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公開番号2025124453
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-26
出願番号2024020529
出願日2024-02-14
発明の名称蓄電デバイス用ケース部品の製造方法、蓄電デバイス用ケース部品および蓄電デバイス
出願人プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01M 50/164 20210101AFI20250819BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】板部材とシール材の接合性を向上させる。
【解決手段】ケース部品14の製造方法は、板部材14aを用意する工程S10と、板部材14aを金型60に配置する工程S20と、板部材14aとシール材30を一体成形する工程S30とを含んでいる。板部材14aとシール材30を一体成形する工程S30では、金型60に樹脂31を流し込み、板部材14aと、板部材14aを封止するシール材30を一体成形する。金型60は、板部材14aの貫通孔14bの周囲に押し当てられる凸部62a,67aを有している。板部材14aを金型60に配置する工程S20は、金型60の凸部62a,67aを板部材14aの貫通孔14bの周囲に押し当てることを含んでいる。板部材14aは、金型60の凸部62a,67aが押し当てられる位置と、貫通孔14bとの間に凹部14fが形成されている。
【選択図】図5


特許請求の範囲【請求項1】
貫通孔が形成された板状の板部材を用意する工程と、
前記板部材を金型に配置する工程と、
前記金型に樹脂を流し込み、前記板部材と、前記板部材を封止するシール材とを一体成形する工程と
を含み、
前記金型は、前記板部材の前記貫通孔の周囲に押し当てられる凸部を有し、
前記板部材を金型に配置する工程は、前記金型の前記凸部を前記板部材の前記貫通孔の周囲に押し当てることを含み、
前記板部材は、前記金型の前記凸部が押し当てられる位置と、前記貫通孔との間に凹部が形成されている、
蓄電デバイス用ケース部品の製造方法。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記板部材は、少なくとも前記凹部と前記貫通孔の間において前記シール材との接合性が向上する粗面加工が施されている、請求項1に記載された蓄電デバイス用ケース部品の製造方法。
【請求項3】
前記板部材を用意する工程は、前記板部材に前記凹部を形成することと、前記凹部を形成した後に前記凹部と前記貫通孔の間において前記粗面加工を施すことを含む、請求項2に記載された蓄電デバイス用ケース部品の製造方法。
【請求項4】
前記板部材には、前記金型の前記凸部が押し当てられる位置に第2凹部が設けられている、請求項1~3のいずれか一項に記載された蓄電デバイス用ケース部品の製造方法。
【請求項5】
前記板部材の前記貫通孔は、矩形状であり、前記第2凹部は、前記矩形状の貫通孔の少なくとも角部の外側に設けられている、請求項4に記載された蓄電デバイス用ケース部品の製造方法。
【請求項6】
前記板部材の前記第2凹部は、前記貫通孔の周囲を全周に亘って囲っている、請求項4に記載された蓄電デバイス用ケース部品の製造方法。
【請求項7】
前記板部材の前記凹部の容積は、前記金型の前記凸部が前記板部材の前記貫通孔の周囲に押し当てられる際に前記凸部が前記板部材に噛み込む体積以上である、請求項1~3のいずれか一項に記載された蓄電デバイス用ケース部品の製造方法。
【請求項8】
前記板部材の前記凹部は、前記貫通孔の周囲を全周に亘って囲っている、請求項1~3のいずれか一項に記載された蓄電デバイス用ケース部品の製造方法。
【請求項9】
前記金型の前記凸部は、楔形状である、請求項1~3のいずれか一項に記載された蓄電デバイス用ケース部品の製造方法。
【請求項10】
前記凹部は、前記金型の前記凸部が押し当てられる位置に近接して設けられている、請求項1~3のいずれか一項に記載された蓄電デバイス用ケース部品の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄電デバイス用ケース部品の製造方法、蓄電デバイス用ケース部品および蓄電デバイスに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特開2005-4968号公報には、高分子材料よりなる封口板本体に電極端子をインサート成形により一体化する、封口板の製造方法が開示されている。同公報に開示されている製造方法では、インサート成形に用いる成形型の型締めに際し、成形型が電極端子の端面に圧接することにより封口板本体成形材料が堰止められる。成形型には、型締めの際、電極端子の端面に食い込む環状凸部が予め設けられている。環状凸部の径寸法は、電極端子の外周縁部の径寸法よりも小さく設定されている。かかる製造方法によると、封口板本体と電極端子の接合面に電解液がしみ込むことが有効に抑えられるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-4968号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
