TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025121042
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-19
出願番号2024016206
出願日2024-02-06
発明の名称加工装置
出願人株式会社ディスコ
代理人弁理士法人東京アルパ特許事務所
主分類H01L 21/304 20060101AFI20250812BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】スピンナテーブルが装着されているか否かを含め、ウェーハの径に対して適正なサイズの搬送パッドとスピンナテーブルの組み合わせが設定されているか否かを簡単且つ短時間に判断すること。
【解決手段】加工装置1の搬送ユニット60は、吸引路63と、該吸引路63の圧力を測定する圧力計65と、搬送パッド62を水平方向に移動させる水平移動機構66と、搬送パッド62を垂直方向に移動させる昇降機構67を備え、制御部70は、スピンナテーブル41の保持面41aの中心と搬送パッド62の吸引面62aの中心とを水平方向に所定距離εだけオフセットさせた状態で、搬送パッド62の吸引面62aをスピンナテーブル41の保持面41aに接触させ、吸引源64で搬送パッド62の吸引面62aを吸引したときに圧力計65によって測定される圧力値に基づいて、スピンナテーブル41と搬送パッド62のサイズによる組み合わせパターンを判定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ウェーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウェーハを加工する加工ユニットと、回転軸に着脱可能に装着されたスピンナテーブルの上面の保持面に吸引保持されたウェーハに洗浄水を供給して該ウェーハを洗浄するスピンナ洗浄ユニットと、搬送パッドの下面の吸引面でウェーハを吸引保持して前記チャックテーブルから前記スピンナテーブルに該ウェーハを搬送する搬送ユニットと、制御部を備える加工装置であって、
前記搬送ユニットは、
前記吸引面と吸引源とを接続する吸引路と、
該吸引路の圧力を測定する搬送圧力計と、
前記搬送パッドを水平方向に移動させる水平移動機構と、
前記搬送パッドを垂直方向に移動させる昇降機構と、を備え、
前記スピンナ洗浄ユニットは、
前記保持面と吸引源とを接続する吸引路と、
該吸引路の圧力を測定するスピンナ圧力計と、を備え、
前記制御部は、
前記保持面の中心と前記吸引面の中心とを水平方向に所定距離だけオフセットさせた状態で、前記吸引面を前記保持面に接触させ、前記吸引源で前記吸引面を吸引したときに前記搬送圧力計によって測定される圧力値、または前記吸引源で前記保持面を吸引したときに前記スピンナ圧力計によって測定される圧力値が、前記スピンナテーブルと前記搬送パッドのサイズによる組み合わせパターンごとに予め設定された所定の圧力バンドに入ったことによって前記組み合わせパターンを判定することを特徴とする加工装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記搬送ユニットは、前記搬送パッドの吸引面のサイズを認識するサイズ認識部をさらに備え、
前記制御部は、前記スピンナテーブルと前記搬送パッドのサイズによる組み合わせパターンごとに、前記圧力バンドよりも範囲を狭めた検知バンドを設定することを特徴とする請求項1記載の加工装置。
【請求項3】
前記搬送圧力計によって測定された圧力値、および前記スピンナ圧力計で測定された圧力値が、前記圧力バンドまたは前記検知バンドに入らないとき、前記スピンナテーブルが装着されていないと判断するスピンナテーブル有無判断部を備えていることを特徴とする請求項1または2記載の加工装置。
【請求項4】
ウェーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウェーハを加工する加工ユニットと、回転軸に着脱可能に装着されたスピンナテーブルの上面の保持面に吸引保持されたウェーハに洗浄水を供給して該ウェーハを洗浄するスピンナ洗浄ユニットと、搬送パッドの下面の吸引面でウェーハを吸引保持して前記チャックテーブルから前記スピンナテーブルにウェーハを搬送する搬送ユニットと、制御部を備える加工装置であって、
前記搬送ユニットは、
前記吸引面と吸引源とを接続する吸引路と、
