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公開番号
2025132335
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2024029816
出願日
2024-02-29
発明の名称
鉄筋コンクリート製梁
出願人
大和ハウス工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
E04C
3/20 20060101AFI20250903BHJP(建築物)
要約
【課題】高強度で施工性に優れた梁筋を備え、ひび割れが生じ難い鉄筋コンクリート製梁を提供すること。
【解決手段】梁筋100をコンクリートの内部に備えている、鉄筋コンクリート製梁200であり、梁筋100は、複数の第1のあばら筋10が所定のピッチで配設され、上端主筋30が全強度溶接されている下方あばら筋ユニット50と、複数の第2のあばら筋20が所定のピッチで配設され、相互に一体化されていない上方あばら筋ユニット60と、第1のあばら筋10の内側に接続されている下端主筋70とを有し、その長手方向に直交する断面形状が、第1幅w1を備える下方矩形部150と第1幅w1よりも狭い第2幅w2を備える上方矩形部160が連続した逆Tの字状を呈し、垂れ筋部22の下方が下方矩形部150に位置している。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
梁筋をコンクリートの内部に備えている、鉄筋コンクリート製梁であって、
前記梁筋は、
上方に開いたコの字状を呈し、底筋部と該底筋部の左右端から上方に立ち上がる立ち上がり筋部とを有する第1のあばら筋が所定のピッチで配設され、各第1のあばら筋同士が、対応する左右の前記立ち上がり筋部の上端内側にて上端主筋が全強度溶接されることにより接続されてなる下方あばら筋ユニットと、
下方に開いたコの字状を呈し、天端筋部と該天端筋部の左右端から下方に垂れて前記底筋部まで延びている垂れ筋部とを有し、該垂れ筋部の端部にフックを有しておらず、各第2のあばら筋が所定のピッチで配設され、かつ相互に一体化されていない上方あばら筋ユニットと、
前記第1のあばら筋を形成する前記底筋部と前記立ち上がり筋部の境界の曲げ部の内側に接続されている、下端主筋とを有し、
前記下方あばら筋ユニットに前記上方あばら筋ユニットが被せられた状態において、対応する前記第1のあばら筋の前記立ち上がり筋部と前記第2のあばら筋の前記垂れ筋部とがラップし、該垂れ筋部は前記下端主筋の側方まで延びており、
前記鉄筋コンクリート製梁の長手方向に直交する断面形状が、第1幅を備える下方矩形部と、該第1幅よりも狭い第2幅を備える上方矩形部が連続した、逆Tの字状を呈し、
前記底筋部と前記下端主筋、及び前記垂れ筋部の下方が、前記下方矩形部に位置していることを特徴とする、鉄筋コンクリート製梁。
続きを表示(約 890 文字)
【請求項2】
梁筋をコンクリートの内部に備えている、鉄筋コンクリート製梁であって、
前記梁筋は、
上方に開いたコの字状を呈し、底筋部と該底筋部の左右端から上方に立ち上がる立ち上がり筋部とを有する第1のあばら筋が所定のピッチで配設され、各第1のあばら筋同士が、対応する左右の前記立ち上がり筋部の上端内側にて上端主筋が全強度溶接されることにより接続されてなる下方あばら筋ユニットと、
下方に開いた略コの字状を呈し、天端筋部と該天端筋部の両端から下方に垂れる第1垂れ筋部及び第2垂れ筋部とを有し、該第1垂れ筋部は、第1垂直部と、該第1垂直部の下端にある90度フックとを備え、該第2垂れ筋部は、該第1垂直部よりも長さの長い第2垂直部を備えてその端部にフックを有しておらず、各第2のあばら筋が所定のピッチで配設され、かつ相互に一体化されていない上方あばら筋ユニットと、
前記第1のあばら筋を形成する前記底筋部と前記立ち上がり筋部の境界の曲げ部の内側に接続されている、下端主筋とを有し、
前記下方あばら筋ユニットに前記上方あばら筋ユニットが被せられた状態において、対応する前記第1のあばら筋の前記立ち上がり筋部と前記第2のあばら筋の前記第1垂直部と前記第2垂直部とがラップし、該第2垂直部は前記下端主筋の側方まで延びており、
前記鉄筋コンクリート製梁の長手方向に直交する断面形状が、第1幅を備える下方矩形部と、該第1幅よりも狭い第2幅を備える上方矩形部が連続した、逆Tの字状を呈し、
