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公開番号2025115187
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-06
出願番号2024009585
出願日2024-01-25
発明の名称雨滴検出装置の検査装置、検査用治具、検査方法
出願人オムロン株式会社
代理人個人
主分類G01N 21/59 20060101AFI20250730BHJP(測定;試験)
要約【課題】個体差に起因する雨滴検出精度のばらつきを検出することが可能な雨滴検出装置の検査装置、検査用治具、検査方法を提供する。
【解決手段】検査装置50は、雨滴検出装置20の検査を行うとともに、検査用治具51と、PC55とを備える。検査用治具51は、雨滴検知エリアに、予め直径が特定される基準雨滴剤を滴下する。PC55は、検査用治具51によって雨滴検出装置20の雨滴検知エリアに滴下した基準雨滴剤について、雨滴検出装置20において算出された基準雨滴剤の直径の値から算出される雨量を実際の基準雨滴剤の直径から算出される雨量との差が所定の条件を満たしているか否かを判定する。雨滴検出装置20は、光源部22a、受光部22b、雨滴検出部25a、直径算出部25bを有する。雨滴検出部25aは、受光部22bにおいて受光した光の受光量の変化に応じて雨滴検知エリアを通過した雨滴を検出する。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
雨滴検出装置の検査を行う検査装置であって、
前記雨滴検出装置は、
所定の方向へ光を照射する光源部と、
前記光源部に対向する位置に配置されており、前記光源部から照射された光を受光する受光部と、
前記受光部において受光した前記光の受光量の変化に応じて、前記光源部と前記受光部との間の雨滴検知エリアを通過した雨滴を検出する雨滴検出部と、
前記雨滴検出部において検出された前記雨滴の直径を算出する直径算出部と、
を備えており、
前記雨滴検知エリアに、予め直径が特定される基準雨滴剤を滴下する滴下部と、
前記滴下部によって前記雨滴検出装置の前記雨滴検知エリアに滴下した前記基準雨滴剤について、前記雨滴検出装置の前記直径算出部において算出された前記基準雨滴剤の直径の値から算出される雨量を実際の前記基準雨滴剤の直径から算出される雨量と比較して、その差が所定の条件を満たしているか否かを判定する判定部と、
を備えている雨滴検出装置の検査装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記滴下部は、前記雨滴検知エリアに対して既定の数の前記基準雨滴剤を滴下する検査用治具を含む、
請求項1に記載の雨滴検出装置の検査装置。
【請求項3】
前記判定部における判定結果を表示する表示部を、さらに備えている、
請求項1または2に記載の雨滴検出装置の検査装置。
【請求項4】
前記基準雨滴剤は、球体である、
請求項1または2に記載の雨滴検出装置の検査装置。
【請求項5】
請求項1または2に記載の雨滴検出装置の検査装置で使用される検査用治具であって、
前記検査用治具は、ベース部材と、前記ベース部材に形成されており前記基準雨滴剤が1つずつセットされる複数の第1開口と、前記第1開口にセットされた前記基準雨滴剤を下方から支持するとともに前記ベース部材に対してスライド移動させて前記第1開口から1つずつ前記基準雨滴剤が滴下される支持板と、を有している、
検査用治具。
【請求項6】
前記支持板は、前記基準雨滴剤よりも大きい隙間を有し、平面視において前記第1開口と重複する位置へ移動すると前記雨滴検知エリアに1つずつ滴下する第2開口を含む、
請求項5に記載の検査用治具。
【請求項7】
雨滴検出装置の検査を行う検査方法であって、
前記雨滴検出装置は、
所定の方向へ光を照射する光源部と、
前記光源部に対向する位置に配置されており、前記光源部から照射された光を受光する受光部と、
前記受光部において受光した前記光の受光量の変化に応じて、前記光源部と前記受光部との間の雨滴検知エリアを通過した雨滴を検出する雨滴検出部と、
前記雨滴検出部において検出された前記雨滴の直径を算出する直径算出部と、
を備えており、
前記雨滴検知エリアに、予め直径が特定される基準雨滴剤を滴下する滴下ステップと、
前記滴下ステップにおいて前記雨滴検出装置の前記雨滴検知エリアに滴下した前記基準雨滴剤について、前記雨滴検出装置の前記直径算出部において算出された前記基準雨滴剤の直径の値から算出される雨量を実際の前記基準雨滴剤の直径から算出される雨量と比較して、検出精度が所定の条件を満たしているか否かを判定する判定ステップと、
