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公開番号
2025128999
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-03
出願番号
2024119602
出願日
2024-07-25
発明の名称
減量効果を予測するための方法
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人南青山国際特許事務所
主分類
G16H
20/60 20180101AFI20250827BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約
【課題】本発明は、食事管理による被検者の減量効果を簡便に予測するための技術に関する。
【解決手段】本発明の食事管理による被検者の減量効果を定量的に予測するための方法は、身体指標としての身長、及び脈拍、並びに、回答指標としての、健康志向についての意識及び/又は行動を問う質問に対する回答から算出される指標、食行動質問票の回答から算出される体質や体重に関する認識についての指標、ダイエットに対する意識を問う質問に対する回答から算出される指標、及び食事管理に対する意欲を問う質問に対する回答から算出される指標、からなる群から選択される少なくとも1つの指標を取得する取得工程を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
食事管理による被検者の減量効果を定量的に予測するための方法であって、
前記被検者の体格又は体組成の少なくとも一方を表す身体指標としての身長、及び脈拍、並びに、
質問票に対する前記被検者の回答から算出される回答指標としての、健康志向についての意識及び/又は行動を問う質問に対する回答から算出される指標、食行動質問票の回答から算出される体質や体重に関する認識についての指標、ダイエットに対する意識を問う質問に対する回答から算出される指標、及び食事管理に対する意欲を問う質問に対する回答から算出される指標、
からなる群から選択される少なくとも1つの指標を取得する取得工程を含む、
減量効果を定量的に予測するための方法。
続きを表示(約 2,300 文字)
【請求項2】
前記減量効果の定量的な予測は、体重の減少についての定量的な予測又は内臓脂肪量の減少についての定量的な予測の少なくとも一方を含む、
請求項1に記載の減量効果を定量的に予測するための方法。
【請求項3】
前記減量効果の定量的な予測は、体重の減少についての定量的な予測であり、
前記取得工程では、さらに、
前記回答指標としての、食事時間の不規則さに関する認識及び/又は行動を問う質問に対する回答から算出される指標、食事制限に関する認識及び/又は行動を問う質問に対する回答から算出される指標、前記食行動質問票の回答から算出される食べ方についての指標、職業性ストレス簡易調査票におけるストレス反応についての質問群に対する回答から算出される指標、ビッグファイブ尺度の回答から算出される誠実性パーソナリティの指標、運動行動変容ステージを評価する質問紙の回答から算出される指標、WHO-5(精神的健康状態調査票)における「意欲的で活動的に過ごした」ことを問う質問の回答から算出される指標、及び休養行動変容ステージを評価する質問紙の回答から算出される指標、
からなる群から選択される少なくとも1つの指標を取得する、
請求項2に記載の減量効果を定量的に予測するための方法。
【請求項4】
前記取得工程では、さらに、
前記被検者の血液試料から測定される血液指標としての、フェニルアラニン濃度、3-メチルヒスチジン濃度、トリプトファン濃度、ハイドロキシプロリン濃度、及びオルニチン濃度、
からなる群から選択される少なくとも1つの指標を取得する、
請求項3に記載の減量効果を定量的に予測するための方法。
【請求項5】
前記取得工程では、さらに、
前記身体指標としてのMQP(Muscle Quality Point)、並びに
前記血液指標としての、クレアチニンキナーゼ値、尿素窒素濃度、カリウム濃度、マグネシウム濃度、コルチゾール濃度、及び腫瘍壊死因子-α濃度、
からなる群から選択される少なくとも1つの指標を取得する、
請求項4に記載の減量効果を定量的に予測するための方法。
【請求項6】
前記減量効果の定量的な予測は、内臓脂肪量の減少についての定量的な予測であり、
前記取得工程では、さらに、
前記回答指標としての、食行動質問票の回答から算出される食生活の規則性に関する認識についての指標、チャルダー疲労尺度の回答から算出される精神的疲労の指標、職業性ストレス簡易調査票における仕事のストレス要因についての質問群及び周囲からのサポートと仕事又は家庭生活に対する満足度とを含む修飾要因についての質問群に対する回答から算出される指標、ビッグファイブ尺度の回答から算出される外向性パーソナリティの指標、及び食行動自己効力感尺度の回答から算出される指標、
からなる群から選択される少なくとも1つの指標を取得する、
請求項2に記載の減量効果を定量的に予測するための方法。
【請求項7】
前記取得工程では、さらに、
前記被検者の血液試料から測定される血液指標としての、グルタミン酸濃度、サルコシン濃度、α-アミノ-n-酪酸濃度、ロイシン濃度、β-アラニン濃度、オルニチン濃度、リジン濃度、モノエタノールアミン濃度、アラニン濃度、及びセリン濃度、
からなる群から選択される少なくとも1つの指標を取得する、
請求項6に記載の減量効果を定量的に予測するための方法。
【請求項8】
前記取得工程では、さらに、
前記身体指標としてのMQP、並びに、
前記血液指標としての、総ビリルビン濃度、クレアチンキナーゼ値、尿酸濃度、カルシウム濃度、無機リン濃度、マグネシウム濃度、平均赤血球血色素濃度(MCHC)、血小板数、遊離テストステロン濃度、血中アンモニア濃度、高感度CRP濃度、及びソマトメジン-C(IGF-1)濃度、
からなる群から選択される少なくとも1つの指標を取得する、
請求項7に記載の減量効果を定量的に予測するための方法。
【請求項9】
前記取得工程において取得された少なくとも1つの指標を、当該取得された指標から前記減量効果を示す予測値を導出するための予測モデルに適用することで、前記被検者の減量効果を定量的に予測する予測工程をさらに含む、
請求項1から8のいずれか1項に記載の減量効果を定量的に予測するための方法。
【請求項10】
食事管理による被検者の減量効果を定量的に予測する予測方法であって、
前記被検者の体格又は体組成の少なくとも一方を表す身体指標としての身長、及び脈拍、並びに、
