TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025117795
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2024012706
出願日
2024-01-31
発明の名称
樹脂組成物およびそれを用いた光学フィルム
出願人
東ソー株式会社
代理人
主分類
C08L
31/08 20060101AFI20250805BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】位相差特性に優れた樹脂組成物を用いた光学フィルムであって、高温下の貯蔵弾性率に優れた光学フィルムを提供する。
【解決手段】フマル酸ジエステル残基を含むフマル酸エステル系重合体と、環状シロキサン化合物または環状シラン化合物を含有する樹脂組成物。前記環状シロキサン化合物としては、オクタフェニルシクロテトラシロキサン、デカフェニルシクロペンタシロキサン、ドデカフェニルシクロヘキサシロキサン、ヘキサデカフェニルシクロオクタシロキサン等が挙げられ、前記環状シラン化合物としては、オクタフェニルシクロテトラシラン、デカフェニルシクロペンタシラン、ドデカフェニルシクロヘキサシラン、ヘキサデカフェニルシクロオクタシラン等が挙げられる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記一般式(1)で表されるフマル酸ジエステル残基を含むフマル酸エステル系重合体と、下記一般式(2)で示される環状シロキサン化合物または下記一般式(3)で示される環状シラン化合物を含有する樹脂組成物。
JPEG
2025117795000008.jpg
63
67
(式中、R
1
及びR
2
はそれぞれ独立して炭素数1~12である直鎖状、分岐状アルキル基、又は炭素数3~6である環状アルキル基からなる群の1種を示す)
JPEG
2025117795000009.jpg
52
65
(式中、mは4~20の整数を示す。)
JPEG
2025117795000010.jpg
55
58
(式中、nは4~20の整数を示す。)
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
一般式(1)で表されるフマル酸ジエステル残基が、フマル酸ジメチル残基、フマル酸ジエチル残基、フマル酸ジイソプロピル残基、フマル酸ジ-tert-ブチル残基、フマル酸ジ-n-ブチル残基、フマル酸ジ-sec-ブチル残基、フマル酸イソブチル残基、フマル酸ジペンチル残基、フマル酸ジイソペンチル残基、フマル酸ジ-sec-ペンチル残基、フマル酸ジ-tert-ペンチル残基、フマル酸ジ-sec-ヘキシル残基、フマル酸ジ-tert-ヘキシル残基、フマル酸ジ-sec-イソアミル残基、フマル酸ジネオペンチル残基、フマル酸ジ-tert-ペンチル残基、フマル酸ジ-2-エチルヘキシル残基、フマル酸ジシクロプロピル残基、フマル酸ジシクロブチル残基、フマル酸ジシクロペンチル残基及びフマル酸ジシクロヘキシル残基から選ばれる少なくとも1種類以上のフマル酸ジエステル残基であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記一般式(2)で示される環状シロキサン化合物が、オクタフェニルシクロテトラシロキサン、デカフェニルシクロペンタシロキサン、ドデカフェニルシクロヘキサシロキサン、ヘキサデカフェニルシクロオクタシロキサンからなる群の1種である請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記一般式(3)で示される環状シラン化合物が、オクタフェニルシクロテトラシラン、デカフェニルシクロペンタシラン、ドデカフェニルシクロヘキサシラン、ヘキサデカフェニルシクロオクタシランからなる群の1種である請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記一般式(1)で表されるフマル酸ジエステル残基を含むフマル酸エステル系重合体を80重量%以上99.9重量%以下、前記一般式(2)で示される環状シロキサン化合物または前記一般式(3)で示される環状シラン化合物0.1~20重量%を含有する請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の樹脂組成物を含む光学フィルム。
【請求項7】
下記式(a)で示される面外位相差(Rth)が、-700~0nmである請求項6に記載の光学フィルム。
Rth=[(nx+ny)/2-nz]×d (a)
(式中、nxはフィルム面内の進相軸方向の屈折率を示し、nyはフィルム面内の遅相軸
方向の屈折率を示し、nzはフィルム面外の屈折率を示し、dはフィルム厚みを示す。)
【請求項8】
180℃における貯蔵弾性率が1.25×10
8
Pa以上である請求項6に記載の光学フィルム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は光学材料として好適な樹脂組成物に関するものである。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