を備えている雨滴検出装置の検査方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、雨滴検出装置が正常に動作するかを検査する検査装置、検査用治具、検査方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、雨量の測定を行うために、落下する雨水を受水する受水器、受水器で受水された雨水を滴下するろ水器と、ろ水器から滴下する雨水を溜めて転倒する転倒ますを備える転倒ます形雨量計が用いられている。
例えば、特許文献1には、光源部と受光部とが互いに対向する位置に配置されており、光源部と受光部との間に形成される雨滴検知エリアを雨滴が通過すると、受光部における受光量が減少するため、この減少した受光量に基づいて、雨滴の検出を行う雨滴検出装置について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-098170号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の雨滴検出装置の検査装置では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示された雨滴検出装置では、雨滴検知エリアを通過した雨滴を、受光部における受光量の変化に基づいて検出することができるものの、雨滴検出装置の個体差によって雨滴検出精度がばらつくおそれがあった。
【0005】
本発明の課題は、個体差に起因する雨滴検出精度のばらつきを検出することが可能な雨滴検出装置の検査装置、検査用治具、検査方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明に係る雨滴検出装置の検査装置は、雨滴検出装置の検査を行う検査装置であって、滴下部と、判定部と、を備えている。滴下部は、雨滴検知エリアに、予め直径が特定される基準雨滴剤を滴下する。判定部は、滴下部によって雨滴検出装置の雨滴検知エリアに滴下した基準雨滴剤について、雨滴検出装置の直径算出部において算出された基準雨滴剤の直径の値から算出される雨量を実際の基準雨滴剤の直径から算出される雨量と比較して、その差が所定の条件を満たしているか否かを判定する。雨滴検出装置は、光源部と、受光部と、雨滴検出部と、直径算出部と、を備えている。光源部は、所定の方向へ光を照射する。受光部は、光源部に対向する位置に配置されており、光源部から照射された光を受光する。雨滴検出部は、受光部において受光した光の受光量の変化に応じて、光源部と受光部との間の雨滴検知エリアを通過した雨滴を検出する。直径算出部は、雨滴検出部において検出された雨滴の直径を算出する。
【0007】
ここでは、光源部と受光部との間を通過する雨滴を検出する雨滴検出装置の検査装置において、滴下部によって雨滴検出装置の雨滴検知エリアに滴下した、予め直径が分かっている基準雨滴剤について、雨滴検出装置の直径算出部において算出された基準雨滴剤の直径の値から算出される雨量を実際の基準雨滴剤の直径から算出される雨量と比較して、その差が所定の条件を満たしているか否かに応じて異常個体であるか否かを判定する。
【0008】
ここで、滴下部は、例えば、基準雨滴剤を1つずつ雨滴検知エリアに滴下する部材であって、手動で駆動されるものであってもよいし、自動で駆動されるものであってもよい。
判定部は、例えば、雨滴検出装置に接続されたPC等であって、雨滴検出装置の直径算出部における算出結果を受信して、予め分かっている基準雨滴剤の直径との差に基づいて、許容範囲内であるか否かを判定する。
【0009】
また、雨滴検出装置の光源部は、例えば、LED(Light Emitting Diode)であって、所定の間隔をあけて対向配置された受光部に対して所定の方向へ光を照射する。
雨滴検出装置の受光部は、例えば、フォトダイオードであって、光源部から照射された光を受光して、電圧値として出力する。
雨滴の検出とは、例えば、雨滴の直径、雨滴1粒の体積、単位時間当たりの雨量、雨滴の速度等の検出が含まれる。
【0010】
これにより、滴下部によって予め直径が分かっている基準雨滴剤を、雨滴検出装置の雨滴検知エリアに滴下し、雨滴検出装置の直径算出部において算出された基準雨滴剤の直径の値から算出される雨量と実際の基準雨滴剤の直径から算出される雨量との差が所定の条件を満たしていない場合には、その雨滴検出装置が異常個体であると判定することができる。
よって、異常個体として判定された雨滴検出装置については、所定の補正処理が施されて使用されたり、使用不可と判定したりすることができる。
この結果、個体差に起因する雨滴検出精度のばらつきを検出することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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