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公開番号
2025122503
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-21
出願番号
2024018045
出願日
2024-02-08
発明の名称
有機変性粘土粒子及びそれを含むポリエチレン製造用触媒
出願人
東ソー株式会社
代理人
主分類
C08F
4/6592 20060101AFI20250814BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】 ポリエチレンに代表さるポリオレフィン、重合体の重合中のファウリングを抑制し、加工性に優れた重合体を効率良く製造可能な重合触媒用活性剤、重合触媒に適した新規な有機変性粘土粒子、それを含むポリエチレン製造用触媒に関するものである。
【解決手段】 有機脂肪族基を有する有機変性粘土の粒子であり、a)レーザー回折・散乱式粒度分布測定によるメジアン径及びモード径が10μm以上20μm以下、b)レーザー回折・散乱式粒度分布測定による5μm以下及び33μm以上の粒子の割合がそれぞれ5体積%以下、である有機変性粘土粒子。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
有機変性基として下記一般式(1)で表される有機脂肪族基を有する有機変性粘土の粒子であり、a)レーザー回折・散乱式粒度分布測定によるメジアン径及びモード径が10μm以上20μm以下、b)レーザー回折・散乱式粒度分布測定による5μm以下及び33μm以上の粒子の割合がそれぞれ5体積%以下であることを特徴とする有機変性粘土粒子。
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2025122503000012.jpg
42
93
(式中、R
1
、R
2
、R
3
は各々独立して炭素数1~30の飽和アルキル基、炭素数2~30の不飽和アルキル基、炭素数1~30のアルコキシ基、炭素数1~30のアルキルアミノ基、炭素数1~30のアルキルシリル基、炭素数2~30のアルコキシアルキレン基、炭素数3~30のジアルキルアミノアルキレン基、炭素数4~30のトリアルキルシリルアルキレン基であり、かつR
1
、R
2
、R
3
のうち少なくとも1つが炭素数10以上の飽和アルキル基もしくは不飽和アルキル基であり、M
1
は周期表第15族の原子である。)
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
メジアン径とモード径の差が±5μmの範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の有機変性粘土粒子。
【請求項3】
さらに無機塩としてピロリン酸塩及び/またはエチドロン酸塩を含む有機変性粘土の粒子であることを特徴とする請求項1に記載の有機変性粘土粒子。
【請求項4】
無機塩を重量割合として0.1重量%以上10重量%以下含むことを特徴とする請求項3に記載の有機変性粘土粒子。
【請求項5】
請求項1に記載の有機変性粘土粒子であることを特徴とする重合触媒用活性剤。
【請求項6】
遷移金属化合物の活性剤であって、シングルサイト重合触媒用であることを特徴とする請求項5に記載の重合触媒用活性剤。
【請求項7】
下記一般式(2)または(3)で表される遷移金属化合物、
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39
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45
92
[式中、M2及びM3はチタン原子、ジルコニウム原子またはハフニウム原子であり、Xは各々独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~20の炭化水素基、炭素数1~20のアルコキシ基、炭素数1~20のアルキルアミノ基、炭素数1~20のアルキルシリル基、炭素数2~20のアルコキシアルキレン基、炭素数3~20のジアルキルアミノアルキレン基、炭素数4~20のトリアルキルシリルアルキレン基であり、R4及びR5は下記一般式(4)で示されるシクロペンタジエニル基または下記一般式(5)で示されるインデニル基であり、
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52
93
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66
117
(式中、R9~R12およびR13~R18は各々独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~20の炭化水素基、炭素数1~20のアルキルアミノ基、炭素数1~20のアルキルシリル基、炭素数2~20のアルコキシアルキレン基、炭素数3~20のジアルキルアミノアルキレン基、炭素数4~20のトリアルキルシリルアルキレン基である。)
R3及びR8は上記一般式(5)で示されるインデニル基または下記一般式(6)で示されるありフルオレニル基であり、
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2025122503000017.jpg
62
129
(式中、R19~R26は各々独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~20の炭化水素基、炭素数1~20のアルキルアミノ基、炭素数6~30のアリールアミノ基、炭素数7~30アリールアルキルアミノ基、炭素数1~20のアルキルシリル基、炭素数2~20のアルコキシアルキレン基、炭素数3~20のジアルキルアミノアルキレン基、炭素数4~20のトリアルキルシリルアルキレン基である。)
R6は、下記一般式(7)または下記一般式(8)で示されるR4とR7の架橋単位であり、
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2025122503000018.jpg