該吸引路の圧力を測定する搬送圧力計と、
前記搬送パッドを水平方向に移動させる水平移動機構と、
前記搬送パッドを垂直方向に移動させる昇降機構と、を備え、
前記スピンナ洗浄ユニットは、
前記保持面と吸引源とを接続する吸引路と、
該吸引路の圧力を測定するスピンナ圧力計と、を備え、
前記制御部は、
前記保持面の中心と前記吸引面の中心とを同一軸上に配置させた状態で、前記搬送パッドを所定量だけ下降させ、前記吸引源で前記吸引面を吸引したときに前記搬送圧力計によって測定される圧力値、または前記吸引源で前記保持面を吸引したときに前記スピンナ圧力計によって測定される圧力値が、所定の圧力値に達している場合には、前記スピンナテーブルの取り付けが正常ではないと判断し、前記所定の圧力値に達していない場合には、前記スピンナテーブルの取り付けが正常であると判断する、
ことを特徴とする加工装置。
【請求項5】
前記搬送パッドの所定の下降量は、正常に取り付けられた前記スピンナテーブルと該搬送パッドとの間に所定の隙間が形成される値に設定されることを特徴とする請求項4記載の加工装置。
【請求項6】
前記隙間は、0.1mm~1.0mmに設定されることを特徴とする請求項5記載の加工装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、加工されたウェーハを吸引保持してチャックテーブルからスピンナ洗浄ユニットへと搬送する搬送ユニットを備える加工装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
各種電子機器に用いられるICやLSIなどの半導体デバイスの製造工程においては、半導体デバイスの小型化と軽量化のために、ウェーハの裏面が研削装置によって研削されて該ウェーハが所定の厚みまで薄化されている。そして、研削装置によって研削されたウェーハは、搬送ユニットの搬送パッドによって吸引保持されてスピンナ洗浄ユニットへと搬送され、表面に付着した研削屑がスピンナ洗浄装置における洗浄水の噴射によって除去される。
【0003】
ところで、スピンナ洗浄ユニットにおいては、ウェーハのサイズが変更されたときには、スピンナテーブルをウェーハの径に対応したサイズのものに交換するようにしている。但し、研削後のウェーハの厚みによっては、該ウェーハの外周側をスピンナテーブルによって保持する必要がない場合もある。このため、スピンナテーブルの交換は、必要に応じて作業者が行うようにしている。
【0004】
しかしながら、スピンナテーブルの交換に際して、ウェーハのサイズに対応した適切なスピンナテーブルが装着されない場合や、新たなスピンナテーブルの装着を忘れてしまうことがあり、このようなことに気づかぬままスピンナ洗浄ユニットを稼働させると、ウェーハの破損を招くなどの問題が発生する。
【0005】
そこで、特許文献1には、洗浄が終了したウェーハを保持してスピンナテーブルからカセットへと搬送するロボットハンドに設けられたウェーハ検出センサを用いてスピンナテーブルが装着されているか否か、或いは適正なサイズのスピンナテーブルが装着されているか否かを光学的に検知するようにした研削装置が提案されている。具体的には、ロボットハンドの吸着面の高さ位置とスピンナテーブルの保持面の高さ位置とが一致する場合において昇降手段が認識するロボットハンドの高さ位置を高さ記憶手段に記憶しておく。そして、例えば、スピンナテーブルが装着されているか否かをチェックする際には、ロボットハンドに設けられたウェーハ検出センサを、高さ記憶手段に記憶されている高さ位置まで下降させ、該ウェーハ検出センサがスピンナテーブルで反射した光を受光したためにONとなったときには、スピンナテーブルが装着されているものと判断し、ウェーハ検出センサが反射光を受光しないためにOFFとなったときには、スピンナテーブルが装着されていないものと判断する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-140450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1において提案された研削装置においては、ロボットハンドの吸着面がスピンナテーブルの保持面に接触するまで該ロボットハンドを下降させ、ロボットハンドの接触面とスピンナテーブルの保持面の高さ位置が一致するときのロボットハンドの高さを記憶するようにしているため、スピンナテーブルが装着されているか否かの判断に多くの手間と時間を要するという問題がある。また、ウェーハの径に応じてスピンナテーブルの保持面の高さが異なる場合には、個々のスピンナテーブルごとに前記工程を実施し、ロボットハンドの接触面とスピンナテーブルの保持面の高さ位置が一致するときのロボットハンドの高さをスピンナテーブルごとに記憶する必要がある。
