に発色状態となるヒステリシス特性を示し、完全消色温度t

が26~37℃であり、色濃度-温度曲線に関して5℃以下のヒステリシス幅(ΔH)を示す材料である、書き方学習具。
【請求項3】
前記手本の内部または近傍に、前記文字、数字、記号の書き順に対応する数字、運筆方向を示す矢印、収筆情報のいずれか少なくとも一つの指示像を設けてなる、請求項1または2記載の書き方学習具。
【請求項4】
文字、数字、記号、図形、絵柄からなる群から選ばれる、前記手本に関連する関連像を設けてなる、請求項1または2記載の書き方学習具。
【請求項5】
前記可逆熱変色性材料が色濃度-温度曲線に関して3℃以下のヒステリシス幅(ΔH)を示す、請求項1または2記載の書き方学習具。
【請求項6】
二種以上の前記可逆熱変色性材料を用いてなる、請求項1または2記載の書き方学習具。
【請求項7】
前記消色開始温度t

が25℃以下である、請求項1または2記載の書き方学習具。
【請求項8】
シート形態である、請求項1または2記載の書き方学習具。
【請求項9】
請求項1または2記載の書き方学習具を用いてなる、冊子形態の書き方学習具。
【請求項10】
絵本である、請求項9記載の書き方学習具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は書き方学習具に関する。
続きを表示(約 4,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、子どもが平仮名、片仮名、アルファベット等の文字を習得する教習具として、紙または樹脂からなる基材上に文字が印刷されたカード、ブロック、パネル等があり、子どもが遊びを通じて文字に慣れ親しみ、文字を習得できるものがある。このような教習具には、特定の文字の近傍に、特定の文字に関連する絵柄とその絵柄の名前(単語)を配置させたものがあり、文字と、絵柄や絵柄の名前の組み合わせにより文字の習得を促すことができる効果を奏する。
【0003】
また、樹脂シート上に筆記具でなぞれる文字パターン状の筆記用溝を形成した書き方練習シートや、平仮名、片仮名、漢字、アルファベット等の文字を、厚紙またはプラスチックに、凹に深浅をつけてくぼませて印刷または成型した文字習得のための硬筆習字カードが開示されている(例えば、特許文献1または2参照)。これらは筆記具を使用して文字の溝部をなぞることにより文字の書き方を習得できるものであるが、筆記具の扱いに慣れていない未就学児(幼児)にとってはこのようなシートやカードを用いて文字の書き方を練習することが困難な場合があり、さらに鉛筆等を用いて使用する場合、繰り返しの使用に伴ってシートやカードの汚れが目立つようになり、清掃の手間を要するものであった。
また、身近いものの絵とその名前の最初のかな文字からなる部分と、彫り込んだ凹みで文字を表した部分を組み合わせて一枚の板の面上に設け、凹みをなぞって覚える文字板具が開示されている(例えば、特許文献3参照)。この文字板具は、字形に彫り込んだ凹みを指でなぞることで、視覚と触覚の相乗効果により文字を覚えることができるものであるが、力を加減できない未就学児(幼児)の場合、凹みをなぞる際に力を入れ過ぎて指に跡が付いたり、怪我をしてしまう可能性がある。さらに、文字板具を使用する使用者が凹みに沿ってなぞれているかが第三者から見え難く、使用者が文字の学習を正しく行えているかどうかを判断し難いという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実願昭62-113426号(実開平1-19981号)のマイクロフィルム
実開平6-40971号公報
実開平6-40970号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、文字等の手本を指先でなぞった際に手本が色変化する、または手本の大きさもしくは形状が変化し、使用者が書いた実感を伴って効率的に学習できる共に、使用者が正しく手本をなぞることができているかを第三者が目視により判断できる、繰り返し使用可能な書き方学習具を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は下記態様を提供する。
[1]
基材上に、文字、数字、記号からなる群から選ばれる手本が設けられてなる書き方学習具であって、
前記手本は可逆熱変色性材料を含んでなり、有色から色の異なる有色に可逆的に色変化し、前記可逆熱変色性材料は、(イ)電子供与性呈色性有機化合物と、(ロ)電子受容性化合物と、(ハ)前記(イ)成分および(ロ)成分の呈色反応をコントロールする反応媒体とから少なくともなる可逆熱変色性組成物を内包した可逆熱変色性マイクロカプセル顔料、または、前記可逆熱変色性組成物を熱可塑性樹脂もしくは熱硬化性樹脂中に分散した可逆熱変色性樹脂粒子であり、色濃度-温度曲線に関してヒステリシス特性を示して発色状態と消色状態の互変性を呈し、発色状態から温度が上昇する過程では、消色開始温度t

