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公開番号2025125665
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-28
出願番号2024021749
出願日2024-02-16
発明の名称吸収性物品
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人南青山国際特許事務所
主分類A61F 13/476 20060101AFI20250821BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】着用感が良好な吸収性物品に関する。
【解決手段】吸収性物品は、本体と一対のウイングと一対のヒップガードを備える。吸収性物品は、本体に配置される前方粘着部及び後方粘着部とウイングに配置されるウイング粘着部とヒップガードに配置されるヒップガード粘着部を備える。前方粘着部は縦方向に連続して延びる。後方粘着部は、粘着部が配置されない離間部を間に介して前方粘着部の後方に位置する。後方粘着部の前端部は、ヒップガード粘着部の前端部を通る横方向に平行な仮想直線上又は仮想直線よりも後方に位置する。吸収性物品の後方部は、前方から後方に向かって横方向の長さが増加する第1領域と、第1領域よりも後方に位置し、横方向の長さが最大となる部位から後方に向かって減少する第2領域と、を有する。離間部は第1領域と重なり、ヒップガード粘着部の前端部の縦方向における位置は前方粘着部の後端部よりも後方である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
着用者の前後方向に対応する縦方向に沿って延び、前方領域、中間領域及び後方領域に区分され、表面シートと、裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に配される吸収体と、を有する本体と、前記中間領域から着用者左右方向に対応する横方向の外側に延びる一対のウイングと、前記後方領域から横方向外側に延びる一対のヒップガードと、を備える吸収性物品であって、
前記本体の下着当接面に配置される、縦方向に連続して延びる前方粘着部、及び、粘着部が配置されない離間部を間に介して前記前方粘着部の後方に位置する後方粘着部と、
前記ウイングの下着当接面に配置されるウイング粘着部と、
前記ヒップガードの下着当接面に配置されるヒップガード粘着部と、
を備え、
前記ウイングと前記ヒップガードとの間に、縦方向に沿う両側縁が横方向内側に括れた括れ部を有し、
前記ヒップガード粘着部の前端部を通る横方向に平行な仮想直線をひいたときに、前記後方粘着部の前端部は、前記仮想直線上又は前記仮想直線よりも後方に位置し、
前記吸収性物品の前記後方領域と縦方向で重なる後方部は、前方から後方に向かって横方向の長さが増加する第１領域と、前記第１領域よりも後方に位置し、横方向の長さが最大となる部位から後方に向かって減少する第２領域と、を有し、
前記離間部は前記第１領域と重なり、前記ヒップガード粘着部の前端部の縦方向における位置は、前記前方粘着部の後端部よりも後方である
吸収性物品。
続きを表示（約 610 文字）【請求項２】
請求項１に記載の吸収性物品であって、
前記縦方向に関して、前記括れ部と重なる部分に前記前方粘着部が位置する
吸収性物品。
【請求項３】
請求項１又は２に記載の吸収性物品であって、
前記ヒップガード粘着部は、前記第１領域から前記第２領域に亘って配される
吸収性物品。
【請求項４】
請求項１又は２に記載の吸収性物品であって、
前記後方粘着部の縦方向の長さは前記ヒップガード粘着部の縦方向の長さよりも長く、かつ、前記後方粘着部の後端部の縦方向における位置は前記ヒップガード粘着部の後端部よりも後方である
吸収性物品。
【請求項５】
請求項１又は２に記載の吸収性物品であって、
前記表面シートと前記吸収体とが一体的に圧搾された圧搾溝を更に備え、
平面視で前記離間部に前記圧搾溝が存在する
吸収性物品。
【請求項６】
請求項１又は２に記載の吸収性物品であって、
横方向に延びる折り畳み部により折り畳まれて、外装シートにより包装されるものであり、前記折り畳み部は前記離間部に位置しない
吸収性物品。
【請求項７】
請求項１又は２に記載の吸収性物品であって、
前記ヒップガード粘着部の前端縁は、横方向に対して傾斜する
吸収性物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、生理用ナプキン等の吸収性物品に関する。
続きを表示（約 2,400 文字）【背景技術】
【０００２】
一般に、生理用ナプキンの裏面には、下着に生理用ナプキンを固定するためのずれ止め（粘着部ともいう。）が設けられている。
【０００３】
