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公開番号
2025128052
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-02
出願番号
2025025610
出願日
2025-02-20
発明の名称
時計用の調速部材を備えたデバイス
出願人
ショパール テクノロジーズ ソシエテ アノニム
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G04B
17/06 20060101AFI20250826BHJP(時計)
要約
【課題】調速部材を備えたデバイスであって、機械的解決策により調速部材の品質係数を改善すること。
【解決手段】本発明は、フレーム(2)及び調速部材(3)を備える時計用の調速部材付きデバイスに関する。調速部材(3)は、スタッフ(9)に固定的に取り付けられたテンプ(8)と、第1及び第2バランススプリング(10、11)とを備える。第1及び第2のバランススプリング(10,11)の各々は、スタッフ(9)及びフレーム(2)の一方に固定的に取り付けられた内端と、スタッフ(9)及びフレーム(2)の他方に固定的に取り付けられた外端とを有する。スタッフ(9)は、フレーム(2)の軸受(16、17)において回転するように配置された枢動軸(14、15)を備える。第1及び第2のバランススプリング(10,11)は、スタッフ(9)に平行に反対方向の2つの力をスタッフ(9)に作用させるように予め負荷が加えられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
フレーム(2)及び調速部材(3)を備える時計用の調速部材付きデバイスであって、前記調速部材(3)は、スタッフ(9)に固定的に取り付けられたテンプ(8)と第1及び第2バランススプリング(10、11)とを備え、前記第1及び第2バランススプリング(10、11)の各々は、前記スタッフ(9)及び前記フレーム(2)の一方に固定的に取り付けられた内端と、前記スタッフ(9)及び前記フレーム(2)の他方に固定的に取り付けられた外端とを有し、前記スタッフ(9)は、前記フレーム(2)の軸受(16、17)において回転するように配置された枢動軸(14、15)を有する、デバイスにおいて、
前記第1及び第2のバランススプリング(10、11)は、前記スタッフ(9)に平行に反対方向の2つの力を前記スタッフ(9)に作用させるように予荷重が加えられる、ことを特徴とする、デバイス。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記第1及び第2のバランススプリング(10、11)が、前記テンプ(8)の両側に配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記第1及び第2のバランススプリング(10、11)の各々の前記内端が、前記スタッフ(9)に固定的に取り付けられ、前記第1及び第2のバランススプリング(10、11)の各々の前記外端が、前記フレーム(2)に固定的に取り付けられている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のデバイス。
【請求項4】
予荷重が加えられた前記第1及び第2のバランススプリング(10、11)の各々が、凸形状を有する、ことを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載のデバイス。
【請求項5】
予荷重が加えられた前記第1及び第2のバランススプリング(10、11)の各々の凸形状は、球体の一部の形状である、ことを特徴とする請求項4に記載のデバイス。
【請求項6】
第1のバランススプリング(10)の凸形状と前記第2のバランススプリング(11)の凸形状は、前記スタッフ(9)に垂直な平面に対して対称である、ことを特徴とする請求項4又は5に記載のデバイス。
【請求項7】
前記第1及び第2のバランススプリング(10、11)の各々が、同心状の変形を有するバランススプリングである、ことを特徴とする、請求項1から6の何れか1項に記載のデバイス。
【請求項8】
前記第1及び第2のバランススプリング(10、11)の各々は、前記予荷重が凸形状を与えるフィリップス曲線を有する平坦なバランススプリングである、ことを特徴とする請求項1~7の何れか1項に記載のデバイス。
【請求項9】
前記第1及び第2のバランススプリング(10、11)の各々は、フィリップス曲線と前記バランススプリングの他の部分との間に塑性変形撓みがない、ことを特徴とする請求項8に記載のデバイス。
【請求項10】
前記第1及び第2のバランススプリング(10、11)は、前記調速部材(3)の振動の間に前記バランススプリング(10、11)の偏心変形の結果として前記バランススプリング(10、11)が前記スタッフ(9)に作用させるそれぞれの半径方向の力が互いに相殺されるように、反対方向に巻かれるか又は180°オフセットされている、ことを特徴とする、請求項1~6の何れか1項に記載のデバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、時計用のスプラングテンプ型の調速部材に関し、より正確には、このような調速部材を備える、ムーブメント、ムーブメント部品又はトゥールビヨン若しくはカルセルのようなデバイスに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