質問票に対する前記被検者の回答から算出される回答指標としての、健康志向についての認識及び/又は行動を問う質問に対する回答から算出される指標、食行動質問票の回答から算出される体質や体重に関する認識についての指標、ダイエットに対する意識を問う質問に対する回答から算出される指標、及び食事管理に対する意欲を問う質問に対する回答から算出される指標、
からなる群から選択される少なくとも1つの指標から前記減量効果を示す予測値を導出するための予測モデルに適用することで、前記被検者の減量効果を定量的に予測する予測工程と、を含む、
減量効果の予測方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、食事管理による被検者の減量効果を予測するための技術に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
健康増進や肥満症の改善及び美容等のため、減量効果を高める方法が模索されている。例えば、食事管理による減量効果は知られているが、その一方で、これらによる減量効果には個人差があることも知られている。そこで、食事管理等による減量効果に関与する因子について検討されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、被検者に1つ以上の食事介入を適用することによって達成できる減量の程度を予測するための方法であって、フルクトサミン、第VII因子、アディポネクチン、及び空腹時インスリンの測定値を所定の式に代入して体格指数(BMI2)を予測する技術が記載されている。また例えば、特許文献2には、対象に1つ以上の食事介入を適用することによって達成できる減量の程度を予測するための方法であって、ビタミンK依存性プロテインCを含む21のバイオマーカーを所定の式に代入して体格指数(BMI2)を予測する技術が記載されている。
【0004】
例えば、非特許文献1には、食事療法による体重減少の個人の素因となる特徴や体重減少の予測モデルについて検討した旨が記載されている。同文献では、年齢、性別、BMI、血中CRP、IL-6、HbA1c、HOMA-IR、及びゾヌリンからなるデータセット等を用いた予測モデルを生成し、予測精度を検証した旨、記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2017-525953号公報
特表2019-516095号公報
【非特許文献】
【0006】
Data integration for prediction of weight loss in randomized controlled dietary trials. Nielsen RL, et al. Sci Rep. 2020 Nov 18;10(1): 20103.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述の文献に記載された予測モデルでは、侵襲性の高い血液試料を必要とし、被検者及び予測実施者の双方にとって簡便性が高いとは言えない。そこで、食事管理による被検者の減量効果を予測するための方法として、より簡便な方法が求められている。
【0008】
本発明は、食事管理による被検者の減量効果を簡便に予測するための技術に関する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一形態に係る減量効果を予測するための方法は、食事管理による被検者の減量効果を予測するための方法であって、
工程(A)、(B)及び(C)からなる群から選択される少なくとも1つの工程を含む。
前記工程(A)は、前記被検者の体格、体組成及び身体機能から選択される少なくとも1つを表す身体指標であって、脈拍、身長、及びMQP(Muscle Quality Point)からなる群から選択される少なくとも1つの身体指標を測定する工程である。
前記工程(B)は、アルブミン濃度、カリウム濃度、尿酸濃度、クロール濃度、白血球数、グルタミン濃度、バリン濃度、ロイシン濃度、イソロイシン濃度、3-メチルヒスチジン濃度、赤血球数、カルシウム濃度、遊離テストステロン濃度、及びトリプトファン濃度からなる群から選択される少なくとも1つの血液指標を、前記被検者の血液試料から測定する工程である。
前記工程(C)は、食事時間の不規則さに関する認識及び/又は行動を問う質問に対する回答から算出される指標、食行動自己効力感尺度の回答から算出される指標、休養行動自己効力感尺度の回答から算出される指標、食行動質問票の回答から算出される食生活の規則性の指標、前記食行動質問票の回答から算出される食動機の指標、及び食事管理に対する意欲を問う質問に対する回答から算出される指標からなる群から選択される少なくとも1つの、質問票に対する前記被検者の回答から算出される回答指標を算出する工程である。
【0010】
本発明の他の形態に係る減量効果を予測するための判定方法は、食事管理による被検者の減量効果を予測するための判定方法であって、
前記被検者の体格、体組成及び身体機能からなる群から選択される少なくとも1つを表す身体指標、
前記被検者の血液試料から測定される血液指標、及び
質問票に対する前記被検者の回答から算出される回答指標、
から選択される少なくとも1つの指標が、当該指標に対して設定された、減量効果のレベルに対応する条件を充足するか否か判定する工程を含む。
前記身体指標は、脈拍、身長、及びMQP(Muscle Quality Point)からなる群から選択される少なくとも1つの指標を含む。
前記血液指標は、アルブミン濃度、カリウム濃度、尿酸濃度、クロール濃度、グルタミン濃度、バリン濃度、ロイシン濃度、イソロイシン濃度、3-メチルヒスチジン濃度、赤血球数、カルシウム濃度、遊離テストステロン濃度、トリプトファン濃度からなる群から選択される少なくとも1つの指標を含む。
前記回答指標は、食事時間の不規則さに関する認識及び/又は行動を問う質問に対する回答から算出される指標、食行動自己効力感尺度の回答から算出される指標、休養行動自己効力感尺度の回答から算出される指標、食行動質問票の回答から算出される食生活の規則性の指標、前記食行動質問票の回答から算出される食動機の指標、及び食事管理に対する意欲を問う質問に対する回答から算出される指標からなる群から選択される少なくとも1つの指標を含む。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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