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公開番号2025107240
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2025073416,2022568339
出願日2025-04-25,2021-12-09
発明の名称容器入り負極材、負極材の輸送方法、負極材保管容器、負極材の保管方法及び負極の製造方法
出願人株式会社レゾナック
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類H01M 4/587 20100101AFI20250710BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】高温多湿環境下で保管した際の負極材の劣化が抑制される容器入り負極材及びこれを用いる負極材の輸送方法、並びに高温多湿環境下で保管した際の負極材の劣化が抑制される負極材保管容器、負極材の保管方法及び負極の製造方法を提供する。
【解決手段】容器と、前記容器に収容された負極材とを含み、前記容器は水蒸気透過量が150g/(m2・d)(40℃/90%RH)以下であり、前記負極材はミクロ孔容積が0.40×10-3m3/kg以下の炭素材料である、容器入り負極材。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
容器と、前記容器に収容された負極材とを含み、
前記容器は水蒸気透過量が150g/(m

・d)(40℃/90%RH)以下であり、前記負極材はミクロ孔容積が0.40×10
-3


/kg以下の炭素材料である、容器入り負極材。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記容器の容積は6000cm

以上40000cm

以下である、請求項1に記載の容器入り負極材。
【請求項3】
前記容器内の前記負極材の充填率は20%以上90%以下である、請求項1又は請求項2に記載の容器入り負極材。
【請求項4】
前記負極材はリチウムイオン二次電池の負極材である、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の容器入り負極材。
【請求項5】
前記容器はポリエチレンを含む、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の容器入り負極材。
【請求項6】
前記容器は変形可能である、請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の容器入り負極材。
【請求項7】
請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の容器入り負極材を輸送する工程を含む、負極材の輸送方法。
【請求項8】
前記輸送の方法は海上輸送である、請求項7に記載の負極材の輸送方法。
【請求項9】
ミクロ孔容積が0.40×10
-3


/kg以下の炭素材料である負極材を保管するための容器であり、水蒸気透過量が150g/(m

・d)(40℃/90%RH)以下である、負極材保管容器。
【請求項10】
ミクロ孔容積が0.40×10
-3


/kg以下の炭素材料である負極材を水蒸気透過量が150g/(m

・d)(40℃/90%RH)以下である容器に収容する工程を含む、負極材の保管方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、容器入り負極材、負極材の輸送方法、負極材保管容器、負極材の保管方法及び負極の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
リチウムイオン二次電池は、軽量で高エネルギー密度という特性を活かしてノートパソコン、携帯電話等のポータブル機器の電源として広く使用されている。さらには、車載搭載用途、太陽光発電、風力発電等の自然エネルギー向け大規模蓄電システム用の電源としても利用されている。
【0003】
リチウムイオン二次電池の負極に用いられる負極活物質(以下、負極材ともいう)としては、炭素材料が広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2018/128179号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、リチウムイオン二次電池の需要が世界各国で増大しており、負極材の輸送ルートも多様化している。このため、例えば北半球から南半球まで赤道を越えて負極材を輸送する場合、従来よりも厳しい高温多湿環境下に晒されることによる品質の劣化が懸念されている。
【0006】
上記事情に鑑み、本開示の一実施形態は、高温多湿環境下で保管した際の負極材の劣化が抑制される容器入り負極材及びこれを用いる負極材の輸送方法を提供することを課題とする。本開示の別の実施形態は高温多湿環境下で保管した際の負極材の劣化が抑制される負極材保管容器、負極材の保管方法及び負極の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するための具体的手段は以下の通りである。
<1>容器と、前記容器に収容された負極材とを含み、
前記容器は水蒸気透過量が150g/(m

・d)(40℃/90%RH)以下であり、前記負極材はミクロ孔容積が0.40×10
-3


/kg以下の炭素材料である、容器入り負極材。
<2>前記容器の容積は6000cm

以上40000cm

以下である、<1>に記載の容器入り負極材。
<3>前記容器内の前記負極材の充填率は20%以上90%以下である、<1>又は<2>に記載の容器入り負極材。
<4>前記負極材はリチウムイオン二次電池の負極材である、<1>~<3>のいずれか1項に記載の容器入り負極材。
<5>前記容器はポリエチレンを含む、<1>~<4>のいずれか1項に記載の容器入り負極材。
<6>前記容器は変形可能である、<1>~<5>のいずれか1項に記載の容器入り負極材。
<7><1>~<6>のいずれか1項に記載の容器入り負極材を輸送する工程を含む、負極材の輸送方法。
<8>前記輸送の方法は海上輸送である、<7>に記載の負極材の輸送方法。
<9>ミクロ孔容積が0.40×10
-3


/kg以下の炭素材料である負極材を保管するための容器であり、水蒸気透過量が150g/(m

・d)(40℃/90%RH)以下である、負極材保管容器。
<10>ミクロ孔容積が0.40×10
-3


/kg以下の炭素材料である負極材を水蒸気透過量が150g/(m

・d)(40℃/90%RH)以下である容器に収容する工程を含む、負極材の保管方法。
<11><1>~<6>のいずれか1項に記載の容器入り負極材の前記容器から前記負極材を取り出す工程と、
前記容器から取り出した前記負極材を用いて負極を作製する工程と、を含む、負極の製造方法。
<12>前記容器から負極材を取り出す工程と、前記容器から取り出した前記負極材を用いて負極を作製する工程と、を連続して行う、<11>に記載の負極の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一実施形態によれば、高温多湿環境下で保管した際の負極材の劣化が抑制される容器入り負極材及びこれを用いる負極材の輸送方法が提供される。本開示の別の実施形態によれば、高温多湿環境下で保管した際の負極材の劣化が抑制される負極材保管容器、負極材の保管方法及び負極の製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示を適用したリチウムイオン二次電池の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示を実施するための形態について詳細に説明する。但し、本開示は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の実施形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合を除き、必須ではない。数値及びその範囲についても同様であり、本発明を制限するものではない。また、本開示の技術的思想の範囲内において、当業者による様々な変更及び修正が可能である。
本開示において「~」を用いて示された数値範囲には、「~」の前後に記載される数値がそれぞれ最小値及び最大値として含まれる。
本開示中に段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本開示中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
本開示において各成分の含有率及び割合は、各成分に該当する物質が複数種存在する場合、特に断らない限り、当該複数種の物質の合計の含有率及び割合を意味する。
本開示において各成分の粒子径は、各成分に該当する粒子が複数種存在する場合、特に断らない限り、当該複数種の粒子の混合物についての値を意味する。
本開示において「層」との語には、当該層が存在する領域を観察したときに、当該領域の全体に形成されている場合に加え、当該領域の一部にのみ形成されている場合も含まれる。
本開示において、層の平均厚みは、任意の10箇所における当該層の厚みの平均値とする。
本開示において、正極合剤又は負極合剤の「固形分」とは、正極合剤のスラリー又は負極合剤のスラリーから有機溶剤等の揮発性成分を除いた残りの成分を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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