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公開番号2025121161
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-19
出願番号2024016440
出願日2024-02-06
発明の名称走査光学装置及び画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類B41J 2/47 20060101AFI20250812BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】走査光学装置や画像形成装置の組立ラインにおいて、半田で表面実装されたストレートタイプのコネクタを有するスキャナモータのコネクタの剥離を抑制すること。
【解決手段】コネクタ7は、コネクタケーブル3に接触する基板8に対して略垂直に延びた接触部9aと、接触部9aから連続し基板8の表面に低融点半田11により接合する半田接合部10と、を有する複数の端子ピン9と、を有し、複数の端子ピン9は、各々の半田接合部10の先端が同じ先端方向Deを向いており、スキャナモータ1に電力及び電気信号を送るコネクタケーブル3がコネクタ7に接続されている状態で、コネクタケーブル3は、先端方向Deとは逆の方向Doに延びるようにコネクタ9に接続されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
レーザ光を出射する光源と、
前記光源から出射された前記レーザ光を偏向する回転多面鏡と、
前記回転多面鏡により偏向されたレーザ光を被走査体に導くための光学部材と、
前記回転多面鏡を回転させるモータと、
前記回転多面鏡と前記モータとが実装された基板と、
前記基板と前記光学部材とを収容する光学箱と、
前記光学箱の開口面を閉塞する光学蓋と、
を備える走査光学装置であって、
前記基板に表面実装されるコネクタを備え、
前記コネクタは、ケーブルに接触する前記基板に対して略垂直に延びた接触部と、前記接触部から連続し前記基板の表面に半田により接合する接合部と、を有する複数の端子ピンと、を有し、
複数の前記端子ピンは、各々の前記接合部の先端が同じ第1方向を向いており、
前記モータに電力及び電気信号を送る前記ケーブルが前記コネクタに接続されている状態で、前記ケーブルは、前記第1方向とは逆の第2方向に延びるように前記コネクタに接続されていることを特徴とする走査光学装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第1方向は、前記接合部の前記先端が前記回転多面鏡に向いている方向であることを特徴とする請求項1に記載の走査光学装置。
【請求項3】
前記ケーブルをガイドするケーブルガイドを備え、
前記ケーブルガイドは、前記コネクタを基準とした場合に前記回転多面鏡とは反対側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の走査光学装置。
【請求項4】
前記光学蓋は、前記コネクタに接続された前記ケーブルが前記光学箱の内部から外部へと導かれるための穴を有し、
前記ケーブルガイドは、前記光学蓋が前記開口面を閉塞している状態で前記光学蓋の外側に設けられ、前記穴から前記外部へ導かれた前記ケーブルをガイドすることを特徴とする請求項3に記載の走査光学装置。
【請求項5】
前記穴は、前記ケーブルが前記ケーブルガイドにガイドされた状態で前記ケーブルと接触する部分に面取り部を有することを特徴とする請求項4に記載の走査光学装置。
【請求項6】
前記光学箱は、底面を有し、
前記ケーブルガイドは、前記底面に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の走査光学装置。
【請求項7】
前記光学箱は、前記底面から立設する側面を有し、
前記側面は、前記コネクタに接続され、前記ケーブルガイドによってガイドされた前記ケーブルが、前記光学箱の内部から外部へと導かれるための切り欠き部を有することを特徴とする請求項6に記載の走査光学装置。
【請求項8】
前記切り欠き部は、前記ケーブルが前記ケーブルガイドにガイドされた状態で前記ケーブルと接触する部分に面取り部を有することを特徴とする請求項7に記載の走査光学装置。
【請求項9】
前記第1方向は、前記接合部の前記先端が前記回転多面鏡の方向とは逆に向いている方向であり、
前記光学蓋が前記開口面を閉塞している状態で前記光学蓋の外側に設けられ、前記ケーブルをガイドするケーブルガイドを備え、
前記ケーブルガイドは、前記コネクタを基準とした場合に前記第2方向に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の走査光学装置。
【請求項10】
前記光学蓋は、前記コネクタに接続された前記ケーブルが前記光学箱の内部から外部へと導かれるための穴を有し、
前記ケーブルガイドは、前記光学蓋が前記開口面を閉塞している状態で前記光学蓋の外側に設けられ、前記穴から前記外部へ導かれた前記ケーブルをガイドすることを特徴とする請求項9に記載の走査光学装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像情報に応じたレーザビームで被走査物を走査する走査光学装置、及びこの走査光学装置を搭載するレーザビームプリンタ等の電子写真記録方式を用いた画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
