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公開番号2025104393
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023222126
出願日2023-12-28
発明の名称熱伝導シート、積層体の製造方法および積層体
出願人富士フイルム株式会社
代理人個人,個人
主分類H01L 23/36 20060101AFI20250703BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】熱プレス時の追従性と、ハンドリング性とに優れる熱伝導シートを提供する。
【解決手段】第1の金属ナノワイヤ含有層12と、支持体14と、第2の金属ナノワイヤ含有層16とをこの順に有する熱伝導シート20であって、第1の金属ナノワイヤ含有層および第2の金属ナノワイヤ含有層は、金属ナノワイヤとバインダ樹脂とを含み、第1の金属ナノワイヤ含有層および第2の金属ナノワイヤ含有層は、Bステージである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1の金属ナノワイヤ含有層と、支持体と、第2の金属ナノワイヤ含有層とをこの順に有する熱伝導シートであって、
前記第1の金属ナノワイヤ含有層および前記第2の金属ナノワイヤ含有層は、金属ナノワイヤとバインダ樹脂とを含み、
前記第1の金属ナノワイヤ含有層および前記第2の金属ナノワイヤ含有層は、Bステージである、熱伝導シート。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記支持体の破断強度が、10N/mm

以上である、請求項1に記載の熱伝導シート。
【請求項3】
前記金属ナノワイヤに含まれる金属が、銅、銀およびアルミニウムからなる群から選択される少なくとも1種の金属である、請求項1または2に記載の熱伝導シート。
【請求項4】
前記第1の金属ナノワイヤ含有層において、下記要件1および要件2の少なくとも一方を満たす、請求項1または2に記載の熱伝導シート。
要件1:前記金属ナノワイヤを40~99体積%含有する。
要件2:前記金属ナノワイヤを70~99質量%含有する。
【請求項5】
前記第2の金属ナノワイヤ含有層において、下記要件3およびで要件4の少なくとも一方を満たす、請求項1または2に記載の熱伝導シート。
要件3:前記金属ナノワイヤを40~99体積%含有する。
要件4:前記金属ナノワイヤを70~99質量%含有する。
【請求項6】
前記バインダ樹脂が、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、マレイミド樹脂、イタコンイミド樹脂およびナジイミド樹脂からなる群から選択される1種以上の樹脂を含む、請求項1または2に記載の熱伝導シート。
【請求項7】
前記第1の金属ナノワイヤ含有層および前記第2の金属ナノワイヤ含有層の厚みが、それぞれ独立に5~200μmである、請求項1または2に記載の熱伝導シート。
【請求項8】
前記第1の金属ナノワイヤ含有層の厚みと前記第2の金属ナノワイヤ含有層の厚みとの合計厚みが、前記熱伝導シートの厚みに対して80.0~98.0%である、請求項1または2に記載の熱伝導シート。
【請求項9】
前記支持体が、銅、銀およびアルミニウムからなる群から選択される少なくとも1種の金属を含有する金属箔である、請求項1または2に記載の熱伝導シート。
【請求項10】
前記支持体が、銅、銀およびアルミニウムからなる群から選択される少なくとも1種の金属を含有する金属ナノワイヤとバインダ樹脂とを含有するCステージシートである、請求項1または2に記載の熱伝導シート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱伝導シート、および、熱伝導シートを用いた積層体の製造方法に関する。
また、本発明は、積層体にも関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、半導体素子を用いたデバイスは、急速に高機能化および小型化が進んでいる。これに伴って、デバイスにおける半導体素子からの発熱量が多くなっており、発生した熱を外部に放出する必要性が高まっている。
デバイスの内部で生じた熱を外部に放出する方法としては、放熱体(例えば、ヒートスプレッダ、ヒートシンク、熱拡散シートなど)を使用する方法が知られている。また、熱を放熱部材に効率的に伝えるため、デバイスの熱源(発熱体)と放熱体とを、熱伝導シートで接着する方法が知られている。
【0003】
このような熱伝導シートとして、例えば、特許文献1には、熱伝導性粒子および熱伝導性繊維等を含む易変形性凝集体と、バインダ樹脂と、溶剤とを含有する熱伝導性樹脂組成物を用いて形成される熱伝導シートが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-201687号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載される熱伝導シートは、発熱体と放熱体とを接着する際には、熱プレスして接着される場合が多い。熱プレスを行った際には、発熱体および放熱体のそれぞれの表面の形状に応じて変形し、上記それぞれの表面に対して密着することが求められる。すなわち、熱伝導シートは、熱プレス時の追従性が求められる場合がある。
また、発熱体と放熱体とを接着する際には、上記のような熱伝導シートを取り扱う際には、発熱体と放熱体との間に熱伝導シートを配置する必要があり、熱伝導シートのハンドリング性が高いことが求められる。
本発明者らは、特許文献1に記載された熱伝導部材について検討を行った結果、熱プレス時に追従性およびハンドリング性の両立が達成できない場合があることを知見した。
【0006】
そこで、本発明は、熱プレス時の追従性と、ハンドリング性とに優れる、熱伝導シートの提供を課題とする。
また、本発明は、積層体の製造方法、および、積層体の提供も課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明を完成させるに至った。すなわち、以下の構成により上記課題が解決されることを見出した。
【0008】
〔1〕 第1の金属ナノワイヤ含有層と、支持体と、第2の金属ナノワイヤ含有層とをこの順に有する熱伝導シートであって、
上記第1の金属ナノワイヤ含有層および上記第2の金属ナノワイヤ含有層は、金属ナノワイヤとバインダ樹脂とを含み、
上記第1の金属ナノワイヤ含有層および上記第2の金属ナノワイヤ含有層は、Bステージである、熱伝導シート。
〔2〕 上記支持体の破断強度が、10N/mm