液晶ディスプレイは、マルチメディア社会における最も重要な表示デバイスとして、携帯電話、コンピューター用モニター、ノートパソコン、テレビまで幅広く使用されている。液晶ディスプレイに用いられる偏光板には、正面や斜めから見た場合のコントラスト向上、色調の補償等の表示特性向上のため多くの光学フィルムが用いられている。
【0003】
偏光板関係の光学フィルムで代表的なものとして、位相差フィルムを挙げることができる。位相差フィルムは液晶表示装置、タッチパネルや有機ELの反射防止層として用いられる。
【0004】
従来の位相差フィルムとしては、ポリカーボネートや環状ポリオレフィンが使用されており、これらの高分子はいずれも正の複屈折を有する高分子である。ここで、複屈折の正負は以下に示すように定義される。
【0005】
延伸、コーターによる流延等で分子配向した高分子フィルムの光学異方性は、フィルム面内の進相軸方向(最も屈折率の小さい方向)の屈折率をnx、それと直交するフィルム面内方向(遅相軸)の屈折率をny、フィルムの厚み方向(フィルム面外の垂直方向)の屈折率をnzとした屈折率楕円体で表すことができる。
【0006】
つまり、負の複屈折を有する高分子の一軸延伸では延伸軸方向の屈折率が小さく(進相軸:延伸方向)、正の複屈折を有する高分子の一軸延伸では延伸軸方向と直交する軸方向の屈折率が小さい(進相軸:延伸方向と直交方向)。
【0007】
多くの高分子は正の複屈折性を有する。負の複屈折を有する高分子としてはアクリル樹脂やポリスチレンがあるが、アクリル樹脂は位相差の発現性が小さく、位相差フィルムとしての特性は十分でない。ポリスチレンは、位相差の波長依存性が大きいといった光学特性上の課題、耐熱性が低いといった実用上の課題、室温領域での光弾性係数が大きくわずかな応力で位相差が変化するなど位相差の安定性の課題があり現状用いられていない。
【0008】
このような負の複屈折を示す位相差フィルムに対して市場の要求が強い。上記要求特性に対し、種々の負の複屈折を示す位相差フィルムが開発されている。
【0009】
負の複屈折を示し、厚み方向の屈折率が高い光学フィルムとして、特許文献1、2のフマル酸エステル樹脂が提案されている。
【0010】
フマル酸エステル系重合体と特定のシリコーン樹脂を含有する樹脂組成物が提案されている(例えば特許文献3参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
東ソー株式会社
自動分析装置
1日前
東ソー株式会社
ウェアラブルセンサ
9日前
東ソー株式会社
アクチノイド吸着剤
1か月前
東ソー株式会社
樹脂組成物および蓋材
23日前
東ソー株式会社
樹脂組成物および蓋材
23日前
東ソー株式会社
二酸化炭素分離回収液
1か月前
東ソー株式会社
タンパク質の発現方法
15日前
東ソー株式会社
土木用注入薬液組成物
9日前
東ソー株式会社
撮像素子用光電変換素子
1か月前
東ソー株式会社
芳香族化合物の製造方法
15日前
東ソー株式会社
改変された炭酸脱水酵素
1か月前
東ソー株式会社
土質安定化注入薬液組成物
1か月前
東ソー株式会社
土質安定化注入薬液組成物
1か月前
東ソー株式会社
温度応答性ビーズの製造方法
17日前
東ソー株式会社
pH応答性マイクロキャリア
29日前
東ソー株式会社
二酸化炭素分離用アミン組成物
1か月前
東ソー株式会社
クロマトグラムの形状判定方法
1か月前
東ソー株式会社
導電性高分子溶液及びその用途
1か月前
東ソー株式会社
イソシアネート化合物の製造方法
1か月前
東ソー株式会社
組成物、樹脂用添加剤及び樹脂発泡体
1か月前
東ソー株式会社
クロロスルホン化プロピレン系重合体
1か月前
東ソー株式会社
検査カートリッジの判定方法及び装置
2か月前
東ソー株式会社
塩化ビニル樹脂用接着剤及び接着構造体
15日前
東ソー株式会社
リチウム電池用封口板およびその製造方法
2か月前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質の製造方法
15日前
東ソー株式会社
樹脂組成物およびそれを用いた光学フィルム
1か月前
東ソー株式会社
N-アルキルマレイミド系共重合体の製造方法
26日前
東ソー株式会社
改変したトリ骨髄芽細胞腫ウイルス逆転写酵素
1か月前
東ソー株式会社
温度応答性マイクロキャリアを用いた拡大培養方法
1か月前
東ソー株式会社
免疫抑制剤を特異的に認識する抗体及びその製造方法
1か月前
東ソー株式会社
ポリエチレン組成物及び二軸延伸ポリエチレンフィルム
1か月前
東ソー株式会社
有機変性粘土粒子及びそれを含むポリエチレン製造用触媒
1か月前
東ソー株式会社
プラスチック廃棄物を含む樹脂組成物およびそれからなるフィルム
1か月前
東ソー株式会社
光電変換素子用材料、縮合環化合物の製造方法、及び縮合環化合物
1か月前
東ソー株式会社
ポリエチレン樹脂組成物、およびそれよりなるフィルムおよび医療容器
1か月前
東ソー株式会社
粉末及びその製造方法
1か月前
続きを見る
他の特許を見る