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公開番号2025126370
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-29
出願番号2024022487
出願日2024-02-19
発明の名称回路遮断器
出願人三菱電機株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01H 73/12 20060101AFI20250822BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】複数の接点のうち一部が溶着して押板が傾いた場合でもON状態の表示が動かず、外部からON状態を明確に判断することができる回路遮断器を得る。
【解決手段】筐体3と、筐体3内に設けられた複数の可動接点6と複数の固定接点4を開閉可能にする押板10と、筐体3内のスライド部材ガイド30dの溝に沿って配置され、スライド部材ガイド30dから複数の固定接点4側にそれぞれ突出した複数の突出部30gを有する線状のスライド部材30cと、スライド部材30cの端に設けられスライド部材30cと連動する表示片30bと、表示片30bが移動することにより接点の開閉状態を表示する表示窓20と、を備えたので、
突出部30gが押されないためのギャップを大きくでき、接点のうち少なくとも一つが固着した時は、表示片30bが不要動作しないようにできる。そのため、ON状態をはっきりと視認することができ、誤認識を防止することができる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
ベース及びカバーを相対して組み合わせた筐体と、
前記筐体内に設けられ、複数の可動接触導体を動作させ前記複数の可動接触導体に設けられた複数の可動接点と前記ベースに固定された複数の電源側端子のそれぞれに対で設けられた複数の固定接点を開閉可能にする押板と、
一端は固定され、他端は移動可能であり、前記一端と前記他端との間で、前記複数の固定接点側にそれぞれ突出した複数の突出部を有するスライド部材と、
前記スライド部材の前記他端に設けられ、前記スライド部材の前記他端と連動する表示片と、
前記カバーに設けられ、前記表示片が前記スライド部材と連動して移動することにより前記複数の可動接点と前記複数の固定接点の開閉状態を表示する表示窓と、
を備えた回路遮断器。
続きを表示（約 340 文字）【請求項２】
前記筐体内に設けられ、前記スライド部材の前記他端が移動可能な溝を有し、前記スライド部材が前記溝に沿って配置されるスライド部材ガイドと、を備えた
ことを特徴とする請求項１に記載の回路遮断器。
【請求項３】
前記スライド部材ガイドは、前記ベースまたは前記カバーのいずれか一方と一体に形成されている
ことを特徴とする請求項２に記載の回路遮断器。
【請求項４】
前記複数の可動接点と前記複数の固定接点を開放する時において前記複数の可動接点と前記複数の固定接点のうち少なくとも一つが固着した時は、前記複数の突出部が押されないためのギャップを有する
ことを特徴とする請求項１～３のいずれか１項に記載の回路遮断器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
この開示は、開閉接点の位置を表示する表示装置を備えた回路遮断器に関するものである。
続きを表示（約 2,300 文字）【背景技術】
【０００２】
従来の回路遮断器の複数の可動接点と複数の固定接点の開閉状態を表示する表示装置として、複数の可動接点が押板の動きに連動する表示装置を有する回路遮断器が提案されている（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開平１１－６７０４７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところが特許文献１に記載された従来の回路遮断器においては、回路遮断器内部に設けられた複数の可動接点と複数の固定接点のうち一部が溶着して押板が傾いた場合、ＯＮ状態を表示すべき表示片が動いてＯＦＦ状態と誤認識する恐れがある、という課題があった。
【０００５】
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、複数の接点のうち一部が溶着して押板が傾いた場合でもＯＮ状態を表示すべき表示片が動かず、回路遮断器の外部から主接点のＯＮ状態を明確に判断することができる回路遮断器を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
この開示に係る回路遮断器は、ベース及びカバーを相対して組み合わせた筐体と、筐体内に設けられ、複数の可動接触導体を動作させ複数の可動接触導体に設けられた可動接点とベースに固定された複数の電源側端子のそれぞれに対で設けられた複数の固定接点を開閉可能にする押板と、筐体内に設けられたスライド部材ガイドに形成された溝に沿って配置され、一端は固定され、他端は溝に沿って移動可能であり、一端と他端との間で、スライド部材ガイドから複数の固定接点側にそれぞれ突出した複数の突出部を有する線状のスライド部材と、スライド部材の他端に設けられ、スライド部材の他端と連動する表示片と、カバーに設けられ、表示片がスライド部材と連動して移動することにより複数の可動接点と複数の固定接点の開閉状態を表示する表示窓と、を備え、
複数の可動接点と複数の固定接点を開放する時において複数の可動接点と複数の固定接点のうち少なくとも一つが固着した時は、複数の突出部が押されないためのギャップを有し、表示片は表示窓に閉状態を表示し、複数の可動接点と複数の固定接点が固着していない時は、複数の突出部が押されることにより、表示片は表示窓に開状態の表示を行うものである。
【発明の効果】
【０００７】
この開示に係る回路遮断器によれば、回路遮断器内部に設けられた開閉する複数の接点の一部が溶着して押板が傾いた場合でも、ＯＮ状態を表示すべき表示片が動かず、回路遮断器の外部から主接点のON状態を明確に判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
実施の形態１における回路遮断器の全体図である。
実施の形態１における回路遮断器の断面図である。
実施の形態１における回路遮断器の内部の構成を示す斜視図である。
実施の形態１における表示装置の斜視図である。
実施の形態１におけるＯＮ-ＯＦＦ表示部を示した説明図である。
実施の形態１における表示装置のＯＮ状態を示す正面図である。
実施の形態１における表示装置のＯＮ状態を示す側面図である。
実施の形態１における表示装置のＯＦＦ状態を示す側面図である。
実施の形態１における表示装置のＯＦＦ状態を示す正面図である。
実施の形態１におけるスライド部材の動作説明図である。
実施の形態１における表示装置の接点溶着状態を示す正面図である。
実施の形態１における表示窓から見えるＯＮ-ＯＦＦ表示部を示した説明図である。
実施の形態２における表示装置のＯＦＦ状態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
実施の形態１．
実施の形態１である回路遮断器について説明する。図１は実施の形態１における回路遮断器の全体図である。図２は実施の形態１における回路遮断器の断面図である。図３は実施の形態１における回路遮断器の内部の構成を示す斜視図である。図４は実施の形態１における表示装置の斜視図である。図５は実施の形態１におけるＯＮ-ＯＦＦ表示部を示した説明図である。図６は実施の形態１における表示装置のＯＮ状態を示す正面図である。図７は実施の形態１における表示装置のＯＮ状態を示す側面図である。図８は実施の形態１における表示装置のＯＦＦ状態を示す側面図である。図９は実施の形態１における表示装置のＯＦＦ状態を示す正面図である。図１０は実施の形態１におけるスライド部材の動作説明図である。図１１は実施の形態１における表示装置の接点溶着状態を示す正面図である。図１２は表示窓から見えるＯＮ-ＯＦＦ表示部を示した説明図である。以下、図１から図１２に基づいて、実施の形態１に係る回路遮断器について詳細に説明する。
【００１０】
図１に示すように、回路遮断器１００は、プラスチック等の絶縁材から形成されたベース１及びカバー２を相対して組み合わせた筐体３と、機構部８及び可動接点６を操作するためにカバー２から突出して設けられたハンドル１１と、カバー２に設けられた表示窓２０から可動接点６と固定接点４との接触又は開離状態を表示するための表示装置３０を備えている。ここでベース１とカバー２は奥行方向に分離する構造以外でもよく、例えば、幅方向に分離する構造でもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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