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公開番号2025116076
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2025087404,2020163887
出願日2025-05-26,2020-09-29
発明の名称有機デバイス、その製造方法、表示装置、光電変換装置、電子機器、照明装置および移動体
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類H10K 59/122 20230101AFI20250731BHJP()
要約【課題】混色による画質の低下を抑えるために有利な技術を提供する。
【解決手段】有機デバイスは、基板の上に配置された反射膜と、前記反射膜を覆う第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜の上に配置された複数の下部電極と、前記複数の下部電極のそれぞれの周辺部、および、前記複数の下部電極の間の前記第1絶縁膜を覆う第2絶縁膜と、前記複数の下部電極および前記第2絶縁膜を覆う有機機能膜と、前記有機機能膜の上に配置された上部電極と、を備える。前記反射膜は、第1画素のための第1反射部と、第2画素のための第2反射部とを含み、前記第1反射部の中央部の上に配される前記第1絶縁膜の厚さをT1、前記第2反射部の中央部の上に配される前記第1絶縁膜の厚さをT2、前記第1反射部の上における前記第1絶縁膜の表面の段差をΔT1、前記第2反射部の上における前記第1絶縁膜の表面の段差をΔT2としたときに、T1>T2、ΔT1<ΔT2が満たされる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
基板の上に配置された反射膜と、前記反射膜を覆う第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜の上に配置された複数の下部電極と、前記複数の下部電極のそれぞれの周辺部、および、前記複数の下部電極の間の前記第1絶縁膜を覆う第2絶縁膜と、前記複数の下部電極および前記第2絶縁膜を覆う有機機能膜と、前記有機機能膜の上に配置された上部電極と、を備える有機デバイスであって、
前記反射膜は、第1画素のための第1反射部と、第2画素のための第2反射部とを含み、
前記第1反射部の中央部の上に配される前記第1絶縁膜の厚さをT1、前記第2反射部の中央部の上に配される前記第1絶縁膜の厚さをT2、前記第1反射部の上における前記第1絶縁膜の表面の段差をΔT1、前記第2反射部の上における前記第1絶縁膜の表面の段差をΔT2としたときに、
T1>T2、ΔT1<ΔT2が満たされる、
ことを特徴とする有機デバイス。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第1絶縁膜は、第1膜および第2膜を含み、前記第1反射部の前記中央部には、前記第1膜および前記第2膜が配置され、前記第2反射部の前記中央部には、前記第1膜が配置されず、前記第2膜が配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の有機デバイス。
【請求項3】
前記第1膜および前記第2膜の双方が存在する領域において、前記第2膜は、前記第1膜の上に配置されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の有機デバイス。
【請求項4】
前記反射膜は、第3画素のための第3反射部を更に含み、
前記第3反射部の中央部の上に配される前記第1絶縁膜の厚さをT3、前記第3反射部の上における前記第1絶縁膜の表面の段差をΔT3としたときに、
T1>T2>T3、ΔT1<ΔT2<ΔT3が満たされる、
ことを特徴とする請求項1に記載の有機デバイス。
【請求項5】
前記第1絶縁膜は、第1膜、第2膜および第3膜を含み、前記第1反射部の前記中央部には、前記第1膜、前記第2膜および前記第3膜が配置され、前記第2反射部の前記中央部には、前記第1膜が配置されず、前記第2膜および前記第3膜が配置され、前記第3反射部の前記中央部には、前記第1膜および前記第2膜が配置されず、前記第3膜が配置されている、
ことを特徴とする請求項4に記載の有機デバイス。
【請求項6】
前記反射膜は、前記第1反射部および前記第2反射部を含む複数の反射部を含み、前記複数の反射部の各々は、前記複数の下部電極のうち対応する下部電極の下に配置され、
前記複数の下部電極の各々と前記複数の反射部のうち対応する反射部とが互いに電気的に接続されている、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の有機デバイス。
【請求項7】
前記複数の下部電極の各々は、前記第1絶縁膜に設けられた開口まで延在し、前記複数の下部電極の各々は、前記複数の反射部のうち対応する反射部の周辺部に対して前記開口において電気的に接続されている、
ことを特徴とする請求項6に記載の有機デバイス。
【請求項8】
前記複数の下部電極の各々は、前記複数の反射部のうち対応する反射部の周辺部に対して、前記第1絶縁膜を貫通する第1導電プラグによって電気的に接続されている、
ことを特徴とする請求項6に記載の有機デバイス。
【請求項9】
前記反射部の周辺部は、前記反射膜の上に導電層が設けられており、前記複数の下部電極の各々は導電層と電気的に接続している、
ことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の有機デバイス。
【請求項10】
前記導電層は、前記反射膜よりも反射率が低い材料で構成されている、
ことを特徴とする請求項9に記載の有機デバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、有機デバイス、その製造方法、表示装置、光電変換装置、電子機器、照明装置および移動体に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
有機エレクトロルミネッセンス(以下、有機EL)膜を有する発光装置などのように、有機化合物を含む有機機能層を備えた有機デバイスが知られている。特許文献1には、有機EL素子から発せられた光がカラーフィルタを透過することで、B、G、Rの画素ごとに所望の発光色が得られる構成を有する電気光学装置が記載されている。この電気光学装置では、B、G、Rの画素ごとに反射層として機能する電源線と対向電極との間で光共振構造が構築されており、B、G、Rの各発光色に対応した共振波長において輝度が強調された発光が得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-107887号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された電気光学装置では、異なる色の画素間で画素の端部構造の違いが大きい。したがって、特許文献1に記載された電気光学装置では、隣接する画素間のリーク電流が、隣接する画素の色の組み合わせによって大きく異なる可能性があり、例えば、混色による画質低下を抑えるために不利である。
【0005】
本発明は、画素間のリーク電流による画質の低下を抑えるために有利な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の1つの側面は、基板の上に配置された反射膜と、前記反射膜を覆う第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜の上に配置された複数の下部電極と、前記複数の下部電極のそれぞれの周辺部、および、前記複数の下部電極の間の前記第1絶縁膜を覆う第2絶縁膜と、前記複数の下部電極および前記第2絶縁膜を覆う有機機能膜と、前記有機機能膜の上に配置された上部電極と、を備える有機デバイスに係り、前記反射膜は、第1画素のための第1反射部と、第2画素のための第2反射部とを含み、前記第1反射部の中央部の上に配される前記第1絶縁膜の厚さをT1、前記第2反射部の中央部の上に配される前記第1絶縁膜の厚さをT2、前記第1反射部の上における前記第1絶縁膜の表面の段差をΔT1、前記第2反射部の上における前記第1絶縁膜の表面の段差をΔT2としたときに、T1>T2、ΔT1<ΔT2が満たされる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、画素間のリーク電流による画質の低下を抑えるために有利な技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態の有機デバイスの断面構造を示す模式図。
第1実施形態の変形例の有機デバイスの断面構造を示す模式図。
第1実施形態の有機デバイスの製造方法を示す図。
第1実施形態の有機デバイスの製造方法を示す図。
第2実施形態の有機デバイスの断面構造を示す模式図。
第2実施形態の有機デバイスの製造方法を示す図。
第2実施形態の有機デバイスの製造方法を示す図。
第3実施形態の有機デバイスの平面図を模式的に示す図。
第3実施形態の有機デバイスの断面構造を模式的に示す図。
第4実施形態の有機デバイスの平面図を模式的に示す図。
第4実施形態の有機デバイスの断面構造を模式的に示す図。
第5実施形態の有機デバイスの断面構造を模式的に示す図。
表示装置の一例を表す模式図。
表示装置の例を表す模式図。
表示装置の例を表す模式図。
照明装置および移動体の例を表す模式図。
表示撮像装置を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
図1には、第1実施形態の有機デバイス1の断面構造が模式的に示されている。図2には、第1実施形態の変形例の有機デバイス1の断面構造が模式的に示されている。有機デバイス1は、第1画素201r、第2画素201g、第3画素201bを含む。第1画素201r、第2画素201g、第3画素201bは、後述の光学調整膜114の構造が相互に異なる画素である。また、第1画素201r、第2画素201g、第3画素201bは、有機デバイス1からその外部に放射される光の色が相互に異なる画素である。第1画素201rは赤色(R)の光を放射し、第2画素201gは緑色(G)の光を放射し、第3画素201bは青色(B)の光を放射する。有機デバイス1は、複数の第1画素201r、複数の第2画素201g、複数の第3画素201bを有しうる。図6に模式的に示されるように第1画素201r、第2画素201g、第3画素201bが配列される場合、図1、図2の断面構造は、図6のC-C’線の断面に相当しうる。図6においては、R、G、Bは、それぞれ第1画素201r、第2画素201g、第3画素201bに対応する。
(【0011】以降は省略されています)

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