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公開番号2025099217
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023215694
出願日2023-12-21
発明の名称メタサーフェス構造、及び、モールド
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人個人,個人
主分類G02B 3/00 20060101AFI20250626BHJP(光学)
要約【課題】ナノピラーの形成不良を抑制することによって、入射した光の状態をより正確に制御可能なメタサーフェス構造、及び、当該メタサーフェス構造を転写するためのモールドを提供する。
【解決手段】メタレンズ30のメタサーフェス構造は、基板31の支持面31S上に配置された複数のナノピラー32を備える。複数のナノピラー32は、第1領域30Aに配置される複数の第1ナノピラー33と、第1領域30Aを囲む環状の第2領域30Bに配置される複数の第2ナノピラー34と、を含む。各第1ナノピラー33は、支持面31S内で当該第1ナノピラー33が配置された位置に応じて、特定波長を有する光の位相をシフトさせる。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
基板の支持面上に配置された複数のナノピラーを備えるメタサーフェス構造であって、
前記複数のナノピラーは、第1領域に配置される複数の第1ナノピラーと、前記第1領域を囲む環状の第2領域に配置される複数の第2ナノピラーと、を含み、
各第1ナノピラーは、前記支持面内で当該第1ナノピラーが配置された位置に応じて、特定波長を有する光の位相をシフトさせる
メタサーフェス構造。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記第1領域において、単位面積あたりに前記第1ナノピラーが占める面積の割合を第1パターン密度とし、
前記第2領域において、単位面積あたりに前記第2ナノピラーが占める面積の割合を第2パターン密度としたときに、
前記第1パターン密度に対する前記第2パターン密度の割合が0.5以上2.0以下である
請求項1に記載のメタサーフェス構造。
【請求項3】
前記第2ナノピラーでは、高さ方向において、実効屈折率が変化する
請求項1または2に記載のメタサーフェス構造。
【請求項4】
前記第1ナノピラーは、直方体状を有する
請求項3に記載のメタサーフェス構造。
【請求項5】
各第1ナノピラーにおける前記光の位相シフト量は、前記複数の第1ナノピラーがレンズとして機能するように規定されている
請求項1または2に記載のメタサーフェス構造。
【請求項6】
前記第1領域における前記第1ナノピラーの第1平均体積に対する前記第2領域における前記第2ナノピラーの第2平均体積の割合は、0.5以上2.0以下である
請求項1または2に記載のメタサーフェス構造。
【請求項7】
前記第2ナノピラーの幅は、前記第1ナノピラーの幅よりも大きい
請求項1に記載のメタサーフェス構造。
【請求項8】
請求項1に記載のメタサーフェス構造における前記複数のナノピラーを前記基板に転写するための複数のナノホールを備え、
前記複数のナノホールは、
第3領域に配置され、前記複数の第1ナノピラーを前記基板に転写するための複数の第1ナノホールと、
前記第3領域を囲む環状の第4領域に配置され、前記複数の第2ナノピラーを前記基板に転写するための複数の第2ナノホールと、を含む
モールド。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、メタサーフェス構造、及び、メタサーフェス構造を形成するためのモールドに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、光の波長よりも微細なナノピラーを有するメタサーフェスへの関心が高まっている。メタサーフェスの一例は、複数のナノピラーを備える(例えば、特許文献1を参照)。ナノピラーは、所定の波長の光を透過する誘電体である。メタサーフェスでは、ナノピラーの材料、サイズ、配向等を調整することで、例えば、メタサーフェスに入射した光の位相や振幅、あるいはメタサーフェスによって分離される偏光等の状態を制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-37577号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
メタサーフェスを用いて光の状態をより正確に制御する観点から、メタサーフェスの製造プロセスにおいて、ナノピラーの形成不良の抑制が求められている。言い換えれば、ナノピラーの形成不良を抑制することによって、メタサーフェスに入射した光の状態をより正確に制御することが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するためのメタサーフェス構造は、基板の支持面上に配置された複数のナノピラーを備えるメタサーフェス構造であって、前記複数のナノピラーは、第1領域に配置される複数の第1ナノピラーと、前記第1領域を囲む環状の第2領域に配置される複数の第2ナノピラーと、を含み、各第1ナノピラーは、前記支持面内で当該第1ナノピラーが配置された位置に応じて、特定波長を有する光の位相をシフトさせる。
【0006】
基板にナノピラーを形成する際には、形成対象のナノピラーの周囲におけるナノピラーの密度を指すパターン密度が小さくなると、ナノピラーの形成不良が生じ易くなる。仮に第2領域の第2ナノピラーが形成されない場合、第1領域の外縁近傍ではパターン密度が小さくなる。その結果、第1領域の外縁近傍では第1ナノピラーの形成不良が生じ易くなる。この点、上記構成によれば、第2領域に配置された第2ナノピラーによって、第1領域の外縁近傍におけるパターン密度の急激な変化に伴う第1ナノピラーの形成不良を抑制できる。これにより、複数の第1ナノピラーに入射した光の状態をより精度よく制御できる。
【0007】
上記メタサーフェス構造において、前記第1領域において、単位面積あたりに前記第1ナノピラーが占める面積の割合を第1パターン密度とし、前記第2領域において、単位面積あたりに前記第2ナノピラーが占める面積の割合を第2パターン密度としたときに、前記第1パターン密度に対する前記第2パターン密度の割合が0.5以上2.0以下であることが好ましい。上記構成によれば、第2領域に配置された第2ナノピラーによって、第1領域の外縁近傍におけるパターン密度の急激な変化を好適に抑制できる。
【0008】
上記メタサーフェス構造において、前記第2ナノピラーでは、高さ方向において、実効屈折率が変化することが好ましい。上記構成によれば、第2ナノピラーの実効屈折率が高さ方向において変化することで、入射した光の反射や屈折を極めて小さくするモスアイ構造として機能する。これにより、第1領域から外れた光が第2ナノピラーで反射または屈折することで迷光となることを防ぐことができる。
【0009】
上記メタサーフェス構造において、前記第1ナノピラーは、直方体状を有することが好ましい。仮に、第1ナノピラーの高さ方向において、実効屈折率に分布がある場合、第1ナノピラーに入射した光が透過しづらくなる可能性がある。この点、第1ナノピラーが直方体状であれば、高さ方向において、均一な実効屈折率を有することから、第1ナノピラーの形状が入射光の透過性に影響を与えることを防止できる。
【0010】
上記メタサーフェス構造において、各第1ナノピラーにおける前記光の位相シフト量は、前記複数の第1ナノピラーがレンズとして機能するように規定されていることが好ましい。上記構成によれば、例えば、メタサーフェス構造を備える構造体を、複数のナノピラーに入射した光を一点に集光するメタレンズとして機能させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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