TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025119358
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-14
出願番号2024014215
出願日2024-02-01
発明の名称水生生物付着促進剤
出願人共同印刷株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類A01G 33/00 20060101AFI20250806BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】水辺の環境を、所望の藻類及び水生動物の付着に適したものとすることが可能な、水生生物の付着促進効果を示す薬剤を提供すること。
【解決手段】希土類フェライトを含み、水生無脊椎動物及び藻類から選択される水生生物の選択的付着のために用いられる、水生生物付着促進剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
希土類フェライトを含み、
水生無脊椎動物及び藻類から選択される水生生物の選択的付着のために用いられる、
水生生物付着促進剤。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記希土類フェライトが、下記式(1):
Ln
2x
Fe
2(1-x)


(1)
(式(1)中、Lnは、ランタン、プラセオジム、ネオジム、及びイットリウムからなる群より選択される希土類元素であり、xは、0.50以上1.00未満の数である。)
で表される組成を有する、請求項1に記載の水生生物付着促進剤。
【請求項3】
前記式(1)中のxが0.65以上0.85以下の数である、請求項2に記載の水生生物付着促進剤。
【請求項4】
前記希土類フェライトがランタンフェライトである、請求項1に記載の水生生物付着促進剤。
【請求項5】
前記式(1)中のLnがランタンである、請求項2に記載の水生生物付着促進剤。
【請求項6】
前記水生無脊椎動物が、海綿動物、扁形動物、環形動物、触手動物、軟体動物、節足動物、原索動物、及び刺胞動物から選択される1種又は2種以上である、請求項1~5のいずれか一項に記載の水生生物付着促進剤。
【請求項7】
前記藻類が緑藻類である、請求項1~5のいずれか一項に記載の水生生物付着促進剤。
【請求項8】
請求項1~5のいずれか一項に記載の水生生物付着促進剤、及び水生無脊椎動物忌避剤を含む、藻類付着促進組成物。
【請求項9】
前記水生無脊椎動物忌避剤が、有機錫化合物、亜酸化銅、亜鉛ピリチオン、銅ピリチオン、有機窒素化合物、ホウ素化合物、フッ素原子含有ポリマー、及びシリコーン樹脂から選択される1種又は2種以上である、請求項8に記載の藻類付着促進組成物。
【請求項10】
前記藻類が緑藻類である、請求項8に記載の藻類付着促進組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水生生物付着促進剤に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
藻場は、海水の浄化に寄与し、海岸線を保全する等の機能を有する。藻場は、また、多種多様な水生動物の生存場所となり、海岸及び近海の環境の維持に大きな役割を果たしている。
【0003】
しかしながら、近年、沿岸地域の開発、「磯焼け」等により、藻場が急速に減少しつつある。開発に起因する藻場の減少原因は、例えば、埋め立て、海水の透明度の低下、海への化学物質の流入等である。「磯焼け」とは、海流の変化による水温の変化、湧昇流の減少による栄養塩濃度の低下等が原因となって、藻類の生産力が低下することをいう。
【0004】
減少した藻場、及び藻を摂食する水生動物を再生させるために、種々の取り組みがなされている。例えば、特許文献1には、アンカー杭と、アンカー杭の上部に装着された腕部と、腕部に取り付けられた人工海藻とから成る、人工藻場育成装置が提案されている。特許文献2には、海中又は海底に設置された延縄に、生分解性プラスチックを裁断した人工浮藻を固定して成る、延縄式人工浮藻が提案されている。
【0005】
一方、船舶、護岸、漁網等の分野では、藻の発生を防止する必要がある。このような目的のために、特許文献3では、特定の組成を有する希土類フェライトに防藻効果があることが報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2011-135828号公報
特開2005-237357号公報
国際公開第2021/193644号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1及び2の技術は、藻場が生成し得る環境を人工的に整えた後は、藻場の再生を海の自然治癒力に委ねるものである。この場合、再生される藻場は、必ずしも当該地域の目的に適うものになるとは限らない。
【0008】
本発明の目的は、藻場を含む水辺の環境を、所望の藻類及び水生動物の付着に適したものとすることが可能な、水生生物の付着促進効果を示す薬剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は以下のとおりである。
【0010】
《態様1》希土類フェライトを含み、
水生無脊椎動物及び藻類から選択される水生生物の選択的付着のために用いられる、
水生生物付着促進剤。
《態様2》前記希土類フェライトが、下記式(1):
Ln
2x
Fe
2(1-x)