蓄電デバイスに用いられるケース部品では、板部材とシール材が強固に接合される必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ここで開示される蓄電デバイス用ケース部品の製造方法は、貫通孔が形成された板状の板部材を用意する工程と、板部材を金型に配置する工程と、金型に樹脂を流し込み、板部材と、板部材を封止するシール材とを一体成形する工程とを含んでいる。金型は、板部材の貫通孔の周囲に押し当てられる凸部を有している。板部材を金型に配置する工程は、金型の凸部を板部材の貫通孔の周囲に押し当てることを含んでいる。板部材は、金型の凸部が押し当てられる位置と、貫通孔との間に凹部が形成されている。かかる製造方法によって製造されたケース部品は、板部材とシール材の接合性が良好である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、蓄電デバイス100の斜視図である。
図2は、蓄電デバイス用ケース部品14の製造方法のフローチャートである。
図3は、板部材14aの斜視図である。
図4は、図3のIV-IV線に沿った断面図である。
図5は、金型60に配置される板部材14aの模式図である。
図6は、金型60に配置される板部材14aの模式図である。
図7は、金型60内で一体成形されたケース部品14の模式図である。
図8は、板部材14aの変形の様子を示す模式図である。
図9は、蓄電デバイス100の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、ここで開示される技術の一実施形態について図面を参照して説明する。ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。各図面は模式的に描かれており、必ずしも実物を反映していない。また、同一の作用を奏する部材・部位には、適宜に同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略される。以下の説明において、図面中の符号L、R、F、Rr、U、Dは、左、右、前、後、上、下を表し、図面中の符号X、Y、Zは、長辺方向、短辺方向、高さ方向を、それぞれ表すものとする。ただし、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、本発明を何ら限定しない。
【0008】
図1は、蓄電デバイス100の斜視図である。図2は、蓄電デバイス用ケース部品14の製造方法のフローチャートである。図3は、板部材14aの斜視図である。図4は、図3のIV-IV線に沿った断面図である。図5および図6は、金型60に配置される板部材14aの模式図である。図5では、下金型61に載せられた状態の板部材14aが示されている。図6では、下金型61と上金型66に挟まれた板部材14aが示されている。図7は、金型60内で一体成形されたケース部品14の模式図である。図5~図7では、金型60のハッチングは、省略されている。図8は、板部材14aの変形の様子を示す模式図である。図9は、蓄電デバイス100の断面図である。図8では、板部材14aに噛み込まれた金型60、および、板部材14aの変形した部位は、二点鎖線で示されている。図9では、ケース10に取り付けられたケース部品14が模式的に示されている。
【0009】
図1に示されているように、蓄電デバイス100は、電極体40(図9参照)と、電極体40を収容するケース10とを備えている。また、図示は省略するが、ケース10の内部には電解液も収容されている。電極体40と電解液は、蓄電デバイス100の発電要素である。これらの発電要素は、従来公知の蓄電デバイスにおいて使用され得るものを特に制限なく使用できるため、詳細な説明を省略する。
【0010】
本明細書における「蓄電デバイス」とは、一対の電極(正極および負極)の間で電荷担体が移動することによって充放電反応が生じる装置を包含する概念である。すなわち、ここに開示される技術における蓄電デバイスは、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池等の二次電池の他に、リチウムイオンキャパシタ、電気二重層キャパシタ等のキャパシタ等も包含する。
(【0011】以降は省略されています)

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