【0008】
さらに、特許文献1において提案された研削装置においては、ウェーハの径に対して適正なサイズのスピンナテーブルが装着されているか否かの判断を、進退手段によってウェーハ検出センサの径方向位置を調整することによって行っているため、その判断に多くの手間と時間を要するという問題がある。
【0009】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、その目的は、スピンナテーブルが装着されているか否か及び正常に装着されているか否かを含め、ウェーハの径に対して適正なサイズの搬送パッドとスピンナテーブルの組み合わせが設定されているか否かを簡単且つ短時間に判断することができる加工装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1発明は、ウェーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウェーハを加工する加工ユニットと、回転軸に着脱可能に装着されたスピンナテーブルの上面の保持面に吸引保持されたウェーハに洗浄水を供給して該ウェーハを洗浄するスピンナ洗浄ユニットと、搬送パッドの下面の吸引面でウェーハを吸引保持して前記チャックテーブルから前記スピンナテーブルに該ウェーハを搬送する搬送ユニットと、制御部を備える加工装置であって、前記搬送ユニットは、前記吸引面と吸引源とを接続する吸引路と、該吸引路の圧力を測定する搬送圧力計と、前記搬送パッドを水平方向に移動させる水平移動機構と、前記搬送パッドを垂直方向に移動させる昇降機構と、を備え、前記スピンナ洗浄ユニットは、前記保持面と吸引源とを接続する吸引路と、該吸引路の圧力を測定するスピンナ圧力計と、を備え、前記制御部は、前記保持面の中心と前記吸引面の中心とを水平方向に所定距離だけオフセットさせた状態で、前記吸引面を前記保持面に接触させ、前記吸引源で前記吸引面を吸引したときに前記搬送圧力計によって測定される圧力値、または前記吸引源で前記保持面を吸引したときに前記スピンナ圧力計によって測定される圧力値が、前記スピンナテーブルと前記搬送パッドのサイズによる組み合わせパターンごとに予め設定された所定の圧力バンドに入ったことによって前記組み合わせパターンを判定することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

株式会社ディスコ
加工装置
今日
株式会社ディスコ
加工装置
7日前
株式会社ディスコ
固定構造
10日前
株式会社ディスコ
加工装置
9日前
株式会社ディスコ
加工装置
9日前
株式会社ディスコ
支持基板
8日前
株式会社ディスコ
研削装置
3日前
株式会社ディスコ
気液分離配管
14日前
株式会社ディスコ
薬液管理方法
2日前
株式会社ディスコ
基板の製造方法
7日前
株式会社ディスコ
ブレード着脱具
8日前
株式会社ディスコ
基板の接合方法
6日前
株式会社ディスコ
基板の製造方法
6日前
株式会社ディスコ
ウェーハの分割方法
7日前
株式会社ディスコ
切削方法及び切削装置
3日前
株式会社ディスコ
研削ホイール着脱治具
9日前
株式会社ディスコ
加工装置及び加工方法
2日前
株式会社ディスコ
砥石及び研削ホイール
今日
株式会社ディスコ
剥離装置及び剥離方法
15日前
株式会社ディスコ
処理装置、及び、処理方法
9日前
株式会社ディスコ
処理装置のメンテナンス方法
9日前
株式会社ディスコ
チャックテーブル及びハーフカット方法
9日前
株式会社ディスコ
研磨装置、及びSiCウェーハの研磨方法
10日前
株式会社ディスコ
複数のチップの製造方法及びレーザー加工方法
今日
個人
雄端子
16日前
個人
後付地震遮断機
20日前
個人
超精密位置決め機構
21日前
愛知電機株式会社
電力機器
13日前
東レ株式会社
積層多孔質膜
24日前
日機装株式会社
加圧装置
8日前
ヒロセ電機株式会社
端子
13日前
CKD株式会社
巻回装置
23日前
ローム株式会社
半導体装置
8日前
矢崎総業株式会社
電線
1か月前
三菱電機株式会社
回路遮断器
9日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
27日前
続きを見る