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公開番号
2025102112
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023219347
出願日
2023-12-26
発明の名称
浴室見守りシステム
出願人
積水ホームテクノ株式会社
,
旭光電機株式会社
代理人
弁理士法人湧泉特許事務所
主分類
G08B
25/04 20060101AFI20250701BHJP(信号)
要約
【課題】誤作動のおそれが小さく、かつ簡易な構成によって、入浴者の入出槽を検知可能な浴室見守りシステムを提供する。
【解決手段】浴槽3の上部の浴室壁部4a,4bに配置した浴槽側検知手段10によって、投射した検知波L1の伝播障害を検知する。浴槽側検知手段10より洗い場2側かつ浴槽3の洗い場側框3aの近くの浴室壁部に配置した洗い場側検知手段によって、投射した検知光L2の伝播障害を検知する。判定部31が、浴槽側検知手段10及び洗い場側検知手段20によってそれぞれ取得された伝播障害の有無の検知情報の組合せに基づいて、入浴者Aの入出槽を判定する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
浴室における入浴者を見守るシステムであって、
浴槽の上部の浴室壁部に配置され、投射した検知波の伝播障害を検知する浴槽側検知手段と、
前記浴槽側検知手段より洗い場側かつ前記浴槽の洗い場側框の近くの浴室壁部に配置され、投射した検知波の伝播障害を検知する洗い場側検知手段と、
前記浴槽側検知手段及び前記洗い場側検知手段によってそれぞれ取得された伝播障害の有無の検知情報の組合せに基づいて、入浴者の入出槽を判定する判定部と
を備えたことを特徴とする浴室見守りシステム。
続きを表示(約 720 文字)
【請求項2】
前記判定部は、前記浴槽側検知手段が伝播障害を数秒以上の所定時間継続して検知したときは、入槽と判定する請求項1に記載の浴室見守りシステム。
【請求項3】
前記判定部は、前記洗い場側検知手段が伝播障害を検知したのに続いて前記浴槽側検知手段が伝播障害を数秒以下の所定時間継続して検知したときは、入槽と判定する請求項1に記載の浴室見守りシステム。
【請求項4】
前記判定部は、前記入槽の判定後、前記洗い場側検知手段が伝播障害を検知し、その後、前記浴槽側検知手段及び前記洗い場側検知手段が共に伝播障害を検知しないときは、出槽と判定する請求項1に記載の浴室見守りシステム。
【請求項5】
前記入槽の判定後、前記浴槽側検知手段が第1所定時間以上継続して伝播障害を検知したときは、発報を含む安否確認処理を行なう安否確認手段を更に備えた請求項1に記載の浴室見守りシステム。
【請求項6】
前記浴槽側検知手段が、前記浴槽の短手方向へ間隔を置いて配置された複数の投受波手段を含み、各投受波手段が、前記検知波を投射する投波部と、前記投波部と前記浴槽の長手方向に対向して前記検知波を受ける受波部とを有している請求項1に記載の浴室見守りシステム。
【請求項7】
前記入槽の判定後、前記浴槽側検知手段において前記複数の投受波手段の少なくとも一部において伝播障害が検知され、かつ前記複数の投受波手段の各々における伝播障害の検知の有無状態が第2所定時間以上継続したときは、発報を含む安否確認処理を行なう安否確認手段を更に備えた請求項6に記載の浴室見守りシステム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室において入浴者を見守るシステムに関し、特に浴槽への出入りを監視する浴室見守りシステムに関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、住宅内での事故死のうち浴槽での溺死の割合が多い。介護現場では入浴中の被介護者を人が監視する場合が多いが、人による監視は時間的にも労力的にも限りがある。そこで、センサ等を用いて入浴中の被介護者を監視するシステムが鋭意検討されている。この種のシステムにおいては、まず、入浴者の浴槽への出入りを検知することが重要である。
【0003】
例えば、特許文献1では、赤外線焦電センサからなる人感センサによって、浴室内における人の在否を検知し、補水制御に役立てるシステムが提案されている。
特許文献2では、浴槽内の水位の変化に基づいて浴槽内での入浴者の存否を判断するシステムにおいて、湯水の補充時の水位変化の違いによって入浴者の存否を判断するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-002643号公報
特開2019-203621号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
赤外線焦電センサからなる人感センサは、人体その他の温かい物体から発する赤外線に感応するものであるため、浴室温度の高温時に検知精度が下がるし、蒸気やシャワーの影響で誤検知を起こすおそれがある。また、浴槽の水位変化で入浴者の入出槽を判断する場合、満水状態で入槽したとき水位は満水のままであるために検出漏れを起こすおそれがある。湯水の補充時の水位変化の違いによって入浴者の存否を判断する場合、センサと給湯器を連携させる必要があり、後付けする際は給湯器を専用のものに変更しなければならないこともあり得、コスト高となる。
