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公開番号2025132501
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024030121
出願日2024-02-29
発明の名称チョークコイル、コイル用ケース及びコイル
出願人新電元工業株式会社
代理人個人,個人
主分類H01F 27/30 20060101AFI20250903BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】2ターン以上のコイルを用いたチョークコイルのコイル部分の位置が確実に定位置化できるチョークコイルを提供する。
【解決手段】本発明は、第1の平面11を有する第1のスリット61、及び前記第1の平面11と平行な第2の平面12を有する第2のスリット62を各々に備えた複数のケース41、42と、前記第1のスリット61に挿入され、第1の帯状導体を一周させた形状を有する第1の1ターンコイル31と、前記第2のスリット62に挿入され、前記第1の1ターンコイル31と電気的に接続され、第2の帯状導体を一周させた形状を有する第2の1ターンコイル32と、前記複数のケース41、42の内側に配置された鉄心51と、
を有し、前記複数のケース41、42は、前記第1の1ターンコイル31及び前記第2の1ターンコイル32の内側に配置されるチョークコイルである。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
第１の平面を有する第１のスリット、及び前記第１の平面と平行な第２の平面を有する第２のスリットを各々に備えた複数のケースと、
前記第１のスリットに挿入され、第１の帯状導体を一周させた形状を有する第１の１ターンコイルと、
前記第２のスリットに挿入され、前記第１の１ターンコイルと電気的に接続され、第２の帯状導体を一周させた形状を有する第２の１ターンコイルと、
前記複数のケースの内側に配置された鉄心と、
を有し、
前記複数のケースは、前記第１の１ターンコイル及び前記第２の１ターンコイルの内側に配置され、且つ前記第１の１ターンコイルと前記第２の１ターンコイルの距離を固定化するものであり、
前記第１の帯状導体の幅広い面が前記第１の平面と平行であり、
前記第２の帯状導体の幅広い面が前記第２の平面と平行であり、
前記複数のケースは絶縁体からなることを特徴とするチョークコイル。
続きを表示（約 1,400 文字）【請求項２】
請求項１において、
前記複数のケースの各々は、前記第２の平面と平行な第３の平面を有する第３のスリットを有し、
前記第３のスリットに挿入され、前記第２の１ターンコイルと電気的に接続され、第３の帯状導体を一周させた形状を有する第３の１ターンコイルを有し、
前記複数のケースは、前記第３の１ターンコイルの内側に配置され、且つ前記第２の１ターンコイルと前記第３の１ターンコイルの距離を固定化するものであり、
前記第３の帯状導体の幅広い面が前記第３の平面と平行であることを特徴とするチョークコイル。
【請求項３】
請求項２において、
前記第１の１ターンコイル、前記第２の１ターンコイル及び前記第３の１ターンコイルの各々が、前記複数のケースの各々と接触する部分の少なくとも一部には接着剤が配置されていることを特徴とするチョークコイル。
【請求項４】
請求項２において、
前記第１の１ターンコイルの一端と前記第２の１ターンコイルの一端は板状導体を挟んで溶接又はネジ止めにより電気的に接続されていることを特徴とするチョークコイル。
【請求項５】
請求項２又は４において、
前記第２の１ターンコイルの他端と前記第３の１ターンコイルの一端は折り曲げ加工により電気的に接続されていることを特徴とするチョークコイル。
【請求項６】
請求項２又は４において、
前記第２の１ターンコイルの他端と前記第３の１ターンコイルの一端は板状導体を挟んで溶接又はネジ止めにより電気的に接続されていることを特徴とするチョークコイル。
【請求項７】
請求項１から４のいずれか一項において、
前記複数のケースは互いに分離されていることを特徴とするチョークコイル。
【請求項８】
請求項２から４のいずれか一項において、
平面視において、前記第１の１ターンコイル、前記第２の１ターンコイル及び前記第３の１ターンコイルの内側は、円形、楕円形又は多角形であることを特徴とするチョークコイル。
【請求項９】
第１の平面を有する第１のスリット、及び前記第１の平面と平行な第２の平面を有する第２のスリットを備え、
前記第１のスリットは、第１の帯状導体を一周させた形状を有する第１の１ターンコイルを内側から挿入するものであり、
