特許ウォッチ

公開番号2025110274
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-28
出願番号2024004115
出願日2024-01-15
発明の名称貯蔵庫
出願人日立グローバルライフソリューションズ株式会社
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類F25D 23/00 20060101AFI20250718BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】貯蔵室を適切に撮影する貯蔵庫を提供する。
【解決手段】貯蔵庫は、筐体1の外側に設けられた撮影部(カメラユニット3)と、筐体内に第1扉を有する第1貯蔵室(例えば、冷蔵室21)と、筐体1内に第2貯蔵室(例えば、野菜室25)と、筐体1の外側に設けられ、第1扉が閉の状態で撮影部が第2貯蔵室を撮影する場合に点灯すると、少なくとも前記第1扉の一部を照らす照明部と、を備え、第1扉が閉の状態で撮影部が第2貯蔵室を撮影する場合、照明部は前記第1扉が開の場合よりも暗く点灯する又は消灯する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
筐体の外側に設けられた撮影部と、
前記筐体内に第１扉を有する第１貯蔵室と、
前記筐体内に第２貯蔵室と、
前記筐体の外側に設けられ、前記第１扉が閉の状態で前記撮影部が前記第２貯蔵室を撮影する場合に点灯すると、少なくとも前記第１扉の一部を照らす照明部と、を備え、
前記第１扉が閉の状態で前記撮影部が前記第２貯蔵室を撮影する場合、前記照明部は前記第１扉が開の場合よりも暗く点灯する又は消灯する貯蔵庫。
続きを表示（約 650 文字）【請求項２】
筐体の外側に設けられた撮影部と、
前記筐体内に第１扉を有する第１貯蔵室と、
前記筐体内に庫内照明部を有する第２貯蔵室と、
前記筐体の外側に設けられた庫外照明部と、を備え、
前記第１貯蔵室を撮影する際は前記庫外照明部が点灯し、前記第２貯蔵室を撮影する際は前記庫内照明部が点灯する貯蔵庫。
【請求項３】
筐体の外側に設けられた撮影部と、
前記筐体内に第１扉を有する第１貯蔵室と、
前記筐体内に第２扉を有する第２貯蔵室と、
前記筐体の外側に設けられ、前記第１扉が開の状態で前記第１貯蔵室を照らし、前記第２扉が開の状態で、前記第１扉の一部を照らさず、かつ、前記第２貯蔵室を照らすように照明方向変更機構を有する照明部と、を備え、
前記第１扉が閉の状態で前記撮影部が前記第２貯蔵室を撮影する場合、前記照明部が前記第２貯蔵室を照らすように方向変更する貯蔵庫。
【請求項４】
前記第１扉は、表面が黒いガラスである
ことを特徴とする請求項１乃至３のいずれか１項に記載の貯蔵庫。
【請求項５】
前記第２貯蔵室は、前記筐体の前面側に引き出す引出型貯蔵室である
ことを特徴とする請求項１乃至３のいずれか１項に記載の貯蔵庫。
【請求項６】
前記第２貯蔵室は、フレンチ式扉を有する貯蔵室である
ことを特徴とする請求項１乃至３のいずれか１項に記載の貯蔵庫。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、貯蔵庫に関する。
続きを表示（約 2,700 文字）【背景技術】
【０００２】
冷蔵庫の貯蔵室等をカメラで撮影する技術として、例えば、特許文献１に記載の技術が知られている。すなわち、特許文献１には、物品を照らす照明を備え、カメラ制御部は、照明の制御をさらに行い、照明の設置位置からみて第１の収納部よりも遠い位置にある第２の収納部の扉が開状態となったと判定された場合、第１の収納部の扉が開状態となったと判定された場合よりも強い光で前記物品を照らすように照明を制御することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特許第６５５０６９６号公報（図３参照）
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１によれば、食材を照らす照明を、カメラの隣にさらに設置しており、カメラ制御部は、前記したように、第２収納部を撮影する際に、第１収納部の回動扉が開状態となったと判定された場合よりも強い光で食材を照らすように照明を制御している。この場合、強い光が第１収納部のドアにあたると、第１収納部のドアに反射して撮影画像に白飛び（フレア）が発生する場合があり、撮影を鮮明にするには、改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本開示に係る貯蔵庫は、筐体の外側に設けられた撮影部と、前記筐体内に第１扉を有する第１貯蔵室と、前記筐体内に第２貯蔵室と、前記筐体の外側に設けられ、前記第１扉が閉の状態で前記撮影部が前記第２貯蔵室を撮影する場合に点灯すると、少なくとも前記第１扉の一部を照らす照明部と、を備え、前記第１扉が閉の状態で前記撮影部が前記第２貯蔵室を撮影する場合、前記照明部は前記第１扉が開の場合よりも暗く点灯する又は消灯することとした。
