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公開番号
2025129339
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-04
出願番号
2025113025,2020209206
出願日
2025-07-03,2020-12-17
発明の名称
内輪分離型アンギュラ玉軸受
出願人
NTN株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16C
19/16 20060101AFI20250828BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】外輪アッシーに内輪をスムーズに挿入して、玉の表面や内外輪軌道溝に傷が付きにくくした内輪分離型アンギュラ玉軸受を提供する。
【解決手段】外輪アッシーの玉3がその自重によって径方向内側に落ち込んだときの玉3と外輪肩部6との間の接触点Xと玉3の中心Oを通る中心線が玉3の表面と交差する点を交差点Yとし、この交差点Yよりも玉3が落ち込む方向への玉3の中心O周りの回転角βを正、逆方向を負とし、内輪2を下向きに挿入する際に玉3と内輪カウンタボア部9が最初に当接する当接点Zが交差点Yよりも正側にあり、玉3の外接円径Roと外輪軌道溝5の溝底との間の径方向隙間である玉外接側隙間の大きさCと、内輪2を内輪カウンタボア部9側から下向きに挿入する際の玉3の内接円径Riと内輪カウンタボア部9の外径Rcとの差である玉内接側重なりの大きさDとの間に、1.00<C/D≦2.50の関係が成立している構成とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
外輪(1)と、
前記外輪(1)の径方向内側に同軸に配置される内輪(2)と、
前記外輪(1)と前記内輪(2)の間に周方向に間隔をおいて組み込まれる複数の玉(3)と、
前記複数の玉(3)を保持する保持器(4)と、を備え、
前記外輪(1)の内周には、前記玉(3)が転がり接触する外輪軌道溝(5)と、前記外輪軌道溝(5)の軸方向の一方側に隣接する外輪肩部(6)と、前記外輪軌道溝(5)の軸方向の他方側に隣接し前記外輪肩部(6)よりも大きい内径をもつ外輪カウンタボア部(7)とが設けられ、
前記内輪(2)の外周には、前記玉(3)が転がり接触する内輪軌道溝(8)と、前記内輪軌道溝(8)の軸方向の一方側に隣接する内輪カウンタボア部(9)と、前記内輪軌道溝(8)の軸方向の他方側に隣接し前記内輪カウンタボア部(9)よりも大きい外径をもつ内輪肩部(10)とが設けられ、
前記内輪(2)を分離したときに、前記玉(3)が前記保持器(4)に形成されたポケット(15)から径方向内側に脱落しないよう支持される内輪分離型アンギュラ玉軸受において、
前記外輪(1)、前記保持器(4)、及び、前記玉(3)を一体的に保持した状態で、前記玉(3)がその自重によって径方向内側に落ち込んだときの前記玉(3)と前記外輪肩部(6)との間の接触点(X)と前記玉(3)の中心(O)を通る中心線が前記玉(3)の表面と交差する点を交差点(Y)とし、この交差点(Y)よりも玉(3)が落ち込む方向への前記玉(3)の中心(O)周りの回転角(β)を正、前記交差点(Y)から逆方向への回転角(β)を負としたときに、前記内輪(2)を前記内輪カウンタボア部(9)側から下向きに挿入する際に前記玉(3)と前記内輪カウンタボア部(9)が最初に当接する当接点(Z)が前記交差点(Y)よりも正側にあり、
前記内輪(2)が前記交差点(Y)よりも前記正の回転角(β)側に当接することにより、自重で落ち込んだ前記玉(3)が前記外輪軌道溝(5)に沿うように押し戻されるようになっており、
前記内輪カウンタボア部(9)の外周面側に、前記内輪軌道溝(8)から遠ざかるに従って次第に外径が小さくなるテーパ面(11)が形成されており、
前記内輪軌道溝(8)と前記テーパ面(11)の間に、軸方向にフラットなカウンタ平坦部が形成されており、前記カウンタ平坦部が前記内輪軌道溝(8)の溝底と連続していることを特徴とする内輪分離型アンギュラ玉軸受。
続きを表示(約 130 文字)
【請求項2】
前記テーパ面(11)の軸方向の傾斜角αが0°<α≦30°を満たしている請求項1に記載の内輪分離型アンギュラ玉軸受。
【請求項3】
自動車のトランスミッションの軸受として使用される請求項1または2に記載の内輪分離型アンギュラ玉軸受。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、外輪、保持器、および、転動体を一体的に保持したものに内輪を挿入する際に、この内輪をスムーズに挿入することができるように構成した内輪分離型アンギュラ玉軸受に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、自動車のオートマチックトランスミッションに用いる軸受は、高いラジアル荷重だけでなくアキシアル荷重も負荷されることから、テーパーベアリングを用いた円すいころ軸受が多く使用されていた。しかしながら、近年、自動車の省燃費化のニーズにより、トランスミッションの軸受として、アンギュラ玉軸受を使用することが増えている。アンギュラ玉軸受は、ラジアル荷重とアキシアル荷重の両方を負荷することが可能であり、円すいころ軸受よりも低トルクである。