前記底筋部と前記下端主筋、及び前記第2垂直部の下方が、前記下方矩形部に位置していることを特徴とする、鉄筋コンクリート製梁。
【請求項3】
前記下方矩形部における前記垂れ筋部の第1かぶりが、前記上方矩形部における該垂れ筋部の第2かぶりの2倍以上であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の鉄筋コンクリート製梁。
【請求項4】
梁成が500mm以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の鉄筋コンクリート製梁。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄筋コンクリート製梁に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
建物の基礎梁や柱同士を繋ぐ梁を構成する梁筋の配筋に当たり、現場にて梁筋の長手方向に亘ってあばら筋間のピッチを測定しながら複数のあばら筋を配筋し、あばら筋を構成する縦筋に横筋(腹筋)を結束等にて取り付け、あばら筋の上下内側にそれぞれ複数の主筋を接続する作業を効率化するべく、所謂溶接鉄筋を使用する施工方法が適用されることがある。この溶接鉄筋は、工場等にて例えばあばら筋と横筋を予め溶接にてユニット化したものであり、このような溶接鉄筋を現場に搬入し、現場にて例えば上方のユニットと下方のユニットを接続することにより、閉鎖型のあばら筋を配筋する。そして、閉鎖型のあばら筋の上下の内側に上端主筋と下端主筋を配筋し、結束等することにより、梁筋が配筋される。
【0003】
ここで、複数のあばら筋が上端主筋と下端主筋によりユニット化された下方ユニットに対して、フックを有していないキャップタイを被せて配筋することにより形成される、梁筋の配筋構造と配筋方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-29249号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の梁筋では、キャップタイである上方のあばら筋がフックを有していないことに加えて、下方のあばら筋に対してキャップタイが僅かにラップした状態で配筋されているに過ぎないことから、十分な強度を有している梁筋であるか否かは不明である。
【0006】
尚、鉄筋コンクリート造配筋指針・同解説 2021(日本建築学会)によれば、上記するキャップタイ形式の配筋においては、例えば、下方のあばら筋の上端に135度のフックを設け、この下方のあばら筋とキャップタイを6d(dは異形鉄筋の呼び名)の重ね継手長さで重ねる配筋仕様が記載されている。このような一般仕様に鑑みると、特許文献1に記載のキャップタイ形式の梁筋の強度が十分であるか否か、言い換えれば、上下のあばら筋同士が強度のある態様で閉鎖型の鉄筋を形成しているか否かが不明であると言わざるを得ない。
【0007】
特に、梁成の小さな閉鎖型の鉄筋では、上記するように十分な重ね継手長さを確保し難いことから、十分な強度を有する閉鎖型の鉄筋を形成するのが難しい。
【0008】
そこで、このように梁成の小さな閉鎖型の鉄筋においては、上方に開いたコの字状の複数の下方あばら筋に対して、下方に開いたコの字状の複数の上方あばら筋を被せるようにして配置した上で、上方あばら筋を構成する下方に垂れている複数の垂れ筋部に対して複数段(例えば2段)の横筋を溶接接合し、横筋を上方あばら筋のフック代替筋とすることによって、上方あばら筋と下方あばら筋の重ね継手長さを可及的に短くでき、十分な強度を有する梁成の小さな閉鎖型の鉄筋を形成することが可能になる。
【0009】
しかしながら、上方あばら筋の側方に複数段の横筋が張り出した状態で配置されることから、横筋がひび割れの起点となってひび割れが助長される恐れがある。
【0010】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、高強度で施工性に優れた梁筋を備え、ひび割れが生じ難い鉄筋コンクリート製梁を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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