【図面の簡単な説明】
【０００６】
第１実施形態に係る冷蔵庫の正面図である。
第１実施形態に係る冷蔵庫の側面図である。
第１実施形態に係る冷蔵庫の左右の冷蔵室ドアが開かれた状態の正面図である。
第１実施形態に係る冷蔵庫の左右の冷蔵室ドアが開かれた状態の平面図である。
第１実施形態に係る冷蔵庫のカメラユニットを斜め下から見上げた場合の斜視図である。
第１実施形態に係る冷蔵庫のカメラユニットの正面図である。
第１実施形態に係る冷蔵庫における図６ＡのII-II線矢視断面図である。
第１実施形態に係る冷蔵庫のシステム構成図である。
第１実施形態に係る冷蔵庫の各ドアが閉められた状態の模式的な側面図である。
第１実施形態に係る冷蔵庫の下段冷凍室ドア及び野菜室ドアの両方が十分に引き出された状態の模式的な側面図である。
第１実施形態に係る冷蔵庫の下段冷凍室ドアが十分に引き出されている一方、野菜室ドアは少しだけ引き出された状態の模式的な側面図である。
第１実施形態に係る冷蔵庫の制御部が実行する処理のフローチャートである。
第１実施形態に係る照明部の照明範囲を模式的に示す説明図である。
冷蔵室ドアの反射による白飛び（ブレア）が発生する例である。
第１実施形態に係る冷蔵庫のカメラユニットの撮影結果であって、画像処理が行われていない状態の例である。
第１実施形態に係る冷蔵庫のカメラユニットの撮影結果であって、画像処理が行われた状態の展開画像の例である。
第２実施形態に係る照明方向変更機構を有する照明部の説明図である。
４ドアタイプの冷蔵庫の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
≪第１実施形態≫
図１は、第１実施形態に係る冷蔵庫１００の正面図である。図１に示す冷蔵庫１００（貯蔵庫）は、食品等を低温で保存する機器であり、筐体１の他、冷蔵室ドア２１１，２１２等の各ドアと、カメラユニット３と、を備えている。筐体１は、鋼板製の外箱１１と、樹脂製の内箱１２（図３参照）と、の間に真空断熱材や発泡ウレタン等の断熱材（図示せず）が充填された構成になっている。また、筐体１には、複数の貯蔵室が設けられている。図１の例では、複数の貯蔵室として、上から順に、冷蔵室２１と、左右に並ぶ製氷室２２・上段冷凍室２３の他、下段冷凍室２４と、野菜室２５と、が設けられている。
【０００８】
また、冷蔵庫１００は、それぞれの貯蔵室に対応付けられる複数のドアとして、冷蔵室ドア２１１，２１２と、製氷室ドア２２１と、上段冷凍室ドア２３１と、下段冷凍室ドア２４１と、野菜室ドア２５１と、を備えている。なお、ドアの意匠面には、ガラスや、塗装鋼板等が用いられる。冷蔵室ドア２１１，２１２は、筐体１の正面側の開口１０（図２参照）を塞ぐことで冷蔵室２１を形成する左右一対のフレンチ式ドアである。左側の冷蔵室ドア２１１は、左端のヒンジ２１１ａ（図４参照）の軸を中心として回動可能になっている。なお、右側の冷蔵室ドア２１２についても同様である。ちなみに、冷蔵室ドア２１１，２１２は、筐体１の開口部に開閉自在に設けられて筐体１内に第１貯蔵室（冷蔵室２１）を画成する第１扉である。また、製氷室ドア２２１、上段冷凍室ドア２３１、下段冷凍室ドア２４１、野菜室ドア２５１は、第１扉の下側に位置し、筐体１の正面側の開口部を塞ぐ引出し式の第２扉である。
【０００９】
残りのドアである製氷室ドア２２１、上段冷凍室ドア２３１、下段冷凍室ドア２４１、及び野菜室ドア２５１は、それぞれ、引出し式ドアになっている。これらの引出し式ドアは、冷蔵室ドア２１１，２１２よりも高さ位置が低くなっている。言い換えると、フレンチ式ドアである冷蔵室ドア２１１，２１２の方が、複数の引出し式ドアよりも高さ位置が高くなっている。
【００１０】
野菜室ドア２５１の後側（奥側）には、野菜室容器２５２（図８Ｂ参照）が設置されている。そして、野菜室ドア２５１と野菜室容器２５２とが一体で引き出されるようになっている（他の引出し式ドアも同様）。なお、引出し式ドアに対応する「貯蔵室」とは、その引出し式ドアと一体で引き出される容器の内部空間であるものとする。例えば、野菜室２５とは、野菜室ドア２５１と一体で引き出される野菜室容器２５２（図８Ｂ参照）の内部空間である。なお、製氷室２２、上段冷凍室２３、下段冷凍室２４、野菜室２５は、第２扉を引き出すことにより引き出される引出し式の貯蔵室として構成される第２貯蔵室である。
（【００１１】以降は省略されています）

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