【0003】
トランスミッションにアンギュラ玉軸受を使用する場合、トランスミッションの組み立ておよび分解の作業性を確保するため、一般に、分離型アンギュラ玉軸受が採用される。分離型アンギュラ玉軸受は、内輪または外輪を分離させたときにも、玉が保持器のポケットから抜け落ちないように構成されたアンギュラ玉軸受である。
【0004】
分離型アンギュラ玉軸受として、例えば、下記特許文献1の内輪分離型アンギュラ玉軸受が知られている。特許文献1の内輪分離型アンギュラ玉軸受は、外輪と、外輪の径方向内側に同軸に配置される内輪と、外輪と内輪の間に周方向に間隔をおいて組み込まれる複数の玉と、複数の玉を保持する保持器とを備えている。
【0005】
外輪の内周には、玉が転がり接触する外輪軌道溝と、外輪軌道溝の軸方向の一方側に隣接する外輪カウンタボア部と、外輪軌道溝の軸方向の他方側に隣接する外輪肩部とが設けられている。また、内輪の外周には、玉が転がり接触する内輪軌道溝と、内輪軌道溝の軸方向の一方側に隣接する内輪カウンタボア部と、内輪軌道溝の軸方向の他方側に隣接する内輪肩部とが設けられている。外輪カウンタボア部は、外輪軌道溝の一部または全部を、内輪カウンタボア部は、内輪軌道溝の溝肩の一部または全部を、それぞれ取り除いた形状の部位である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2008-95929号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に係る内輪分離型アンギュラ玉軸受においては、例えば図13に示すように、ハウジング穴50に嵌め込まれた外輪51、保持器52、及び、玉53を一体的に保持した保持体(以下、外輪アッシーという。)に内輪54を挿入する際に、自重によって径方向内側に落ち込んだ玉53が、下向きに挿入される内輪54によって下向きにさらに引き込まれて外輪51と玉53と保持器52が分離したり、内輪54の挿入に伴って玉53が外輪51と内輪54との間に噛み込まれたりして、内輪54をスムーズに挿入することができなくなるとともに、玉53の表面や内外輪軌道溝が傷付くおそれがある。
【0008】
この発明が解決しようとする課題は、外輪アッシーに内輪をスムーズに挿入して、玉の表面や内外輪軌道溝に傷が付きにくくした内輪分離型アンギュラ玉軸受を提供することで
ある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、この発明では、以下の構成の内輪分離型アンギュラ玉軸受を提供する。
外輪と、
前記外輪の径方向内側に同軸に配置される内輪と、
前記外輪と前記内輪の間に周方向に間隔をおいて組み込まれる複数の玉と、
前記複数の玉を保持する保持器と、を備え、
前記外輪の内周には、前記玉が転がり接触する外輪軌道溝と、前記外輪軌道溝の軸方向の一方側に隣接する外輪肩部と、前記外輪軌道溝の軸方向の他方側に隣接し前記外輪肩部よりも大きい内径をもつ外輪カウンタボア部とが設けられ、
前記内輪の外周には、前記玉が転がり接触する内輪軌道溝と、前記内輪軌道溝の軸方向の一方側に隣接する内輪カウンタボア部と、前記内輪軌道溝の軸方向の他方側に隣接し前記内輪カウンタボア部よりも大きい外径をもつ内輪肩部とが設けられ、
前記内輪を分離したときに、前記玉が前記保持器に形成されたポケットから径方向内側に脱落しないよう支持される内輪分離型アンギュラ玉軸受において、
前記外輪、前記保持器、及び、前記玉を一体的に保持した状態で、前記玉がその自重によって径方向内側に落ち込んだときの前記玉と前記外輪肩部との間の接触点と前記玉の中心を通る中心線が前記玉の表面と交差する点を交差点とし、この交差点よりも玉が落ち込む方向への前記玉の中心周りの回転角を正、前記交差点から逆方向への回転角を負としたときに、前記内輪を前記内輪カウンタボア部側から下向きに挿入する際に前記玉と前記内輪カウンタボア部が最初に当接する当接点が前記交差点よりも正側にあり、
前記玉がその自重によって径方向内側に落ち込んだときの前記玉の外接円径と前記外輪軌道溝の溝底との間の径方向隙間である玉外接側隙間の大きさCと、前記内輪を前記内輪カウンタボア部側から下向きに挿入する際の前記玉の内接円径と前記内輪カウンタボア部の外径との差である玉内接側重なりの大きさDとの間に、1.00<C/D≦2.50の関係が成立していることを特徴とする内輪分離型アンギュラ玉軸受。
【0010】
このようにすると、当接点を交差点の正側としたことにより、外輪アッシーに内輪を下向きに挿入する際に、この内輪の内輪カウンタボア部によって玉が下向きに引き込まれないため、その組み込みをスムーズに行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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