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公開番号2025100800
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2025069466,2024187941
出願日2025-04-21,2019-05-30
発明の名称反射防止塗料、反射防止膜が設けられた光学部材、光学機器および撮像装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G02B 7/02 20210101AFI20250626BHJP(光学)
要約【課題】 反射防止膜が設けられた光学部材において、反射率の低減と高い強度を両立することは困難であった。
【解決手段】 基材11上に反射防止膜12が設けられた光学部材10であって、反射防止膜12が、樹脂層4と、樹脂層4と結着する、核部と前記核部より延伸する複数の凸部3を有する異形繊維1を有する。異形繊維1の複数の凸部3の先端は樹脂層4の表面から突出している。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
基材上に反射防止膜が設けられた光学部材であって、
前記反射防止膜が樹脂層と、前記樹脂層と結着する、核部と前記核部より延伸する複数の凸部を有する異形繊維を有し、
前記複数の凸部の先端が、前記樹脂層の表面から突出していることを特徴とする光学部材。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記異形繊維の長さが0.2mm以上1.0mm以下である請求項1に記載の光学部材。
【請求項3】
前記凸部の長さが、5μm以上20μmである請求項1または2に記載の光学部材。
【請求項4】
前記異形繊維の長さ方向と垂直な方向の断面の太さが10μm以上50μm以下である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光学部材。
【請求項5】
前記太さに対する前記長さの比である前記異形繊維のアスペクト比が4以上100以下である請求項4に記載の光学部材。
【請求項6】
前記凸部が、3本以上8本以下である請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光学部材。
【請求項7】
前記反射防止膜100質量部に対する前記異形繊維の含有量が33質量部以上67質量部以下である請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光学部材。
【請求項8】
前記反射防止膜の樹脂層の厚さが10μm以上500μm以下である請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光学部材。
【請求項9】
筐体と、該筐体内に複数のレンズからなる光学系を有する光学機器であって、
前記複数のレンズを支持する支持体および/又は前記筐体の内壁面に反射防止膜が形成されており、
前記反射防止膜が、樹脂層と、前記樹脂層と結着する、核部と前記核部より延伸する複数の凸部を有する異形繊維を有し、
前記複数の凸部の先端が前記樹脂層の表面から突出していることを特徴とする光学機器。
【請求項10】
筐体と、該筐体内に複数のレンズからなる光学系と、該光学系を通過した光を受光する撮像素子と、を備える撮像装置であって、
前記複数のレンズを支持する支持体および/又は前記筐体の内壁面に反射防止膜が形成されており、
前記反射防止膜が、樹脂層と、前記樹脂層と結着する、核部と前記核部より延伸する複数の凸部を有する異形繊維を有し、
前記複数の凸部の先端が前記樹脂層の表面から突出していることを特徴とする撮像装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は反射防止機能を有する塗料、その塗料によって形成された反射防止膜が設けられた光学部材、光学機器および撮像装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
レンズ鏡筒などの光学機器は、筐体と該筐体内に設けられた複数のレンズからなる光学系を有する。光学機器に入射される光線は、主にレンズに入射され、光線は結像され被写体像を形成する。その一方で、結像されずに被写体像の形成に寄与しない光線も存在する。
被写体像の形成に寄与しない光線は、無秩序な方向から入射されるため、レンズなどの光学部材以外にも入射され、筐体内で不要な反射光や散乱光を発生する要因となる。これらの光は迷光と呼ばれる。迷光が撮像素子に達すると、フレアやゴーストが発生してしまう。
【0003】
光学機器(部品)の内部で発生する迷光を抑制してフレアやゴーストの発生を防止するために、様々な提案がなされている。例えば、特許文献1には、光学部品の内壁面を断面が多角形や楕円形状である複数の微粒子を含む黒色樹脂で被覆し、その微粒子の表面を黒色被覆膜から突出させることが開示されている。また、特許文献2には、光学部品の内壁面を球状の複数の微粒子を含む黒色樹脂で被覆し、その微粒子の表面を黒色被覆膜から突出させることが開示されている。これらの光学部品は、樹脂の屈折率と突出させた微粒子の屈折率とが合うように微粒子の材質を選択することによって光線を吸収し、反射率を減少させることを目的としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-64737号公報
特開2012-2895号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された光学部品は、内壁面の入射角60°における光沢度が0.3であり、入射角が大きくなると、反射率の低減効果は不十分であった。
【0006】
また、特許文献2に開示された光学部品は、内壁面の入射角85°における光沢度が0.1であり、反射率は低減されている。しかし、微粒子が球状形状であるため、樹脂との接触面積が少なく、光学部品(鏡筒)内で微粒子が取れやすくなるおそれがあった。
【0007】
従って、反射防止膜が設けられた光学部材において、反射率の低減と、微粒子の剥がれの抑制と、を両立することは困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための光学部材は、基材上に反射防止膜が設けられた光学部材であって、前記反射防止膜が、樹脂層と、前記樹脂層と結着する、核部と前記核部より延伸する複数の凸部を有する異形繊維を有し、前記異形繊維の前記複数の凸部の先端が前記樹脂層の表面から突出していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の光学部材は、反射防止膜が核部と前記核部より延伸する複数の凸部を有する異形繊維を含有しており、かつ、その凸部の先端が樹脂層の表面から突出しているため、凸部間に入射した光を凸部間で拡散させて撮像素子に達することを防ぐことができる。また、異形繊維と樹脂との結着力も十分である。そのため、入射角85°における反射率が0.2%未満と低く、かつ、異形繊維が剥がれにくい光学部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の反射防止塗料が含有する異形繊維の一実施形態を示す概略図である。
本発明の反射防止塗料が含有する異形繊維の一実施形態を示す概略図である。
本発明の光学部材の一実施形態を示す概略図である。
本発明の撮像装置の一実施形態を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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