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公開番号
2025116143
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-07
出願番号
2025089994,2021159061
出願日
2025-05-29,2021-09-29
発明の名称
樹脂成型品
出願人
大日本印刷株式会社
代理人
弁理士法人大谷特許事務所
主分類
B32B
3/30 20060101AFI20250731BHJP(積層体)
要約
【課題】柄の立体感が際立つとともに、回折光沢を呈する樹脂成型品を製造可能な離型シート及びその製造方法を提供する。
【解決手段】基材層と、前記基材層の一方の面側に離型層とを有し、前記離型層が、前記基材層と反対側の表面に、複数の第1の凸部と、前記第1の凸部の間に位置する凹部とで構成される第1の凹凸構造を有し、前記第1の凸部の各々は、頂部を有し、前記頂部は前記第1の凹凸構造よりも微細な第2の凹凸構造が形成された領域であり、前記凹部に前記第2の凹凸構造が形成されず、前記第2の凹凸構造は、前記離型層を平面視したときに第1の方向に延在するとともに、前記第1の方向に略直交する第2の方向に配列する複数の第2の凸部を有し、前記第2の凹凸構造は回折光沢を呈し、前記離型層の前記表面は、ISO 25178-2:2012で規定されるクルトシス(Sku)が3未満である、離型シート。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
支持体層と、前記支持体層の一方の面側に樹脂層とを有し、
前記樹脂層が、前記支持体層と反対側の面に、複数の凹部と、前記凹部の間に位置する第1の凸部とで構成される第1の凹凸構造を有し、
前記凹部の各々は、底部を有し、前記底部は前記第1の凹凸構造よりも微細な第2の凹凸構造が形成された領域であり、
前記第1の凸部に前記第2の凹凸構造が形成されず、
前記第2の凹凸構造は、前記樹脂層を平面視したときに第1の方向に延在するとともに、前記第1の方向に略直交する第2の方向に配列する複数の第2の凸部を有し、前記第2の凹凸構造は回折光沢を呈する、樹脂成型品。
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【請求項2】
前記樹脂層の前記支持体層と反対側の面は、ISO 25178-2:2012で規定されるクルトシス(Sku)が3未満である、請求項1に記載の樹脂成型品。
【請求項3】
前記樹脂層の前記支持体層と反対側の面は、ISO 25178-2:2012で規定されるクルトシス(Sku)が3以上である、請求項1に記載の樹脂成型品。
【請求項4】
前記樹脂層の前記支持体層と反対側の面は、ISO 25178-2:2012で規定されるスキューネス(Ssk)が0より大きい、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の樹脂成型品。
【請求項5】
前記樹脂層の前記支持体層と反対側の面は、ISO 25178-2:2012で規定されるスキューネス(Ssk)が0以下である、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の樹脂成型品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、離型シート及びその製造方法、並びに、樹脂成型品に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
合成皮革製品や、家具、自動車内装部材に用いられる化粧シートなどの樹脂成型品は、表面に、凹凸による柄模様が設けられることがある。この柄模様によって、例えば天然皮革に近い質感を表現したり、幾何学模様等を付与して意匠性を高めたりすることができる。上記樹脂成型品には、更に、光沢感などの光学的な意匠性が付与される場合がある。例えば、表面に微細な凹凸を形成し、光の回折現象によって観察角度に応じて色味が変化する多色の光沢(例えば虹状の光沢)を呈する樹脂成型品が提案されている。
【0003】
上記の意匠性を有する樹脂成型品は、表面に柄模様等の凹凸が形成された離型シートを用い、離型シート表面の凹凸を転写することにより製造される。
特許文献1は、回折光沢を呈する微細凹凸構造を離型層の表面に形成した離型紙を開示する。
特許文献2は、寸法の大きい凹凸と、多色の光沢感を付与可能な寸法を有する微細な凹凸とを組み合わせた表面形状を有する離型シートを開示する。特許文献2の離型シートは、離型層の表面形状が、天面及び傾斜側面を有する凸構造と、凸構造の間の凹部とで構成される第1凹凸構造を有し、天面及び凹部に微細な第2凹凸構造が設けられ、傾斜側面に第2凹凸構造が設けられていないという特徴を有する。特許文献2の離型シートを用いて作製される樹脂成型品は、第2凹凸構造が形成される領域と形成されない領域とで多色光沢による見え方の違いを生じさせ、これにより、第1凹凸構造に対応する柄として観察者に認識させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-55133号公報
