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公開番号
2025129283
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-04
出願番号
2025111652,2020215262
出願日
2025-07-01,2020-12-24
発明の名称
微生物マイクロカプセル及びその製造方法
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人アルガ特許事務所
主分類
C12N
1/16 20060101AFI20250828BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】高い内包率で疎水性成分を内包した微生物マイクロカプセル及びその製造方法の提供。
【解決手段】25℃における表面張力が33.6mN/m超の疎水性成分(A)を微生物(B)に内包する微生物マイクロカプセルであって、次の式(1)で定義される内包率が54質量%超である微生物マイクロカプセル。
内包率=[疎水性成分(A)の質量/(疎水性成分(A)の質量+微生物(B)の乾燥質量)]×100 (1)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
25℃における表面張力が33.6mN/m超の疎水性成分(A)を酵素処理後酸処理された酵母(B)に内包する微生物マイクロカプセルであって、次の式(1)で定義される内包率が60質量%超である微生物マイクロカプセル。
内包率(質量%)=[疎水性成分(A)の質量/(疎水性成分(A)の質量+微生物(B)の乾燥質量)]×100 (1)
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
前記疎水性成分(A)が、logP値が1.0以上である疎水性成分である請求項1に記載の微生物マイクロカプセル。
【請求項3】
25℃における表面張力が33.6mN/m超の疎水性成分(A)と酵素処理後酸処理された酵母(B)を3時間以上混合する工程を含み、前記混合を、微生物(B)の乾燥質量に対する疎水性成分(A)の質量比[(A)/(B)]が2超の条件で行う、微生物マイクロカプセルの製造方法。
【請求項4】
前記疎水性成分(A)が、logP値が1.0以上である疎水性成分である請求項3に記載の微生物マイクロカプセルの製造方法。
【請求項5】
前記混合を20~80℃で行う請求項3又は4に記載の微生物マイクロカプセルの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、微生物マイクロカプセル及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
マイクロカプセルは、芯物質とそれを内包する膜剤から構成される、マイクロメータの大きさを持つ微小なカプセルである。有効成分の揮散抑制やデリバリー性向上などを目的に、高分子化合物を膜剤とするカプセルに香料や医薬品、農薬などを内包したマイクロカプセルが工業的に利用されている。
マイクロカプセルの代表的な製造方法としては、物理的手法としてスプレードライ法、物理化学的手法としてコアセルベーション法、化学的手法として界面重合法やin situ重合法などが知られている。
【0003】
一方で、微生物自体を膜剤として利用した微生物マイクロカプセルが提案されている。微生物マイクロカプセルは、カプセルとしての基本性能に加えて、生分解性、高環境耐性、水分散性、単分散性、害虫の食性といったバイオ素材ならではの機能を有する。
微生物マイクロカプセルには酵母の細胞壁が多く利用されており、例えば、酵素処理した酵母菌体を酸性水溶液で処理し、次いで酵母菌体内にオレイン酸等の疎水性液体を内包させるマイクロカプセルの製造方法(特許文献1)、テルペンエマルションと酵母細胞壁粒子又は酵母グルカン粒子の懸濁液を混合、インキュベートしてテルペン成分を封入した粒子を製造する方法(特許文献2)などが報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平8-243378号公報
特開2014-28838号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来技術に記載の方法においては、微生物内にそれぞれの疎水性成分が取り込まれにくく、得られる微生物マイクロカプセルの疎水性成分内包率は低いという問題があった。
従って、本発明の課題は、高い内包率で疎水性成分を内包した微生物マイクロカプセル及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、微生物に内包する疎水性成分の表面張力に着目して鋭意研究した結果、一定以上の表面張力を有する疎水性成分は微生物内に取り込まれ易いこと、当該疎水性成分をカプセル化する際は、微生物と当該疎水性成分の混合比率を一定以上とすれば、従来にない高い内包率で疎水性成分を内包した微生物マイクロカプセルが得られることを見出した。
【0007】
すなわち、本発明は、25℃における表面張力が33.6mN/m超の疎水性成分(A)を微生物(B)に内包する微生物マイクロカプセルであって、次の式(1)で定義される内包率が54質量%超である微生物マイクロカプセルを提供するものである。
内包率(質量%)=[疎水性成分(A)の質量/(疎水性成分(A)の質量+微生物(B)の乾燥質量)]×100 (1)
【0008】
また、本発明は、25℃における表面張力が33.6mN/m超の疎水性成分(A)と微生物(B)を混合する工程を含み、前記混合を、微生物(B)の乾燥質量に対する疎水性成分(A)の質量比[(A)/(B)]が2超の条件で行う、微生物マイクロカプセルの製造方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、疎水性成分を多く内包する微生物マイクロカプセルを得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
〔微生物マイクロカプセル〕
本発明の微生物マイクロカプセルは、25℃における表面張力が33.6mN/m超の疎水性成分(A)を微生物(B)に内包するマイクロカプセルであって、次の式(1)で定義される内包率が54質量%超である。当該内包率は疎水性成分(A)の効率的利用の点から、高い程好ましい。内包率は、好ましくは55質量%以上、より好ましくは57質量%以上、更に好ましくは60質量%以上、より更に64質量%以上である。
内包率(質量%)=[疎水性成分(A)の質量/(疎水性成分(A)の質量+微生物(B)の乾燥質量)]×100 (1)
疎水性成分の内包率を高くすることにより、その他の種々の疎水性の有効成分を高含有した微生物カプセルとすることが期待できる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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