特許文献１～３には、本体、ウイング及びヒップガードを有し、本体の裏面側に、吸収性物品の長手方向に延びる粘着部が長手方向に沿って複数離間して配置された吸収性物品が記載されている。特許文献１には、後側剥離材により覆われる粘着部が、物品長手方向に沿うとともに幅方向に離間して複数設けられ、後側剥離材が吸収性物品の前側からスムーズに剥離できるように、幅方向中心側に設けられる粘着部の前端部が幅方向外側に設けられる粘着部の前側端部より前側に位置するように配置されることが記載されている。特許文献２には、長手方向に離間して隣り合う２つの粘着部の間に低目付部を設けることで、粘着部が下着から離れることを抑制することが記載されている。特許文献３には、着用者が寝た姿勢をとったときに、着用者に違和感を与えないために低目付部を設けて低剛性にすることが記載されており、長手方向に離間して隣り合う２つの粘着部の間に低目付部を配置している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１４－１７１５５９号公報
特開２０１７－１７６４４９号公報
国際公開２０１６／１０３７７４号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ウイング及びヒップガードを備える吸収性物品は一般的に就寝時等夜用として使用されることが多いが、臀部付近からの漏れ抑制を期待して、多忙な日の日中に吸収性物品を交換できないような場面で使用することが増えている。しかしながら、そのような使用場面では、着用時、着用者の歩行などの動作によって下着の生地が大きく変形し、ウイングやヒップガードに設けられる粘着部が下着から剥がれ吸収性物品が変形し、吸収性物品の縁部が着用者の鼠経部や臀部に触れて着用違和感を引き起こすことがある。
【０００６】
本発明の課題は、長時間着用時でも着用感が良好な吸収性物品に関する。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の一形態に係る吸収性物品は、本体と、一対のウイングと、一対のヒップガードと、を備える。
上記本体は、着用者の前後方向に対応する縦方向に沿って延び、前方領域、中間領域及び後方領域に区分される。
上記本体は、表面シートと、裏面シート、上記表面シートと上記裏面シートとの間に配される吸収体と、を有する。
上記一対のウイングは、上記中間領域から着用者左右方向に対応する横方向の外側に延びる。
上記一対のヒップガードは、上記後方領域から横方向外側に延びる。
上記吸収性物品は、前方粘着部及び後方粘着部と、ウイング粘着部と、ヒップガード粘着部と、を備える。
上記前方粘着部は、上記本体の下着当接面に配置され、縦方向に連続して延びる。
上記後方粘着部は、上記本体の下着当接面に配置され、粘着部が配置されない離間部を間に介して上記前方粘着部の後方に位置する。
上記ウイング粘着部は、上記ウイングの下着当接面に配置される。
上記ヒップガード粘着部は、上記ヒップガードの下着当接面に配置される。
上記吸収性物品は、上記ウイングと上記ヒップガードとの間に、縦方向に沿う両側縁が横方向内側に括れた括れ部を有する。
上記ヒップガード粘着部の前端部を通る横方向に平行な仮想直線をひいたときに、上記後方粘着部の前端部は、上記仮想直線上又は上記仮想直線よりも後方に位置する。
上記吸収性物品の上記後方領域と縦方向で重なる後方部は、前方から後方に向かって横方向の長さが増加する第１領域と、上記第１領域よりも後方に位置し、横方向の長さが最大となる部位から後方に向かって減少する第２領域と、を有する。
上記離間部は上記第１領域と重なり、上記ヒップガード粘着部の前端部の縦方向における位置は、上記前方粘着部の後端部よりも後方である。
【発明の効果】
【０００８】
本発明の吸収性物品によれば、長時間着用時でも着用感が良好な吸収性物品とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本発明の一実施形態に係る吸収性物品を外装シートにより包装した包装体を開封後に平面上に引き伸ばし肌側面からみた態様を示す平面図である。
上記吸収性物品を非肌側面からみた平面図である。
上記吸収性物品の一部を構成する吸収性コアの平面図である。
図１のＶＩ－ＶＩ線で切断した上記吸収性物品の断面図である。
図１のＶ－Ｖ線で切断した上記吸収性物品の断面図である。
（Ａ）は上記吸収性物品の非肌側面からみた部分拡大平面図であり、（Ｂ）～（Ｄ）は変形例に係わる吸収性物品の非肌側面からみた部分拡大平面図である。
（Ａ）～（Ｄ）は変形例に係わる吸収性物品の非肌側面からみた部分拡大平面図である。
着用者の歩行動作によって吸収性物品に加わる力について説明する吸収性物品の平面図である。
本発明に係わる吸収性物品を着用した着用者の歩行動作時の様子を模式的に示す模試図である。
本発明の他の実施形態に係る立体ギャザーを有する吸収性物品を肌側面からみた平面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。各図面には、適宜、相互に直交する座標軸であるＸ軸、Ｙ軸、及びＺ軸が示されている。以下の説明において、既出の構成については同様の符号を付し、説明を省略する場合がある。
（【００１１】以降は省略されています）

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