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公開番号2025130476
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-08
出願番号2024027666
出願日2024-02-27
発明の名称カルシウム抽出方法
出願人株式会社神戸製鋼所
代理人個人,個人,個人
主分類B01D 11/02 20060101AFI20250901BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】本開示は、カルシウムの抽出率を向上できるカルシウムの抽出方法を提供することを課題とする。
【解決手段】本開示の一態様に係るカルシウムの抽出方法は、カルシウムを含む材料と、この材料からカルシウムを抽出するための溶媒とを準備する第1準備工程と、上記材料と上記溶媒とを接触させて静置する第1静置工程と、上記第1静置工程後、上記材料との接触によって得られたカルシウム抽出液を上記材料から分離する第1分離工程とを備える。
【選択図】なし

特許請求の範囲【請求項1】
カルシウムを含む材料と、この材料からカルシウムを抽出するための溶媒とを準備する第1準備工程と、
上記材料と上記溶媒とを接触させて静置する第1静置工程と、
上記第1静置工程後、上記材料との接触によって得られたカルシウム抽出液を上記材料から分離する第1分離工程と
を備えるカルシウム抽出方法。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
カルシウムを抽出するための溶媒をさらに準備する第2準備工程と、
上記カルシウム抽出液を分離した上記材料に上記第2準備工程で準備した溶媒を接触させて静置する第2静置工程と、
上記第2静置工程後、上記材料との接触によって得られたカルシウム抽出液を上記材料から分離する第2分離工程と
をさらに備える請求項1に記載の抽出方法。
【請求項3】
上記第1静置工程で、上記材料と上記溶媒とを槽内で接触させて静置し、
上記第1分離工程で、上記カルシウム抽出液を上記槽に設けられている排出口から排出して上記材料から分離し、
上記排出口からの排出で、上記カルシウム抽出液中の異物を上記材料がろ過する請求項1に記載のカルシウム抽出方法。
【請求項4】
上記材料が製鋼スラグである請求項1に記載のカルシウム抽出方法。
【請求項5】
上記第1静置工程で、複数の上記材料を上記溶媒と接触させて静置し、
上記複数の材料が平均粒子径10mm以下の粒状体または粉状体である請求項3または請求項4に記載のカルシウム抽出方法。
【請求項6】
上記溶媒がポリオール化合物を含む請求項1に記載のカルシウム抽出方法。
【請求項7】
上記ポリオール化合物がグリセリンである請求項6に記載のカルシウム抽出方法。
【請求項8】
上記第1静置工程で、上記鉄鋼スラグの重量に対する上記鉄鋼スラグに接触した上記溶媒の合計重量の比を液固比とするとき、上記材料と上記溶媒との接触を1.0[時間/液固比]以上とする請求項4に記載のカルシウム抽出方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、カルシウム抽出方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、二酸化炭素が地球温暖化への影響が大きいと考えられる。この地球温暖化問題に対する有効な対策として二酸化炭素の固定化技術が注目されている。溶媒に接触しているアルカリ土類金属含有物質に炭酸ガスを供給することで二酸化炭素を固定する方法が知られている(特開2005-097072号公報)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-097072号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、二酸化炭素を固定するアルカリ土類金属含有物質(材料)中のカルシウムを抽出する上記溶媒として、弱塩基および強酸の塩からなる水溶液と水との混合液を使用し、この溶媒中に上記材料を投入して攪拌することで上記カルシウムを抽出している。上記水溶液を用いることによって、上記材料中のカルシウム以外の他の成分が上記溶媒中に溶解することが促進され、相対的にカルシウムの抽出率が抑制されるおそれがある。
【0005】
このような事情に鑑み、本開示は、カルシウムの抽出率を容易に向上できるカルシウムの抽出方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する本開示の一態様に係るカルシウムの抽出方法は、カルシウムを含む材料と、この材料からカルシウムを抽出するための溶媒とを準備する工程第1準備工程と、上記材料と上記溶媒とを接触させて静置する第1静置工程と、上記第1静置工程後、上記材料との接触によって得られたカルシウム抽出液を上記材料から分離する第1分離工程とを備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示のカルシウムの抽出方法は、カルシウムの抽出率を容易に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本開示の一実施形態に係るカルシウムの抽出方法で抽出したカルシウム抽出液の抽出率と、他の抽出方法で抽出したカルシウム抽出液の抽出率とを示すグラフである。
図2は、図1の試験例1および試験例3におけるカルシウム抽出液の抽出率を示すグラフである。
図3は、図1の試験例1、試験例2および試験例3におけるカルシウム抽出液中の固体濃度を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
【0010】
(1)本開示の一態様に係るカルシウムの抽出方法は、カルシウムを含む材料と、この材料からカルシウムを抽出するための溶媒とを準備する第1準備工程と、上記材料と上記溶媒とを接触させて静置する第1静置工程と、上記第1静置工程後、上記材料との接触によって得られたカルシウム抽出液を上記材料から分離する第1分離工程とを備える。
(【0011】以降は省略されています)

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