(1)
(式(1)中、Lnは、ランタン、プラセオジム、ネオジム、及びイットリウムからなる群より選択される希土類元素であり、xは、0.50以上1.00未満の数である。)
で表される組成を有する、態様1に記載の水生生物付着促進剤。
《態様3》前記式(1)中のxが0.65以上0.85以下の数である、態様2に記載の水生生物付着促進剤。
《態様4》前記希土類フェライトがランタンフェライトである、態様1に記載の水生生物付着促進剤。
《態様5》前記式(1)中のLnがランタンである、態様2に記載の水生生物付着促進剤。
《態様6》前記水生無脊椎動物が、海綿動物、扁形動物、環形動物、触手動物、軟体動物、節足動物、原索動物、及び刺胞動物から選択される1種又は2種以上である、態様1~5のいずれか一項に記載の水生生物付着促進剤。
《態様7》前記藻類が緑藻類である、態様1~5のいずれか一項に記載の水生生物付着促進剤。
《態様8》態様1~5のいずれか一項に記載の水生生物付着促進剤、及び水生無脊椎動物忌避剤を含む、藻類付着促進組成物。
《態様9》前記水生無脊椎動物忌避剤が、有機錫化合物、亜酸化銅、亜鉛ピリチオン、銅ピリチオン、有機窒素化合物、ホウ素化合物、フッ素原子含有ポリマー、及びシリコーン樹脂から選択される1種又は2種以上である、態様8に記載の藻類付着促進組成物。
《態様10》前記藻類が緑藻類である、態様8に記載の藻類付着促進組成物。
《態様11》前記藻類が緑藻類である、態様9に記載の藻類付着促進組成物。
《態様12》態様1~5のいずれか一項に記載の水生生物付着促進剤を含む、水生生物付着促進塗料。
《態様13》態様1~5のいずれか一項に記載の水生生物付着促進剤を含む、水生生物付着促進物品。
《態様14》態様1~5のいずれか一項に記載の水生生物付着促進剤、及び水生無脊椎動物忌避剤を含む、藻類付着促進塗料。
《態様15》態様1~5のいずれか一項に記載の水生生物付着促進剤、及び水生無脊椎動物忌避剤を含む、藻類付着促進物品。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

共同印刷株式会社
包装用積層体
1か月前
共同印刷株式会社
水生生物付着促進剤
4日前
個人
ルアー
13日前
個人
播種装置
10日前
個人
プランターセット
17日前
個人
生命力近親交配方法
17日前
個人
獣捕獲罠装置
20日前
個人
養殖システム
5日前
個人
ペット用オムツカバー
24日前
井関農機株式会社
作業車両
3日前
株式会社シマノ
釣竿
6日前
株式会社シマノ
釣竿
24日前
株式会社アテックス
草刈機
25日前
個人
植物栽培装置
26日前
個人
漁業支援装置及び方法
11日前
ウエダ産業株式会社
切断装置
6日前
株式会社フルトン
水中捕捉装置
25日前
株式会社パクマケ
植栽用遮光板
1か月前
鹿島建設株式会社
レインガーデン
14日前
株式会社泰
愛玩動物用タワー家具
27日前
個人
害虫捕獲、解放及び駆除装置
20日前
個人
落口枡用取付部材及び落口枡
14日前
OTIS株式会社
ルアー用スカート
10日前
株式会社ササキコーポレーション
農作業機
12日前
株式会社クボタ
水田作業機
17日前
株式会社和コーポレーション
肥料散布機
24日前
株式会社クボタ
圃場作業機
5日前
個人
ペット搬送用バッグの開放部カバー
25日前
株式会社シマノ
ルアー
12日前
株式会社タカミヤ
台車用レール構造
11日前
株式会社Personal AI
反射光拡散装置
17日前
株式会社シマノ
ルアー
25日前
有限会社小阪組
切り株処理方法及び積層体
21日前
浙江家楽蜜園藝科技有限公司
水稲の栽培方法
25日前
グローブライド株式会社
魚釣用リール
19日前
第一精工株式会社
釣り糸の張力付与装置
18日前
続きを見る