以上である、〔1〕に記載の熱伝導シート。
〔3〕 上記金属ナノワイヤに含まれる金属が、銅、銀およびアルミニウムからなる群から選択される少なくとも1種の金属である、〔1〕または〔2〕に記載の熱伝導シート。
〔4〕 上記第1の金属ナノワイヤ含有層において、下記要件1および要件2の少なくとも一方を満たす、〔1〕~〔3〕のいずれか1つに記載の熱伝導シート。
要件1:上記金属ナノワイヤを40~99体積%含有する。
要件2:上記金属ナノワイヤを70~99質量%含有する。
〔5〕 上記第2の金属ナノワイヤ含有層において、下記要件3およびで要件4の少なくとも一方を満たす、〔1〕~〔4〕のいずれか1つに記載の熱伝導シート。
要件3:上記金属ナノワイヤを40~99体積%含有する。
要件4:上記金属ナノワイヤを70~99質量%含有する。
〔6〕 上記バインダ樹脂が、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、マレイミド樹脂、イタコンイミド樹脂およびナジイミド樹脂からなる群から選択される1種以上の樹脂を含む、〔1〕~〔5〕のいずれか1つに記載の熱伝導シート。
〔7〕 上記第1の金属ナノワイヤ含有層および上記第2の金属ナノワイヤ含有層の厚みが、それぞれ独立に5~200μmである、〔1〕~〔6〕のいずれか1つに記載の熱伝導シート。
〔8〕 上記第1の金属ナノワイヤ含有層の厚みと上記第2の金属ナノワイヤ含有層の厚みとの合計厚みが、上記熱伝導シートの厚みに対して80~98%である、〔1〕~〔7〕のいずれか1つ記載の熱伝導シート。
〔9〕 上記支持体が、銅、銀およびアルミニウムからなる群から選択される少なくとも1種の金属を含有する金属箔である、〔1〕~〔8〕のいずれか1つに記載の熱伝導シート。
〔10〕 上記支持体が、銅、銀およびアルミニウムからなる群から選択される少なくとも1種の金属を含有する金属ナノワイヤとバインダ樹脂とを含有するCステージシートである、〔1〕~〔8〕のいずれか1つに記載の熱伝導シート。
〔11〕 上記熱伝導シートを硬化してなる硬化物の熱伝導率が、10~190Wm
-1

-1
である、〔1〕~〔10〕のいずれか1つに記載の熱伝導シート。
〔12〕 放熱体と、〔1〕~〔11〕のいずれか1つに記載の熱伝導シートと、発熱体とをこの順に積層し、熱プレスを行って積層体を得る、積層体の製造方法。
〔13〕 放熱体と、〔1〕~〔11〕のいずれか1つに記載の熱伝導シートの硬化物と、発熱体とをこの順に有する、積層体。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、熱プレス時の追従性と、ハンドリング性とに優れる、熱伝導シートを提供できる。
また、本発明によれば、積層体の製造方法、および、積層体も提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の熱伝導シートの一態様を示す断面模式図である。
金属ナノワイヤの製造方法の一例を示す手順のうち、陽極酸化工程前のバルブ金属基材の模式的断面図である。
金属ナノワイヤの製造方法の一例を示す手順のうち、陽極酸化工程後の構造体の模式的断面図である。
金属ナノワイヤの製造方法の一例を示す手順のうち、金属充填工程後の構造体の模式的断面図である。
金属ナノワイヤの製造方法の一例を示す手順のうち、単離工程後の構造体の模式的断面図である。
金属ナノワイヤの製造方法の一例を示す手順のうち、解砕工程後の構造体(金属ナノワイヤ)の模式的断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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