時計において、調速部材は、時回り輪列の回転速度を設定するタイムベースである。調速部材は一般に、テンプ、すなわち周期的に振動する慣性部材を備え、テンプを平衡位置に戻そうとする「バランススプリング」と呼ばれる螺旋状の戻しばねが付随している。テンプは、軸受により両端にて支持されたスタッフに固定されている。バランススプリングの内端は、コレットを介してスタッフに固定され、その外端は、軸受を担持するフレームに固定されており、フレームは、概して固定であるが、トゥールビヨン若しくはカルセルの場合には可動である。振動中のテンプの回転方向に応じて、バランススプリングは、収縮又は膨張し、常にテンプの平衡位置に対応する停止位置に戻ろうとする。ほとんどの場合、バランススプリングは平坦である。しかしながら、その最後のターンは、バランススプリングの平面から外に延び且つバランススプリングの重心が調速部材の振動の間実質的にテンプの軸上に留まって、バランススプリングの変形を同心状にするような形状の曲線で終わることができ、従って、バランススプリングは、「ブレゲバランススプリング」と呼ばれている。また、停止状態では平坦ではなく、円筒形、円錐形又は球形のバランススプリングもある。完全に平坦なバランススプリングの場合、必ずしもアルキメデス螺旋のような形状にされる必要はない。完全に平坦なバランススプリングは、調速部材の振動中にバランススプリングの重心の変位を制限し、バランススプリングの変形を同心状にするために、可変ピッチ、可変断面又は1又は2以上の終端曲線を有することができる。
【0003】
調速部材の重要な特徴は、その品質係数、すなわち、振動の期間の間の蓄積されるエネルギーと消散されるエネルギーとの比である。品質係数の高い調速部材は、所与の振動振幅でその振動を維持するのに必要なエネルギーが少ない。品質係数を高める1つの方法は、軸受におけるスタッフの枢動軸の摩擦を低減することからなる。このために、例えば、極めて低い摩擦係数を有する特定の材料を使用することができ、又は構成部品の幾何形状は、接触面のサイズを小さくするように変更することができる。米国特許第3,186,157号には、テンプが、テンプの両側に1つずつある2つの平坦なバランススプリングと関連付けられ、これらのバランススプリングが、弾性復帰機能を発揮するだけでなく、テンプを軸方向に懸下することにより軸受における摩擦を低減するのに十分な強度を有する別の解決策が記載されている。しかしながら、この解決策は、調速部材の振動が急速で小さい電気式時計用に特に提案されたものであり、機械式時計の場合には不利である。実際、機械式時計では、振動数は遙かに低く、振動振幅は遙かに大きく、そのため、所与の振動数及び振幅を維持するためには、バランススプリングの強化(寸法又はヤング率の増加)は、テンプの慣性の増加によって、及び振動を維持するために提供される力の増加によって補われなければならず、これは求められている目的とは反する。
【0004】
米国特許第3,186,157号は、その冒頭部分において、軸受における摩擦を低減するための別の解決策、すなわち、磁気デバイス又は螺旋ばねによってテンプを懸下することからなる解決策が先行技術に存在することに言及している。マグネットデバイスの欠点は、その複数の構成要素が磁力に敏感であるので、時計の動作を乱す可能性があることである。螺旋ばねについては、記載されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許第3,186,157号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、調速部材を備えたデバイスであって、調速部材の品質係数が、バランススプリングの力を増加させることからなる以外の機械的解決策によって改善される、より正確には機械式時計に見られる振動周波数及び振幅に適合する機械的解決策によって改善される、デバイスを提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的のために、本発明の対象は、フレーム及び調速部材を備える時計用の調速部材付きデバイスであって、調速部材は、スタックに固定的に取り付けられたテンプと、第1及び第2のバランススプリングとを備え、第1及び第2のバランススプリングの各々は、スタッフ及びフレームの一方に固定的に取り付けられた内端と、スタッフ及びフレームの他方に固定的に取り付けられた外端とを有し、スタッフは、フレームの軸受において回転するように配置された枢動軸を有し、第1及び第2のバランススプリングは、スタッフに平行に反対方向の2つの力をスタッフに作用させるように予荷重が加えられている。
【0008】
本発明は更に、このような調速部材を備える時計、特に機械式時計を提案する。
【0009】
本発明の他の特徴及び利点は、添付図面を参照することにより与えられる以下の詳細な説明を読めば明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明による調速部材を備えたデバイスの一部の斜視図である。
本発明による調速部材を備えたデバイスの一部の側面図である。
本発明によるデバイスの調速部材の斜視図である。
本発明によるデバイスの調速部材の側面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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