前記第２のスリットは、前記第１の１ターンコイルと電気的に接続され、第２の帯状導体を一周させた形状を有する第２の１ターンコイルを内側から挿入するものであり、
材質は絶縁体からなり、前記第１の１ターンコイルと前記第２の１ターンコイルの距離を固定化するものであることを特徴とするコイル用ケース。
【請求項１０】
請求項９において、
前記第２の平面と平行な第３の平面を有する第３のスリットを備え、
前記第３のスリットは、前記第２の１ターンコイルと電気的に接続され、第３の帯状導体を一周させた形状を有する第３の１ターンコイルを内側から挿入するものであり、
前記第２の１ターンコイルと前記第３の１ターンコイルの距離を固定化するものであることを特徴とするコイル用ケース。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、チョークコイル、コイル用ケース及びコイルに関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
コイルの断面積を大きくする必要がある大電流の２ターンコイルのチョークコイルでは、銅板からの型抜きで１度の曲げ加工を行うことで比較的安価に製作されている。これに関連する技術が特許文献１に記載されている。
【０００３】
３ターン以上のチョークコイルの場合、２か所以上の曲げ加工を行うことは非常に難易度が高いため、銅板から型抜きの１ターンコイル、型抜きから１度の曲げ加工した２ターンコイルを使用し、端子として使用する締結部とは別の締結部で１ターンコイルと２ターンコイルを締結することで、３ターンコイルを作製することが考えられる。
【０００４】
また、２ターン以上のコイルを用いたチョークコイルのコイル部分の位置が確実に定位置化できることが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特許第５５９８４００号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明の種々の態様は、２ターン以上のコイルを用いたチョークコイルのコイル部分の位置が確実に定位置化できるチョークコイル、コイル用ケース及びコイルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
以下に本発明の種々の態様について説明する。
【０００８】
［１］第１の平面を有する第１のスリット、及び前記第１の平面と平行な第２の平面を有する第２のスリットを各々に備えた複数のケースと、
前記第１のスリットに挿入され、第１の帯状導体を一周させた形状を有する第１の１ターンコイルと、
前記第２のスリットに挿入され、前記第１の１ターンコイルと電気的に接続され、第２の帯状導体を一周させた形状を有する第２の１ターンコイルと、
前記複数のケースの内側に配置された鉄心と、
を有し、
前記複数のケースは、前記第１の１ターンコイル及び前記第２の１ターンコイルの内側に配置され、且つ前記第１の１ターンコイルと前記第２の１ターンコイルの距離を固定化するものであり、
前記第１の帯状導体の幅広い面が前記第１の平面と平行であり、
前記第２の帯状導体の幅広い面が前記第２の平面と平行であり、
前記複数のケースは絶縁体からなることを特徴とするチョークコイル。
【０００９】
本発明の一態様に係る上記［１］のチョークコイルによれば、第１の１ターンコイル及び第２の１ターンコイルの内側に複数のケースを設け、複数のケースに第１のスリット及び第２のスリットを設け、第１のスリットに第１の１ターンコイルを挿入し、第２のスリットに第２の１ターンコイルを挿入する。これにより、第１及び第２の１ターンコイルの位置を定位置化させる。その結果、第１及び第２の１ターンコイルが自由に動くことを防止でき、第１の１ターンコイルと第２の１ターンコイルの距離を固定化することができ、第１の１ターンコイルと第２の１ターンコイルの間の絶縁を確保できる。
【００１０】
［２］上記［１］において、
前記複数のケースの各々は、前記第２の平面と平行な第３の平面を有する第３のスリットを有し、
前記第３のスリットに挿入され、前記第２の１ターンコイルと電気的に接続され、第３の帯状導体を一周させた形状を有する第３の１ターンコイルを有し、
前記複数のケースは、前記第３の１ターンコイルの内側に配置され、且つ前記第２の１ターンコイルと前記第３の１ターンコイルの距離を固定化するものであり、
前記第３の帯状導体の幅広い面が前記第３の平面と平行であることを特徴とするチョークコイル。
（【００１１】以降は省略されています）

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