本発明は、かかる事情に鑑み、誤作動のおそれが小さく、かつ簡易な構成によって、入浴者の入出槽を検知可能な浴室見守りシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明は、浴室における入浴者を見守るシステムであって、
浴槽の上部の浴室壁部に配置され、投射した検知波の伝播障害を検知する浴槽側検知手段と、
前記浴槽側検知手段より洗い場側かつ前記浴槽の洗い場側框の近くの浴室壁部に配置され、投射した検知波の伝播障害を検知する洗い場側検知手段と、
前記浴槽側検知手段及び前記洗い場側検知手段によってそれぞれ取得された伝播障害の有無の検知情報の組合せに基づいて、入浴者の入出槽を判定する判定部と
を備えたことを特徴とする。
【0007】
前記各検知手段の検知波の伝播軸上に入浴者等が存在するとき、検知波の伝播障害が検知される。伝播軸上に入浴者等の遮蔽体が無いときは、検知波の伝播障害が検知されない。検知波の伝播障害の有無を検知するものであるため、検知手段として赤外線焦電センサを用いた場合と比べて湯気や温度等による影響が小さく、誤動作のおそれが小さい。
しかも、洗い場側検知手段を浴槽の洗い場側框の近くの浴室壁部に配置することで、入出槽動作時の入浴者が洗い場側検知手段の検知波の伝播軸を横切る。したがって、当該浴室見守りシステムによれば、検知波の伝播障害検知手段を用いた簡易な構成によって、入浴者の入出槽動作を検知できる。
検知波は、好ましくは光波(検知光)であり、より好ましくは赤外線である。浴槽側検知手段は、好ましくは赤外線を投射して遮断されるかを検知する赤外線遮断式センサを含む。洗い場側検知手段は、好ましくは赤外線を投射して遮断されるかを検知する赤外線遮断式センサを含む。
伝播障害の有無の検知は、検知光等の検知波の遮断の有無の検知のほか、検知波の減衰度合いを検知してその減衰度合いが所定以上か否か判断することを含んでいてもよい。
減衰は、光量低下、遮蔽、吸収、散乱、反射等を含む。
【0008】
好ましくは、前記判定部は、前記浴槽側検知手段が伝播障害を数秒以上の所定時間継続して検知したときは、入槽と判定する。
入浴者が浴槽内に入ると、浴槽側検知手段の検知波の伝播軸が入浴者によって遮られ、浴槽側検知手段において伝播障害が検知される。これに応じて、判定部が入槽判定できる。浴槽側検知手段による伝播障害を検知し始めたとき即時に入槽判定するのではなく、伝播障害の検知が数秒以上(好ましくは10秒以上)の所定時間継続するかを判定することで誤検知を防止できる。
前記判定部は、前記洗い場側検知手段が伝播障害を検知したのに続いて前記浴槽側検知手段が伝播障害を数秒以下(好ましくは0.5秒~2秒程度)の所定時間継続して検知したときは、入槽と判定してもよい。
入浴者が洗い場から浴槽に入る入槽動作の際は、洗い場側検知手段の検知波の伝播軸を入浴者が入槽方向へ横切るために、洗い場側検知手段において伝播障害が検知される。洗い場側検知手段を浴槽の洗い場側框の近くの浴室壁部に配置することで、入浴者の入槽動作を感知できる。入浴者が浴槽内に入ると、浴槽側検知手段の検知波の伝播軸が入浴者によって遮られ、浴槽側検知手段において伝播障害が検知される。これに応じて、判定部が入槽判定できる。
【0009】
好ましくは、前記判定部は、前記入槽の判定後、前記洗い場側検知手段が伝播障害を検知し、その後、前記浴槽側検知手段及び前記洗い場側検知手段が共に伝播障害を検知しないときは、出槽と判定する。
入浴者が浴槽から出て洗い場へ移る出槽動作の際は、洗い場側検知手段の伝播軸を入浴者が出槽方向へ横切るために、洗い場側検知手段において伝播障害が検知される。洗い場側検知手段を浴槽の洗い場側框の近くの浴室壁部に配置することで、入浴者の出槽動作に感応しない確率を低くできる。入浴者が洗い場へ移った後は、浴槽側検知手段及び洗い場側検知手段が共に伝播障害を検知しなくなる。これに応じて、判定部が出槽判定できる。
洗い場側検知手段を浴槽の洗い場側框の近くの浴室壁部に配置することで、入浴者が浴槽への出入り動作をする時だけ洗い場側検知手段が伝播障害を検知するようにでき、入浴者が洗い場に居るときは、洗い場側検知手段が伝播障害を検知しないようにできる。
なお、前記出槽判定のパターンは、必ずしも、洗い場側検知手段が伝播障害を検知したのに続いて、直ちに、浴槽側検知手段及び洗い場側検知手段が共に伝播障害を検知しなくなるパターンに限らず、洗い場側検知手段が伝播障害を検知した後で、浴槽側検知手段が伝播障害を検知し、その後、浴槽側検知手段及び洗い場側検知手段が共に伝播障害を検知しなくなるパターンをも含む。
また、入槽の判定後かつ出槽の判定前の時点で、浴槽側検知手段及び洗い場側検知手段が共に伝播障害を検知しなくなった場合、その時点から例えば3秒程度の溺水判定時間が経過するまでに、洗い場側検知手段が伝播障害を検知し、その後、浴槽側検知手段及び洗い場側検知手段が共に伝播障害を検知しなくなったときは、前記出槽との判定がなされる。
【0010】
好ましくは、前記浴室見守りシステムは、前記入槽の判定後、前記浴槽側検知手段が第1所定時間以上継続して伝播障害を検知したときは、発報を含む安否確認処理を行なう安否確認手段を、更に備えている。
これによって、入浴者が浴槽に長時間入っている場合、安否確認を行なうことができる。
前記第1所定時間は、例えば10分間程度である。
(【0011】以降は省略されています)
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