46
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2025122503000019.jpg
50
68
(式中、R27~R28およびR29~R30は各々独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~30の炭化水素基、炭素数1~20のアルコキシ基、炭素数1~20のアルキルアミノ基、炭素数1~20のアルキルシリル基、炭素数2~20のアルコキシアルキレン基、炭素数3~20のジアルキルアミノアルキレン基、炭素数4~20のトリアルキルシリルアルキレン基であり、M4はケイ素原子、ゲルマニウム原子または錫原子である。)
lは1~5の整数である。]
請求項5に記載の重合触媒用活性剤、及び、有機アルミニウム化合物を含むことを特徴とするポリエチレン製造用触媒。
【請求項8】
前記有機アルミニウム化合物が、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ-n-プロピルアルミニウム、トリ-iso-プロピルアルミニウム、トリ-n-ブチルアルミニウム、トリ-iso-ブチルアルミニウム及びトリ-tert-ブチルアルミニウムから選択される1種以上であることを特徴とする請求項7に記載のポリエチレン製造用触媒。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な有機変性粘土粒子に関するものであり、中でも超高分子量ポリエチレンをはじめとするポリエチレン、ポリオレフィン等を製造するのに適した重合触媒用活性剤として期待されるものであり、特にポリエチレンに代表さるポリオレフィンの重合中、後に発生しやすいファウリング、帯電を抑制し、加工性に優れた重合体を高活性で製造可能な重合触媒用活性剤及びそれを含むポリエチレン製造用触媒に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、環境問題から自動車の駆動方式が内燃機関からリチウムイオン電池へ移行しつつあり、リチウムイオン電池のセパレータとして使用される超高分子量ポリエチレンの需要が高まっている。しかし、チーグラー触媒から製造される超高分子量ポリエチレンの成形体は機械的強度が不十分であるため、メタロセン錯体である遷移金属化合物からなる触媒(以下、シングルサイト触媒と略すこともある。)を用いて分子量分布の狭い超高分子量ポリエチレンを製造すること(例えば特許文献1参照。)が提案されている。
【0003】
超高分子量ポリエチレンは、加工メーカーに粉体として供給されるため、ポリエチレンの粉体性能、例えば嵩密度、粒径、粒度分布等が重要である。特に超高分子量ポリエチレン粒子中に微小粒子が多く含まれると粉塵爆発の恐れがあるため、微小粒子の比率を極力下げる必要がある。そこでこれらを改善するため、メタロセン錯体、球状の有機変性粘土、有機アルミニウムからなる触媒(例えば特許文献2参照。)が提案されている。
【0004】
また、重合触媒用活性剤としては、狭分子量分布かつ狭粒度分布のエチレン重合体粒子を高活性で製造することを可能とする、特定の粒子径、特定の円形度の比率、特定の比表面積を有する有機変性粘土粒子である重合触媒用活性剤(例えば特許文献3参照。)、特定の粒子径分布を有する二峰性の有機変性粘土粒子である重合触媒用活性化剤(例えば特許文献4参照。)、等が提案されている。
【0005】
一方、ポリエチレンパウダーは摩擦により帯電しやすく、サイロや加工機のホッパーへの付着あるいは重合中における反応器壁面や攪拌翼へのファウリングが懸念されることから、帯電防止剤を触媒に添加して重合すること(例えば特許文献5参照。)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2015-34287号公報
特開2018-145402号公報
特開2023-117554号公報
特開2023-117555号公報
特開2017-141350号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1に提案の触媒については、得られるエチレン系重合体の粉体性能に関しては検討されておらず、特許文献2に提案の触媒については、微小粒子の抑制という点においてはその効果の見られるものではあったが、触媒性能の1つである触媒活性という点では改良の余地があるものであった。また、特許文献3,4に提案の重合触媒用活性剤は、重合触媒の活性化という点においては効果の見られるものであったが、重合反応中、又はその後における重合体粒子の帯電、ファウリング、更にそれらによる生産性という点においては検討のなされていないものであった。更に特許文献5に提案の帯電防止剤を含むメタロセン触媒は活性が低下するという問題点があった。
【0008】
そこで、本発明は、高活性かつ重合中または重合後に生じる帯電付着が少ないポリエチレン粒子に代表される重合体粒子の製造を可能とし、触媒用成分としても期待される有機変性粘土粒子、更には重合触媒を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、特定の粒径及び粒度分布を有する有機変性粘土粒子が高活性で、帯電付着が少なく、かつ加工性に優れた重合体粒子を生産性良く製造可能な重合触媒用の活性剤となること、特にメタロセン錯体、有機アルミニウム化合物を共に含むポリエチレン製造用触媒が優れたものとなることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0010】
すなわち、本発明は、有機変性基として下記一般式(1)で表される有機脂肪族基を有する有機変性粘土の粒子であり、a)レーザー回折・散乱式粒度分布測定によるメジアン径及びモード径が10μm以上20μm以下、b)レーザー回折・散乱式粒度分布測定による5μm以下及び33μm以上の粒子の割合がそれぞれ5体積%以下であることを特徴とする有機変性粘土粒子に関するものである。
(【0011】以降は省略されています)
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