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公開番号2025115127
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-06
出願番号2024009478
出願日2024-01-25
発明の名称水浄化装置
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人個人,個人
主分類B01D 24/46 20060101AFI20250730BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】オゾンによる濾過材の除菌効果を得られ、かつ、濾過材洗浄による摩耗及び破損を低減し、濾過材の長寿命化及び交換頻度低減に寄与する水浄化装置を提供する。
【解決手段】水浄化装置1は、濾過材19により被処理物を含む被処理水から被処理物を除去して浄水を生成する濾過部10と、浄水中の被処理物濃度を測定する濃度測定部20と、被処理水から浄水を生成する濾過モード及び濾過材19の洗浄を行う洗浄モードの実行を制御する制御部3とを備え、制御部3は、被処理物濃度の基準値を記憶する記憶部3bと、測定した被処理物濃度と基準値とを比較する被処理物比較部3cと、濾過モードにて生成された浄水の被処理物濃度が基準値以上の場合に濾過材19の洗浄が必要な要洗浄状態と判定する判定部3dと、判定部3dにて要洗浄状態と判定された際に洗浄モードを実行する洗浄実行部3fとを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
濾過材により被処理物を含む被処理水から前記被処理物を除去して浄水を生成する濾過部と、
前記浄水中の被処理物濃度を測定する濃度測定部と、
前記被処理水から前記浄水を生成する濾過モード及び前記濾過材の洗浄を行う洗浄モードの実行を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記被処理物濃度の基準値を記憶する記憶部と、
前記測定した前記被処理物濃度と前記基準値とを比較する被処理物比較部と、
前記濾過モードにて生成された前記浄水の前記被処理物濃度が前記基準値以上の場合に前記濾過材の洗浄が必要な要洗浄状態と判定する判定部と、
前記判定部にて前記要洗浄状態と判定された際に前記洗浄モードを実行する洗浄実行部と、を備える水浄化装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
水の電気分解によりオゾンガスを発生させるオゾン発生部と、
前記被処理水または前記浄水に前記オゾンガスを混合してオゾン水を生成するオゾン水生成部と、を備え、
前記洗浄モードは、
前記濾過モードでの前記被処理水の送水方向とは反対方向から前記濾過部へ前記被処理水を送水する被処理水洗浄モードと、
前記濾過部に前記オゾン水を送水するオゾン水洗浄モードと、を有し、
前記制御部は、
前記要洗浄状態と判定された回数を計測する回数計測部を備え、
前記洗浄実行部は、
前記要洗浄状態が所定回判定されるまでは前記被処理水洗浄モードを実行し、
前記要洗浄状態が所定回判定された際には前記オゾン水洗浄モードを実行する請求項1に記載の水浄化装置。
【請求項3】
前記被処理水の所定要素の値を特定する所定要素特定部を備え、
前記制御部は、
前記所定要素の基準値を要素基準値として記憶する所定要素記憶部と、
前記特定した前記所定要素の値と前記要素基準値とを比較する所定要素比較部と、を備え、
前記濾過モード実行時における前記所定要素の値と前記要素基準値との比較結果に応じて前記洗浄モードの実行タイミングを変更する請求項2に記載の水浄化装置。
【請求項4】
前記所定要素は前記被処理水の水温であり、
前記水温が前記要素基準値よりも大きい場合には、前記所定回よりも少ない回数である第一所定回に達した場合に前記オゾン水洗浄モードを実行する請求項3に記載の水浄化装置。
【請求項5】
前記所定要素は前記被処理水の水温であり、
前記水温が前記要素基準値よりも小さい場合には、前記所定回に達しても前記オゾン水洗浄モードを実行せず前記所定回よりも多い回数である第二所定回に達した場合に前記オゾン水洗浄モードを実行する請求項3に記載の水浄化装置。
【請求項6】
前記所定要素は前記被処理水の流入水量であり、
基準時間当たりにおける前記流入水量が前記要素基準値よりも大きい場合には、前記所定回よりも少ない回数である第一所定回に達した場合に前記オゾン水洗浄モードを実行す
る請求項3に記載の水浄化装置。
【請求項7】
前記所定要素は前記被処理水の流入水量であり、
基準時間当たりにおける前記流入水量が前記要素基準値よりも小さい場合には、前記所定回に達しても前記オゾン水洗浄モードを実行せず前記所定回よりも多い回数である第二所定回に達した場合に前記オゾン水洗浄モードを実行する請求項3に記載の水浄化装置。
【請求項8】
