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公開番号2025115801
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2024010451
出願日2024-01-26
発明の名称伝送システム、送信装置、受信装置、伝送方法およびプログラム
出願人NTT株式会社,国立大学法人 東京大学
代理人個人,個人
主分類H04L 1/08 20060101AFI20250731BHJP(電気通信技術)
要約【課題】通信遅延を低減しつつ、信頼性の確保が可能な伝送技術を提供する。
【解決手段】伝送システムであって、送信装置1Aは、複数のフレームを含む伝送データを複製して、複製データを生成する複製部12と、前記複製データの各フレームの送信タイミングを、前記伝送データの対応するフレームの送信タイミングから所定時間、遅延させて、前記伝送データと前記複製データとを1つの伝送路で送信する送信調整部13と、を備え、受信装置1Bは、前記伝送路を介して前記伝送データと前記複製データとを受信する受信部21と、前記伝送データおよび前記複製データの各フレームに付与された、同じ送信順序を示すシーケンス番号に基づいて、シーケンス番号毎に前記伝送データのフレームまたは前記複製データのフレームを選択する選択部23と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
送信装置と受信装置とを備える伝送システムであって、
前記送信装置は、
複数のフレームを含む伝送データを複製して、複製データを生成する複製部と、
前記複製データの各フレームの送信タイミングを、前記伝送データの対応するフレームの送信タイミングから所定時間、遅延させて、前記伝送データと前記複製データとを1つの伝送路で送信する送信調整部と、を備え、
前記受信装置は、
前記伝送路を介して前記伝送データと前記複製データとを受信する受信部と、
前記伝送データおよび前記複製データの各フレームに付与された、同じ送信順序を示すシーケンス番号に基づいて、シーケンス番号毎に前記伝送データのフレームまたは前記複製データのフレームを選択する選択部と、を備える
伝送システム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記複製部は、前記伝送データの各フレームに送信順序を示す前記シーケンス番号を付与する
請求項1に記載の伝送システム。
【請求項3】
前記受信装置は、
通信履歴を用いてフレームロス率を算出し、前記フレームロス率に基づいて前記所定時間を算出し、前記送信装置に送信する算出部を備え、
前記送信装置の前記送信調整部は、算出された前記所定時間を用いて、前記複製データの各フレームの送信タイミングを遅延させる
請求項1に記載の伝送システム。
【請求項4】
前記受信装置は、
通信履歴から取得した通信品質と、前記受信装置のリソースの使用率とに基づいて前記所定時間を算出し、前記送信装置に送信する算出部を備え、
前記送信装置の前記送信調整部は、算出された前記所定時間を用いて、前記複製データの各フレームの送信タイミングを遅延させる
請求項1に記載の伝送システム。
【請求項5】
送信装置と受信装置とを備える伝送システムにおける送信装置であって、
複数のフレームを含む伝送データを複製して、複製データを生成する複製部と、
前記複製データの各フレームの送信タイミングを、前記伝送データの対応するフレームの送信タイミングから所定時間、遅延させて、前記伝送データと前記複製データとを1つの伝送路で前記受信装置に送信する調整部と、を備える
送信装置。
【請求項6】
送信装置と受信装置とを備える伝送システムにおける受信装置であって、
複数のフレームを含む伝送データと、前記伝送データを複製した複製データとを、1つの伝送路を介して、前記送信装置から受信する受信部と、
前記伝送データおよび前記複製データの各フレームに付与された、同じ送信順序を示すシーケンス番号に基づいて、シーケンス番号毎に前記伝送データのフレームまたは前記複製データのフレームを選択する選択部と、を備える
受信装置。
【請求項7】
送信装置と受信装置とを備える伝送システムが行う伝送方法であって、
前記送信装置は、
複数のフレームを含む伝送データを複製して、複製データを生成し、
前記複製データの各フレームの送信タイミングを、前記伝送データの対応するフレームの送信タイミングから所定時間、遅延させて、前記伝送データと前記複製データとを1つの伝送路で送信し、
前記受信装置は、
前記伝送路を介して前記伝送データと前記複製データとを受信し、
前記伝送データおよび前記複製データの各フレームに付与された、同じ送信順序を示すシーケンス番号に基づいて、シーケンス番号毎に前記伝送データのフレームまたは前記複製データのフレームを選択する
伝送方法。
【請求項8】
請求項5に記載の送信装置として、コンピュータを機能させるプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、伝送システム、送信装置、受信装置、伝送方法およびプログラムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
データの伝送単位であるフレーム(またはパケット)のロス(損失)が発生する環境において、信頼性を確保するために、ロスしたフレームを再送することで、信頼性を高める技術がある。しかしながら、フレームの再送は、フレームロス発生時の通信遅延が大きくなる。
【0003】
また、フレームに冗長フレームを付加して送信し、受信側でエラー訂正することで、フレームロスが発生しても冗長フレームを用いてロスしたフレームを復元し、信頼性を高める技術もある。この技術は、フレームロス発生時の通信遅延は小さいものの、フレームの信頼性(到達性)は比較的低い。
【0004】
通信遅延を低減しつつ、信頼性を確保するために、送信装置と受信装置との間に複数の伝送経路を用意し、同一のデータを複数経路で送信する技術がある(技術文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-102157号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1では、同一データを複数の伝送経路で送信するため、コストが高くなってしまうという課題がある。
【0007】
データの各フレームを複製して、1つの伝送経路で送信する方法も考えらえる。しかしながら、フレームロスはバースト的に連続して発生する場合があり、複製したフレームを送信しても、信頼性を確保できない場合がある。なお、バーストエラーは、通信装置における処理能力不足、帯域不足などにより発生する。
【0008】
本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであり、本開示の目的は、通信遅延を低減しつつ、信頼性の確保が可能な伝送技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本開示の一態様は、送信装置と受信装置とを備える伝送システムであって、前記送信装置は、複数のフレームを含む伝送データを複製して、複製データを生成する複製部と、前記複製データの各フレームの送信タイミングを、前記伝送データの対応するフレームの送信タイミングから所定時間、遅延させて、前記伝送データと前記複製データとを1つの伝送路で送信する送信調整部と、を備え、前記受信装置は、前記伝送路を介して前記伝送データと前記複製データとを受信する受信部と、前記伝送データおよび前記複製データの各フレームに付与された、同じ送信順序を示すシーケンス番号に基づいて、シーケンス番号毎に前記伝送データのフレームまたは前記複製データのフレームを選択する選択部と、を備える。
【0010】
本開示の一態様は、送信装置と受信装置とを備える伝送システムにおける送信装置であって、複数のフレームを含む伝送データを複製して、複製データを生成する複製部と、前記複製データの各フレームの送信タイミングを、前記伝送データの対応するフレームの送信タイミングから所定時間、遅延させて、前記伝送データと前記複製データとを1つの伝送路で前記受信装置に送信する調整部と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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