に達すると消色し始め、温度t

より高い完全消色温度t

以上の温度域で完全に消色状態となり、消色状態から温度が下降する過程では、発色開始温度t

に達すると発色し始め、温度t

より低い完全発色温度t

以下の温度域で完全に発色状態となるヒステリシス特性を示し、完全消色温度t

が26~37℃であり、色濃度-温度曲線に関して5℃以下のヒステリシス幅(ΔH)を示す材料である、書き方学習具。
[2]
基材上に、文字、数字、記号からなる群から選ばれる手本が設けられてなる書き方学習具であって、
前記手本は、非熱変色像と、可逆熱変色像とから構成され、温度変化により大きさまたは形状の少なくとも一方が変化し、温度変化前後で同じ前記文字、数字、記号であり、
前記可逆熱変色像は可逆熱変色性材料を含んでなり、有色から無色に可逆的に色変化し、前記可逆熱変色性材料は、(イ)電子供与性呈色性有機化合物と、(ロ)電子受容性化合物と、(ハ)前記(イ)成分および(ロ)成分の呈色反応をコントロールする反応媒体とから少なくともなる可逆熱変色性組成物を内包した可逆熱変色性マイクロカプセル顔料、または、前記可逆熱変色性組成物を熱可塑性樹脂もしくは熱硬化性樹脂中に分散した可逆熱変色性樹脂粒子であり、色濃度-温度曲線に関してヒステリシス特性を示して発色状態と消色状態の互変性を呈し、発色状態から温度が上昇する過程では、消色開始温度t

に達すると消色し始め、温度t

より高い完全消色温度t

以上の温度域で完全に消色状態となり、消色状態から温度が下降する過程では、発色開始温度t

に達すると発色し始め、温度t

より低い完全発色温度t

以下の温度域で完全に発色状態となるヒステリシス特性を示し、完全消色温度t

が26~37℃であり、色濃度-温度曲線に関して5℃以下のヒステリシス幅(ΔH)を示す材料である、書き方学習具。
[3]
前記手本の内部または近傍に、前記文字、数字、記号の書き順に対応する数字、運筆方向を示す矢印、収筆情報のいずれか少なくとも一つの指示像を設けてなる、上記[1]または[2]記載の書き方学習具。
[4]
文字、数字、記号、図形、絵柄からなる群から選ばれる、前記手本に関連する関連像を設けてなる、上記[1]~[3]の書き方学習具。
[5]
前記可逆熱変色性材料が色濃度-温度曲線に関して3℃以下のヒステリシス幅(ΔH)を示す、上記[1]~[4]の書き方学習具。
[6]
二種以上の前記可逆熱変色性材料を用いてなる、上記[1]~[5]の書き方学習具。
[7]
前記消色開始温度t

が25℃以下である、上記[1]~[6]の書き方学習具。
[8]
シート形態である、上記[1]~[7]の書き方学習具。
[9]
上記[1]~[8]の書き方学習具を用いてなる、冊子形態の書き方学習具。
[10]
絵本である、上記[9]の書き方学習具。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、文字等の手本を指先でなぞった際に手本が色変化する、または手本の大きさもしくは形状が変化するため、筆記具等の扱いに慣れていない未就学児であっても書いた実感を伴って効率的に学習できると共に、使用者が正しく手本をなぞって学習できているか否かを第三者が目視により判断できる、繰り返し使用可能な書き方学習具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
可逆熱変色性組成物の色濃度-温度曲線におけるヒステリシス特性を説明するグラフである。
本発明による書き方学習具の一例である。
図2において手本の一部が変色した様相を表した図である。
図2におけるX-X線断面図である。
本発明による書き方学習具の他の例である。
図5におけるX-X線断面図である。
本発明による書き方学習具の他の例である。
図7におけるX-X線断面図である。
本発明による書き方学習具の他の例である。
図9におけるX-X線断面図である。
本発明による書き方学習具の他の例である。
本発明による書き方学習具の他の例である。
図12におけるX-X線断面図である。
本発明による書き方学習具の他の例である。
本発明による書き方学習具の他の例である。
図15におけるX-X線断面図である。
本発明による書き方学習具の他の例である。
本発明による書き方学習具の他の例である。
本発明による書き方学習具の他の例である。
本発明による書き方学習具の他の例である。
本発明による書き方学習具の他の例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明による書き方学習具(以下、「学習具」と表すことがある)の基材上に設けられる手本は、可逆熱変色性材料を含んでなる。
可逆熱変色性材料としては、(イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、(ハ)(イ)成分および(ロ)成分の呈色反応の生起温度を決める反応媒体の必須三成分を少なくとも含む可逆熱変色性組成物をマイクロカプセルに内包した可逆熱変色性マイクロカプセル顔料、または、上記の可逆熱変色性組成物を熱可塑性樹脂もしくは熱硬化性樹脂中に分散した可逆熱変色性樹脂粒子等が挙げられる。
【0010】
可逆熱変色性材料に用いられる可逆熱変色性組成物としては、特公昭51-44706号公報、特公昭51-44707号公報等に記載された、ヒステリシス幅(ΔH)が5℃以下の加熱消色型の可逆熱変色性組成物を用いることができる。この可逆熱変色性組成物は、所定の温度(変色点)を境としてその前後で変色し、高温側変色点以上の温度域で消色状態、低温側変色点以下の温度域で発色状態を呈し、両状態のうち常温域では特定の一方の状態しか存在せず、もう一方の状態は、その状態が発現するのに要した熱または冷熱が適用されている間は維持されるが、熱または冷熱の適用がなくなれば常温域で呈する状態に戻る。
なお、加熱消色型とは、加熱により消色し、冷却により発色することを意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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