図6は従来の走査光学装置の斜視図、図7はスキャナモータを駆動するための信号を送るケーブルを接続する従来のコネクタの断面図である。コネクタ306は、4本の丸型の端子ピン310を備え、コネクタケーブル308と接続される端子ピン310が、基板307に対して垂直方向に延びるストレートタイプのコネクタである。そして、コネクタ306は端子ピン310が基板307を貫通することなく、基板307の表面に半田で表面実装されている。さらに、コネクタ306は4本の端子ピン310の半田接合部309の先端が、基板307の回転多面鏡302が搭載されている位置に向かう方向と逆方向になるように設置されている(例えば、特許文献1参照)。また、コネクタ306に接続されたコネクタケーブル308は端子ピン310の半田接合部309の先端がある方向と同じ方向へ延び、コネクタケーブル308によるレーザ光Lの遮光を避けている(例えば、特許文献2参照)。また、スキャナモータに接続されるコネクタケーブルは、余長があるとその分コストが高くなるとともに、コネクタケーブルを這い回す近辺の部品に挟まれて断線するおそれもある。そのため、コネクタケーブルは必要最小限の長さで這い回す必要がある。したがってコネクタケーブル308をコネクタ306に接続した状態で這い回すときに、コネクタ306には端子ピン310の半田接合部309の先端方向へ引っ張り応力が発生している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-056446号公報
特開平11-133336号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような従来技術の場合には、以下のような課題がある。コネクタ306を基板307の表面に表面実装する場合、コネクタ306は端子ピン310の半田接合部309に半田313がフィレット314を形成して基板307に接合される。端子ピン310が丸型(丸ピン)の場合、端子ピン310の曲げ部Rに形成される半田フィレット314の先端部315は、基板307に対する接合面積が先細る。そのため、コネクタ306に端子ピン310の半田接合部309の先端方向へ力が働くと、端子ピン310の曲げ部Rに形成された半田フィレット314の先端部315に引っ張り応力が集中し、そこが半田破壊の起点となってコネクタ306が基板307から剥離するおそれがある。
【0005】
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、走査光学装置や画像形成装置の組立ラインにおいて、半田で表面実装されたストレートタイプのコネクタを有するスキャナモータのコネクタの剥離を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
【0007】
(1)レーザ光を出射する光源と、前記光源から出射された前記レーザ光を偏向する回転多面鏡と、前記回転多面鏡により偏向されたレーザ光を被走査体に導くための光学部材と、前記回転多面鏡を回転させるモータと、前記回転多面鏡と前記モータとが実装された基板と、前記基板と前記光学部材とを収容する光学箱と、前記光学箱の開口面を閉塞する光学蓋と、を備える走査光学装置であって、前記基板に表面実装されるコネクタと、を備え、前記コネクタは、ケーブルに接触する前記基板に対して略垂直に延びた接触部と、前記接触部から連続し前記基板の表面に半田により接合する接合部と、を有する複数の端子ピンと、を有し、複数の前記端子ピンは、各々の前記接合部の先端が同じ第1方向を向いており、前記モータに電力及び電気信号を送る前記ケーブルが前記コネクタに接続されている状態で、前記ケーブルは、前記第1方向とは逆の第2方向に延びるように前記コネクタに接続されていることを特徴とする走査光学装置。
【0008】
(2)前記(1)に記載の走査光学装置と、前記走査光学装置により静電潜像が形成される前記被走査体である像担持体と、前記像担持体の静電潜像をトナーにより現像し、トナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を記録材に転写する転写手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、走査光学装置や画像形成装置の組立ラインにおいて、半田で表面実装されたストレートタイプのコネクタを有するスキャナモータのコネクタの剥離を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例の画像形成装置を示す模式断面図
実施例の走査光学装置の斜視図
実施例のコネクタの断面図
実施例の走査光学装置の変形例を示す図
実施例の走査光学装置の変形例を示す図
従来例の走査光学装置の斜視図
従来のコネクタの断面図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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