前記濾過部への前記被処理水の通水量を測定する水量測定部を備え、
前記制御部は、
所定期間における前記通水量の基準値を通水基準値として記憶する通水量記憶部と、
前記測定した前記通水量と前記通水基準値とを比較する通水量比較部と、を備え、
前記所定期間当たりにおける前記通水量が前記通水基準値未満の場合には、前記濾過モード実行前に前記オゾン水洗浄モードを実行する請求項2に記載の水浄化装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水浄化装置に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、水中の不純物を除去する水処理方法として、活性炭または砂を濾過材とした物理濾過が知られている(例えば特許文献1)。濾過材を用いた水浄化装置では、不純物、特に有機物が濾過材内に蓄積しやすいため、定期的に洗浄を行い、有機物を外部に排出する必要がある。
【0003】
しかし、分子量が小さい有機物は、濾過材の細孔に吸着するために、洗浄を実施しても排出され難い。また、家庭用の水浄化装置であれば、長期間の不在により洗浄操作が行われず、有機物の濾過材への蓄積時間が長くなる。蓄積時間が長くなると、吸着・蓄積した有機物が栄養源となることで、濾過材にレジオネラ菌等の菌が発生、繁殖し、人間へ感染することが問題となっている。このような、被処理水中及び処理水中に含まれている有機物を分解したり、繁殖した菌を除菌したりするために、オゾンを利用した分解、除菌方法が知られている(例えば特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平9-75917号公報
特公平6-59474号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された水処理システムでは、活性炭を利用した水浄化装置の効率的な逆洗浄方法について記載されている。記載のように、逆洗浄は水浄化装置の濾過材の復帰方法として有効であるが、一方で逆洗浄時の摩擦は濾過材の摩耗に繋がり、濾過材の寿命を低下させる一因でもある。
【0006】
また、特許文献2に開示された水処理システムでは、オゾン供給装置と、水浄化装置とを組み合わせることにより、有機物の分解及び除菌を行うことができる。一方でオゾンによる強力な酸化・分解反応は有機物のみでなく濾過材にも影響することが分かっている。特に活性炭を用いた水処理システムにおいては、酸化・分解反応によって濾過材が破損する恐れがあり、濾過材の寿命の低下に繋がる。
【0007】
そこで、本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、水浄化装置の濾過材洗浄による摩耗及び破損を低減し、濾過材の長寿命化及び交換頻度低減に寄与することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そして、この目的を達成するために、本発明に係る水浄化装置は、濾過材により被処理物を含む被処理水から被処理物を除去して浄水を生成する濾過部と、浄水中の被処理物濃度を測定する濃度測定部と、被処理水から浄水を生成する濾過モード及び濾過材の洗浄を行う洗浄モードの実行を制御する制御部と、を備え、制御部は、被処理物濃度の基準値を記憶する記憶部と、測定した被処理物濃度と基準値とを比較する被処理物比較部と、濾過モードにて生成された浄水の被処理物濃度が基準値以上の場合に濾過材の洗浄が必要な要洗浄状態と判定する判定部と、判定部にて要洗浄状態と判定された際に洗浄モードを実行
する洗浄実行部と、を備えるものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、濾過材洗浄による摩耗及び破損を低減し、濾過材の長寿命化及び交換頻度低減に寄与する水浄化装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の実施の形態1に係る水浄化装置の模式図である。
図2は、本発明の実施の形態1に係る制御部の構成を示すブロック図である。
図3は、本発明の実施の形態1に係る水浄化装置の動作を示したフローチャートである。
図4は、本発明の実施の形態1に係る濾過モードの模式図である。
図5は、本発明の実施の形態1に係る被処理水洗浄モードの模式図である。
図6は、本発明の実施の形態1に係るオゾン水洗浄モードの模式図である。
図7は、本発明の実施の形態2に係る水浄化装置の構成を示すブロック図である。
図8は、本発明の実施の形態2に係る水浄化装置の動作を示したフローチャートである。
図9は、本発明の実施の形態3に係る水浄化装置の動作を示したフローチャートである。
図10は、本発明の実施の形態3に係る水浄化装置の動作を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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