特開2018-164992号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の離型紙は、回折光沢の意匠を有するのみである。特許文献1には、立体的な凹凸による柄模様について何ら言及されていない。
特許文献2は、光沢の違いによって柄を認識させるものであるため、賦形される柄の立体感に欠けていた。また、特許文献2の離型シートは、微細な凹凸構造が設けられる領域が大きくなるため、光沢のコントラストが不鮮明になりやすいとの問題があった。更には、第2凹凸構造が形成されない傾斜側面の寸法設計が難しく、柄設計の自由度が限られていた。すなわち、特許文献2の離型シートを用いて表現できる柄は限定的であった。
【0006】
本開示は上記課題に鑑みなされたものであり、柄の立体感が際立つとともに、回折光沢を呈する樹脂成型品を製造可能な離型シート、及び、該離型シートの製造方法を提供することを目的とする。また本開示は、上記離型シートを用いて製造され、柄の立体感が際立つとともに、回折光沢を呈する樹脂成型品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示は、以下の[1]-[13]を提供する。
[1] 基材層と、前記基材層の一方の面側に離型層とを有し、前記離型層が、前記基材層と反対側の表面に、複数の第1の凸部と、前記第1の凸部の間に位置する凹部とで構成される第1の凹凸構造を有し、前記第1の凸部の各々は、頂部を有し、前記頂部は前記第1の凹凸構造よりも微細な第2の凹凸構造が形成された領域であり、前記凹部に前記第2の凹凸構造が形成されず、前記第2の凹凸構造は、前記離型層を平面視したときに第1の方向に延在するとともに、前記第1の方向に略直交する第2の方向に配列する複数の第2の凸部を有し、前記第2の凹凸構造は回折光沢を呈し、前記離型層の前記表面は、ISO 25178-2:2012で規定されるクルトシス(Sku)が3未満である、離型シート。
[2] 前記第1の凸部の各々は、前記頂部と前記凹部とを結ぶ側面部を有し、前記側面部に前記第2の凹凸構造が形成されていない、[1]に記載の離型シート。
[3] 前記離型層の前記表面は、ISO 25178-2:2012で規定されるスキューネス(Ssk)が0未満である、[1]または[2]に記載の離型シート。
[4] 前記離型層の前記表面は、ISO 25178-2:2012で規定されるスキューネス(Ssk)が0以上である、[1]または[2]に記載の離型シート。
[5] JIS Z 8741:1997に準拠して測定される前記離型層の表面の85度グロス値が、下記式(1)を満たす、[1]-[4]のいずれかに記載の離型シート。
G1>G2 …(1)
G1:前記第1の方向から測定光を入射して得られる85度グロス値
G2:前記第2の方向から測定光を入射して得られる85度グロス値
[6] 前記基材層が紙基材を含む、[1]-[5]のいずれかに記載の離型シート。
[7] 前記紙基材は、厚みが25μm以上200μm以下である、[6]に記載の離型シート。
[8] 前記紙基材は、坪量が40g/m
2
以上400g/m
2
以下である、[6]に記載の離型シート。
[9] 前記離型層が熱可塑性樹脂を含む、[1]-[8]のいずれかに記載の離型シート。
[10] 前記熱可塑性樹脂が、ポリプロピレン系樹脂、ポリメチルペンテン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、(メタ)アクリル酸エステル共重合体からなる群から選択される1種以上を含む、[9]に記載の離型シート。
[11] 前記離型層の厚みが5μm以上120μm以下である、[1]-[10]のいずれかに記載の離型シート。
【0008】
[12] [1]-[11]のいずれかに記載の離型シートを製造する方法であって、前記基材層上に、前記第2の凹凸構造を有する前駆層を形成する工程(1)と、前記第1の凹凸構造と対応する表面形状を有するエンボスロールを前記前駆層の表面に押圧し、表面に前記第1の凹凸構造及び前記第2の凹凸構造を有する離型層を形成する工程(2)と、を備え、前記工程(2)において、前記凹部に対応する位置で前記エンボスロールと前記前駆層とを接触させ、前記頂部に対応する位置で前記エンボスロールと前記前駆層とを離間させる、離型シートの製造方法。
【0009】
[13] 支持体層と、前記支持体層の一方の面側に樹脂層とを有し、前記樹脂層が、前記支持体層と反対側の面に、複数の凹部と、前記凹部の間に位置する第1の凸部とで構成される第1の凹凸構造を有し、前記凹部の各々は、底部を有し、前記底部は前記第1の凹凸構造よりも微細な第2の凹凸構造が形成された領域であり、前記第1の凸部に前記第2の凹凸構造が形成されず、前記第2の凹凸構造は、前記樹脂層を平面視したときに第1の方向に延在するとともに、前記第1の方向に略直交する第2の方向に配列する複数の第2の凸部を有し、前記第2の凹凸構造は回折光沢を呈する、樹脂成型品。
【発明の効果】
【0010】
本開示の離型シートを用いることにより、柄の立体感が際立つとともに、回折光沢を呈する樹脂成型品を製造可能な離型シート、及び、樹脂成型品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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