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公開番号2025122521
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-21
出願番号2024018080
出願日2024-02-08
発明の名称液体吐出装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類B41J 2/14 20060101AFI20250814BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】気泡に起因したノズルからの液体の吐出不良を抑制することができる液体吐出装置を提供する。
【解決手段】液体吐出装置10は、第1延伸方向に延びる複数の第1圧力室33と、前記第1延伸方向に延びる複数の第2圧力室35と、前記第1延伸方向とは異なる第2延伸方向に延び、且つ、前記第1圧力室33及び前記第2圧力室35に接続された連通路34と、前記連通路34に接続され、且つ、液体を吐出するノズル21と、複数の前記第1圧力室33に連通して液体を供給する供給マニホールド24と、複数の前記第2圧力室35に連通して液体を回収する回収マニホールド25と、を備え、前記連通路は、前記第2延伸方向における両端である第1端34a及び第2端34bを有し、前記第1端は前記第1圧力室に接続され、前記第2端は前記第2圧力室に接続されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1延伸方向に延びる複数の第1圧力室と、
前記第1延伸方向に延びる複数の第2圧力室と、
前記第1延伸方向とは異なる第2延伸方向に延び、且つ、前記第1圧力室及び前記第2圧力室に接続された連通路と、
前記連通路に接続され、且つ、液体を吐出するノズルと、
複数の前記第1圧力室に連通して液体を供給する供給マニホールドと、
複数の前記第2圧力室に連通して液体を回収する回収マニホールドと、を備え、
前記連通路は、前記第2延伸方向における両端である第1端及び第2端を有し、
前記第1端は前記第1圧力室に接続され、
前記第2端は前記第2圧力室に接続されている、
液体吐出装置。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記第1圧力室及び前記第2圧力室のそれぞれは角部分を有し、
前記連通路は、前記第1圧力室の前記角部分及び前記第2圧力室の前記角部分に接続されている、
請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項3】
前記第1圧力室及び前記第2圧力室のそれぞれは、前記第1延伸方向及び前記第2延伸方向に対して平行な断面において湾曲した角部分を有している、
請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項4】
前記第1圧力室にて前記第1延伸方向へ流れる液体が前記連通路にて前記第2延伸方向へ流れるときの転向角度は、45度以上且つ90度未満である、
請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項5】
前記第1延伸方向及び前記第2延伸方向に対して直交する深さ方向において、前記連通路の寸法は前記第1圧力室の寸法及び前記第2圧力室の寸法と同じである、
請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項6】
前記第2延伸方向に対して直交する第2幅方向における前記連通路の寸法は、前記第1延伸方向に対して直交する第1幅方向における前記第1圧力室の寸法及び前記第2圧力室の寸法の2分の1以下である、
請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項7】
前記ノズルが形成されたノズル板と、
前記ノズル板に積層され、前記第1圧力室、前記第2圧力室及び前記連通路が形成された流路板と、を備えている、
請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項8】
前記ノズル板は、前記ノズルが開口する吐出面、及び、前記吐出面とは反対側の反対面を有し、
前記流路板は、前記反対面に対向する対向面を有し、
前記第1延伸方向及び前記第2延伸方向は、前記対向面に対して平行である、
請求項7に記載の液体吐出装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体を吐出する液体吐出装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来の液体吐出装置として、例えば、特許文献1の液体吐出装置が知られている。この液体吐出装置は、個別流路、個別流路に液体を供給する供給マニホールド、及び、個別流路から流出した液体が流れる帰還マニホールドを備えている。個別流路では、ノズルが連通流路に接続され、連通流路が2つのディセンダ流路に接続され、各ディセンダ流路は圧力室に接続されている。2つの圧力室のうち、一方の圧力室は供給マニホールドに接続され、他方の圧力室は帰還マニホールドに接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-55492号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記液体吐出装置では、液体が供給マニホールドから一方の圧力室、ディセンダ流路及び連通流路を順に流れてノズルに供給される。その液体の一部はノズルから吐出され、また、吐出されずに残った液体は、連通流路、他方のディセンダ流路及び圧力室を順に流れて、帰還マニホールドへ流れる。しかしながら、例えば圧力室とノズルとの間の液体に気泡が含まれていると、この気泡により圧力室に付与された圧力が低減してノズル内の液体に所望の圧力を付与できなかったり、この気泡がノズルに侵入したりして、ノズルからの液体の吐出不良が生じるという課題がある。
【0005】
本発明はこのような事態に鑑み、気泡に起因したノズルからの液体の吐出不良を抑制することができる液体吐出装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る液体吐出装置は、第1延伸方向に延びる複数の第1圧力室と、前記第1延伸方向に延びる複数の第2圧力室と、前記第1延伸方向とは異なる第2延伸方向に延び、且つ、前記第1圧力室及び前記第2圧力室に接続された連通路と、前記連通路に接続され、且つ、液体を吐出するノズルと、複数の前記第1圧力室に連通して液体を供給する供給マニホールドと、複数の前記第2圧力室に連通して液体を回収する回収マニホールドと、を備え、前記連通路は、前記第2延伸方向における両端である第1端及び第2端を有し、前記第1端は前記第1圧力室に接続され、前記第2端は前記第2圧力室に接続されている。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、連通路の第2延伸方向が第1圧力室及び第2圧力室の第1延伸方向とは異なることにより、液体が第1圧力室、連通路及び第2圧力室を流れる際に、液体の流れ方向が第1延伸方向、第2延伸方向及び第1延伸方向と順に変化する。この変化する液体の流れによって、第1圧力室、連通路及び第2圧力室のそれぞれの壁面に付着している気泡が取れ易いため、第1圧力室、連通路及び第2圧力室から気泡が円滑に排出され易くなる。また、第1圧力室及び第2圧力室が連通路に直結していることにより、圧力室とノズルとの間にディセンダ流路がある場合よりも、気泡が第1圧力室及び第2圧力室から排出され易い。このように、気泡が排出され易いことによって、気泡に起因したノズルからの液体の吐出不良を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示に係る液体吐出装置を上から見た概略図である。
流路板を上から見た図である。
図2の線Bに沿って切断した場合のヘッドの一部を概略的に示した断面図である。
図2の流路体の一部を拡大した図である。
変形例1に係る液体吐出装置における流路体の一部を拡大した図である。
変形例2に係る液体吐出装置における流路体の一部を拡大した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<液体吐出装置>
本開示の一実施の形態に係る液体吐出装置10は、図1に示すように、液体を吐出する装置であって、例えば、インクジェットプリンタ等の印刷装置である。以下では、液体吐出装置10として、シリアルヘッド方式のインクジェットプリンタを用いた場合について説明するが、液体吐出装置10はこれに限定されず、例えば、ラインヘッド方式のインクジェットプリンタ等が液体吐出装置10として用いられてもよい。
【0010】
この液体吐出装置10は、液体を吐出する液体吐出ヘッド(以下、ヘッドと称する)20を備えている。ヘッド20は、インク等の液体を吐出する複数のノズル21を有している。複数のノズル21は、列を成して並んで、ノズル列を形成する。複数のノズル列は、複数のノズル21が並ぶ方向に対して交差(例えば、直交)する方向に、並んでいる。なお、以下では、複数のノズル21が並ぶ方向を前後方向と称し、複数のノズル列が並ぶ方向を左右方向と称し、これらの方向に対して交差(例えば、直交)する方向を上下方向と称する。但し、液体吐出装置10に関する方向はこれに限定されない。
(【0011】以降は省略されています)

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