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公開番号2025135445
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-18
出願番号2024033295
出願日2024-03-05
発明の名称ポンプ装置
出願人株式会社アドヴィックス
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類F04B 53/16 20060101AFI20250910BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】一例として、吐出量が低下してしまうことを抑制可能なポンプ装置を得る。
【解決手段】実施形態に係るポンプ装置は、一例として、流体が加圧される加圧室と、前記加圧室に開口する吐出口と、前記吐出口を介して前記加圧室に連通するダンパ室と、背圧室と、前記吐出口と前記ダンパ室との間の経路及び前記ダンパ室のうち一方と前記背圧室とを連通する背圧経路と、前記背圧経路に設けられるとともに前記経路及び前記ダンパ室のうち前記一方よりも圧力損失が大きいオリフィスと、が設けられたポンプ本体と、前記流体が前記吐出口から前記加圧室へ流入することを制限するように前記吐出口を塞ぐとともに、前記加圧室で加圧された前記流体が前記吐出口から流出することを許容する、弁体と、前記ダンパ室と前記背圧室とを隔て、少なくとも部分的に変位することで前記ダンパ室及び前記背圧室の容積を変える、隔壁と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
流体が加圧されるよう構成される加圧室と、前記加圧室に開口する吐出口と、前記吐出口を介して前記加圧室に連通するダンパ室と、背圧室と、前記吐出口と前記ダンパ室との間の経路及び前記ダンパ室のうち一方と前記背圧室とを連通する背圧経路と、前記背圧経路に設けられるとともに前記経路及び前記ダンパ室のうち前記一方よりも圧力損失が大きいオリフィスと、が設けられたポンプ本体と、
前記流体が前記吐出口から前記加圧室へ流入することを制限するように前記吐出口を塞ぐとともに、前記加圧室で加圧された前記流体が前記吐出口から流出することを許容するよう構成された、弁体と、
前記ダンパ室と前記背圧室とを隔て、少なくとも部分的に変位することで前記ダンパ室及び前記背圧室の容積を変えるよう構成された、隔壁と、
を備えるポンプ装置。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記ポンプ本体に、前記吐出口が開口するとともに当該吐出口を通じて前記加圧室に連通する下流室が設けられ、
前記隔壁は、弾性変形することで前記ダンパ室及び前記背圧室の容積を変えるよう構成される弾性体を有し、前記下流室の少なくとも一部を前記ダンパ室と前記背圧室とに区画し、
前記背圧経路は、前記ダンパ室と前記背圧室とを連通する、
請求項1のポンプ装置。
【請求項3】
前記弾性体は、圧縮可能なエラストマを有する、
請求項2のポンプ装置。
【請求項4】
前記弾性体は、前記吐出口の周りに延び、
前記下流室は、前記弾性体によって、当該弾性体より内側の前記ダンパ室と、当該弾性体より外側の前記背圧室と、に区画される、
請求項2又は請求項3のポンプ装置。
【請求項5】
前記ポンプ本体は、前記吐出口の周りに延びて前記下流室を囲む周壁を有し、
前記弾性体は、前記周壁に向く外面と、当該外面から前記周壁に向かって突出する凸部と、を有し、
前記背圧室は、前記周壁と前記外面との間に設けられる、
請求項4のポンプ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ポンプ装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ポンプ装置は、流体が加圧される加圧室と、当該加圧室に開口する吐出口と、当該吐出口に設けられた弁とを備える。加圧室の圧力が所定の値まで上昇すると、弁が開き、加圧室の流体が吐出口から吐出される。
【0003】
弁が開いて流体の吐出が始まるとき、サージ圧が発生し、吐出口の下流における圧力が瞬時に増大する。例えば、吐出口の下流に部屋が設けられ、サージ圧が当該部屋の容積を増大させることで脈動を減衰する、ポンプ装置が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
独国特許出願公開第102010040218号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の構成では、サージ圧が収束した後も、圧送される流体の圧力が上記の部屋の容積を増大させる。増大した容積の分、流体が上記の部屋に滞留するため、ポンプ装置の吐出量が低減してしまうことがある。
【0006】
そこで、本発明は上記に鑑みてなされたものであり、吐出量が低下してしまうことを抑制可能なポンプ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態に係るポンプ装置は、一例として、流体が加圧されるよう構成される加圧室と、前記加圧室に開口する吐出口と、前記吐出口を介して前記加圧室に連通するダンパ室と、背圧室と、前記吐出口と前記ダンパ室との間の経路及び前記ダンパ室のうち一方と前記背圧室とを連通する背圧経路と、前記背圧経路に設けられるとともに前記経路及び前記ダンパ室のうち前記一方よりも圧力損失が大きいオリフィスと、が設けられたポンプ本体と、前記流体が前記吐出口から前記加圧室へ流入することを制限するように前記吐出口を塞ぐとともに、前記加圧室で加圧された前記流体が前記吐出口から流出することを許容するよう構成された、弁体と、前記ダンパ室と前記背圧室とを隔て、少なくとも部分的に変位することで前記ダンパ室及び前記背圧室の容積を変えるよう構成された、隔壁と、を備える。よって、一例としては、サージ圧の発生時において、背圧室の圧力は、オリフィスにおける圧力損失が大きいため、ダンパ室の圧力よりも遅く上昇する。このため、サージ圧が発生している間、ダンパ室と背圧室との間に圧力差が生じる。当該圧力差により、隔壁は、ダンパ室の容積を増大させるように少なくとも部分的に変位し、サージ圧を低減できる。一方、サージ圧が収束すると、ダンパ室と背圧室との間の圧力差が低減する。このため、隔壁が元に戻り、ダンパ室の容積も元に戻る。従って、ポンプ装置は、サージ圧が収束した後にダンパ室の容積が増大することを抑制し、ひいてはダンパ室へ流体が流入することによりポンプ装置の吐出量が低下してしまうことを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、一つの実施形態に係るブレーキシステムの一部を示す断面図である。
図2は、上記実施形態のポンプ装置の一部を図1のF2-F2線に沿って示す断面図である。
図3は、上記実施形態のポンプ装置を模式的に示す配管系統図である。
図4は、上記実施形態のダンパ室及び背圧室の圧力の一例を示すグラフである。
図5は、上記実施形態のダンパ室の圧力と背圧室の圧力とが略一致しているポンプ装置を模式的に示す配管系統図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、一つの実施形態について、図1乃至図5を参照して説明する。なお、本明細書において、実施形態に係る構成要素及び当該要素の説明が、複数の表現で記載されることがある。構成要素及びその説明は、一例であり、本明細書の表現によって限定されない。構成要素は、本明細書におけるものとは異なる名称でも特定され得る。また、構成要素は、本明細書の表現とは異なる表現によっても説明され得る。
【0010】
以下の説明において、「抑制する」は、例えば、事象、作用、若しくは影響の発生を防ぐこと、又は事象、作用、若しくは影響の度合いを低減させること、として定義される。また、以下の説明において、「制限する」は、例えば、移動若しくは回転を防ぐこと、又は移動若しくは回転を所定の範囲内で許容するとともに当該所定の範囲を超えた移動若しくは回転を防ぐこと、として定義される。
(【0011】以降は省略されています)

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