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公開番号2025125799
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-28
出願番号2024021979
出願日2024-02-16
発明の名称オイルポンプ軸構造
出願人スズキ株式会社
代理人弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類F04C 15/00 20060101AFI20250821BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】モータのロータ軸とロータ軸と同軸上に配置されたオイルポンプとに接続されるオイルポンプ軸において、モータとオイルポンプに対するオイルポンプ軸の軸方向の位置決めを容易にして、オイルポンプ軸の組付け性を向上できるオイルポンプ軸構造を提供すること。
【解決手段】駆動用モータ10とオイルポンプ31を接続するオイルポンプ軸18を有し、オイルポンプ軸18は、サイドカバー5の貫通孔5eに回転自在に支持される軸部18Cと、ロータ軸10Cに係合する係合部18Aと、オイルポンプ31に係合する係合部18Bと、オイルポンプ軸18の軸中心を貫通し、オイルが流れる油路孔18eと、ロータ軸10Cの軸方向の端面に当接するようにオイルポンプ軸18から径方向外方に突出する鍔部18Dとを備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
モータのロータ軸と前記ロータ軸と同軸上に配置されたオイルポンプとを接続し、前記ロータ軸の回転を前記オイルポンプに伝達するオイルポンプ軸を有し、前記オイルポンプ軸がケース部材に回転自在に支持されるオイルポンプ軸構造であって、
前記ケース部材は、貫通孔を有し、前記モータと前記オイルポンプとを隔てる壁部を備えており、
前記オイルポンプ軸は、
前記貫通孔に回転自在に支持される軸部と、
前記オイルポンプ軸の一端部に設けられ、前記ロータ軸と一体回転するように前記ロータ軸に係合する第１の係合部と、
前記オイルポンプ軸の他端部に設けられ、前記オイルポンプと一体回転するように前記オイルポンプに係合する第２の係合部と、
前記オイルポンプ軸の一端部から他端部に亙って軸中心を貫通し、オイルが流れる油路孔と、
前記軸部よりも前記ロータ軸側に設けられ、前記ロータ軸の軸方向の端面に当接するように前記オイルポンプ軸から径方向外方に突出する鍔部とを備えていることを特徴とするオイルポンプ軸構造。
続きを表示（約 730 文字）【請求項２】
前記オイルポンプは、前記第２の係合部が係合されるインナロータを有し、
前記オイルポンプ軸は、前記インナロータの端面に当接する段部を有することを特徴とする請求項１に記載のオイルポンプ軸構造。
【請求項３】
前記オイルポンプは、オイルを吸入する吸入ポートと、オイルを吐出する吐出ポートとを有し、
前記吸入ポートと前記吐出ポートは、前記貫通孔の径方向外方の前記壁部に形成されていることを特徴とする請求項１または請求項２に記載のオイルポンプ軸構造。
【請求項４】
前記ロータ軸は、軸受を介して前記壁部に回転自在に支持されており、
前記オイルポンプ軸は、前記油路孔から径方向外方に延び、前記油路孔と前記オイルポンプ軸の外部とを連通する放射孔を有し、
前記放射孔は、
前記軸部に形成され、前記貫通孔と前記軸部との間にオイルを供給する第１の放射孔と、
前記軸部よりも前記ロータ軸側に形成され、前記軸受にオイルを供給する第２の放射孔とを有することを特徴とする請求項１または請求項２に記載のオイルポンプ軸構造。
【請求項５】
前記ロータ軸は、軸受を介して前記壁部に回転自在に支持されており、
前記オイルポンプ軸は、前記油路孔から径方向外方に延び、前記油路孔と前記オイルポンプ軸の外部とを連通する放射孔を有し、
前記放射孔は、前記軸部に形成され、前記貫通孔と前記軸部との間にオイルを供給する第１の放射孔と、前記軸部よりも前記ロータ軸側に形成され、前記軸受にオイルを供給する第２の放射孔とを有することを特徴とする請求項３に記載のオイルポンプ軸構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、オイルポンプ軸構造に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、本体部に取付けられるカバー部にオイルポンプを収容し、オイルポンプをオイルポンプ駆動軸によって回転駆動させる駆動装置が知られている（特許文献１参照）。
