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公開番号2025111135
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-30
出願番号2024005346
出願日2024-01-17
発明の名称経路規制部材
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類H02G 3/04 20060101AFI20250723BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】部品点数の増加を抑え、簡素な構造で電線が配索される経路を規制する経路規制部材を提供すること。
【解決手段】経路規制部材1は、電線Wが配索される経路を規制するための部材であって、電線Wの軸方向に延びる第1山部11及び第1谷部12が、外表面において軸方向との交差方向に交互に連接されてなり、電線Wの外周を覆うように巻き付けられる第1シート部材10と、軸方向に延びる第2山部21及び第2谷部22が、外表面において交差方向に交互に連接されてなり、電線Wの外周を覆うように巻き付けられるとともに、第1シート部材10に嵌合される第2シート部材20と、を備える。第2シート部材20には、軸方向において第1シート部材10に向けて延出し、第1シート部材10の外表面に嵌合される嵌合延出部25を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
電線が配索される経路を規制するための経路規制部材であって、
前記電線の軸方向に延びる第1山部及び第1谷部が、外表面において前記軸方向との交差方向に交互に連接されてなり、前記電線における所定箇所一部の外周を覆うように巻き付けられるシート状の第1シート部材と、
前記軸方向に延びる第2山部及び第2谷部が、外表面において前記交差方向に交互に連接されてなり、前記電線における所定箇所他部の外周を覆うように巻き付けられるとともに、前記第1シート部材に嵌合されるシート状の第2シート部材と、
を備え、
前記第2シート部材には、
前記軸方向において前記第1シート部材に向けて延出し、前記第1シート部材の前記外表面に嵌合される嵌合延出部を有する、
経路規制部材。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
請求項1に記載の経路規制部材であって、
前記嵌合延出部は、
前記軸方向に延び且つ前記交差方向に交互に連接される第3山部及び第3谷部からなり、前記第3山部及び前記第3谷部が、少なくとも一の前記第1山部及び少なくとも一の前記第1谷部にそれぞれ嵌め込まれる、
経路規制部材。
【請求項3】
請求項1に記載の経路規制部材であって、
前記第1シート部材の前記交差方向の一端には、
当該第1シート部材が前記電線に巻き付けられた状態において、少なくとも一の前記第1山部に係止される第1鉤爪部が設けられ、
前記第2シート部材の前記交差方向の一端には、
当該第2シート部材が前記電線に巻き付けられた状態において、少なくとも一の前記第2山部に係止される第2鉤爪部が設けられる、
経路規制部材。
【請求項4】
請求項1に記載の経路規制部材であって、
前記第1シート部材には、
前記軸方向及び前記交差方向と交差する厚み方向に貫通し、当該第1シート部材と前記電線とを結束するための結束部材を挿通可能な第1貫通孔が設けられ、
前記第2シート部材には、
前記厚み方向に貫通し、当該第2シート部材と前記電線とを結束するための結束部材を挿通可能な第2貫通孔が設けられる、
経路規制部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、経路規制部材に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、電線の屈曲を規制すべく経路規制部材が提案されている。特許文献1には、電線の外周を覆うコルゲートチューブ等の外装部材の外周のうち、外装部材の周方向の半分より大きい範囲を覆うとともに外装部材の長さ方向に沿って延びて、電線が配索される経路を規制する経路規制部材が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-69307号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記経路規制部材は、電線を周方向全域に亘って覆うことができないため、電線に直接装着することができず、上述したようにコルゲートチューブ等の外装部材を用いた上で、電線に装着されることになる。このため、上記経路規制部材は、部品点数が増加する傾向にあり、ほかにも製造作業性が煩雑化したり製造コストが嵩んだり等のおそれがあった。また、上記経路規制部材は、予め設定された径の電線にしか装着することができず、電線の径に合わせて、当該経路規制部材を製造する必要があり、製造コストが嵩む可能性が高かった。
【0005】
本発明は、上述した状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、部品点数の増加を抑え、簡素な構造で電線が配索される経路を規制する経路規制部材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明に係る経路規制部材は、下記を特徴としている。
電線が配索される経路を規制するための経路規制部材であって、
前記電線の軸方向に延びる第1山部及び第1谷部が、外表面において前記軸方向との交差方向に交互に連接されてなり、前記電線における所定箇所一部の外周を覆うように巻き付けられるシート状の第1シート部材と、
前記軸方向に延びる第2山部及び第2谷部が、外表面において前記交差方向に交互に連接されてなり、前記電線における所定箇所他部の外周を覆うように巻き付けられるとともに、前記第1シート部材に嵌合されるシート状の第2シート部材と、
を備え、
前記第2シート部材には、
前記軸方向において前記第1シート部材に向けて延出し、前記第1シート部材の前記外表面に嵌合される嵌合延出部を有する、
経路規制部材であること。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、第1シート部材の外表面に軸方向に延びる第1山部及び第1谷部が交差方向に交互に連接されてなり、第2シート部材の外表面に軸方向に延びる第2山部及び第2谷部が交差方向に交互に連接されてなることで、電線の屈曲の規制等を含む電線が配索される経路を規制できる。また、第1シート部材の外表面及び第2シート部材の外表面が上述したように構成されることで、隣り合う山部間の間隔を調整することにより、例えば自動車等の車両の床下に電線が配索される場合には飛び石等のチッピングに対応できる。そして、第1シート部材及び第2シート部材が、電線に対して単に巻き付けられるように構成されるため、外装部材及び経路規制部材を備える従来に比べ、部品点数を削減できる。このように、本発明によれば、簡素な構造で電線が配索される経路を規制できる。
【0008】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の一実施形態に係る経路規制部材を含むワイヤハーネスの斜視図である(ただし、説明の便宜上、経路規制部材は電線への巻き付け途中状態の態様である)。
図2は、図1のA-A断面図である。
図3は、図1に示す経路規制部材の上面図である(ただし、電線への装着前の態様、即ち展開状態を示している)。
図4は、図3の分解斜視図である。
図5は、経路規制部材の運搬時における梱包例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態に経路規制部材1について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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