【０００３】
特許文献１に記載される駆動装置のオイルポンプは、回転電機のロータシャフトと同軸上に配置されており、オイルポンプ駆動軸は、エンジンの入力軸、または、回転電機のロータシャフトによって回転駆動される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１１－８９６３６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、特許文献１に記載の駆動装置にあっては、オイルポンプ駆動軸を回転電機のロータシャフトとオイルポンプに組付ける場合に、オイルポンプ軸を軸方向に位置決めしてオイルポンプ軸の組付け性を向上できる構成についての考慮がされていない。
【０００６】
本発明は、上記のような事情に着目してなされたものであり、モータのロータ軸とロータ軸と同軸上に配置されたオイルポンプとに接続されるオイルポンプ軸において、モータとオイルポンプに対するオイルポンプ軸の軸方向の位置決めを容易にして、オイルポンプ軸の組付け性を向上できるオイルポンプ軸構造を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は、モータのロータ軸と前記ロータ軸と同軸上に配置されたオイルポンプとを接続し、前記ロータ軸の回転を前記オイルポンプに伝達するオイルポンプ軸を有し、前記オイルポンプ軸がケース部材に回転自在に支持されるオイルポンプ軸構造であって、前記ケース部材は、貫通孔を有し、前記モータと前記オイルポンプとを隔てる壁部を備えており、前記オイルポンプ軸は、前記貫通孔に回転自在に支持される軸部と、前記オイルポンプ軸の一端部に設けられ、前記ロータ軸と一体回転するように前記ロータ軸に係合する第１の係合部と、前記オイルポンプ軸の他端部に設けられ、前記オイルポンプと一体回転するように前記オイルポンプに係合する第２の係合部と、前記オイルポンプ軸の一端部から他端部に亙って軸中心を貫通し、オイルが流れる油路孔と、前記軸部よりも前記ロータ軸側に設けられ、前記ロータ軸の軸方向の端面に当接するように前記オイルポンプ軸から径方向外方に突出する鍔部とを備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【０００８】
このように上記の本発明によれば、モータのロータ軸とロータ軸と同軸上に配置されたオイルポンプとに接続されるオイルポンプ軸において、モータとオイルポンプに対するオイルポンプ軸の軸方向の位置決めを容易にして、オイルポンプ軸の組付け性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
図１は、本発明の一実施例に係るオイルポンプ軸構造を備えた駆動装置の縦断面図である。
図２は、本発明の一実施例に係るオイルポンプ軸構造を備えた駆動装置のオイルポンプ軸とその周辺の拡大縦断面図である。
図３は、本発明の一実施例に係るオイルポンプ軸構造のロータ軸、オイルポンプ軸およびインナロータの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
本発明の一実施の形態に係るオイルポンプ軸構造は、モータのロータ軸とロータ軸と同軸上に配置されたオイルポンプとを接続し、ロータ軸の回転をオイルポンプに伝達するオイルポンプ軸を有し、オイルポンプ軸がケース部材に回転自在に支持されるオイルポンプ軸構造であって、ケース部材は、貫通孔を有し、モータとオイルポンプとを隔てる壁部を備えており、オイルポンプ軸は、貫通孔に回転自在に支持される軸部と、オイルポンプ軸の一端部に設けられ、ロータ軸と一体回転するようにロータ軸に係合する第１の係合部と、オイルポンプ軸の他端部に設けられ、オイルポンプと一体回転するようにオイルポンプに係合する第２の係合部と、オイルポンプ軸の一端部から他端部に亙って軸中心を貫通し、オイルが流れる油路孔と、軸部よりもロータ軸側に設けられ、ロータ軸の軸方向の端面に当接するようにオイルポンプ軸から径方向外方に突出する鍔部とを備えている。
（【００１１】以降は省略されています）

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